2022年02月23日
日本鍼灸の地図帳(松田博公先生の講義から)
前回に引き続き、日本鍼灸の歴史についてです。歴史より臨床で使えるツボが大事だよと思う方も、この機会にぜひお付き合いください。患者さんに説明するときも、役立つと思いますよ。
今回は私のオリジナルではなく、松田博公先生の講義からの切り抜きです。
ソースは、東京都鍼灸師会の「令和3年度第5回東京都委託施術者講習会 松塾スペシャル」の講義です。私は会員ではないのですがYouTubeに公開されている動画ですので、リスペクトを込めて紹介します。私が個人的に「ここ大事!」と思ったことをいくつか取り上げていきます。
YouTubeは、頭出しをしてあるのでツイート部分の内容がすぐに出てきます。
日本鍼灸は昭和の初期に誕生した
鍼灸の伝統は何千年も続いていると勘違いしている方が多いが、歴史を学ぶと、日本鍼灸は昭和初期にゼロから再出発したことが明らか。「創作伝統医学」と呼ぶ人もいる。史実からすれば適切な表現だと思う。伝統だからすごいんじゃなく、復興運動のパワーがすごかったのだ。https://t.co/dqhPyzRxMm
— クリ助@鍼灸の遊び方 (@kuri_suke) February 23, 2022
中医学は中国の国家戦略で世界標準化を目指している
中医学も創作伝統医学。1949年の中華人民共和国建国後、毛沢東の発案で西洋医学との合作を進めた。世界鍼灸の標準化を目指す。中医鍼灸への一極集中が、他国の鍼灸文化を滅ぼすという配慮は乏しい
— クリ助@鍼灸の遊び方 (@kuri_suke) February 23, 2022
🌰松田先生、ズバズバと言い感じ。https://t.co/30DdcHdmq5
江戸時代は鍼灸の全盛期ゆえに論争も過激!?
【江戸時代の鍼灸論争】
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◎邪正闘争、虚実補瀉 (中国的)
邪気を排除して正気を育てると病気が治る。
◎邪正一如、補瀉一如 (日本的)
邪気と正気は同じ。気を流すと病気が治る。https://t.co/ujTQ8RChTk
富国強兵の中で虐げられた東洋医学
明治の新政府が「医師免許は西洋医学のみ」として東洋医学を排斥したのは、戦争に役立つ医療を優先するため。鍼灸も時代の渦に飲み込まれた。https://t.co/k4ylKLXKKG
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法律では医業なのに、なぜか医業類似行為扱い
あはき(あん摩マッサージ、はり、きゅう)は、法律上は「医業」であるにも関わらず、社会的通念に照らし合わせて、なし崩し的に「医業類似行為」とされてしまったという経緯がある。https://t.co/25gp0Tk3qb
— クリ助@鍼灸の遊び方 (@kuri_suke) February 23, 2022
経絡は身体の中に設定された12の旋律
経脈は解剖して発見したのではない。中国古代思想によると、宇宙には陽の旋律が6つ、陰の旋律が6つがある。合わせて12本の旋律が体内に入って12本の経脈をつくった。これは1年12ヶ月の12に対応している。観念的な数字を利用して経脈が12本と決まった。https://t.co/8mHU6wjrJH
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