2019年12月06日

鍼灸学校を卒業したら、どこで誰から学べばよいのか?

鍼灸学校を卒業したら


教えてくれるところを探してさまよう新米鍼灸師


鍼灸師は国家資格です。患者さんを診るだけのスキルを身に着けて学校を卒業します。でも、自信を持てない鍼灸師が大半です。免許を取って最初に考えるのは、「教えてくれるところないかなぁ」です。職場に求める場合もあれば、セミナーで力を蓄えようとする人もいます。

読んでいる患者さんが不安にならないように補足しておきます。免許を取得した鍼灸師の鍼とお灸は安全です。安全性を担保するための国家資格です。鍼や灸は、使い方によっては事故が起こるものです。そのリスクを管理できるのが、免許を持った鍼灸師です。免許を持たない人は鍼灸ができません。日本の法律では、鍼灸師の他に鍼灸ができるのは医師だけです。

免許をとって、臨床トレーニングできる場がある鍼灸師はごく少数です。国は用意してくれませんから、各々が自力で手に入れなければいけません。「教えてくれる職場」は、免許取り立ての鍼灸師にとって大きな魅力です。教育コストは、雇う企業や個人が負担するので、体力のないところはできません。割合で言えば、ほとんどの鍼灸院にはありません。

ちょっと前までは、労働基準法の外に設置されたような徒弟制度が残っていて、「給料は出さないけれどタダで教える(給料はもらえないけど、タダで教えてもらえる)」とシステムがありました。あくまでも、労働基準法外の話になるので、師匠と弟子の人間関係で交わされる契約です。

教育コストを実質タダにできる便利な仕組みだったかもしれませんが、時代に取り残されています。もしかしたら一周回って最新になるのかもしれませんが…。多くの企業が新入社員の教育を自腹で行っていることに、鍼灸院もそういう実情を無視することはできません。

鍼灸院の経営者が口を揃えていうのは、育てても出ていってしまう…。実際、それはリスクに数えられます。ですから、そういうリスクも加味した経営が必要です。資金的な余裕も必要ですし、働き続けたいと思われる魅力ある職場にすることも必要です。


人材教育には資金とノウハウ、そして環境が必要だ


人材教育を視野に入れた経営をすると、熟練した技術だけでは難しいですし、集客ノウハウを足してもまだまだ足りません。求人、教育、マネジメントなど多岐にわたるスキルが必要です。徒弟制度に代わるものを企業として整えようとすると、たいへんです。でも、必要なことです。

実現させるには、意気込みと合わせて施設も必要です。トレーニングの場を用意しようと思っても、群馬の院(養気院)では足りません。品川の院(カポス)は絶望的です。

実は、2年くらい前まで品川の院を拡大していこうと思っていました。このブログでもその計画を取り上げたことがあります(Kプロジェクト)。実際にやってみると、難が見えて来ました。群馬にいながら東京の技術指導や経営のサポートをしてきましたが、足りない部分が見えてきたのです。それが教育です。

現場スタッフには、技術指導とは別に教育をすべきでした。スタート時には、1ヶ月程度の研修を群馬で行った後、すぐ現場の責任者に任せていたのですが、こんな短期間で教育はできません。この反省を活かして半年に延長しました。

今だから言えますが、「群馬の研修期間がある」が求人に不利になると考え、研修期間をできるだけ短く設定していたのです。群馬で研修があるということで応募を諦める人が実際にいました。とはいえ、相手の事情や心情に合わせるこのやり方は失敗しました。

反省を生かして、現在は逆の考えです。群馬の研修に魅力を感じる人に来てもらおうと思ってます。そのために、研修システムと設備の強化を進めます。

そして、私は経営者でもあるので、教育を収益に結びつける仕組みを設計しようとしています。「新入社員研修」と並行して「卒後教育」という事業へと発展させていくことを視野に入れています。

つづく...

Twitterもやっています。
https://twitter.com/kuri_suke

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yoki at 02:08│Comments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 鍼灸院経営 

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