2022年05月26日

責任感の強い鍼灸師ほどやめる確率が高い?

責任感の強い鍼灸師ほどやめる確率が高い?


鍼灸師を続けてなかったかも



鍼灸師を続けてなかったかも


SNSに書き込まれたこの言葉が心にじんわりと響きます。この言葉は私が主催する鍼セミナーに参加された方がSNSに書き込んだ言葉です。セミナーを続けてきてよかったと心の底から思います。

「鍼灸師をやめようと思っていた」という事情があったわけですから、穏やかではありません。夢を抱いて免許を取った鍼灸師。3年間の月日と数百万円の学費のことを考えるとなおさらです。

なぜ、鍼灸師が鍼灸師をやめてしまうのでしょうか。私はやめずに約20年続けているので、やめてしまう人の気持ちはわかりません。でも、私なりに想像してみようと思います。

もし、私が鍼灸師をやめてしまうとしたら、それは自分の施術の効果を疑い続けて疲れてしまったときです。

効いているのかどうか、わからない…。こんな気持ちになったら、患者さんに申し訳なくて、毎日罪悪感にさいなまれると思います。


鍼灸の客観性


鍼灸院では画像診断も血液検査もできません。客観的な指標が乏しいなかで病気や怪我の治療が進められていきます。また、統計的なデータも乏しく、各々の鍼灸師の経験に基づいて判断されていくことが多いです。

もちろん、徒手検査などで可動域の変化をチェックして効果を判定することはできますが、限られた症状のみです。

患者さんの「よくなりました」と「変わっていません」という言葉が頼りです。患者さんを疑う意味ではなく、患者さんは嘘をつきます。あまり変化がなくても「少し良くなりました」と気遣いされることもあります。そういうときはなんとなくわかります。


鍼灸師のメンタル


効果が曖昧ということは、施術の意味はなんだろう、私の存在価値はなんだろう、と自問するようになります。真面目で責任感の強い鍼灸師ほどそうなります。「鍼灸の効果はもともと曖昧なもの」と割り切っている鍼灸師は疑問を持ちません。ただ、それもどうかと思います。

真面目で責任感の強い鍼灸師の方がメンタルが追い詰められる、というのは変な話です。

私が「真面目で責任感が強い」かどうかはさておき、この状況を打破するには、即効性を共有することが必要です。鍼には即効性と遅効性の効果があってどちらも大切ですが、臨床の現場で重要なのは即効性です。その場でカラダに起きた変化に気がつくことができれば、施術の価値を共有することができます。

治療という観点からすれば、即効性も遅効性も重要度には違いがありませんが、施術の価値を共有するという意味においては、即効性がリードします。

私自身、この即効性に着目するようになってから、施術時のメンタルは安定し、施術もより楽しくなりました。即効性は「動きの観察」と「触診」によって確認しています。


効果の視覚化


既出の動画(前回のブログ)で恐縮ですが、このように「鍼1本−即確認」という臨床スタイルによって施術の効果をしっかり確かめることができます。効果が薄かったりなかったら、即別のツボを試すことができます。



また、最近では勉強会仲間とサーモグラフィを用いることで、体温変化の準即効性を確認しました。鍼をして10分後には体温にしっかり変化が起きているのがわかります。



twitterもよろしくお願いします。
https://twitter.com/kuri_suke

はりきゅう養気院(群馬県/伊勢崎市)
はりきゅうルーム カポス(東京/品川駅)
整動協会(鍼灸師のための臨床研究会)

yoki at 20:14│Comments(0)

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