2017年11月23日

鍼灸師は非言語コミュニケーションの達人である

テレビに出ている鍼灸師は一流なのか


どんな鍼灸師がスゴイのか


どうせ鍼灸を受けるなら一流に診て欲しいと思うはずです。私もそう思っています。では、どういう鍼灸師がそう見えるのでしょうか。

・テレビに出ている
・弟子がいる
・書籍やDVDを出版している
・芸能人と一緒に写真に写っている
・ホームページにクチコミNo.1と書いてある
・病院と連携している
・ブログを書いている

こんな感じでいかがでしょう?

しかし、これらは一流であるかどうかとは関係ありません。

・テレビに出ていないけれど一流
・弟子がいないけれど一流

だと思うことは多々あります。

あくまでも私の目線です。客観的な技量は計れないのです。だから、結局は一流であるかはイメージの問題なのです。

「一流」と思ったものが一流です。みんなそれぞれ基準があるので、どこを重視するかで一流の定義は違ってきます。もちろん、私も自分の基準を持っています。


私が思うスゴイ鍼灸師


.張椣譴弔琶儔修出せること

学校の教科書通りにやってみて、その通りになることはありません。教科書は二次元の世界。臨床では、空間と時間まで理解する必要があります。人間を立体的に観られるかどうか、人間を時間軸で観られるかどうか、というのが大事ですが、これは現場でなければつかめません。

自動車の仕組みを覚えても、クルマを上手に運転できないのと同じです。レーシングドライバーは、一般ドライバーとは比較できない空間認識と時間感覚を持っていると言われています。

ツボの効果をしっかり引き出せる鍼灸師のみがプロです。誰でもできる仕事ではありません。センスが問われる仕事です。そのセンスは磨くこともできます。

免許をとった鍼灸師全てがプロとして活躍できるのが理想ですが、技量を問われる世界である以上、あり得ません。


患者さんを理解できること

最近になって気がついたのは、患者さんの理解は想像以上に難しいということです。今さらながらですみません。

「理解している」と思っている時点で、そういう思い込みは発生しています。日常でもこんなことがありませんか。話している途中なのに「わかるわ〜」と言われてしまうこと。そんな時こそ「わかっていないわ〜」ですよね。

勉強すればするほど、経験を重ねるほど、推測ができます。同時に「思い込み」を発生させる脳でもあるのです。「思い込み」は自覚でないので、やっかいです。

思い込みを防ぐには「わかっていないかも」で接するしかありません。常に自分の理解度に疑問を投げかける姿勢が大事だと思います。


黙っていたら患者さんは気がつかない


技術を磨けば患者さんは気がついてくれると思っていたら間違いです。何も言わずに分かってくれる患者さんはいません。積極的に言葉を発信することが必要です。

技術は患者さんと術者の間にあります。

手先が器用なのは良いことですが、器用でも患者さんがガチガチに緊張していたら、その器用さは役に立ちません。

関係づくりがうまく出来なければ治療はうまくいきません。だから、技術は患者さんと術者の間にあると言えます。

だいぶ前の話ですが、問診をしようとしたら、「名人は触るだけでわかるはずだから、問診するあなたは一流ではないですね」とおっしゃる方がいました。この方とは関係づくりができませんでした。

関係づくりは来院前から始まっています。私が発信している情報が患者さんとの関係の第一歩です。この記事を最初に読んだ方は、この記事で私のイメージが作られます。だから、情報発信は関係づくりの最初の一歩です。

技術に自信があっても、「一度受ければ良さが分かる」と考えるのは甘えになります。一度受けて頂くために何をするかが関係づくりの第一歩です。


黙っていても患者さんは気がつく


いったん患者さんに触れれば、指先は口ほどに物を言います。触れられた感触から直感的に鍼灸師のレベルを判断します。

話し家が発する言葉に磨きをかけるのと同じように、触れ方に磨きをかけるのが鍼灸師です。“触れる”技術は、思っている以上に奥が深いですし、奥が深いと思っていることがプロとしての証だと思っています。

鍼灸師はツボで患者さんと会話をします。口はだんまりしていても、指先でしゃべっています。


非言語コミュニケーション


どんなに志が高くても、どんなに技術を磨いても、相手との関係がなかったら成立しない鍼灸。伝わらなければ成立しません。今年はスペインでセミナーやってきましたが、通訳の力があったからできたのです。

情報を伝えるという意味では、言葉もツボも同じです。ツボへの刺激は脳に情報をもたらします。注射のように薬品を体内に注入するわけでもなく、体に変化が現れるのはツボを介して情報を伝えているからです。

身振りや手振りは非言語コミュニケーションです。さらに私たちは触診や刺鍼という非言語コミュニケーションを用います。総じて言えば、鍼灸師は情報を扱う仕事です。



お知らせ


前回の記事で紹介した来年(2018年)2〜4月の整動協会(活法研究会)セミナーの席が残りわずかとなっております。既に満席のものもありますので、興味がございましたらお早めにお申し込みください。

整動協会(活法研究会)セミナー一覧


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yoki at 22:09│Comments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 鍼灸 

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