スペイン

2023年08月27日

セミナーBのつづき

本日は、セミナーCのレポートです。

 4日(日) セミナーA
 5日(月) セミナーA 
 6日(火) 観光
 7日(水) 観光 
 8日(木) セミナーB 
 9日(金) セミナーB 
 10日(土) セミナーC ←ココ
 11日(日) セミナーC ←ココ


最後の2日間は「関節編」と題したセミナーです。日本では行っていないもので、この日のために準備したものです。スペインの受講者がこの記事を読んだら、がっかりしてしまうかもしれませんが、スペイン用に準備したカリキュラムは日本より密度を下げています。

意地悪でそうしているわけではなく、通訳がいるとはいえ言葉の壁があるので、多くの説明を要する部分はカットしています。日本の70%くらいに薄めてあります。それでも、ものすごく高く評価してもらっています。「整動鍼は欧米と相性が良さそうですね」と言っていただけます。

その理由は「気」という概念を用いていないからだと思います。「目に見えないものを大切にする」という文化が日本の鍼灸に根付いていますが、日本でも説明が難しいのに海外ではもっとむずかしいです。

整動鍼では鍼をしたときに変化が起きたことを関節や筋肉の変化でわかります。名の通り、動きを整えるので鍼の効果が目に映ります。整動鍼特有のツボもありますが、鍼灸師なら誰でも使っているツボがほとんどです。効果がわかりやすいのは、変化するところをきっちり定めてそこを観察するからです。

「東洋医学はこういうものだから…」と決めつけることなく、鍼をしたら体のどこにどんな変化が起こるのか現象を観察してみようという初歩的な立場です。やっていることはシンプルなのですが、そのシンプルさゆえにわかりやすいのです。

理論をいったん横におき、ゼロベースで鍼の効果を検証するという手順を高く評価していただけます。日本においてもそうだと思います。既存の鍼灸の観念的なところで挫折する鍼灸師が興味をもって学びに来てくれます。

スペインに話を戻しましょう。


整動鍼バルセロナセミナー_関節編_2023

ご覧の通り満席で参加者が会場を埋め尽しています。


整動鍼バルセロナセミナー_関節編_2023

実技を見るときは前のめりです。嬉しいです。鍼灸師になったばかりの頃は、食べていけるだろうかと心配していたわけなので、自分がこんなふうにヨーロッパで教えることになるなんて想像すらしていませんでした。人生、何が起こるかわかりません。


整動鍼バルセロナセミナー_関節編_2023

みんなで肩の可動域をチェックしています。鍼の前後で動きがどう変わるのかを観察するためです。効果をしっかり実感するための手順ですが、この写真だけ見るとあやしいセミナーです。

整動鍼バルセロナセミナー_関節編_2023

みなさん、とても真面目です。

正確なツボの位置を探しています。国や文化が違っても取り組む姿勢は日本と同じです。スペイン語が流暢に話せたら、スペインでも楽しく仕事ができそうです。そうは言っても、日本が大好きなので活動拠点を欧州に移すことはありません。それに流暢なスペイン語がはるか彼方に位置しているわけですし。


整動鍼バルセロナセミナー_関節編_2023

二日目は衣装を作務衣に変えました。スペインではこっちの方がウケがよいです。


DSCF6186

セミナーも終盤です。ようやく終わるというより、終わっちゃうのかと寂しさが湧き出てきます。


DSCF6220 (2023-06-13T05_26_03.936) 2

またこのメンバーで一緒に勉強できる日が来るといいなぁ。


整動鍼バルセロナセミナー_参加者と撮影_2023

空気に慣れて来た頃にお別れなんですよね。寂しい。


バルセロナ_カタルーニャ広場

バルセロナの街ともお別れです。
またここに戻って来られるように日本でがんばります。

アディオス!

(終わり)

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2023年07月03日

観光2日目のつづき

本日は、セミナーBのレポートです。

 4日(日) セミナーA
 5日(月) セミナーA 
 6日(火) 観光
 7日(水) 観光 
 8日(木) セミナーB ←ココ
 9日(金) セミナーB ←ココ
 10日(土) セミナーC
 11日(日) セミナーC

2日間の観光を終え、セミナーは残りの3分の2です。
4日連続となるので体力勝負です。

今回は「下半身編」というテーマで行います。日本とは異なる構成です。日本より理論的な解説を少なめにして実技をどんどん重ねていきます。

本来であれば「なぜそうなるのか?」という疑問に一つ一つ向き合っていきたいのですが、そこは我慢です。2日間という短い時間の中で実用性と満足度を最大化するためのトレードオフです。

それでは、6月8日〜9日の2日間の様子を書いていきます。

この2日間も作務衣です。やっぱりこっちの方が評判がよいですね。


整動鍼セミナー_バルセロナ(作務衣で)


こちらでは、日本らしさを伝えられるように心がけています。「整動鍼」という鍼法を教えているわけですが、けっして日本の代表的な技術というわけではありません。日本の鍼灸は多様性に富んでいます。その中で、何が代表なのかと聞かれても返答に困ります。


整動鍼セミナーが始まる前(バルセロナ)


私たちと違う方法を実践している方からしてみたら、断りもなく日本代表のように振る舞われたら嫌かもしれません。でも、できることをするしかありません。私たちが高く評価されたら、日本には優れた技術がたくさんあるだろうと思ってもらえるはずです。


整動鍼セミナー(バルセロナ)デモの様子


デモでは、みんなの意識が集中しています。真剣なまなざし。

整動鍼セミナーの受講者(バルセロナ)


それぞれ楽しくやっているようです。


整動鍼セミナー(バルセロナ)の受講者はなぜか短パン


申し合わせたように、男性陣はみんな短パン。

整動鍼の特徴は動きの調整。鍼をして可動域に変化が出ているかチェックをします。


バルセロナで日本食のお弁当


ちなみに、これがお昼のお弁当。

現地の日本食レストランに届けてもらっています。スペイン風にアレンジしているわけでもなく日本の味そのままです。以前にこのレストランに連れて行ってもらったことがあるのですが、店内で食べても味は日本のままです。

バルセロナの日本食の繁盛店が日本の味そのままで勝負していることに勇気をもらっています。

・・・

1時間の昼休みが終わりみんな教室に戻ってきます。日本と同じ休憩時間ですが、バルセロナでは2時間くらい休むのが普通らしいのですが、日本と同じ1時間を貫きました。

クレームはでませんでした(日本のままでいいんだ…)。


整動鍼のテキストにスペイン語のメモが書き込まれる


整動鍼には独自のツボがたくさんあるので、取り方のコツを書き込んでくれています。
もちろんスペイン語でメモが入っていきます。当たり前なのですが、自分が日本語で考えたことが違う言語に変換されていくことに感動します。


整動鍼セミナー(バルセロナ)承山のチェック


鍼を使う前に、ツボを押して動きに変化が出るかテストします。変化が出ることを確認してから鍼をすれば無駄な鍼を減らすことができます。


整動鍼の触診(バルセロナセミナーにて)


説明のため遠慮なく身体に状態を記しています(患者さんにはここまでやりません)。
脊柱の触診で状態を把握して、手足などのツボを使って脊柱を整えます。左右の緊張度などを整えます。すると動きがよくなり痛みが軽減するのです。

鍼治療は施術者の感覚がとても大切ではあるのですが、理論がなければその感覚が活かしきれません。

「脊柱がこうなっていたら、このツボをつかって…」と理路整然していることを高く評価してもらっています。


バルセロナの街


下半身編も無事に終わりました。みんなありがとう。

次回は関節編(最終回)です。

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2023年06月18日

観光1日目のつづき

本日は、観光2日目のレポートです。

 4日(日) セミナーA
 5日(月) セミナーA 
 6日(火) 観光
 7日(水) 観光    ←ココ
 8日(木) セミナーB
 9日(金) セミナーB
 10日(土) セミナーC
 11日(日) セミナーC


本日の観光メニューはこちらです。

10:30 Д丱襯札蹈奮旋門(0)
11:00 ┘タルーニャ歴史博物館(0)
12:30 モンジュイック城(0)
18:00 サグラダ・ファミリア(5)


ここまでの疲れがあり、朝はゆっくりすることにしました。


バルセロナ凱旋門 Arc de Triomf


基本的に移動は地下鉄です。未だに理解していないのですが、カタルーニャ駅まで行ったら、そこからいろんなところに行けるイメージ。

セミナー会場の最寄り駅はモンタネール駅(Montaner)。そこから15分くらいでカタルーニャ駅(Catalunya)です。

バルセロナの地下鉄

目的地のバルセロナ凱旋門は、カタルーニャ駅からすぐ近くです。

これが凱旋門です。



このレンガ風の建物はムデハル様式といって、スペインとポルトガルで発展した建築様式で、イスラム建築とキリスト教建築が融合したものだそうです。

バルセロナの色ってこんな感じではないですかね。

バルセロナ凱旋門

フランスのエトワール凱旋門の印象があまりにも強く、バルセロナの凱旋門の影が薄いのかもしれません。このレンガ調の外観からは洗練された美しさが漂っています。レンガの魅力を最大限に引き出しているデザインだと思います。

この凱旋門の下を通って向かったのは、カタルーニャ歴史博物館です。


カタルーニャ歴史博物館 Museu d'historia de Catalunya



カタルーニャ歴史博物館

知性を養おうと訪れたのがカタルーニャ歴史博物館。カタルーニャとはバルセロナを含むスペインの地域の一部のことです。

ここに来て一番最初に驚いたのは、人がいないこと。ガラガラ。社会科見学で来ているような地元の小学生がいるだけです。

どこに行っても人混みだったバルセロナ。ここだけは違っていました。確かにエンターテイメントではないかもしれませんが、歴史や文化に興味がある方であれば、行ってみて損はありません。入場料も1000円くらいで他の観光地と比べると破格です。

カタルーニャ歴史博物館のエントランス

中の様子は写真撮影OKかわからなかったので、撮影していません。というわけで、レポートはあっさりと終わりになります。

次はモンジュイック城を目指します…。


ビーチ


カタルーニャ歴史博物館そばのヨットハーバー

カタルーニャ歴史博物館はヨットハーバーの近くにあります。

wバルセロナ

てくてくと歩きながら、モンジュイック場のある丘に向かうロープウェイを目指します。写真の右に見える塔みたいなところが乗り場です。中央には、肩甲骨を逆さにしたようなビルがあります。Wバルセロナというホテルです。1泊5万円〜です、はい。

DRIVE ME BARCELONA

こちらはフェラーリに試乗させてくれるというサービス。ヘリコプター遊覧飛行も楽しめるというお店。ネタで入っていくところを撮影しようと思いましたが、店員さんに声をかけられるのは必至だったのであきらめました。

Teleferico del Puerto

けっこう歩きました。ようやく到着です。上までエレベーターで乗ってそこからロープウェイです。あらかじめ予約してあったので、お姉さんにチケットを見せると「あ、これは別の会社よ」とあっさりと言われてしまいました。「ほら、2つあるでしょ。あなたのチケットはこっち」と慣れた様子で教えてくれました。

やってしまったぁ。

モンジュイック城に向かうロープウェイは2つあったのです。すぐに隣にあるわけではなく、歩けば1時間の距離です。

この間違ってやってきてしまったのは、1929年に開催された万国博覧会の際に作られたもので、約90年の歴史があるそうです。この歴史的建造物を見に来たと思えば…。

DSCF5748 (2023-06-13T05_19_59.887)

せっかくなので目の前になるビーチまで足を伸ばしてみました。ただでさえ高いバルセロナの物価がさらにリゾート価格へと変貌していたので、素直に引き返してきました。

もう一つのロープウェイを目指して歩き始めましたが、ヘトヘトになっていたのでタクシーに乗り込みました。10分もかからずロープウェイへと続く駅に到着。


モンジュイック城 Castell de Montjuic


モンジュイックの丘

モンジュイック城はモンジュイックの丘のてっぺんにあって、ロープウェイで昇っていきます。バルセロナの街を一望できるのです。空に雲がなかったら言うことありません。

モンジュイックの丘から見えるバルセロナの市街地

自然と湧き上がる高揚感。

モンジュイックの丘から見えるバルセロナの市街地

途中90度方向を変えて、どんどん登っていきます。

モンジュイック城

ロープウェイを降りると、まばゆい緑に迎えられました。モンジュイック城は王様が住む豪華な城ではなく、バルセロナの町を守る役目を果たした城塞でした。

これが地中海です。

モンジュイック城から眺める地中海

間違って行った別会社のロープウェイの乗り場は、一泊5万円〜のビルの辺りです。確かに、この景色なら敵の船が攻めてきたらすぐにわかりますね。

モンジュイック城から眺めるバルセロナの市街

バルセロナの街も一望できます。

モンジュイック城で行われるイベントの準備

なんかよくわらないけど、イベントの準備で忙しそうでした。

モンジュイック城の頂上

別の角度から。


ここは、スペイン語のスペインではあるのですが、スペイン語より存在感が強いのがカタルーニャ語です。一応、別の言語ですが関東からみた関西弁みたいな感じだと思います。

いろんなアクセス

上からこのようになっています。

 カタルーニャ語
 スペイン語(=ポルトガル語)
 英語
 フランス語

ここに限らず、バルセロナの標識は一番上がカタルーニャ語、次にスペイン語です。



サグラダ・ファミリア Sagrada Familia


見よ、これがサグラダ・ファミリアだ。

サグラダ・ファミリア

伝わるでしょうか、この迫力。半分伝われば上等です。目の前に立たなければわからない感動があります。言葉にできません。

見ての通り建設中です。完成は2026年と言われています。もうすぐですね。着工は1882年3月19日、なんと141年前です。当初は完成には300年かかると言われていたのですが、その半分の期間で完成することになっているのです。

生きているうちに完成は見られないと思われていたものが、完成を見届けられるかもしれないのです。逆に言えば、完成前のサグラダ・ファミリアは今しか見られないということです。私が、バルセロナを訪れるたびにサグラダ・ファミリアを見に行っているのは途中経過を見たいからです。

完成が早くなった理由には2つあると言われています。一つは科学技術の進歩。もう一つは資金の増加。世界中から訪れる観光客が建設を推し進めています。

ブログの続きは読まなくてもいいので、ぜひこの動画を観てください。





それでは内部を案内します。

サグラダ・ファミリアの内部

中にもたくさんの観光客。これまで訪れた中で一番の多さです。事前にチケットを買っておいた方がよいです。完成したら1年待ちとかあり得ると思います。

サグラダ・ファミリアのステンドグラス

ステンドグラスから入ってくる何種類もの光が溶け合っています。ステンドグラスだけでも十分に堪能できます。

サグラダ・ファミリアの内部

森の中にいるような感じでもありますし、地中深くにいるような感覚になります。

光の使い方が天才すぎです。外観からは想像できない繊細な設計が存在しているのです。「外を観るだけでも十分」とか言っている人がたまにいますが、その考えは全否定します。

そして、さらなる魅力をつかむためには、ファサードに登らなければなりません。ファサードは3つあります。そのうちの2つに登ることができます。

ファサードは日本語にはない言葉なので、説明ができません。サグラダ・ファミリアのファサードは、4つの塔で構成されているので、その塔に登っていくのです。

サグラダ・ファミリアの平面図

登れるのは生誕のファサードと受難のファサード。生誕のファサードの方がガウディ自ら手掛けた彫刻があるとのことで人気があります。今回は、その人気の生誕のファサードに登ることになりました。

事前にチケットを取っておかないと登れないので、スペイン旅行が決まったら一番最初にチケットを取ってください。今後ますます人気になるはずですから。

サグラダ・ファミリア 生誕のファサードに昇るエレベーター

これがエレベーターです。小さいので数人しか乗れません。地上50メートルまでノンストップで登ります。行きはエレベーターで帰りは階段で降りてくる流れです。

ファサードに登るメリットは3つあります。1つ目は展望台として。ただし、生誕のファサードは見通しが悪いです。窓や隙間から見るので開放感はありません。展望しやすいのは受難のファサードです。360度見渡せる展望室があります。



個人的に重要なのは2つ目の魅力である建設中の様子を見られることです。残る、3つ目は、螺旋回旋のスリルです。

生誕のファサードから見える建設工事現場

生々しい建設現場が見られます。外は明るいのですが19時過ぎだったのでこの日の作業は終わっていました。

生誕のファサードの螺旋階段

3つ目の魅力は、アンモナイトが永遠に続くような螺旋階段です。この階段で数十メートル降ります。中央には手すりがありません。つまり、中央に見える穴に落ちればほんの数秒で地面まで言ってしまうのです。小さいとはいえ、十分に人が通れるサイズです。

クルクルと回っているうちに目が回って足がもつれて、あ〜ってことになりそうです。想像しちゃいけないと思うほど想像してしまうのです。観光客はみな手に汗を握り、この心臓の拍動までも持ち帰っていくのです。

受難のファサード

このサグラダファミリアの芸術工房監督が日本人であることをどれくらいの人が知っているのでしょうか。その名は外尾悦郎。「日本からやって来ました」というと、この国の人はみんな優しい顔になります。彼はたくさんの笑顔をつくっているのかもしれません。あこがれます。

つづく…セミナー(3)「理路整然としているほど感覚を活かせる」

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2023年06月16日

前回のつづき)

セミナー2日目が終わりました。

観光の前夜祭


その日の夜に向かったのは、イカスミ・パエリアが美味しいというお店。

現場でセミナーをコーディネートをしてくれているサワコさんの連れて行ってもらいました。最高の立地。レイアール広場にあります。




以前に行ったときから前を何度も通りかかっていたので知ってはいたのですが、手が届かない高級店だと思ってスルーしていました。

レイアール広場


ふだんは長い行列ができるそうですが、18時過ぎだったので並ばずに入れました。ラッキー。

Les Quinze Nits(レス・キンセ・ニッツ)


お店の名前は、Les Quinze Nits(レス・キンセ・ニッツ)。見るからに高そうでしょ。そうでもないから大人気。

ちなみに、スペインの夕食は20時過ぎが普通で、18時は日本の感覚でいうと16時くらいです。
この季節、日が沈むのも遅くて20時を過ぎても明るいのです。ちょっと不思議。

お目当てのイカスミ・パエリアがこちら。

Les Quinze Nits(レス・キンセ・ニッツ)のイカスミパエリア


妻に画像を送ったらこんな返信が。

なんじゃコレ?

そりゃそうだよね。

で、お味は?

美味しくてびっくりしました。

魚介のエキスがたっぷりと染み込んだお米が口の中に広がります。オリーブオイルをたっぷり使っているので、少し食べただけなのにお腹にたまります。これくらい食べられるだろう…と思った半分くらいが適量。

バルセロナのLes Quinze Nitsで食事


観光の前夜祭を終えて、いよいよ翌日から観光です。


観光スケジュール


ここで全体のスケジュールを紹介。

2日間でセミナーを3種類を行います。日程は三分の一をこなしたところです。

 4日(日) セミナーA
 5日(月) セミナーA ←今ここ終えたところ
 6日(火) 観光
 7日(水) 観光
 8日(木) セミナーB
 9日(金) セミナーB
 10日(土) セミナーC
 11日(日) セミナーC


観光も事前に綿密なスケジュールを立てていました。

■6日 \(^o^)/

9:00 .サ・バトリョ(3)
11:00 ▲哀┘觚園(2)
14:00 ブケリア市場(4)
15:00 さ貉坡校矯(5)
16:00 ゥ哀┘訶
17:30 Ε侫薀瓮鵐慨儼燹1)

■7日 \(^o^)/

10:30 Д丱襯札蹈奮旋門(0)
11:00 ┘タルーニャ歴史博物館(0)
12:30 モンジュイック城(0)
18:00 サグラダ・ファミリア(5)


これら、初日のコンテンツは行ったことがあるところばかり。( )の中の数字が行った回数です。とはいえ何度行っても楽しいのがバルセロナ。

初バルセロナの悠馬くんを引き連れて観光開始です。

カサ・バトリョ Casa Batllo



カサ・バトリョ


日本を発つ前に優先チケットを購入しておきました。みんなが並んでいる中、別ルートから待ち時間ゼロで中に入れました。

ちなみに、今回の観光で使用したサービスは、「Get your Guide」です。日本語にも対応しているので便利です。現地価格と比較していないので、割高かもしれませんが並んだりする時間を短縮できるので価値はあると思います。

バルセロナはどこに行っても混んでいます。街全体が東京ディズニーリゾートみたいなものです。観光地のオバケです。

カサ・バトリョはアントニ・ガウディ(1852-1926)の代表作の一つです。「カサ」は「家」という意味で、バトリョは「実業家ジュゼップ=バトリョ」のことです。つまり「バトリョさんの家」という意味です。

では、中に入りましょう。撮影した写真の中からいくつかを紹介していきます。細かく書いたら終わらないので、ほんの一部だけ。

カサ・バトリョの天井からの採光

天井の写真ですが模様が描かれているのではありません。立体的にこのような渦巻きを描いています。まるでアンモナイトの中にいるような感覚です。

建物の中に入ったというより、海に潜ったような感じを私は覚えました。家の装飾の概念を超えていて、異空間に瞬間移動させる力を持っています。

カサ・バトリョの装飾


これはいったい何なんでしょうね。化石になった生き物がそのまま息を吹き返したように見えます。

カサ・バトリョのブラケット

ブラケット(壁照明)です。

カサ・バトリョの中にはいくつもの部屋に分かれていて、どこも曲線で直線はどこにも見当たりません。家具を置こうと思うと効率がとても悪いです。壁に寄せて…と思っても、壁が丸いので収まらないのです。

ここにIKEAの家具はむずかしいので、もちろん家具もガウディです。

カサ・カサ・バトリョの天井からの採光


建物の中は空間があって、天井から光を取り込んでいます。いったい何階建てなんだろう…とは思いつつも、いつも見とれて階数を数えていませんでした。調べてみたら地下1階、地上6階でした。地下は非公開だと思います。

カサ・バトリョの木のフェンス


建物の中は空間があって、天井から光を取り込んでいます。いったい何階建てなんだろう…とは思いつつも、いつも見とれて階数を数えていませんでした。調べてみたら地下1階、地上6階でした。地下は非公開だと思います。


カサ・バトリョのフェンスの木の詳細

ここまで徹底しているからこそ、世界中から人を集める力を持っているのでしょうね。全く同じものがない、超贅沢なデザインです。

今回の訪問で嬉しかったのは屋上が開放されていたことです。たぶん、今までは行けなかったと思うのです。

カサ・バトリョの屋上のモニュメント

屋上もやりたい放題ですね。というより、好き放題といった感じですね。ガウディの建物を気持ち悪いという人がたくさんいるのは理解できます。毒キノコに似た違和感を持っているように思います。人も多少の毒がある方が魅力だったりしますよね…違いますかね。

ちなみに、カサ・バトリョの所有者は飴で有名な「チュパチャプス社」。意外すぎる。


グエル公園 Park Guell


グエルとは、アントニ・ガウディのパトロンのグエル伯爵のこと。バルセロナを見下ろせる、高台にあります。

グエル公園で有名なのは何と言ってもトカゲです。あのカラフルなトカゲには誰もが心当たりがあるのではないでしょうか。正式にはドラゴンです。どうみてもトカゲですが…。

現物はこんな感じ。

グエル公園のドラゴンの顔

「え、これだけ?」と顔には出さないけれど、みんな思っているはずです。だんだんわかってくるんですよ、この魅力が。

グエル公園のドラゴンを上から撮影


このグエル公園ですが、入場料を取っていなかった頃があるそうです。

前に行ったときは、途中まで無料エリアになって誰でも入れたのですが、今回はぜんぶ有料になっていました。

たくさんの人がガウディ作品を見たくて訪れるわけですが、人が多すぎて公園としての機能が失われていくという皮肉な状況。自分がそこに加担しているので何とも言えませんが…。

順路も厳しく規制されていました。もはや公園ではありません。公園の機能を期待していってはなりません。複雑な気持ちです。

見どころはドラゴンだけではありません。

グエル公園の石の造形


人工物でありながら、自然の一部として自分が存在しているような気分になっていくのです。これがガウディマジック。


ブケリア市場 La Boqueria


ここも有名な観光地です。本来は市場ですが、完全に観光地化してしまっています。いつ行っても観光客でごった返しています。

ブケリア市場のフルーツ


個人的にはフルーツの楽園です。

ブケリア市場のフルーツ


どこにカメラを向けても映える写真が撮れてしまう楽園でもあります。

ブリケア市場のとうがらし


極めつけはこれでしょう。




旧市街散策



 バルセロナの旧市街にあったホテル

バルセロナには中世から続く旧市街が残っています。古びた石積みの建物が密集し、その間を縫うように迷路のような狭い路地が張り巡らされています。

バルセロナの旧市街は「ゴシック地区」とも言われています。ローマ時代の城壁で囲まれた中心部とその周辺集落が現在に残っています。石積みの建物に中にいると、不思議な感覚です。

バルセロナの旧市街のゴシック建築


心地よいものとは違います。人の「念」のようなものを感じます。ここで、たくさんの血が流れてきたと思います。昼間でも何かを感じるので、夜一人で歩くのは治安とは別の意味で怖いです。

ここに住んでいる人ってどんな気持ちなんだろうって訪れるたびに思います。個人的な感覚ですが、旧市街を歩いていると疲れます。きっと歴史が詰まっているので、視覚的な情報だけでなく感覚的な情報もたくさん入ってくるからだと思います。


トイレ事情



街を歩いて気になるのがトイレ事情。公衆トイレが見当たりません…。
いや、想像と違っていただけ。ちゃんとありました。

バルセロナの公衆トイレ

一人用です。中は車椅子で入れるほど広くなっています。完全個室で外部と遮断されてしまうので、ちょっと不安です。夜は利用したくありません。

バルセロナ旧市街を散歩中に立ち寄ったところ

旧市街を歩きすぎて足が痛くなったので休憩。


グエル邸 Palau Guell



次に向かったのは、グエル邸。またしてもグエルの金で建てられたものです。1886年から1890年にかけて建てられたもので、ガウディの初期の建築です。

グエル邸(正面)

豪華でかっこいい家です。

グエル邸のパイプオルガン

中は音楽堂のように使われることがあったそうです。写真の上の方にはパイプオルガンが見えます。

グエル邸の天井の装飾

天井も異常なほどのこだわり。コスパという言葉を知らないガウディ。当時、「予算が無限にあったら誰でもできるぜ」と別の建築家にディスられていたと思います。ガウディ建築は、ガウディの宇宙規模の才能に天井知らずの予算があったからこそです。

グエル邸の部屋

一度は座ってみたいです。奥は立ち入り禁止です。

グエル邸の本当の姿は屋上にあります。屋上ならバレないと思ったのでしょうか。屋上は好き勝手やっています。

グエル邸の屋上のモニュメント

いくらなんでも作風が違いすぎやしませんか。

グエル邸の模型

模型を見ればやっちゃってるのが一目瞭然。

グエル邸の屋上からサグラダ・ファミリア


一緒に行っていた悠馬くん。
どうやらアレを発見したようです。アレについては次回の記事で。


フラメンコ鑑賞


この日を締めくくるのはフラメンコ。

ランブラス通り


旧市街からランブラス通りに入り、北上してカタルーニャ広場まで行きます。観光客だらけです。道の真ん中が広い歩行者専用になっています。

バルセロナのフラメンコ劇場(シティホール)


すぐ近くにありました、「CITY HALL」。英語なんだ。
17:30開演でしたが、始まったのは15分後。A席を取っていたので数メートルの距離で鑑賞することができました。

フラメンコの開演前


撮影がOKでした。

バルセロナのフラメンコ


とにかく速く、そして力強かった。

ただストーリー性がなく、順々に踊っていくという感じで単調でした。衣装や舞台にももう少し工夫がほしかったです。

辛口になってしまったのは、別のところでも鑑賞していたことがあるからです。アナウンスもぜんぶ英語でしたし、そもそも会場が「CITY HALL」で英語。地元の人はいなかったように思います。これって観光地系フラメンコ?

次は別のところで鑑賞してみたいと思います。

観光1日目のレポートはこれで終わりになります。貴重な体験を残したくて夢中で書いていたら長くなってしまいました。翌日のレポートもよろしくお願いします。

つづく…

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2023年06月07日

(前回のつづき

セミナーの2日目です。

その日の夜にレポートを書こうと思っていたのですが、今後のことを考えていたら夜が更けてしまいました。ということで、1日遅れのレポートです。

整動鍼スペインセミナー_2023年6月

今回は写真を中心に様子をお届けしたいと思います。撮影者はルシアさんというバルセロナ在住のアシスタントです。今回のセミナーの準備に尽力してくれて、運営もサポートしてくれています。「困ったことがあったらいつでも言ってくださいね」と言ってくれて、本当に頼もしい存在なんです。

1日目の終わりの頃、ルシアさんの口から「カメラも勉強していたことがあるんです」と驚愕の事実が出てきました。早く言ってよ〜。

ということで、セミナー中の写真はルシアさんが撮影をお願いしました。アシスタントの悠馬くんは動画の撮影と実技指導に専念できるようになりました。

そもそも、なぜ写真を撮るのかという疑問もあるかもしれません。実際、写真を撮らなくてもセミナーは成立します。うちほどセミナー中の撮影にエネルギーを注いでいるところはないと思います。理由は、セミナーはオープンであるべきだと考えているからです。

健全なことをしていても、何をしているのか様子がわからないと不気味です。お金をいただいているわけですから、外から見ておかしなことをしてるように見えてはいけません。鍼灸の技術は中身が見えにくいものですから、雰囲気だけでも外に出したいのです。

ときには、ここに来ているのは内緒なのでセミナー中の写真は撮らないでほしいという要望を頂いたこともあるのですが、方針を変えることはしませんでした。

参加していることを隠したい人は来なくてもいいと割り切って考えることにしました。受講者側に何かしらの理由があったとしても、こちら側には秘密にしなければならないようなやましさはないからです。

話は戻ります。

今回はセミナー二日目。場の空気は仕上がっていて日本とほぼ同じ感覚で進行します。

整動鍼スペインセミナー_2023年6月

内容と全然関係ありませんが、ガラスブロックから入ってくる光がやさしいですよね。

整動鍼スペインセミナー_2023年6月

基本的に、このセミナーは実技です。やってみて再現できなければ意味がないと思っています。もちろん、最初は要領が悪いので練習が必要です。

整動鍼スペインセミナー_2023年6月

予想通りの変化があると、鍼治療は本当に面白いんですよ。人間のからだってすごいなぁと思います。

整動鍼スペインセミナー_2023年6月

たぶんスペイン語で教えていると思います。

整動鍼スペインセミナー_2023年6月

たぶんスペイン語をしゃべっているように見えるだけです。

整動鍼スペインセミナー_2023年6月

骨模型まで貸してもらえるので、ツボの位置が説明しやすいです。整動鍼では、再現性を担保するためにツボの位置を厳格に決めています。できるだけ骨をランドマークにするようにしています。骨の感覚がわかるようになると、みんな同じ位置にツボを取るようになります。

整動鍼スペインセミナー_2023年6月

当然ながら、性別、体格、生活習慣などによって、骨の位置がわかりにくい人もいます。そこは、日頃の練習によって上手くなっていくしかありません。臨床において、骨の位置を正確に捉えることは簡単ではありません。鍼灸師の腕の差になっている要素の一つです。

整動鍼スペインセミナー_2023年6月

日本でもそうですが、受講者さんのメモの勢いがすさまじいです。あっという間に白いページが埋まっていきます。

整動鍼スペインセミナー_2023年6月

ノートが本当にきれい。当たり前ですがスペイン語♪

整動鍼スペインセミナー_2023年6月

デモの被験者が観ているのはデモの映像です。受け手役をしてしても術者の手元が見えるように映像で流しています。

整動鍼スペインセミナー_2023年6月

この写真をルシアさんが撮って、この様子を悠馬くんが動画で撮影しているのです。日本と全く同じシステムです。評判がとてもよいです。

整動鍼スペインセミナー_2023年6月

日本と逆で女性の受講者の方が多いです。

整動鍼スペインセミナー_2023年6月

これは手首の緊張度をみているところです。日本と全く同じようにお伝えしています。術者の手の使い方には、武術的な要素も取り入れています。日本人だからこそ伝えられるものがあるように思います。

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最後は記念撮影。いい笑顔をいただきました。

このメンバーの数人が、また3日後のセミナー(別テーマ)に参加してくださいます。
アディオス!

つづく…

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yoki at 15:01│Comments(0)
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