2023年01月16日
オンラインセミナーへの挑戦
おかげさまで、昨日11時〜14時(日本時間)に英語版の整動鍼セミナーを終えることができました。
本日は代表の栗原がオンラインの海外向けセミナーを開催しています。英語の通訳を挟んでの解説中。
— 整動協会@鍼灸師のための臨床研究会 (@seido_office) January 16, 2023
今年から海外展開を再始動していきます! pic.twitter.com/3DI1k1sWx9
オンラインでのセミナーはまだ数が少ないです。会場で行うリアルなセミナーは年間60日、10年間くらいやっているので要領を理解しています。比較するとオンラインは数えるほどです。
リアルであれば、いかに参加者と仲良くなれるか、そして参加者同士が仲良くなれるかを考えられます。双方向のコミュニケーションが魅力です。用意した筋書き通りに進めるだけでは面白くなりません。
ガチ設定の緊張感がたまらない
計画外のことが起こることが魅力になります。会場セミナーでは、実際に施術を体験していただくので、その反応もまた魅力です。驚きの表情を見るたびに達成感があります。また、変化が出ないとき、会場は一瞬シーンとなって気まづい空気が漂います。
でも、そのガチ設定からやってくる緊張感が魅力です。実際、変化がわかりにくいことはいくらでもあります。いくら最適なツボを選んで精密な刺鍼をしても、条件が整っていなければ狙った変化は起こりませんから。条件に合った被験者役がいつもいるわけではありません。
神がかったデモなどいらない
だましのない空間が信頼関係をつくってくれます。大事なことは神がかった技術を見せつけることではなく、どこかに解決策があるのだという希望です。セミナーにおいては、受講者がどれだけ希望をいただけるかが大事だと考えています。
変化が出ない時は、その理由を考えたり代替策に発展させていくという建設的な時間がつくれます。こんなふうに書くと言い訳みたいになってしますので自己フォローしておくと、私がやっているセミナーは再現性がウリなので高い確率で再現できます。だからこそ、再現できないときのイレギュラーが特別になります。
教え方より一体感
セミナーにおいて教え方はもちろん大事なのですが、私は、受講者との一体感の方が大切なように思います。受講者と講師の間に距離感がないことを理想としています。私は受講者をいじりますが、私もいじられます。
こういうスタイルでやってきたものですから、オンラインでは困るのことになるのです。双方向のやりとりが難しいからです。受講者に鍼をして体感していただくこともできません。反応が悪いときに説明し直すこともできません。的のど真ん中にいつも当てなければいけない心境です。
リアルが一番、その考えが今でも中心にあります。
オンラインの魅力
ここまで語ってきたように、私にとってオンラインは限界のあるものです。とはいえオンラインならでの魅力もあります。当たり前ですが、遠く離れた人に伝えることができることは大きな利点です。昨日のセミナーもそうです。オンラインがなければ行くか来てもらうかしかありません。提供できる機会に制限があります。
講師側の話になりますが、オンラインでやると伝える技術が向上します。画像や音声で伝えるのは基本的にむずかしいことです。だから工夫するのです。この辺りは凄腕YouTuberに見習いたいと思います。彼らは本当にすごいです。
小道具が増えた
昨年の2022年から、リアルセミナーで骨模型を積極的に利用するようにしています。受講者の理解度が格段に上がったのがわかります。なんでもっと早く取り入れなかったのかと後悔しました。
現実的にむずかしい事情がありました。2020年までは貸し会議室を会場として利用していたので、骨格模型を置いておく場所がなかったのです。2021年からは自前の会場になったので、置く場所が確保できるのです。あと1年早く導入しておけばという思いもありますが、あの頃は先がどうなるのか不安があったので、骨模型を購入しようという発想まで至りませんでした。
オンラインでも大きな効果も生みそうなので少しずつ買い足していこうと思っています。全身は一体あるので、パーツを購入していこうと思います。患者さんに説明する際にも使えるのでよい投資になりそうです。
すでに手元にある骨盤、肩甲骨に続いて、足の模型が届く予定です。
twitterもよろしくお願いします。
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