施設&空間デザイン
2020年02月13日
今月の2月はスペインに行ってきます。今回は6回目、慣れてきましたが、やっぱり海外セミナーは興奮しますね。
この間に、日本でも重要なプロジェクトがありまして、それは養気院(群馬県)の改装です。施術室を2部屋増やします。どこに造るかと言うと、ココです。

現在は「STAFF ONLY」となっていて、私が勉強部屋に使ったり、会計士さんや社労士さんとの面談に使っています。普段の事務仕事とは、ちょっと距離を離してクリエイティブな思考ができるように、「アトリエ」と名付けています。ちなみに、鍼灸師になっていなかったら建築士になっていたかもなぁ、と時々思うことがあります。
現在準備中の改装は3度目になります。
一度目は、2006年2月(3年目の大改装)
二度目は、2016年8月(アトリエをつくる)
今回の改装によってアトリエは施術室になって、待合ホールの一部も施術室になります。

もしかしたら、クリエイティブと鍼灸師は結びつかないかもしれませんが...私の中ですっごくクリエイティブな位置づけなのです。複雑な人体を鍼や灸といった医療道具の中でも群を抜いてシンプルな道具を使う鍼灸師は、自身の持つ創造力が頼りなのです。
一人一人の創造性も大切ですが、それを積み上げて行くことに私は全力を尽くしています。個人の枠を超えて積み上げたものは、いつか科学になると思うからです。
改装に話を戻します。
私が群馬に養気院を立てたのは、2003年の4月です。17年も経ってしまいました。もし、よろしければ、開業当初の初々しい私の奮闘ぶりをどうぞ。
鍼灸院開業の裏話vol.1「ヨーロピアンブロック造との出会い」
2004年に始めたこのブログは私自身の思考の記録なので、考えが変わったことも、あえて残しています。改めて読んでみたら、あんまり変わっていない...成長していないのかブレていないのか。
改めて当時の設計コンセプトを読んでみました。
当時から変更したのは2と8ですね。「鍼灸院をきっかけに地域の人たちがつながりを持てたら素敵だなぁ」と思ってやったのですが、中途半端でうまくいきませんでした。また、安く仕上げようとして失敗した経験が何度もあるので、コストダウンはほどほどにするようになりました。
当初は「コミュニティホール」と呼んでいた広くてゆったりした空間は、ある時を境に「待合スペース」と呼び直しました。地域のコミュニティホールとしては惨敗でしたが、鍼灸院の待合スペースとしては負け知らずの広さです。
うちの鍼灸院が某有名業界雑誌、つまり『医道の日本(2008年12月号)』に注目して頂き、実は取り上げて頂いたことがあるのです。「こんな田舎まですみません...でも超うれしいぞ」と思いながら取材を受けたのを覚えています。

読み返してみたら、この10年あんまり変わっていませんでした。進化させると言ってながら、あまり変わっていなかったです。変更点は、「汎用スペース」と呼んでいた部屋が「アトリエ」になったくらいでした(反省)。とはいえ、あれから十年以上も全く飽きずに続けてきた自分を振り返り、「鍼灸好きすぎでしょ」と自分に突っ込みを入れました。

アトリエ
大きく変わったのは、鍼の技術かもしれません。「整動鍼」が生まれたのは、この取材を受けてから6年後。当時は、まったく想像していませんでした。海外に教えに行くなんて完全に想像の外。
次回の更新では詳しく計画について書こうと思います。ナイショにしておいて、驚かせたい気持ちもありますが...これから鍼灸院を建てる人やテナントの内装に着手する人の参考になると思いますので、できるだけお見せします。
Twitterもやっています。
https://twitter.com/kuri_suke
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この間に、日本でも重要なプロジェクトがありまして、それは養気院(群馬県)の改装です。施術室を2部屋増やします。どこに造るかと言うと、ココです。

現在は「STAFF ONLY」となっていて、私が勉強部屋に使ったり、会計士さんや社労士さんとの面談に使っています。普段の事務仕事とは、ちょっと距離を離してクリエイティブな思考ができるように、「アトリエ」と名付けています。ちなみに、鍼灸師になっていなかったら建築士になっていたかもなぁ、と時々思うことがあります。
現在準備中の改装は3度目になります。
一度目は、2006年2月(3年目の大改装)
二度目は、2016年8月(アトリエをつくる)
今回の改装によってアトリエは施術室になって、待合ホールの一部も施術室になります。

もしかしたら、クリエイティブと鍼灸師は結びつかないかもしれませんが...私の中ですっごくクリエイティブな位置づけなのです。複雑な人体を鍼や灸といった医療道具の中でも群を抜いてシンプルな道具を使う鍼灸師は、自身の持つ創造力が頼りなのです。
一人一人の創造性も大切ですが、それを積み上げて行くことに私は全力を尽くしています。個人の枠を超えて積み上げたものは、いつか科学になると思うからです。
改装に話を戻します。
私が群馬に養気院を立てたのは、2003年の4月です。17年も経ってしまいました。もし、よろしければ、開業当初の初々しい私の奮闘ぶりをどうぞ。
鍼灸院開業の裏話vol.1「ヨーロピアンブロック造との出会い」
2004年に始めたこのブログは私自身の思考の記録なので、考えが変わったことも、あえて残しています。改めて読んでみたら、あんまり変わっていない...成長していないのかブレていないのか。
改めて当時の設計コンセプトを読んでみました。
1.女性に好感をもたれる空間であること
2.コミュニティの場となるスペースを設けること
3.インパクトのある空間であること
4.落ち着ける空間であること
5.増築・模様替えがしやすいこと
6.緑のある空間に仕上げること
7.地域と調和できること
8.安く仕上げること
9.東洋医学の基本となる陰陽五行説を取りいれること
(引用:http://blog.livedoor.jp/yoki/archives/13092172.html)
当時から変更したのは2と8ですね。「鍼灸院をきっかけに地域の人たちがつながりを持てたら素敵だなぁ」と思ってやったのですが、中途半端でうまくいきませんでした。また、安く仕上げようとして失敗した経験が何度もあるので、コストダウンはほどほどにするようになりました。
当初は「コミュニティホール」と呼んでいた広くてゆったりした空間は、ある時を境に「待合スペース」と呼び直しました。地域のコミュニティホールとしては惨敗でしたが、鍼灸院の待合スペースとしては負け知らずの広さです。
うちの鍼灸院が某有名業界雑誌、つまり『医道の日本(2008年12月号)』に注目して頂き、実は取り上げて頂いたことがあるのです。「こんな田舎まですみません...でも超うれしいぞ」と思いながら取材を受けたのを覚えています。

読み返してみたら、この10年あんまり変わっていませんでした。進化させると言ってながら、あまり変わっていなかったです。変更点は、「汎用スペース」と呼んでいた部屋が「アトリエ」になったくらいでした(反省)。とはいえ、あれから十年以上も全く飽きずに続けてきた自分を振り返り、「鍼灸好きすぎでしょ」と自分に突っ込みを入れました。

アトリエ
大きく変わったのは、鍼の技術かもしれません。「整動鍼」が生まれたのは、この取材を受けてから6年後。当時は、まったく想像していませんでした。海外に教えに行くなんて完全に想像の外。
次回の更新では詳しく計画について書こうと思います。ナイショにしておいて、驚かせたい気持ちもありますが...これから鍼灸院を建てる人やテナントの内装に着手する人の参考になると思いますので、できるだけお見せします。
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yoki at 21:37│Comments(0)│
2016年08月17日
■部屋が足りない
養気院では新しい部屋の準備を進めています。ホールの奧にある小さな部屋に手を加えています。完成は来月です。


ちなみに、現在はベッド1台を置く個室を2つ同時に使っています。施術しているのは私一人なので、ベッドが2台あれば十分です。この体勢でやり続けるなら、この環境で十分ですが、先月鍼灸師が一人増えるという事件が起こりました。
周りには「群馬の方はずっと妻と二人だからね〜。」と、今年の春くらいまで言っていたのですが、気が変わりました(仲が悪くなったわけではありません!)。東京のカポスが鍼灸師4人に増えたので対抗することにしたのです。
■鍼灸師が足りない
本当の理由は別にあります。東京での増え続けているニーズに対して鍼灸師が不足しています。人材育成と教育の場を充実させていかなければ、患者さんの期待に応え続けて行くことができません。養気院でその一端を担います。
東京のカポスでは予約待ちやキャンセル待ちが当たり前となる状態が続いています。今月から新規受付を再開した養気院(私が常駐している群馬の鍼灸院)に東京から患者さんが回ってくるという異常事態が発生しています。最近では、カポスの評判の方が養気院より多く走り回っているようです。
養気院の院長としてカポスに負けてはいられないので反撃に出ます。ベッドを2台から3台に増やし、対応力を増強します。切り札は7月に入社した光山くんです。施術デビューを控えています。

光山
■臨床歴を捨てて大阪から群馬に
既に臨床歴7年の光山くんは既に一人前の先生なのですが、養気院では整動鍼をマスターするまで施術できません。整動鍼は、私とカポス、そしてセミナーの受講者のみが使うことができる希少技術です。7年の臨床歴があっても、1から学び直しです。7年も臨床歴があるのに、自分のスキルを殺して群馬に来てくれたことに感謝です。しかも大阪から。
それだけ整動鍼が希少だってことです。特別なようで特別ではない整動鍼。それについては別の機会に譲ります。
患者さんが全員帰った後は整動鍼の特訓です。従来の鍼灸とはツボ選びの発想と基準がまるっきり違うので、思考回路を切り替えるだけでも大変なはずです。わざと意地悪な質問をして光山くんを困らせるようにしています。困った顔をしなくなるまで続けます。患者さんの前で困った顔は見せられませんからね。

光山くんが来てから1ヶ月半。私の方は大阪弁のイントネーションもだいぶ聞き慣れてきました。坂口くんのことを忘れてはいけません。光山くんが入ってくる直前まで、今はカポスで働く坂口くんの大阪弁を毎日聞いていたのです。私は関西人に好かれていると思います。たぶん私の方が関西に染まります。関西風のうどん、美味しいですから。

坂口
■ネットカフェではどうもねぇ
実は、新しく準備しているのは、施術室ではありません。既に施術室は3部屋あります。開業当初、妻がアロマセラピーなるものをやっていた時代もあり、もともと個室が一部屋空いているのです。新しく作っているのは、スタッフの仕事部屋です。現在もスタッフルームはあるのですが、機能的すぎる故に物であふれ(つまり収納部屋になりつつあるという意味)、クリエイティブな仕事をするには息苦しさを感じます。格好良く言ってしまいましたが、要するに気が散りやすい環境なのです。
気分を変えるために喫茶店に行こうにも、私が動き出す時間に空いているのはネットカフェだけです。そこで、自分で作ってしまおうと考えたのです。内装をしていない部屋がちょうど余っているからです。こんな時が来るかもしれないと、施設を設計する際に空き部屋を用意しておいたのです。26歳のクリ助から40歳のクリ助へのプレゼントとなりました。
内装は途中まで出来ています。断熱性能のある特別な塗料を塗り、エアコンも取り付けてあります。あとは窓を付け替えて、タイルカーペットの床をフローリングにします。居心地の良さを追究するために所々に仕掛けをします。家具は北欧風の予定。養気院という名を無視してヨーロッパ気分を味わいます。
コストが跳ね上がらないように、清水さんと相談。清水さんは、この建物の現場監督をしてくれた建築士です。何かあると清水さんを呼んでいます。

なぜか二人とも笑っています。何かが楽しいのでしょう。今は笑っていますが、その清水さんにはわがままを言い続けてきました。付き合いが長いので、良いことも悪いことも本音をぶつけてきました。最近の清水さんは私の言わんとすることをすぐに察知します。養気院を安心してやっていられるのは、清水さんの存在があるからなのです。
■アトリエで働きたい
「アトリエ」という言葉が好き。だから「アトリエ」にふさわしい部屋を作ってみたいと思いました。アトリエにいたら、何かイイコトを思い付きそうです。誰も思い付かないような何かが出来そうです。実際はどうかわかりませんが、そういう雰囲気が大事なのです。

贅沢である必要はないけれど、コストを重視しすぎて量産的な空間にはしたくありません。家具探しにも十分時間をかけました。準備はほぼ整いました。あとは工事を待つだけです。完成は来月です。
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yoki at 18:22│Comments(0)│
2015年02月01日
今回の冬から、養気院にダイソンの加湿器を導入しました。
■ダイソン・レビュー
昨年発売されたダイソンの新製品ですから、気になっている方も多いと思います。2014年の11月に購入し2ヶ月以上使って来たので、良いところも惜しいところもだいたい分かってきました。
まず、この加湿器最大の特徴はお値段です。「ダイソンだからお高いんでしょう」という期待を裏切ることなく加湿器としてはビックリするお値段です。
加湿器機能だけで考えると、躊躇するお値段です。私が導入を決意したのは、扇風機としての機能を兼ね備えているからです。
エアコンの温風を室内で循環させたかったのです。首振り機能はありませんが、夏には扇風機単体として使うこともできます。そうは言いつつも、このお値段です。加湿器と扇風機の両方を買ってもお釣りがもらえるので強い決意が必要です。
高いと思っても買ってしまうのは、やはりデザインです。羽がないのでスッキリです。この気持ちよいデザインにお金を支払っているようなものです。

この記事はダイソンを売り込むためのものではありませんから、使ってみて思ったことを率直に書こうと思います。購入を考えている方のヒントにして頂ければと思います。ネットでは賛否両論であるのは承知です。意見が分かれるところがあります。
<仕組み>
この加湿器は、超音波式です。水を細かく振動させて細かい水滴にして霧状に噴射します。本来、超音波式は安価なのが特徴です。安価ですが、熱を加えないため、タンクや機械内部で雑菌が繁殖してしまった場合、雑菌をわざわざ噴霧するようなことになります。
ダイソンは、紫外線ランプを照射することにより雑菌を抑えます。オフィシャルサイトには、バクテリア除菌率99.9%と書いてあります。確かめる術がありませんから、信じて買うしかありませんね。
<良い点>
しつこいようですが、デザインです。加湿器とは思えないほどスッキリしていて、丸みを帯びたデザインが近未来的です。白とシルバーの色を選びましたが、施術室に良く合うので正解でした。自慢したくなる品です。だから、実際こうしてブログでも取り上げているわけです。

8畳程度の部屋ですが、加湿機能は十分です。素早く加湿してくれます。そして、加湿器として気になる「(水が腐ったような)バクテリア臭」ですが、これまでのところ、完全無臭です。バクテリア除菌率99.9%は嘘ではなさそうです。ちなみに、ほぼ毎日水を足しています。丸1日エアコン(27℃設定)の効いた部屋で使うと、タンクはほぼ空になります。
<惜しい点>
壊れやすそう、倒したら割れそう、という不安感があります。作動させている時は感じませんがタンクに水を入れたり、メンテナンスする際には気を遣います。上2/3の輪になっている部分を台座から外すときは、ボタンを押し込んでカチャっと外れる仕組みになっています。この接続部分に重厚感はあまりなく、プラスチック感です。このプラスチック感が頼りなく、割れてしまいそうな感触なのです(実際に割れるかどうかはわかりません)。

タンクにも難があります。内部の洗浄ができません。清潔な水を入れていれば大丈夫、という理屈が通ればよいのですが、水を入れっぱなしで…ということもあるでしょう。内部がぬめってきた時に手が入りません。指が通る幅しかなく分解もできません。仕方ないので、洗剤と水を1/2くらい入れてシェイクして洗浄しました。

タンクに水を注ぐ際にもやや難があります。逆さにした時に自立するようにデザインされていますが、床面に触れる面積がとても少ないのでいつ倒れてもおかしくない状態です。

そして、リモコンです。シャレた設計になっていまして、加湿器本体のてっぺんに磁石でくっつくようになっています。ただ、磁力が強くないので、本体を持ち運ぶときに高い確率でリモコンが落下します。室内だからよいですが、硬いコンクリートの上でリモコンを何度も落下させていたら割れてしまうでしょうね。

書いていたら、悪いことの方が長くなってしまいました。でも、これらの残念なところは、全て飲み込むことができます。丸い輪から、ミストの混ざった空気が出てきたら許せてしまうのです。このデザインにはそれくらいの力があります。2台、3台と気軽に買えるお値段ではありませんが、気になる方は1台くらいは検討してみてもよいかと思います。
■ダイニチ・レビュー

2シーズン前から使っているのがダイニチの加湿器です。こちらは国産です。アマゾンで★の数が多かったので選びました。ダイソンを見てしまうと、とても平凡なデザインです。良くも悪くも存在感がありません。お値段はダイソンの1/5です。ダイソンと比較すると安物に思えてしまいますが、そんなことはありません。真面目につくってあります。このHD-3012という製品は廃盤になっていて、後継機はHD-3013だと思います。
ダイニチ ハイブリッド式加湿器 HDシリーズ グレー HD-3013-H

<仕組み>
ハイブリッド式であることです。ハイブリッドとは、蒸気式と気化式の両方を兼ね備えています。湿度をグングン上げたい時は、電気代はかかりますが(見えない)スチームも出します。緩やかな加湿でもよい時は電気代が安く済む送風による気化を行います。スチームの際は殺菌してくれるので、衛生的です。スチームと言っても、熱い蒸気が吹き出てくることはありません。ぬるい空気が出てくる程度なので火傷の心配は全くありません。
<良い点>
まあ、ダイソンと比べて安いことでしょうね。何と言ってもダイニチが5台買えますからね。
手入れがしやすい構造も高く評価できる点です。ダイソンにはないフィルターがありますが、洗浄や交換が楽です。妻のクリ子に任せているので、私は偉そうに言える立場ではありませんが…。

動作音は静かです。
操作ボタンも迷いません。とてもわかりやすいデザインです。
<惜しい点>
出てくる空気で部屋の空気を撹拌させる力はありません。エアコンからの温風を循環させることはできません。別にサーキュレーターか扇風機が必要です。
うちの製品だけかもしれませんが、すぐに臭ってきます。雑菌が繁殖してしまうのでしょう。頻繁に洗浄しているつもりですが、2日目からすぐに臭います。製品の問題ではなく、一度でも雑菌が繁殖してしまうと、洗浄してもフィルターを交換しても、奧のどこかで雑菌が残ってしまうのだと思います。
しばらく、この臭いと戦っていました。施術室を利用する患者さんに変な空気を吸わせたくないので、頻繁に洗浄していたのですが…2,3日に1回ではさすがに疲れます。
ネットで対策を探していると、ある製品を発見。それが「加湿器の除菌タイム」です。

これを使い出してから、臭いが全く出なくなりました。商品名の通り除菌に成功しているのだと思います。これまでの洗浄ストレスから解放されて感激しています。これでダイニチの加湿器には欠点らしい欠点がなくなってしまいました。安いし手入れしやすいし、アマゾンの★も多いし。フィルターだけは1年に1回交換した方がよさそうです。

品川のカポスでもダイニチを使っています。カポスは施設全体を潤すために一番大きなタイプを使っています。養気院のものと比べて3倍近くの加湿能力があります。デザインが若干違いますが、構造はほぼ同じです。
嬉しいのは、カポスにピッタリなデザインであることです。色合いも完璧です。

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■ダイソン・レビュー
![]() | ダイソン 超音波式加湿器(木造5畳まで/プレハブ洋室8畳まで ホワイト/シルバー)dyson Hygienic Mist AM10 WS ダイソン by G-Tools |
昨年発売されたダイソンの新製品ですから、気になっている方も多いと思います。2014年の11月に購入し2ヶ月以上使って来たので、良いところも惜しいところもだいたい分かってきました。
まず、この加湿器最大の特徴はお値段です。「ダイソンだからお高いんでしょう」という期待を裏切ることなく加湿器としてはビックリするお値段です。
加湿器機能だけで考えると、躊躇するお値段です。私が導入を決意したのは、扇風機としての機能を兼ね備えているからです。
エアコンの温風を室内で循環させたかったのです。首振り機能はありませんが、夏には扇風機単体として使うこともできます。そうは言いつつも、このお値段です。加湿器と扇風機の両方を買ってもお釣りがもらえるので強い決意が必要です。
高いと思っても買ってしまうのは、やはりデザインです。羽がないのでスッキリです。この気持ちよいデザインにお金を支払っているようなものです。

この記事はダイソンを売り込むためのものではありませんから、使ってみて思ったことを率直に書こうと思います。購入を考えている方のヒントにして頂ければと思います。ネットでは賛否両論であるのは承知です。意見が分かれるところがあります。
<仕組み>
この加湿器は、超音波式です。水を細かく振動させて細かい水滴にして霧状に噴射します。本来、超音波式は安価なのが特徴です。安価ですが、熱を加えないため、タンクや機械内部で雑菌が繁殖してしまった場合、雑菌をわざわざ噴霧するようなことになります。
ダイソンは、紫外線ランプを照射することにより雑菌を抑えます。オフィシャルサイトには、バクテリア除菌率99.9%と書いてあります。確かめる術がありませんから、信じて買うしかありませんね。
<良い点>
しつこいようですが、デザインです。加湿器とは思えないほどスッキリしていて、丸みを帯びたデザインが近未来的です。白とシルバーの色を選びましたが、施術室に良く合うので正解でした。自慢したくなる品です。だから、実際こうしてブログでも取り上げているわけです。

8畳程度の部屋ですが、加湿機能は十分です。素早く加湿してくれます。そして、加湿器として気になる「(水が腐ったような)バクテリア臭」ですが、これまでのところ、完全無臭です。バクテリア除菌率99.9%は嘘ではなさそうです。ちなみに、ほぼ毎日水を足しています。丸1日エアコン(27℃設定)の効いた部屋で使うと、タンクはほぼ空になります。
<惜しい点>
壊れやすそう、倒したら割れそう、という不安感があります。作動させている時は感じませんがタンクに水を入れたり、メンテナンスする際には気を遣います。上2/3の輪になっている部分を台座から外すときは、ボタンを押し込んでカチャっと外れる仕組みになっています。この接続部分に重厚感はあまりなく、プラスチック感です。このプラスチック感が頼りなく、割れてしまいそうな感触なのです(実際に割れるかどうかはわかりません)。

タンクにも難があります。内部の洗浄ができません。清潔な水を入れていれば大丈夫、という理屈が通ればよいのですが、水を入れっぱなしで…ということもあるでしょう。内部がぬめってきた時に手が入りません。指が通る幅しかなく分解もできません。仕方ないので、洗剤と水を1/2くらい入れてシェイクして洗浄しました。

タンクに水を注ぐ際にもやや難があります。逆さにした時に自立するようにデザインされていますが、床面に触れる面積がとても少ないのでいつ倒れてもおかしくない状態です。

そして、リモコンです。シャレた設計になっていまして、加湿器本体のてっぺんに磁石でくっつくようになっています。ただ、磁力が強くないので、本体を持ち運ぶときに高い確率でリモコンが落下します。室内だからよいですが、硬いコンクリートの上でリモコンを何度も落下させていたら割れてしまうでしょうね。

書いていたら、悪いことの方が長くなってしまいました。でも、これらの残念なところは、全て飲み込むことができます。丸い輪から、ミストの混ざった空気が出てきたら許せてしまうのです。このデザインにはそれくらいの力があります。2台、3台と気軽に買えるお値段ではありませんが、気になる方は1台くらいは検討してみてもよいかと思います。
■ダイニチ・レビュー

2シーズン前から使っているのがダイニチの加湿器です。こちらは国産です。アマゾンで★の数が多かったので選びました。ダイソンを見てしまうと、とても平凡なデザインです。良くも悪くも存在感がありません。お値段はダイソンの1/5です。ダイソンと比較すると安物に思えてしまいますが、そんなことはありません。真面目につくってあります。このHD-3012という製品は廃盤になっていて、後継機はHD-3013だと思います。
ダイニチ ハイブリッド式加湿器 HDシリーズ グレー HD-3013-H

<仕組み>
ハイブリッド式であることです。ハイブリッドとは、蒸気式と気化式の両方を兼ね備えています。湿度をグングン上げたい時は、電気代はかかりますが(見えない)スチームも出します。緩やかな加湿でもよい時は電気代が安く済む送風による気化を行います。スチームの際は殺菌してくれるので、衛生的です。スチームと言っても、熱い蒸気が吹き出てくることはありません。ぬるい空気が出てくる程度なので火傷の心配は全くありません。
<良い点>
まあ、ダイソンと比べて安いことでしょうね。何と言ってもダイニチが5台買えますからね。
手入れがしやすい構造も高く評価できる点です。ダイソンにはないフィルターがありますが、洗浄や交換が楽です。妻のクリ子に任せているので、私は偉そうに言える立場ではありませんが…。

動作音は静かです。
操作ボタンも迷いません。とてもわかりやすいデザインです。
<惜しい点>
出てくる空気で部屋の空気を撹拌させる力はありません。エアコンからの温風を循環させることはできません。別にサーキュレーターか扇風機が必要です。
うちの製品だけかもしれませんが、すぐに臭ってきます。雑菌が繁殖してしまうのでしょう。頻繁に洗浄しているつもりですが、2日目からすぐに臭います。製品の問題ではなく、一度でも雑菌が繁殖してしまうと、洗浄してもフィルターを交換しても、奧のどこかで雑菌が残ってしまうのだと思います。
しばらく、この臭いと戦っていました。施術室を利用する患者さんに変な空気を吸わせたくないので、頻繁に洗浄していたのですが…2,3日に1回ではさすがに疲れます。
ネットで対策を探していると、ある製品を発見。それが「加湿器の除菌タイム」です。

これを使い出してから、臭いが全く出なくなりました。商品名の通り除菌に成功しているのだと思います。これまでの洗浄ストレスから解放されて感激しています。これでダイニチの加湿器には欠点らしい欠点がなくなってしまいました。安いし手入れしやすいし、アマゾンの★も多いし。フィルターだけは1年に1回交換した方がよさそうです。

品川のカポスでもダイニチを使っています。カポスは施設全体を潤すために一番大きなタイプを使っています。養気院のものと比べて3倍近くの加湿能力があります。デザインが若干違いますが、構造はほぼ同じです。
嬉しいのは、カポスにピッタリなデザインであることです。色合いも完璧です。

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yoki at 03:14│Comments(0)│
2014年01月09日

品川のカポスの準備は最終段階に入っています。おかげさまで花粉症治療モニターのご予約も少しずつ入っています。先が読めない状態が続いていますが、応援してくださる声が多く嬉しく思っています。群馬の養気院とはコンセプトもスタッフも違いますが、養気院のDNAを受け継いでいます。親以上に成長することを願っています。
私にとって二度目の開業になりますので、開業にあたり行っている仕事の一つを書いてみます。これから鍼灸院を開業しようと思っている方は、参考にしてほしい話です。
まず開業するにあたり、もっとも力を入れたのが技術開発と技術研修です。ベースとなる技術がしっかりしていればいるほど、幅と厚みのある経営ができると考えているからです。経営というとマーケティングを連想される方が多いと思いますが、今回の話題はそっちではありません。
お買い物(グッズ選び)について書きます。鍼灸院を一軒つくるには、いろいろな物品を購入しなけばなりません。内装にしても、物品購入の連続です。10年前と違ってネットショッピングが主です。それはそれはものすごい数です。次の展開ですぐに役立つように備品購入リストを作成しながら進めてきました。
■誰のためにデザインするのか
カポスの内装にはデザイナーが関わっていません。間取りから構造、そして寸法の決定まで私が担当しました。言うまでもなく、インテリア選びも内装において重要です。家具一つで施設内のイメージや利便性が大きく変わってしまうからです。

デザイナーという仕事を、得意であろうとなかろうと余儀なくされるのが開業というものです。人任せにすることもできますが、患者さんの動きを具体的にイメージできるのは私たち医療者だけです。内装業者さんは、私たちに「これでいいですか?」と尋ねて来ますが、自分が良いかどうかを答えるわけではありません。利用する患者さんに良いと言って頂けるかどうかを想像して答える必要があります。
頭の中に描いた架空の患者さんがNoと言えば考え直さなけれなりません。いつでも優先すべきは利用する立場の患者さんです。次に現場のスタッフの働きやすさを考え、最後に自分が好きかどうかです。自宅ではありませんから趣味を前面に出すことはしません。
■ネットでは買えない情報
グッズ選びは、自分がほしいかどうかではなく、施設のコンセプトに合っているかどうかを基準にして選びました。周りは「クリ助さんの好み」だと思っているかもしれませんが、そんなことはないのです。部分的に好みは入っていますが(笑)
施設づくりにおけるグッズ選びは「何を買うか」というショッピングではありません。経営者の立場から言えば、一連の買い物は投資そのものです。何を選んだらリターンがあるのかを計算しています。基準は、患者さんと現場スタッフが気持ちよく利用できるかどうか。難しいのはどちらも計算しきれるものではないことです。想像力が問われます。
グッズ選びで参考になるのは、同業者からの情報です。知り合いの鍼灸院に入る機会があれば、ジロジロ、ジロジロ。写真の許可が出たらパシャパシャと何枚も。めくれるものはめくります。そうやってベッドのシーツの下に優れものを発見したことも!すかさず購入先を入手して導入。するとベッドの評価がアップしました。
それが何かは、こっそり教えてくれたYさんのためにここに書くわけにはいきません。見学に来て「このベッド何ですか?」と気が付いた方だけに、こっそり教えています。こんなふうに、実際に体感しないと価値がわからないものがありますからネットで探すのが上手であっても限界があります。やはり、同業者からの情報はお金に換算できません。
■予算の中で
限られた予算の中で、内装を施し家具や備品を購入しなければなりません。諦めなければならないことがたくさんあります。優先順位を付けなければならないことばかりです。改めて考えてみると、取捨選択の連続です。何を拾って何を捨てるかの判断を毎日のように行っています。使える時間にも限度があります。その時間を何に費やすかも私の配分センス次第です。
予算と時間の配分が上手か下手かが経営者のセンスなのかもしれません。正直なところ、まったく上手くいっていません。お金さえあれば、時間さえあれば、と思うことばかりです。そう思っているうちはまだまだなんだと思います。何にせよ、自分の能力の範囲でやるしかありません。ペースを守って地盤を固めていきます。
■感謝の意を込めて

感謝とご報告の意味を込めて、オープン前に内覧会を行うことにしました。特別なおもてなしはできません。施設をご覧になっていただくだけではありますが、我々の意気込みを感じとって頂けたらと幸いと思っています。
はりきゅうルーム カポス オープン前内覧会
日時:1月26日(日)10:00〜17:00の間いつでもご自由に
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yoki at 08:46│Comments(4)│
2011年03月06日
■六花(りっか)

『医道の日本 3月号』が2冊。
一冊は保管用、なんてリッチな買い方はできません。
年間購読で届いたものと、取材協力で頂いたものです。
これまで、何度か取材協力をしたことがありましたが、今回の協力はほぼ何にもしていないので恐縮しています。「地元の群馬には良い鍼灸院ありますよ!」って紹介しただけなのです。紹介したのは、高崎市の「Ricca」という鍼灸サロン。小野里先生が院長の女性専用の鍼灸院です。
女性専用ということで、私のところとは雰囲気がまるで違います。上品な雰囲気が誌面に漂っています。興味のある方は、ぜひ3月号を手にとってください。「待合室の作り方」という企画、154ページです。

「ホテルの空間づくりを参考に」デザインされた鍼灸院。「あー、なるほど、なるほど」と思いました。他業種をヒントにしているから、(よい意味で)鍼灸院っぽさがないんだなぁと。小野里先生がおっしゃるように、群馬で鍼灸院と言えば、まだ地味なイメージかと思います。まぁ地味でもよいですが…、私たち(鍼灸師)が思っている以上に、地味な存在であってはマズイです。
私も、「地味にならないように…」なんて心がけているわけですが、同じ群馬に「見せ方」にもこだわる鍼灸院があって心強いです。ちなみに、私の鍼灸院デザインのスタートは、喫茶店でした(これまでも何度かこのブログで触れていますが…)。
私の鍼灸院は、鍼灸院を参考にせずデザインしています。「いろいろな鍼灸院を見学し…」という例は多いと思います。それを否定するわけではありませんが、鍼灸院っぽさ(地味なイメージ)を払拭するためには、足りないと思ったのです。私が主に参考にしたのは喫茶店です。にも関わらず、お茶のサービスがないという矛盾。
■省略と怠惰の違い
鍼灸院の作り方に、正解はないと思います。
私から見て「いいなぁ♪」と思う鍼灸院には、必ずコンセプトがあります。だから、私もコンセプトを大事にしようと思います。コンセプトはデザインだけのものではないと思います。私にとって、コンセプトは情報を振り分けるフィルターです。
情報が溢れいる昨今、情報を探すことより、自分に必要のない情報を瞬時に切り捨てる方が難しいと思いませんか?切り捨てる際に用いるのがコンセプトです。コンセプトが異なるとわかれば参考にする必要なんてないのです。後ろ髪を引かれることありません。
たとえば、膝疾患を得意とする鍼灸院と、月経痛を得意とする鍼灸院では、力を入れるところは違うはずです。前者ならベッドの高さなど、段差に対する配慮が極めて重要になってくるでしょうし、後者なら、専用のカルテを用意するなどして、触診ではわからない情報を効率よく得る工夫などが求められると思います。
もちろん、「段差に気をつけながら、女性専用カルテを…」と考えてもよいのですが、リソース(資金、人的資源)は限られています。必ず、手が回らないところが出ます。「力を入れる」ところは、経営戦略セミナーに行けば教えてもらえますが、それを全部やっていたらリソースは持ちません。
そうなると、「上手な手抜き」ができるかどうかが、分かれ道になります。上手に経営している鍼灸院ほど手抜きも上手だと私は感じています。
コンセプトに基づく手抜きは、「省略」といい、
コンセプトに基づかない手抜きは、「怠惰」という。
と、私は区別しています。
周りにコンセプトの強烈な鍼灸院が増えれば、私の鍼灸院もコンセプトが光ります。だから、地元に個性的な鍼灸院がどんどん増えればいいなと思ってます。群馬よ、熱くなれ。
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『医道の日本 3月号』が2冊。
一冊は保管用、なんてリッチな買い方はできません。
年間購読で届いたものと、取材協力で頂いたものです。
これまで、何度か取材協力をしたことがありましたが、今回の協力はほぼ何にもしていないので恐縮しています。「地元の群馬には良い鍼灸院ありますよ!」って紹介しただけなのです。紹介したのは、高崎市の「Ricca」という鍼灸サロン。小野里先生が院長の女性専用の鍼灸院です。
女性専用ということで、私のところとは雰囲気がまるで違います。上品な雰囲気が誌面に漂っています。興味のある方は、ぜひ3月号を手にとってください。「待合室の作り方」という企画、154ページです。

「ホテルの空間づくりを参考に」デザインされた鍼灸院。「あー、なるほど、なるほど」と思いました。他業種をヒントにしているから、(よい意味で)鍼灸院っぽさがないんだなぁと。小野里先生がおっしゃるように、群馬で鍼灸院と言えば、まだ地味なイメージかと思います。まぁ地味でもよいですが…、私たち(鍼灸師)が思っている以上に、地味な存在であってはマズイです。
私も、「地味にならないように…」なんて心がけているわけですが、同じ群馬に「見せ方」にもこだわる鍼灸院があって心強いです。ちなみに、私の鍼灸院デザインのスタートは、喫茶店でした(これまでも何度かこのブログで触れていますが…)。
私の鍼灸院は、鍼灸院を参考にせずデザインしています。「いろいろな鍼灸院を見学し…」という例は多いと思います。それを否定するわけではありませんが、鍼灸院っぽさ(地味なイメージ)を払拭するためには、足りないと思ったのです。私が主に参考にしたのは喫茶店です。にも関わらず、お茶のサービスがないという矛盾。
■省略と怠惰の違い
鍼灸院の作り方に、正解はないと思います。
私から見て「いいなぁ♪」と思う鍼灸院には、必ずコンセプトがあります。だから、私もコンセプトを大事にしようと思います。コンセプトはデザインだけのものではないと思います。私にとって、コンセプトは情報を振り分けるフィルターです。
情報が溢れいる昨今、情報を探すことより、自分に必要のない情報を瞬時に切り捨てる方が難しいと思いませんか?切り捨てる際に用いるのがコンセプトです。コンセプトが異なるとわかれば参考にする必要なんてないのです。後ろ髪を引かれることありません。
たとえば、膝疾患を得意とする鍼灸院と、月経痛を得意とする鍼灸院では、力を入れるところは違うはずです。前者ならベッドの高さなど、段差に対する配慮が極めて重要になってくるでしょうし、後者なら、専用のカルテを用意するなどして、触診ではわからない情報を効率よく得る工夫などが求められると思います。
もちろん、「段差に気をつけながら、女性専用カルテを…」と考えてもよいのですが、リソース(資金、人的資源)は限られています。必ず、手が回らないところが出ます。「力を入れる」ところは、経営戦略セミナーに行けば教えてもらえますが、それを全部やっていたらリソースは持ちません。
そうなると、「上手な手抜き」ができるかどうかが、分かれ道になります。上手に経営している鍼灸院ほど手抜きも上手だと私は感じています。
コンセプトに基づく手抜きは、「省略」といい、
コンセプトに基づかない手抜きは、「怠惰」という。
と、私は区別しています。
周りにコンセプトの強烈な鍼灸院が増えれば、私の鍼灸院もコンセプトが光ります。だから、地元に個性的な鍼灸院がどんどん増えればいいなと思ってます。群馬よ、熱くなれ。
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yoki at 23:31│Comments(7)│TrackBack(0)│