2019年10月29日

(第6話)整動協会とぼくらの未来

整動協会とぼくらの未来


無料から有料へ


私が代表を務める整動協会は設立から2年が経ち、次のステップに向けて準備を進めています。無料のコミュニティとして発足し、のちに有料のコミュニティに移行してきました。想像していた通りですが、無料と有料では会員さんの意識は大きく変わります。「無料なんだし」という理由で、許されていたことが許されなくなります。

会費が会の収入として入ってくるので、活動費用に余裕ができるいっぽう、会費に対する対価を提供できているのかと、厳しく自問していくことが必要です。鍼灸師の仕事や講師の仕事は楽しくできていましたが、組織の運営では「楽しいですよ」とは言い切れない自分がいます。「仕事は楽しもうよ」と人には言っている私が、心の内では「仕事は楽しいことばかりじゃない」と思っているので、明らかに矛盾しています。

人間関係の網がもつれないように、やりくりするのは簡単ではありません。いってみれば、組織運営は新しいスポーツへの挑戦と同じです。もし、私に才能があっても、1年程度では全国大会にはいけないでしょう。私が完成されたリーダーでないことは、私が一番よくわかっています。日々トレーニングです。少しずつ実力がついてきていると思います。

協会が発足する前は、会費のないコミュニティで、会員数が200人を超えていました。協会ができた時、数十人が抜けたので、160人くらいからのスタートになりました。


がんばりをねぎらいつつ、成果を冷静にみる


コミュニティが有料化されてからの1年を振り返ってみると、会員の増加数は+7人(163人⇒170人)です。有料化したから仕方ないと見ることもできますが、コミュニティ運営に多額のコストを費やしたので言い訳はできません。この数字を評価して結論を出すのもリーダーの仕事です。

私の手や目が行き届かないところは役員が代わりを果たしてくれました。私の知らないところでがんばっていたと思います。

彼らが費やした汗を想像し、ねぎらういっぽうで、代表としては、会費が有効に使われていたかを厳しく見なければいけません。役員は成果で評価すべきなので、私が把握している「がんばり」は箱にしまっておきます。

心を鬼にして評価すると、かかったコストに対し会員増加数が伴っていないように思います。もちろん、会員数増加だけで評価できませんが、協会の発足後、私と役員が課題としてきたのは、会員数だったからです。鍼灸師が成功できる協会であると認識されたら、自ずと会員数は増えるはずです。実績を冷静に見れば、内部充実と外部への発信力、どちらも足りていなかった可能性があります。会員数は会の運営資金にも直結しますし、増えた方が会の運営にプラスになります。また、会員が増えれば一人当たりの負担も減らせるかもしれません。

どのみち、現状と会費を照らし合わせると、会費の見直しを真剣に検討しなければなりません。そのためには、運営をコンパクトにしてコストを下げる必要があるでしょう。私一人では実現できませんし、改革にはみんなの理解が必要です。


相互扶助を実現するコミュニティ


「会の発展って何だろう?」って考えた時に、会員個人の成功に帰着すると思うのです。会員の一人一人が成功しなかったら、会が成功するはずがありません。どんなに崇高な目標を掲げても、会員一人一人が施術や経営で悩んでいたら前に進みません。だから、会員の成功をお手伝いするのが、もっとも近道で正攻法です。

鍼灸院の経営は他の業種同様に簡単ではありません。リスクを恐れて一歩を踏み出せない人もいます。根拠のない自信で飛び出して成功する人もいますが、失敗して諦めてしまう人も少なくありません。

成熟した組織が支援しても、リスクをゼロにすることはできませんが、半減させることくらいはできると思います。

私が考える会の在り方は、相互扶助です。会員同士がお互いに助け合う関係です。私もその一員になりたいと思っています。だから、私は時に助ける存在であり、時には助けてもらう存在です。上下関係ではなく、リスペクトし合える関係が理想だと考えています。

こういう観点からすると、まだまだ会員さんのスキルを引き出せていません。業界の外で養った高い能力を隠し持っている場合がとても多いのです。絵の才、音楽の才、デザインの才、編集の才、語学の才、スポーツの才、ユーモアの才、文才、経営の才など。思い当たる人がたくさんいます。


改革の時が来た


理想と現実を分けて運営しようと決意しています。超現実主義でいこうと考えています。未来に投資することは大事ですが、遠すぎる未来だと実現できぬ夢で終わってしまいます。

よい就職先を探したいとか、独立して食べていけるか不安であるとか、患者さんの数が落ち込んで経営が危ないとか、技術的に不安であるとか、そういう目先の課題が鍼灸師には降りかかってきます。

私は別の組織の理事をして「鍼治療の標準化」というプロジェクトに関わっています。すごく夢があるテーマで、実現したら医療の一部として鍼灸が認められる社会になります。とてもワクワクします。私が率いる整動協会は、そういう夢を抱くために必要な余裕をつくる場所にしたいです。

整動協会としては「整動鍼を普及させる」というミッションがありますが、整動鍼という技術体系が、鍼灸師の悩みを解決できなければ意味がありません。

改革のために、夏からずっと準備してきました。自分の想いを理解してもらえるように、内外に働きかけてきました。全員に理解してもらうことはできませんでした。私がやれることは、誤解を生じさせないことです。事実と違うことは勇気をもって訂正します。

リーダーとして未熟なところばかりですが、決断する勇気だけは忘れないようにしたいと思います。

6回に分けて、私の内面と共に組織の課題を告白してきました。中には、リーダーの揺らぐ姿を見て不安になった会員もいらっしゃると思います。でも、私はただの人間ですから常に揺らいでいます。特別な人間ではありません。そういう現実を隠して生きるよりも、弱さを含めた内面を理解してもらって生きる方を選んだのです。


Twitterもやっています。
https://twitter.com/kuri_suke

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yoki at 00:40│Comments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 セミナー | 仕事日記

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