2026年04月14日
開業鍼灸師がブログに残してきた思考の軌跡

開業23周年
昨日、鍼灸院を開院してから23年が経ちました。実は23年周年の記念日であることに気がついていなくて、スタッフに教えてもらって気が付きました。はずかしながら余裕がありませんでした。
数字的にはきれいな節目とは言えませんが、ここまで鍼灸院をやってきて思うことを今日は書き綴ってみようと思います。私の経験が、どこかで誰かの役に立つかもしれない、そんな淡い期待を抱きながら。
ブログは画期的だった!
私の鍼灸師人生はこのブログと共にあります。最初の記事はこちらです。
「ツボの探し方」(2004年10月18日)
開業した当時はブログが登場したばかりで、普通の人が気軽にネットで情報発信ができるようになったのです。今ではSNSで自分の意見を言うなんてあたりまえの話ですが、私が若い頃はいわゆる言論人のみがテレビ、新聞、書籍で発信するのみだったのです。一般人は単なる読み手です。
最初はおっかなびっくりです。見知らぬ人に情報が届くことに対するスリル。ブログはアフィリエイトというビジネスを育てることになりました。ブログに来た人に何らかの商品をおすすめして成約が取れると、お金がチャリンと入る仕組みです。
これはこれで大変なんですよね。読みたくなるような文章を用意しなければならないわけですから。私もアフィリエイトのアカウントを取得していましたが、それを目的に書いていると思われるのは嫌だなぁと思って途中から捨てました。何か月もがんばって数万円くらいの売上にしかならないので未練はありませんでした。
ブログがもたらしたもの
ブログがもたらしてくれたのはお金じゃありません。ブログを通じていろいろな人と出会えたのです。当時は、出会いといえば対面だけでした。それ以外がないわけではありませんが、文通、アマチュア無線、パソコン通信など、今では「なにそれ?」なものばかりです。
昨今はネットで出会うことのマイナス面が社会問題として取り沙汰される時代ですが、最初は恩恵が目立っていました。その恩恵にあやかることができた最初の世代かもしれません。
鍼灸のことを書いているブログですから、つながるのは同業者が多いわけです。同時期に開業した人と情報交換をしたり、実際に行き来してみたりと。その延長上に、患者さんとなる人とのつながりがあるのです。これだけを切り取ってしまえば、集客のための記事と言われてしまうのですが、私がブログを続けてきたのは集客のためではありません。
つながった人の誰かが患者さんになるのです。もし、私が患者さん集めのためだけにブログを書いていたら、今のスタッフと出会うこともなかったでしょうし、スペインでセミナーを開催することもなかったでしょう。ブログは機会と運んできてくれました。
ブログの一番の読者は自分
普及すると同時に集客するには◯◯ブログがいいよ、といった類の情報が飛び交うようになりました。有利なメディアを使うのは広告戦略としては必要なのでしょうが、私はいっさい浮気をせずずっとライブドアブログです。
私自身を書き写すことが目的だったからです。一番の読者は未来の私です。出会いの機会も副産物として考えているのです。ブログはもともと公開日記です。私が未来の自分に読んでほしいのは、その時の「思考」です。その時の自分を一番説明できるものは「何を考えていたのか」です。
貫いてきたこともブレてしまったことも変えてきたことも、このブログの中にぜんぶ詰まっています。開業鍼灸師が22年の間、思考の足跡を残してきたと言ったら大げさかもしれませんが、私にとっては鍼灸師人生そのものです。
ブログからどういった展開になっていったのか…。
この続きは次回。「根拠のない自信と患者ゼロの日々」
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