2024年06月24日
失敗が許される条件

失敗は誰だって怖い
昨日、鍼灸師のための英語レッスン「AcuEigo(アキュエイゴ)」をセラピストイングリッシュの宮口一誠先生と共同開催しました。うちのチームもレッスンに参加し、英語力の向上にかなり役立ちました。仮に英語がある程度できても鍼灸の現場にふさわしい表現ができるとは限りません。
今回は「超初級編」という設定で、まだ英語を使ったことがない鍼灸師が対象でした。英語に限りませんが、何事も最初の一歩が肝心ですよね。最初の印象がよいと続けやすいです。「失敗を怖れるな」なんて言う人がいますが、失敗は誰だって怖いものです。
再起不能な失敗をしたら取り返しがつきません。失敗というものは、失敗をしても大丈夫な環境があるからできると思うのです。
つまりは、失敗が許される環境があることが成長には重要ってことです。
本番で失敗するわけにはいきませんから、失敗が許される環境を意図的につくる取り組みが必要です。
もっとこうした方がいいと言ってくれる患者さんはいませんから(黙って来なくなるだけです)、ですから私たち自身で気がつける仕組みが必要です。
社内では、互いに施術して感想をフィードバックしています。私が一人鍼灸院をやめてチームをつくったのは成長のためです。私自身の成長のためでもあるし、迎えるメンバーの成長のためでもあります。
実力をさらす勇気
鍼灸院のほかにセミナー事業を営んでいますが、目的の一つは仲間づくりです。セミナーに参加する鍼灸師同士が仲良くなってつながっていくのが楽しいです。
こちらにできることは限りがありますが、セミナーのあと無料で参加できる交流会を行っています。そこで仲良くなった人が地元で勉強会(復習会)を催したりする光景が見られます。
うちのセミナーに限らず勉強会に参加する鍼灸師を尊敬しています。実技形式の勉強会は実力が露呈しやすいので、参加するには少し勇気が必要です。恥をかくかもしれないというリスクがあります。
主催者としてできるのは、勇気を称え合う空気をつくることです。
英語でもそうだと思っています。英語の先生から聞いたのですが、英語は日本人の前で話すことが一番むずかしいそうです。
その意味、わかる気がします。文法が間違っていたら指摘され、発音が悪くてもバカにされ、発音がよければ嫌味を言われ、いい想いをすることがないからです。日本人がいないところで英語を使わないといけません。そんなのは嫌です。
鍼灸師の間ではこの雰囲気が変わったらいいなぁと思っています。だから自分から率先してレッスンの様子を公開しました。どこかで誰かが「下手くそ」と思うでしょうが、気にしません。私のような者でも学べば進歩できることを示すことが重要だからです。
今日はこんな練習も。宮口先生@miyaichiatc のレッスンを4ヶ月間受けてきただけに緊張したけれど、ここでは失敗してもいいし、上手く言葉が出てこなくても全然問題なし。だって練習だから。最初の一歩を踏み出せば二歩目が踏み出せる。自分のためにもこういう練習環境をもっと作っていきたい。 https://t.co/WFxLYh2xUt pic.twitter.com/qc03Ivnfbn
— クリ助@鍼灸師 (@kuri_suke) June 23, 2024
学んでいると状況に変化が訪れます。
私が経営する東京の鍼灸院(Acupuncture Tokyo-KAPOS)は海外からやってくる患者さんが増えています。英語圏だけではなく、スペイン語圏、中国語圏など幅広いです。
今は自分の院で精一杯ですが、これから周りの鍼灸師と連携しながら海外の人に届けられる仕組みと空気をつくっていきたいと思います。
「今、世界から日本の鍼灸に注目が集まっています!」
と、メディアが特集を組む日を夢見て今日も過ごしています。
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