2019年08月27日

セミナー事業と協会運営に関する考え

組織運営は大変だけど...


セミナーを開催すると、受講者に受講のきっかけを尋ねています。その中に「栗原さんのブログを読んで...」が、何名かいらっしゃいます。最近では「ツイッターを見て」も出てきました。やっててよかったツイッター

整動鍼 入門 理論実践編(2019年8月25日)


最近は、ブログ更新の頻度が激減していることが悩みの一つ。会を運営していると、想像もしていなかったような業務が次々に私のデスクに届きます。会の運営にはこんな課題があるんだ〜と発見があり、こんな問題が起こるんだ〜と気づきがあります。

会を運営していくことは本当に大変だけど、こんなにやりがいのあることはありません。組織論をしっかり学ばなければいけないし、どんなに学んでもそれを実践するスキルが足りていなければ躓きます。リーダーとして完璧にはほど遠いのです。たくさんの方に助けてもらって今があります。学ぶ意欲は年々強くなり、鍼灸師としても組織のリーダーとしても、まだまだ勉強中です。

「モチベーションは落ちないんですか?」

と聞かれることがあります。院では患者さんが良くなっていく姿を見られるし、セミナーでは目を輝かせて受講してくれる鍼灸師がいます。だから、下がる理由がありません。施術室で過ごす時間も、セミナー会場で過ごす時間も、大好きです。

組織運営は試行錯誤の連続です。うまくいかない時もあります。「代表の器がないのでは?」と落ち込む時もありますが、そんな時は「170人のグループの代表を現に務められている」という事実を客観視して、「少なくとも、ここまでの器はあるみたいだぞ」と現実をそのまま見るようにしています。

組織をつくった理由


先日、ある鍼灸師の方から「これほど組織づくりに力を入れている(鍼灸の)勉強会はあまりないよ」と褒められました。強いコミュニティをつくりたくて、2017年の夏に一般社団法人(整動協会)をつくりました。それから2年が経ちました。課題を一つ一つクリアしてきて今に至るのですが、後回しにしてきた仕事もあります。

その一つが、透明性のある運営です。

実は、一般社団法人をつくったのも透明性を高めるためでした。一般社団法人をつくる前は、株式会社で、その前は個人事業でした。個人から株式会社にしたのは信用を得るためでした。そして、一般社団法人にしたのは透明性のためです。

経済的な基盤は残しておかないと、社員や家族の生活が揺らぐので、並行して一般社団法人を立ち上げました。既存の株式会社はセミナーづくりを続け、一般社団法人で情報交換をしたり研磨できるコミュニティをつくろうと考えました。目的の違う組織を2つ担うことになったのです。

臨床での施術と並行しての仕事なので、それなりの負担を覚悟をもって挑みました。やらないと後悔すると思ったからです。あとで「やったらできたかもしれない」と思うなら、やってみて失敗した方がいいと思ったのです。

鍼灸師は、個人事業で一人で営むスタイルが主流の中、組織づくりにこだわっているのは、一人ではできなことがあるからです。生活のためであったり、鍼灸師としての評価だけを求めるのであれば、組織をつくる必要なんてありません。実際、私は10年くらいの間、妻に手伝ってもらいながら鍼灸院を小さくやっていました。この時はこの時で安定していましたし、平穏な日々でした。

この平穏さは誰もが手にできるものではありません。私は恵まれていたと思います。鍼灸師という職業は誰でも鍼灸で食べていける、というわけではありませんから。ここで満足して生きるのも一つの道でした。

私はその道を選びませんでした。

チームへの憧れがあったからです。映画のエンディングで感極まっていると、スクリーンを下から上に流れるクレジットタイトル。その時に、「この感動は、こうした企業や個人の共同作業によって生まれたんだ」と思うのです。スクロールしていく名前の一つ一つを羨ましく思うのです。

私はパフォーマーではないので、個の力で世の中を変える力はありません。でも、組織をつくれば変える力が持てるかもしれないと思っています。私が組織を通じて目指しているのは、「鍼灸師を『鍼灸を楽しみながら安定した生活ができる職業』にすること」です。

一緒に楽しむ仲間


そんな状況に近いものを10年前に得ていた私が、わざわざ捨てて、組織づくりに挑戦しているのは、鍼灸を一緒に楽しむ仲間がほしいからです。一人で喜びを噛みしめるより、仲間と分かち合う方が幸福感をたくさん得られます。

この私の願いを叶えるためには、技術の共有が必要です。自分だけが理解できる理論ではいけなし、自分だけが感じられるツボではいけないのです。そういうふうに考えると、既存の鍼灸医学というものに、疑問を抱かさざるを得ないのです。



この本を書いて多くの敵ができると同時に味方もできました。自分だけの世界に止まっていたい鍼灸師にとっては理解できない内容、いや理解したくない内容だと思います。ここに書かれていることを受け入れてしまったら、自分のアイデンティティが崩れてしまうからです。

この本の中で、伝統医学を否定していませんが、「否定している」という批判レビューも目にします。きっと自分の世界から外に踏み出すことに恐怖を抱いているのだと想像しています。失う世界のない若い鍼灸師には高く評価されているように思います。

協会のゆくえ


組織は目的のために存在しているので、その目的のために私は組織を進化させていこうと思っています。整動協会ができてから2年が経ちましたが、ベストな状態ではありません。今、足りないと考えるのはオープンな空気です。実際の仕組みも閉鎖的であると思っています。

代表は何を考えてどんな仕事をしているのか、役員は何を考えてどんな仕事をしているのか、会員でも見えにくいことが否めません。これから会を維持していくためにも見える化は必要ですし、大きくしていこうと思うならなおさらです。

オープンになりたいのは私自身です。会員さんとの距離を近づけたいと強く思っています。協会ができる前と比べて、会員さんとの距離ができたように感じるのです。組織がきっちりしたことが原因であるように思います。組織をきっちりすることは大事ですが、会員さんとの距離が離れることは寂しいことです。

会員さんは遠慮してしまう、ということかもしれません。私は高い位置にいたいわけではなく、会員さんと同じ位置でよいです。もちろん、立場的に「きっちり同じ」というわけにはいきませんが、仲間の一人として存在したいのです。

代表をしていると、どうしても「ぼくたちと栗原さん」という構図になりやすいのです。見えない線がいつの間にか存在してしまうのです。

私の孤独を察してか、最近は食事に誘われることが増えてきました。


所属する会から参加できる会へ


入会を検討している人は、「入会したら何をしてもらえるのか」と得られるメリットを考えます。だから、メリットを運営側から提供するのは当然で確実に守れなければいけない約束です。

私は、入会するメリットをあとひとつ創りたいと思っています。それは「運営に参加できる」というメリットです。私は、会の運営を通じて「良いものがあるから広めていきたい」と願っています。会員さんの中にも同じ願いを持つ人は少なくないと感じています。

そんな人たちが「迷惑をかけてはいけないから」とか「怒られたら嫌だから」とか、そんな理由で踏みとどまることがないようにしたいのです。協力してもらえたら私も嬉しいし、私も協力したいと思います。小さなグループのうちは気持ちのやりとりで済みますが、組織となれば、「協力してくれてありがとう」の循環が起こるような仕組みが必要です。人の気持ちはコントロールできませんが、気持ちを乗せていくルートは用意できます。

そのためにはある程度のお金が必要です。会費をどうやって会員さんに還元するかが現在の課題です。みんなが納得できるお金の使い方を考え続けています。

組織のあり方に正解はありません。代表である私が正解を設定し、そこに向かって行くしかありません。問題が生じれば修正します。完璧も完成もないのが組織です。

実績が十分でない私にできることは、学び続けることです。

同じ舟(組織)に乗ったみんなを迷わせないために勉強し続けます。最初は、あまり興味のない分野でしたが、やってみると案外と面白いものです。なんだかんだで続けていられるので得意なのかもしれません。仮に不得意だとしても学び続けている限り、私は前進します。

組織論の本たち



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yoki at 21:58│Comments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

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