2019年07月12日

鍼灸師にとって最高の職場を定義する(後編)

鍼灸師にとって最高の職場とは


前編のつづき

理想の職場への挑戦


究極の理想なんてありません。だから、私の理想を追求します。「もし自分が就職するなら」という前提で職場づくりを行っています。最初のボタンをかけ違ってしまうと、うちの会社に入っても永遠に理想に近づけません。

もし、「休日や給料だけ教えて」なら、これ以上読む必要はありません。普通だからです。特別に高いわけでもなく低いわけでもありません。休みも週休2日です。講師になったり、特別な業務を行うと、休日は減りますが給料はアップします。昇給もするところやボーナスもあります。普通です。

経営者の立場から言うと、「ふつう」を用意することがとても大変なのです。でも「ふつう」です。経営者が認められたり、褒めてもらえるのは、それ以上に特別な価値を生み出した時だけです。

その特別な価値は、私の価値観の中から生まれてきます。その価値観とは、鍼灸師の職業観と言い換えることができます。その職業観を実現させることが私の目的です。


鍼灸の真の実力


私が鍼灸師になって最初に欲しかったのは、鍼灸ができる環境でした。鍼灸に携われる職場がなかったのです。そのために開業をして、「患者さんが受けたい鍼灸を提供するにはどうしたらよいか」と考えて今に至ります。20代は、鍼灸ができる環境をつくるのに苦労したので、鍼灸ができる毎日に満足しています。ずっと続いて欲しいと思っています。

今は別の目標が生まれています。鍼灸は世間が思っている以上にポテンシャルが高いので、それを知ってもらいたいと思っています。鍼灸の真の効果が世間に知られることになれば、鍼灸で救える人が増えます。

現場で、「こんなに効果があるなら、もっと早く受ければよかった」という声を数え切れないほど聞いてきました。鍼灸でどんな症状が改善するのか、まだまだ知られていません。

そこで、私は症例を書き続けてきました。今は、私個人の症例だけでなく、日本中から症例を集めています。そのために、ツボネットというサービスを立ち上げました。

鍼灸のポテンシャル、つまり真の実力を伝えることができれば、もっと多くの人の役に立てるし鍼灸師も活躍できる機会が増えるからです。

私が一緒に働きたいと思っているのは、「鍼灸はもっとスゴイはず!」とフラストレーションを抱えている人です。


昨日より今日の方が上手


人は、同じ毎日が続くと飽きてしまいます。鍼灸師も同じです。同じことを繰り返していると思ったらつまらなくなります。私にもそんな時期がありました。群馬に鍼灸院を開業して経営が軌道に乗った頃に思いました。

「このまま歳を取っていくのだろうか...」と。

技術がマンネリ化し、自分の成長をあまり感じていなかったのです。勉強すればするほど迷い、勉強量と実力が比例していなかったのです。そんな時に出会ったのが、社名にもなっている活法(かっぽう)です。活法が、私が積み上げてきた常識を覆し、成長できるチャンスを与えてくれたのです。

鍼灸師で整体を学ぶ人は、鍼灸を見限っている場合が多いです。私はそうではありませんでした。「整体師にできて鍼灸師にできないはずがない」と思っていました。さらに「道具を使える鍼灸師は、整体師に負けちゃいけない」と思っていました。今でも全く同じ気持ちです。

活法に追いつくため、そして追い抜くために、整動鍼は生まれました。整動鍼のDNAの中に活法があるので、「活法と鍼灸、どうやって使い分けていますか?」という質問をされると難しいです。私にとっては「心臓と筋肉をどうやって使い分けていますか?」とほぼ同じ意味だからです。

話を戻します。

日々の成長を感じられなかったら、仕事は楽しくありません。昨日できなかったことが今日はできる、というのが楽しいのです。そして、今日はできなくても明日はできるかもしれない、と思えれば、希望が持てます。


鍼灸の力で社会を変える


個人が成長するだけでも意味がありますし、みんなで成長したら、大きな力になります。自分だけがすごく上に行けたとしても、「すごい人がいたね」で話が終わりますが、みんなで成長すると、影響力を持つことができます。

私が会社をつくったり、協会をつくったりして、教育に動き出しているのは、社会を変えたいからです。目指すのは「鍼灸が特別でない社会」です。病院に内科や耳鼻科があることを特別だと思わないように、医療の中に鍼灸が当たり前のようにある社会であってほしいです。

「当たり前」をつくるためには、特別なことの積み重ねが大事です。もし目の前の「当たり前」を受け入れてしまったら、一歩も先に進めません。


環境とアイデア


志が高くても、十分な環境がなければ力を発揮できません。努力でなんとかなる問題とならない問題が現実にはあります。成功する条件の半分以上は環境だと思います。

環境だって選ぶことができますから、自分に合った環境を選ぶことも実力のうちだと思います。ただ、環境に入れば、あなたも環境の一部になることも忘れないでほしいです。環境をさらに良くするのも、悪くするのも、あなたの行動次第です。

働いていると、アイデアが浮かぶことがあります。そのアイデアを活かすも殺すも職場次第です。アイデアを尊重する空気が必要です。

だから、アイデアを平気で踏み潰す人とは一緒に働きたくありません。アイデアはタダではありません。一つのアイデアが浮かぶまで10冊の本を読んでいるかもしれません。空から降ってくるアイデアなんてありません。

会社にとって、アイデアは財産です。だから、私も、メンバー一人一人のアイデアを大事にしています。自分の意見やアイデアが大事にされる職場を心がけています。


あなたを信じる仲間


結局は、良好な人間関係が会社を育てると思っています。人間関係の基本は、信じることです。性善説で接することです。同僚を信じることも必要ですし、経営者を信じることも必要です。私も、信じられる人しか入社させません。時に裏切られることもあります。しかし、裏切られたからと言って、信じることをやめてしまったら、そこで終わりです。だから、信じ続けます。

渋沢栄一は、『現代語訳 論語と算盤』の中で次のように述べています。

社会問題とか労働問題といったものは、たんに法律の力ばかりで解決されるものではない。(中略)何から何まで法律の裁きを仰ごうとすれば、どうなるだろう。みなの気持ちは険悪となり、人と人との間にカベが築かれて、事あるごとに争いが起こり、一家が仲良く一つにまとまることなど望めなくなってしまう。





職場は、労働基準法という法律で守られています。経営者となるにあたって、社会保険労務士と顧問契約をして法律から外れないように気をつけています。ただし、法律さえ守っていればうまくわけではありません。経験からも明らかです。

「義務」や「権利」という言葉が頻繁に飛び交う所で良好な人間関係を築けるでしょうか。友達としたランチの約束を破っても法で裁かれることはありませんが、人間関係にはヒビが入ります。それは、会社の人間関係にも言えることで、「法律さえ守っていれば良い」という考えでは、良好な人間関係に発展しません。

もう一つ、渋沢栄一の言葉を引用します。

資本家は「思いやりの道」によって労働者と向き合い、労働者もまた「思いやり」の道によって資本家を向き合い、両者のかかわる事業の損得は、そもそも共通の前提に立っていることを悟るべきなのだ。


「経営者は社員の味方であり、社員は経営者の味方である」という前提で経営することが大事だと解釈できます。

会社を設立したばかりの頃、優秀なスタッフが欲しかったので「私が何をしてあげられるか」をアピールばかりしていました。半分正解で半分間違いでした。社員のためにできることを考える、それは正解です。間違いは、それを追求していくことで会社は成長できると思っていたことです。

この発想では、社員が増えるほど私の負担が増え、社員はいつか私にかまってもらえなくなります。私は、いつか、尽くすという約束を守れず裏切り者になる運命です。

私に足りなかったのは、「私のために何をしてくれるのですか?」という要求でした。本来、賃金を払う代わりに私はラクを得るべきなのに、逆に、お金を支払って負担を増やす道を歩んでいたのです。

あるとき、社員からこう言われました。

「給料を払っているのだから、遠慮なくやってほしいことを言えばいいのですよ」

この言葉を聞いて、遠慮していた自分に気がつきました。私が、社員のために何かをしたいと思うように、社員の側からも、私のために手伝いたい、という気持ちが必要なのです。そうでなければ、私が与えるものに飽きたら離れていくことになります。

片思いでは、良い関係は築けません。

今は、はっきりと「私の力になりたいと思う人だけ一緒に働いてほしい」と言っています。私の夢や会社の理念に賛同し、協力を惜しまない人でなければ良い関係を築けません。

渋沢先生の言う通り、法律では良い人間関係が築けません。互いを思い合う気持ちがなければ、よい会社はつくれないことも経験の中から学びました。渋沢先生が言う「思いやり」とは、人の弱さを受け入れることだと思います。だから、弱さを見せられるのがよいチームです。

今、まさに活法ラボはそういうチームです。メンバーは、私が苦手なこと、失敗しそうなことをよく知っています。そして、いつも先回りをしてくれます。川を渡ろうと思ったら橋が架かっている、ということが増えました。

遠慮をせずに、ありがたく受け取っています。もっとラクをしたいと思っています。入社の面接では、「あなたは私に何をしてくれますか?」と聞くと決めています。

私はあなたが活躍できるチームを提供します。
サッカーや野球のように、いろいろなポジションを用意しています。


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yoki at 09:00│Comments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 鍼灸師求人 

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