活動報告

2022年01月20日

『ツボがある本当の意味』出版から3年で見えてきたこと


出版から3年


拙書『ツボがある本当の意味』を出版したのは2019年3月。もうすぐ3年が経とうとしています。鍼灸師になったときには、自分が出版することになるなて思っていませんでした。

誰でも出版にチャンスはあります。ただ、誰でも出版を目指すべきという考えを伝えたくてこの文章を書き始めたわけではありません。出版というものがどういうものか、そのメリットとデメリットをお伝えすることが目的です。




きっかけはブログ


2014年の7月から『温故知新』という鍼灸師や柔道整復師を対象にした業界誌で『鍼灸師のための経穴デザイン入門』という連載をはじめました。この連載の記事が、拙書『ツボがある本当の意味』の原稿の7割を占めています。

連載をはじめたことを紹介している懐かしい記事がこちら
鍼灸師のための経穴デザイン入門はじめました。

なぜ、この連載の執筆に声がかかったのかを考えてみると、十中八九このブログです。このブログが目に止まったのです。ブログを書き続けていると、いろんなことが起こります。


ブログが時代遅れでも関係ありません


最近は、YouTubeなどの動画、InstagramやTikTokなどSNSのパワーもすごいのでブログにノスタルジーを感じてしまうかもしれません。

しかし、ブログの価値は変わりません。偉そうに断言してしまいましたが、私は一時ブログへの情熱を失って、発信がTwitterに移っていました。しかし、ブログを主戦場の戻すことにしました。

理由は、ブログが書いていて一番楽しいからです。時代がどうこうじゃなくて、やっていて楽しいのがブログなのです。楽しい理由はいろいろですが、ブログを書くと頭の中が整理できるからです。書くことは考えることだからです。

もちろん、Twitterだって書くわけですから頭の整理には役立ちます。ただ、どうしてもリアクション(いいね)に気持ちが傾いて、書く目的(頭の整理)がぼやけてしまいます。リアクションがどうであれ、書くことに価値を感じているわけですから、それを一番大切にしようと思ったのです。無理ないところで、週1回のペースで更新を目標にしています。

文章というのは書くほどに書けるようになっていくので不思議です。書いていないと、どんどん書けなくなっていきます。そして、終いにはやる気を失っていくのです。まるで筋トレ。

書いていたら何か起こりそう。

ブログを書く理由はこれだけで十分です。何かが起こらなくても普通です。


連載が決まった時から出版するつもりだった


連載の話が来たとき「これは出版するチャンスだ!」と感じました。中学生の頃から文章を書くのが好きだったので、大人になったら出版したいなぁと漠然と思っていました。

連載は毎月1回でした。原稿料はありましたが、執筆に使った時間を考えると100円にも届きません。一本の原稿を書くのに何日もかける場合がありましたから。参考図書の購入代金を入れたら原稿を書けば書くほど赤字です。

でもモチベーションには影響がありませんでした。お金目当てでやっていたわけではなかったからです。

このとき、書籍化は個人的な想いですから、書籍にできる保証なんてありませんでした。そして、連載から2年後、あることが起こりました。


連載していた『温故知新』が終了


諸事情により、業界誌の『温故知新』が終了することになりました。それにともなって連載も終了です。理想的だったのは『温故知新』の会社から出版することでしたが、それは現実的でないと考え、出版社を探さなければなりません。

最初に思いついたのが、活法のDVDの出版でお世話になっていたBABジャパンです。3本のDVDを出しています。私も企画や撮影で関わっています。

それがこれです。



このときの担当者に連絡をとってみたら、書籍担当の方を紹介していただけました。さっそく会うことになり、品川のルノアールで待ち合わせしました。


持ち込み原稿


私の鞄には、原稿を印刷したものが入っています。担当者と挨拶を交わすとさっそく原稿を渡しました。何枚かに目を通すと「面白そうなので持ち帰って会議に出します」と。緊張する瞬間です。

新人作家が出版社に原稿を持ち込むときの、あのシーンを思い受けべてください。あれです。

数日後、返事が来ました。出版できるとのことでした。ただし、原稿が少ないので書き足しが必要となりました。たしかに、一冊の本にするには少なすぎるのです。書き足すことを承諾して、話が決まりました。しかし、その前にやることが一つ残っています。


原稿料を全額返金


『温故知新』に出版のことを伝え、原稿料を全額返金し、原稿の権利を私に戻しました。こういう場合のルールがわからなかったので、私の方から「お返しするので原稿の権利を私に戻すことはできますか?」と切り出しました。それでOKとなり、BABジャパンと話を先に進めることになりました。自分書いたものを買うという、奇妙な経験でした。


ゴーストライターは?


追加の原稿を書くのに、少し時間をもらいました。半年くらいかかったと思います。ちなみに、原稿はすべて私自身が書いています。よくあるのが、取材を受けてしゃべってそれをライターが原稿にするというパターンです。健康系の書籍の多くはこれです。

私の場合、原稿にはほとんど手が入らずそのまま出版することになりました。ただ、表現の修正や誤字脱字のチェックを入社したばかりの岡本(悠馬くん)に任せました。彼は大学で中国語の講師をしたり、中国語の書籍を日本語に翻訳するなどしているので適任でした。


出版記念イベント


無事に2019年の3月に出版することになりました。それに伴ってイベントを開催することになりました。もう懐かしい感じです。考えてみれば、この1年後にはコロナ禍が始まっていたのです。かろうじてコロナ前です。

『ツボがある本当の意味』出版記念イベント


その時のブログがこれです。
鍼灸師と医師で解き明かす 経絡とツボの正体」(イベント 東京3/24)


Amazonレビュー、気になる★の数


気になるのは評価です。この本は、評価が真っ二つに分かれるだろうと予想していました。そもそも、そういう内容の本だからです。「教わったことを考えることなく信じていいの?」というメッセージが強いからです。

たとえば「経絡(けいらく)」。鍼灸医学の世界では、当たり前のように「ある」という前提で話が進んでいて、疑問を挟んだらいけないような空気になっています。

『ツボがある本当の意味』は、鍼灸業界の空気を読んだら絶対に書けない本です。敵ができても仕方ないと思えなければ書けません。

Amazonレビューには、★1つがたくさん入るだろうと思っていました。と思いきや、★5が意外と多くてびっくりました。

『ツボがある本当の意味』のレビュー


気構え次第ですがレビューは面白いです。悪い評価も含めて何度も読んでいます。もし、このブログを読まれている方で、完読された方がいらっしゃいましたらレビューをお願いします。一言だけでも参考になります。


集客効果は?


鍼灸師や柔道整復師、その他の民間資格の方が一般向けに本を書く場合は、集客が目的のことがほとんどです。

私はと言うと、上に記した通り、同業者向けの原稿から始まっているので、一般向けとしては内容が難しめです。治療法をわかりやすく紹介した本ではありませんから、予想していた通り、この本を読んだ方から「治療を受けたいです!」と言われたのは数えるほどしかありません。

患者さんを集める効果はほぼゼロでした。ただ、鍼灸師や鍼灸学生が読んだ後にセミナーに来てくださるので、セミナーの集客効果は少しありました。今でも、そういう声が聞こえてきます。


また書きたいか?


出版には前向きです。ただ、記事がなければどうにもならないので、日頃の執筆を大切にしていこうと思います。今は連載がありませんので、このブログを主な舞台としてやっていきます。SNSも大切なのですが受信者のリアクションが早いので、読み手の反応を気にしすぎて本当に書きたいことを書けているのかわからなくなります。

カタカタとキーボードを打ちながら、思考をコトコト煮込んでいきます。


実技動画はじめました!


いくら思考が深くても実技に反映されていなければ、臨床家としては意味がありません。ですので、Twitterにショート動画をアップすることにしました。テーマが思いついたらアップしていきます。



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はりきゅう養気院(群馬県/伊勢崎市)
はりきゅうルーム カポス(東京/品川駅)
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yoki at 20:03│Comments(0)

2021年08月19日

はりきゅうメイト閉鎖とはりきゅうルーム・カポス拡張のお知らせです。

今年から始めた、鍼灸師の独立開業応援企画「はりきゅうメイト」を閉鎖することになりました。空いたスペースは併設されているはりきゅうルーム・カポス拡張のための利用します。

はりきゅうメイト


「せっかく始めたのだからもう少しやってみたらどう?」

という声も聞こえてくるのですが、傷が広がっていない今こそ撤退の絶好のチャンスと考えました。鍼灸師の独立を応援する事業として昨年から準備し、今年に運営を開始しましたが、見込んでいたほど利用希望者が集まりませんでした。コロナ禍の影響もあるかもしれませんが、わかっている中でのスタートでしたから、やはり私の失敗です。

この事業に未来を感じて、準備から実際の運営まで担当してくれたスタッフにはたいへん申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただ、このままでいると次の機会まで失ってしまうため撤退を決意しました。

最初に書いたとおり、はりきゅうルーム カポスを拡大します。現在はベッド3台ですが、はりきゅうメイトの閉鎖によって5台に増やすことができます。これに伴ってスタッフを増やそうと考えています。縁があるといいなぁ。

昨年まで品川駅の高輪口にあったカポスですが、そのときもベッドは3台でした。実は、港南口に移転してから来院数が増えていて移転がプラスに出ていました。コロナ禍にあってもニーズが増えていることを考えると、カポスの拡大する方が正しい選択になりそうです。

英語ができるスタッフもいますし、英語圏の人にカポスを知って頂く努力をします。日本にいながら外国人の患者さんを診ることができるので、考えようによっては国際的なステージになるかもしれません。そもそも品川という地を選んだのは、羽田空港が近いからでした。

「日本の鍼を受けるならカポスがいいよ」

と噂になるようにがんばっていこうと思います。今、英語チームが英語版サイトの刷新に取りかかっています。世界で働くことに憧れを抱く鍼灸師に、日本にいながら国際的な活躍ができる鍼灸院として認めてもらえるように努めていきます。もちろん、これまで通り、頭痛、突発性難聴、耳鳴りなど、カポスが得意としてきたことも継続していきます。


英語で対応する楠さん
 ↓ ↓ ↓



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yoki at 21:36│Comments(0)

2021年07月13日

おかげさまで「整動鍼百連」を無事に終えることができました。届いたアンケートとSNSに投稿された感想をドキドキしながら一つずつ読んでいます。予想以上に好評です!

終わったからこそ書けることがあります。今回は企画から準備までの裏話を書こうと思います。

整動鍼百連チーム



1日100人施術するってどんな感じだろう?


100人施術する一部始終をライブ配信するこの企画、私の思いつきが始まりでした。

これまでどんなに忙しくても1日100人なんて診たことありません。8時間で計算してみると1人3〜5分で終えなければなりません。実際の臨床では1時間に3人までとしています。ですから、普段の数倍の速度が必要です。もちろん、いくら速くても効果を感じていただけなければ意味がありません。

実現させるには私一人がいくらがんばっても無理です。参加してくださる方が混乱せずにストレスを感じることなく施術を受けるにはスムーズな動線が必要です。

不安に包まれたままチームは走り始めたのです。でも、こうも言えます。誰もが難しいとわかるから挑戦になります。当日の朝は不安が興奮にかき消され、なんだかわからない雰囲気でした。

誤解のないように書いておきますと、鍼施術は速ければよいというものではありません。この企画は平素の臨床と違って、対象は同業の鍼灸師です。

こういう方法もあるんですよ」

という一つのスタイルをお見せするプレゼンテーションであり、パフォーマンスなのです。効果を加味しての評価ですので、効果の追求も疎かにはできません。当たり前ですが、鍼治療は効果ありきです。

DSCF7739



実現するために取り組んだ秒単位の動線


普段は、問診から施術まで私一人で担当していますが、百連では問診担当を設けました。複数の症状がある場合が多いので、施術対象の症状を絞り込んでおくためです。この結果、30〜60秒くらいで触診に進むことができました。

また、主訴は一つに限定しました。普段の臨床では、同時にいくつもの症状を診ることが多いですし、それができることが鍼治療の魅力の一つです。2つ目の症状がある場合には、もう一度並んで2回目を受けていただくというシステムにしました。

整動鍼百連_問診



リスクを冒してでも伝えたい嘘のない世界


この百連は100症例をライブ配信するので、失敗も含めてすべて配信されます。都合よく良いところだけ見せることができません。私の実力が丸裸になってしまう、私にとっても恐ろしい企画です。

鍼灸業界は普段からこんな企画で溢れているわけではありません。20年以上鍼灸の業界にいますが聞いたことがありません。

ほとんどの場合、創案者や講師が壇上で技術を紹介する際には、患者役と事前に打ち合わせをしてから行います。デモンストレーションは重要なプレゼンテーションですから、ぶっつけ本番は避けるようにします。

ただ、こんな疑問が残ります。

「実際の臨床ではどうなんだろう?」

私が運営するセミナーでは、こんなふうに思われないように、受講者の中から受け手を探してぶっつけ本番でデモンストレーションをしています。

それでも、セミナーの参加者は「実際の臨床はどうなんだろう…」と思うようで、私のいないところでスタッフがよく質問されています。「普段もあんな感じですよ」と答えてくれているのですが、「そうは言っても…」と腑に落ちていない人が多い印象です。

セミナーと実際の違いを見るために、私の鍼灸院に受けに来てくださる方も少なくありません。別に、疑われていると思ってはいません。セミナー用と臨床用があるのではないかと疑うのは自然なことです。貴重な時間を割いて、大切なお金を使って勉強するのですから、当然の行動だと思います。

この企画を通して伝えたかったのは、日頃の臨床とセミナーで使っている理論もテクニックも同じであるという事実です。百連が終わった今、「ほら同じでしょ?」と堂々と言えるのです。

百連を終えたクリ助



ライブ中継の視聴者を入れると200人超え


これだけの人数に参加していただけたことが本当に嬉しいです。そもそも、臨床というものは誰かに見せるパフォーマンスではありません。施術される側も見られたくないのが普通の心理です。会場で患者役をしてくださった同業のみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。

少なくとも、私は200人以上に、良いところも悪いところもすべてさらけ出したのです。少なくとも「口だけのやつ」と言われることはなくなりました。もちろん、口ほどでもないという評価を下されるかもしれません。それは仕方ないことです。

とにかく大切にしたいのは裏表をつくらないことです。受講者とのこ信頼関係を築く上でもとても大切なことです。嘘でも人を動かすことはできるかもしれませんが、いつかほころびが出ます。私はこの仕事を長くやっていきたいと思っているので嘘はつきたくないのです。

整動鍼百連のライブカメラ


準備は裏切らない


百連の企画が生まれたのは3ヶ月前の4月でした。その頃もコロナ禍の出口が示されていませんから、100人集まるだろうか…と不安でした。8時間をブロック分けしていくので100人が狭い空間にギュウギュウになることはありませんが、企画名からなんとなく100人集まった様子を想像されてしまいます。

企画、宣伝、会場設置、備品の調達、配布資料の作成、協賛会社との打ち合わせを手分けして進めていきました。私は何もせず見守っていただけです。この百連がよい評価を頂いたなら、それは準備をしてくれたスタッフの手柄です。

私の手柄を一つ絞り出せば、「準備は裏切らない」ということをスタッフに経験させることができたことです。

鍼灸の臨床も準備が大切です。患者さんを診ている最中に実力が急上昇することはありません。鍼に魂を込めても実力は変わりません。逆に魂を込めなくても、それまでの実力は自然と鍼に出ます。準備は入念に本番は自然に。いつも心がけていることです。

IMG_5151



準備から本番までの様子はこちらにまとめています。



次のチャレンジは怪物との対談


すでに次のチャレンジに向けて私たちは動き始めています。詳しくは、前回のブログ「鍼灸業界に現れた『ルート治療』という怪物」をお読みください。


◎対談のライブ配信(視聴無料)

7月22日(木)19:00〜20:00
視聴用URL:https://vimeo.com/event/1126241

白川対談バナー_FB



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yoki at 00:35│Comments(0)

2019年06月02日

今月の20日に、いよいよ整動鍼DVDがリリースされることになりました。



すでに予約が始まっています。Amazonでは大幅値引きで販売されています。
いつまで割引になるかわかりませんので、お早めにご予約ください。

割引


いきなり好位置に付けています。これってスゴイですよね。
みんなのおかげです。

整動鍼DVD 3位


セミナーは全7編(13日間)


整動鍼セミナーが始まったのは2014年。当時は、古武術鍼法(こぶじゅつしんぽう)と呼んでいましたが、2015年に整動鍼®に改名。そして現在に至ります。

この6年間、技術公開はセミナーやイベントのみで行って来ましたが、次のステップに向けて、誰でも技術の内容に手が届くようにしました。もう何年も前からDVD化の要望があったのですが、セミナーでシリーズが完結するのを待っていました。内容がごっちゃにならないようにね。

DVDを出した後もセミナーは今までで通りです。参考までにラインナップを挙げておきますね。

・入門(1編)/理論実践編
・基礎(3編)/脊柱編・四肢編・腹背編
・応用(3編)/連動思考編・五体躍動編・身心和合編

入門編は1日間で基礎編と応用編はそれぞれ2日間です。

すべて受講すると13日間です。それなりのボリュームです。けっこうありますよ。1回ずつ受講して終わりにする方もいらっしゃいますが、ほとんどの方は複数回受講して理解を深めています。何度も受けやすいような仕組みになっています。

このDVDで整動鍼に興味をもってセミナーを受けてみたいと思ったら、まず入門編に申し込んでください。毎回満席になるので早めにお申し込みください。

「受けたいけどいつも満席だから受けられない」という声をたくさん頂きます。確かにちょっと出遅れてしまうと、定員になってしまいます。先着順で受け付けていますので、興味のある方は見逃さないように気をつけてください。
 
たくさんの声に応えるために、11月は2カ所同時開催をすることになりました。私は群馬からライブ配信でデモンストレーションをして、それぞれの地域に講師を派遣して実技指導を行います。初の試みなので、しっかり準備をして挑みたいと思います。

セミナー日程の案内です。

◎入門☆理論実践編の日程(2019年)

8月25日(東京会場) キャンセル待ち
11月17日(札幌会場/岡山会場) 8月17日受付開始
※2カ所同時開催

この他、DVDのフォローセミナーも企画中です。

詳しくは整動協会のサイトをご覧ください。


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DVDは入門向けながらベテランにも発見がある内容


最初から入門セミナーを受講して頂きたいのが本音です。でも、毎回満席になるので、すべての方に席がご用意できません。

だから、入門編を受講できない方はDVDをおすすめします。初心者でもわかるように構成しています。もっとも工夫したことは、セミナーと内容が被らないように構成することでした。入門向けでもありながら、ベテラン組にも発見があるようになっています。受講したセミナーとDVDをつなぎ合わせることで、整動鍼をより深く使いこなせるようになります。

今回の目玉は、頚のコリを背中のツボで解消する方法です。頚コリでも使えますし、むち打ちの後遺症のようなしつこいものにも使えます。むしろ、しつこいコリにこそ有効な方法です。

セミナーを受けた方は「あれ? 入門編と同じ?」と思うでしょう。似ていますが、別の方法を紹介します。入門編は点と点の対応でしたが、今回は線と点の対応です。頚スジ全体をいっぺんに緩めてしまう方法です。この方法で取り切れないコリを入門編の方法で取るというのは、もっとも効率よい方法です。

たぶん、入門編を受けた方全員が「最初からコレを教えてよ!」って言うと思います。「じゃあ、入門編の内容は知らなくてもいい?」と言えば、「え、それは困ります」となるだろうなぁ、と思います。

出し惜しみしたいわけではなく、限られた時間の中でいつも詰め込んでいます。このDVDも、限られた時間の中で最高を目指しました。BABジャパンさんと苦労してつくりました。

本編86分。内容的には入門セミナー(理論実践編)より多いです。練習がないのと、説明と実技をコンパクトにまとめているので86分。実技練習をしたら丸一日かかる内容です。

この他、特典映像を独自につくりました。本編には納めきれなかったものをダウンロードして観ることができます。普段の臨床でどんなことに気をつけているのか、また整動鍼を使う上で必ず気をつけてほしいことを実演で紹介しています。この特典映像は編集中で40分くらいになりそうな感じです。


『ツボがある本当の意味』と合わせて買って欲しい



3月に出版した、拙著『ツボがある本当の意味』にはたくさんのレビューを頂いております。その中には「実用性のある情報はほとんどありません」というのもありました。

ツボがある本当の意味のレビュー


この感想は仕方ありません。そもそも実用的な内容は書いていないからです。最初から、実用的な内容はDVD(映像)の方でやる方針でした。DVDだけでは、技術の背景がわからないので、ぜひ本を手に取ってみてください。




次回は、撮影秘話をお届けしますね。



お知らせ


2019年5月10日(金)から、毎週金曜日は品川のカポスにて施術を行います。予約の際には「栗原希望」と告げて下さい。

・ネット予約はこちら
LINE@でも承っております。
カポスのLINE@のQRコード


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yoki at 21:32│Comments(0)

2018年11月08日

鍼灸の対価


鍼灸の対価について真剣に考えたいです。実は分かっているようで分かっていないのが対価です。単純に「相場は○○だから…」にしてはいけないと思います。

結論から書くと、鍼灸師の対価は技術料で決まるべきです。医療であるならばとう前提です。しかし、実際には次の要素が料金に含まれています。

・立地
・施術時間
・知名度
・権威
・施設

一部の保険診療を除いて料金は自由に決められます。1回3万円でも違法にはなりません。実際のところ、料金と技術レベルは全く関係がありません。技術レベルを数値化できない現状では、こうなるのは自然です。

技術を真剣に追究しても収入に直結しません。むしろ、技術が上がったら患者さんが早く治って売上が落ちたというケースも聞きました(その後、評判になって売上回復)。

割り切って言ってしまうと、相場より高くすると技術が高いと解釈され、相場より安くすると技術が低いと解釈されます。だから、技術に真剣に取り組んでいるならば、相場より安いと、どんなにどんなに努力しても、技術は低く見られてしまいます。

そういう意味で相場は大事だと思います。


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開催している技術セミナーには、全国から、時には海外から受講者がやってきます。安くない受講料を支払い、交通費と宿泊費を負担して参加されています。

受講者がお金と時間を費やしてセミナーに参加するのは、技術を高めるためです。私自身も例外ではなく、技術を高めるためにコストをかけて研究しています。

患者さんが支払う施術代の中には、こうしたコストが含まれています。とはいえ、セミナーで技術が上がったと、すぐさま料金表を書き換えることもできません。単純に「対価=技術料」となりません。


技術料を対価とするには標準化が必須


技術屋の私にしてみたら、技術レベルに応じた対価になることが理想です。その方がモチベーションが上がります。技術力で勝負できるって気持ちいいです。

そんためには、ルールが統一されていなければできません。鍼灸は個人個人でやり方がバラバラです。何でもありの異種格闘技戦です。ルールが違うから自分のルールを作れば誰でも1番になれます。

ビジネスとしては差別化で1番を狙うのは正しい方法ですが、医療として考えるなら、規格のない鍼灸は完全にアウトです。


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この状況を変えるために動き始めています。その一つが整動協会です。昨年、公益性を考えて立ち上げました。再現性を重視した整動鍼®を共有しています。誰がやっても同じ結果になる、という前提で技術をデザインしています。

鍼灸師に感覚は絶対に必要ですが、感覚に頼った鍼灸は個人レベルで発展が止まります。感覚に依存しない普遍性を整理して理論構築できるかが勝負です。整動鍼と名付けたのも、動きの変化を観察してツボの効果を第三者の視点で評価するためです。

嬉しいことに整動鍼の評価は高く、多くの鍼灸師が支持するようになりました。2014年の後半に「整動鍼」と名付けました。この4年間で61万件の情報がヒットするようになっています。書籍化やDVD教材化のオファーも頂いています。

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しかし、整動鍼の普及が真の目的ではありません。「整動鍼」は通過点に過ぎません。整動鍼の先にあるのは標準化です。標準化とは、鍼灸師なら身につけるべき共通の理論と方法です。今、ものすごく大きな話をしています。

もちろん、こんなことを言うと反発されるし、鍼灸師を整動鍼一つにまとめることは無理だろうと思っています。ですので、未来に標準化の箱を用意します。

整動鍼は、MEG(脳磁場)という方法で効果を測定しています。科学的に証明されたものから順番に整動鍼の殻を破っていきます。殻から出てきたものを標準化の箱に入れていきます。この作業を繰り返して行けば、誰も否定できない事実だけが箱に入っていきます。

こうした活動を積極的に表に出していくことで、鍼治療の標準化に興味を抱く若者が鍼灸の道に入ってきますし、外部との交流が盛んになります。科学的なデータほど、交換しやすいものはありません。


新しい学会を設立


今月(11月1日)、「一般社団法人 日本鍼治療標準化学会」を医師と一緒に立ち上げました。医師と協力することで鍼灸師だけでは難しいことに挑戦できるようになります。

重要なことは、整動協会と活動の目的が違うことです。

この学会では科学的な研究を軸にして、医療施設、研究施設、民間企業との連携を深めていきます。そうすることで、鍼灸の価値を普遍化していきます。また、対価と技術料の関係も明瞭になります。

標準化には客観性や公平性が大事です。最初は整動鍼から始めることになりますが、体勢が整ってきたら、どんな鍼灸師でも参加できるように体勢を変えて行きます。鍼灸業界全体を巻き込んでいきます。


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