こだわり
2021年06月22日
鍼管とは
鍼管(しんかん)というのは、鍼を刺す際に使う管のことで、日本で考案された道具です。もともとは金属のみですが、最近はプラスチック製が主流です。
この道具を使うことで、細くて柔らかい鍼を無痛に近い感覚で刺すことができます。この鍼管のおかげで患者さんはあまり痛くない鍼を受けることができるのです。
この道具のすごいところは、どんな鍼灸師が使っても痛みが軽減できることです。極端に言えば下手でも痛くないのです。ですから、日本の鍼灸師の9割以上が鍼管を使っていると思います。
鍼管の問題点
日本人のすばらしい発明ですが欠点がないわけでもありません。なんでもそうですが、メリットがあればデメリットがあるわけです。デメリットは刺鍼点がズレることです。
鍼管は持ち手(鍼柄)が管を通るように出来ていますから、その分の内径が必要です。鍼柄が太くなるほど内径を大きくしなければなりません。メーカーによっては持ち手がプラスチックであることもあり、内径がだいぶ大きくなっています。つまり、鍼柄の直径の分だけズレを生んでしまうのです。

鍼灸師によってツボのサイズ感はまちまちで、正解というものがありません。ですから、鍼管の内径に問題を感じるのは個人的な見解です。しかしながら、私は個人的な感覚として、そのズレが大きな問題だと思っていました。私と同じ問題意識を持つ鍼灸師もいて、鍼管を使わずに刺鍼しています。ただ、痛みが出やすいのでテクニックを磨く必要があります。
「鍼管がなければ切皮(鍼先が皮膚を通る最初の段階)ができないのは下手な証拠」
という鍼灸師もいるのですが、私はこの論理には賛成できません。痛みを感じにくい鍼管をせっかく日本人が考案したのだから積極的に利用すべきだと考えています。
安心感か、精度か!?
実は、内径から生じるズレはディスポーザブル(使い捨て)の鍼の問題なのです。ディスポーザブルの鍼は基本的に「鍼+鍼管」がセットになっていて、使用するとどちらも廃棄します。
鍼管だけ、滅菌して何度も使うステンレス製にするという手もあります。職人がつくった、内径をギリギリまで絞り込んだものがあります。滅菌して使うわけですから、実質的に感染リスクはありません。
私個人の意見では「滅菌されているならいいんじゃない」と思うのですが、使い捨て以外は心配なので嫌という人もいます。というわけで、ディスポーザブルの鍼管を使っています。
私が鍼灸師になって20年になりますが、その間、ディスポーザブルにすると刺鍼のズレが気になるし、滅菌して使うステンレス製は患者さんの目が気になる、という状態がずっと続いていました。現存するディスポーザブルの中でもっとも内径が小さい鍼管を使うことで妥協し続けてきたのです。
その不満が2016年にこの記事(理想の鍼をメーカーに特注したい!)で爆発しました。合わせて読んで頂けると嬉しいです。
ついに理想の鍼管ができた!
2021年は特別な年です。なぜなら、理想の鍼管がついに発売されることになったからです。実は、理想の鍼管づくりに向けたプロジェクトは2年前には動き出していて、試行錯誤を経て完成したのです。私の手元には外に出ることはない試作品もあります。開発に尽力して下さった、ユニコ(日進医療器株式会社)さんには本当に感謝しています。いろいろなメーカーにお願いして、耳を傾けてくださったのはユニコさんだけでした。
鍼灸師になってずっと妥協してきた問題を解決してくだったユニコさんに、この感謝の気持ちを何と表したらよいのかわかりません。とにかく、ありがとうございます。めっちゃ嬉しいです!
これがその鍼管です。鍼柄がギリギリ通る内径になっていて、外径も小さめになっています。現在のところ、業界最小径の鍼管です。「理想」に近いと思いませんか?
鍼管が皮膚に触れた時にチクチクしないように、丁寧に面取りもしてあります。この処理が本当に大切です。
せっかくなので、既存のあるメーカーの鍼管と比較してみました。
出来心でやってしまいました。
細鍼管 2021年7月12日発売!
これがパッケージです。製品は「鍼+鍼管」の個包装セットです。現在、寸3-1番(0.16mm×39mm)のみです。シリコン加工していないタイプです。この製品がたくさん売れたら、バリエーションが増えると思います。だから、なりふりかまわず宣伝しています。
ちなみに、売れても私にロイヤリティは入りません。この細鍼管を使えるだけで利益として十分です。今まではお金をいくら積んでも買えなかったのですから。
私が主宰する整動協会のロゴも入っていますが、会員でなくても鍼灸師なら誰でも購入できます。学派や流派を超えて使って頂きたいです。
どんな方法であれ、刺鍼の精度が高くなれば施術効果が上がりますから、鍼灸業界全体にとっても、この鍼管が普及することには大きな意味があります。
私は、細型の鍼管が世界のトレンドになると信じています。この製品を一度でも使うと細型のメリットに気がついてしまいます。精度を大切にする鍼灸師なら手放せなくなってしまうでしょう。普及するまで、出会う鍼灸師全員に「一度使ってみてください」と言い続ける覚悟です。
肝心の購入方法ですが、まだわかりません。発売元のユニコさんが発表したら、このブログに書き加えます。
細鍼管で100人連続施術「百連」
「細鍼管」の発売日の前日である7月11日(日)に、この鍼管を用いて100人連続で施術するイベント「整動鍼 百連」を予定しています。対象は鍼灸師と鍼灸学生です。この細鍼管を受け手として体感していただくことができます。
100人連続といっても、100人が同時に会場に入るわけではなく、時間帯を分けて順番に入りますので密にはなりません。感染対策に気を配って行います。細鍼管と整動鍼に興味のある方もぜひお申し込みください。
ユニコさんに協賛して頂いているので、参加者の皆様には「細鍼管」のサンプルを差し上げます。6月22日現在、若干の空きがあります。
現場に足を運べない方のために、当日の様子はライブ配信しますので、オンライン参加も可能です。
どちらも無料です。お待ちしています。
詳しい情報はコチラです。
twitterもよろしくお願いします。
https://twitter.com/kuri_suke
・はりきゅう養気院(群馬県/伊勢崎市)
・はりきゅうルーム カポス(東京/品川駅)
・整動協会(鍼灸師のための臨床研究会)
yoki at 01:28│Comments(0)│
2016年11月03日
私の職業は鍼灸師ですが、PCがないと仕事になりません(仕事は鍼灸だけではないので)。スマホやタブレットは閲覧するには便利なものですが、情報発信には、しっかりしたキーボードが必要です。
鍼灸師にとってPC選びも仕事のうちです。何を選ぶかで、仕事の質も量も変わります。うちの鍼灸院(群馬&品川)では鍼灸技術の他にPCスキルの向上も重要な課題にしています。
PCが得意だから出世するわけではありませんが、開業鍼灸師にとって、PCが得意であることは圧倒的に有利です。今回は、情報発信の基本である文章を書くために最適なキーボードを紹介します。

同業者間でPC談義をすると必ず出てくるのが「WindowsとMac、どっちがいいの?」という話題。たいがい、私がこの議題を持ち出すのですが、結論が出たことがありません。
私は、Windowsを使っています。Macが嫌いだからではありません。むしろ憧れています。余裕があれば両方使ってみたいと思っています。Apple製品に魅力を感じるので、スマホはiPhoneですし、iPad miniも使っています。
今、欲しくなっているのがiPad ProとApple Pencil。ある方が勉強会でメモ用に使っているのを目撃し、その使い勝手に惚れ込んでしまいました。
その方いわく「これはコンピューターの完成形です」
どうして、こうも彼(=谷地さん)の言葉は私の心に刺さるのか。その言葉を聞いた後、こそこそと「iPad Pro」とGoogleの検索窓に打ち込みました。

私がWindowsを使っているのは、これまで使ってきたからです。変えるリスクと手間を避けるためです。
もう一つの理由はキーボードです。Macもデスクトップなら自由にキーボードを変えられますが、ある意味Macではなくなります。
WindowsでMacのキーボードを使いたい人はこちらが参考になります。
◎『Windows用のキーボードをMacで使いたい『Seil』アプリ』(外部)
でも、ノートではそうはいきません。キーボードが本体と一体化していますから。Macのキーボードは良く出来ていますが、ストロークの浅さは気になります。最近は、デスクトップもノートと同じタイプなので、浅いストロークです。問題ない人には問題ないことですが、私には重要です。
最近のノートPCはほとんどがアイソレーションキーボードです。Applelが2006年に発売したMacBookに搭載したのが最初で、それから徐々に普及し、爪を伸ばした女性に使いやすいという話も出てきて、あっという間に当たり前になりました。
キーストロークの浅いノートPCのキーボードは、指の腹で押した方がよさそうです。私のように指に第一関節を曲げて指先で叩くタイプには指への負担が大きくなります。

しかし、ノートのキーボードに妥協しないブランドがあります。ThinkPadです。IBMのPCブランドであったThinkPadが買収され、現在はlenovoが販売しています。ThinkPadのキーボードは、真ん中に赤い玉(トラックポイント)があるので「アレか!」と思い出せるかと思います。
ちなみに、あの玉はマウスの代わりです。手をキーボードから離さずにマウスポインタを動かせるので、作業効率を追究するビジネスマンから支持されています。
養気院とカポスの受付にあるノートPCはこのThinkPadです。打鍵感はノートPCの最高峰と言われているほどです。ただ、スタッフはそれほど気にしていない様子…。
「ThinkPadのキーボードが最高である」という話は、ちまたでは有名です。このキーボードをデスクトップでも使いたい人のために商品化されています。お値段にも驚きます。

ちなみに、ThinkPad以外でキーボードで感触が良かったのは、マイクロソフトのSurface Proです。打鍵感のしっとり感が心地よくThinkPadにはない魅力があります。
大型電気店のパソコン売り場で、片っ端からキーボードを押しまくっているのは私です。一つのマシンのところで立ち止まると、店員さんが駆け寄ってきて「パソコンお探しですかぁ〜?」となってしまうので、歩みを止めないことが重要です。

評価の高い伝統的なキーボード

2012年に投入されたアイソレーション型のキーボード
薄型化の波にThinkPadも巻き込まれています。2012年のX1 Carbonという薄型が初だと思いますが、ここからアイソレーションキーボードに変わり、ファンの間で「ThinkPadの打鍵感が失われてしまった」で嘆かれていました。
ノートPCは持ち運びができるのが最大の特長。薄型化、軽量化は仕方ありません。ただ、そこにはキーボードが犠牲が伴うのです。話は変わりますが、テレビが大型化・薄型化した頃にスピーカー性能が犠牲になったという話と似ています。
ThinkPadは意地を見せました。アイソレーションになったキーボードもノートPCの中ではトップクラスです。
工夫は、キーの形にあります。通常は、角が丸まった四角なのですが、ThinkPadは違います。メンブレン式のキーをユーザー視点から見た時と同じ形に見えるようになっています。しかも、形状が微妙に違っていてブライドタッチする際に間違えにくいように工夫されています。

デスクトップのPCのような感覚でそもまま使えるように配慮されています。普段はデスクトップだけど、外出先ではノートみたいな使い方をするビジネスマンにやさしい設計です。
ストロークは決して深くありませんが、キーを押し切った時のつまり感がやさしくなっています。キーを押し切って、さらにグイッと入る設計になっているのです。素っ気ないデザインなのに芸は細かい!
書きたいことが頭の中に溢れて来てタイピングの速度が増すと、打鍵は自然と強くなるのです。夢中になっている時、そぉ〜とは打てないものです。
ブログを書くことを嗜んでいる私のような者には、脳の興奮を受け止めてくれるキーボードが必要です。前に使っていたノートPCはVAIOでしたが、キーボードのストロークの浅いアイソレーションだったので、熱中すると指が痛くなってきます。
打鍵感と共に重要なのはキー配列です。大雑把にいえばどれも同じですが、細かいところはだいぶ違っています。ノートPCは小型化のために、メーカーも工夫を重ねて最適な配列を模索しています。機種や年代によって配列が微妙に異なっています。
私がノートPCの中からThinkPadを選んだのは、キーボード配列が機種や年代によって変わらないからです。新しいThinkPadに買い換えても入力が犠牲にならないように配慮されているのです。
ThnkPadのデザインは男臭いです。女性はどう思うのでしょうか。私もダサイかも...と思ったことがあります。しかし、それは間違いでした。デザインは完成されているのです。
私の本業は鍼灸師として患者さんを診たり、鍼灸院を経営したり勉強会を運営することなので、PCは完全なる道具です。最高の道具は使っていることを感じさせないものだと思います。安定して動くこと、ストレスなく使えることが条件です。
よいPCに出会えれば、患者さんのために使える時間が増えます。PCトラブルやアプリケーションの使い方がわからず迷走していると、半日はすぐに過ぎ去ってしまいます。無駄な時間です。
私は、PCのメンテナンスを時々プロに依頼します。このブログを書いているPCも5年以上経っていますが現役です。HDDをSSDにするなど補強しています。4Kディスプレイが使えるようにグラフィックボードも載せ替えました。こうした作業を自分でやったら何日もかかります。プロは半日。待つ間、仕事ができるので作業代が惜しくありません。
キーボードには、大きく分けて日本語キーボードとUSキーボードの2種類があります。メーカーによっは注文時に選ぶことができます。Macもlenovo(ThinkPad)も選ぶことができます。

左:日本語配列 右:US配列
どちらがよいのか、これも議論しても答えはでません。私の方針はUSキーボードです。見た目の大きな違いはEnterキーが小さいことです。横長のEnterキーであればUSキーボードです。
タイピングのスピードを追求したら、間違いなくUSです。なぜなら、Enterキーがホームポジション(親指をスペースキーの上、左人差し指をFキー、右人差し指をJキーに乗せた位置)のままEnterキーを押すことができます。
日本語キーボードは、Enterキーまでキーが一つ多いため、ホームポジションが崩れます。たったキー一個分の違いですが、1日中使っていると大きな差です。
難点としては、まだまだ日本語キーボードが主流であること。いったんUSに慣れてしまうと、お店(ネットカフェ)や他人のPCを借りた時に戸惑います。ただ、時代はUSの方に向かっているので、これからホームポジションにこだわったブラインドタッチをマスターするなら、絶対にUSがおすすめです。
USキーボードについては、今年の4月に記事にしたことがありますので、さらに詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
◎『キーボードを日本語JISから英語USに変えるメリットと混乱』
本気で行くならRealforceがおすすめです。私が使っているものです。2万円くらいするので、キーボードとしては高級品ですが、いくら使っても壊れる気配がありませんので、トータルで見ると高くありません。
キーボードなんて壊れるの?
と思っている人もいるかもしれませんが、壊れます。一つでも壊れたらもったいないけれどゴミです。デスクトップPCは変えてもキーボードは変えない主義です。

Realforceの魅力は耐久性だけではありません。スピーディな入力が可能です。なぜなら、キーストロークは4mmあるのですが、2mm打ち込んだ時点で反応してくれます。
最後まで打ち込まなくても、軽くポンポンするだけでタイプすることができます。ガツっと打ち込みたい人も、ポンポンとなでるように打ちたい人にも対応できるキーボードです。ノートPCを主で使っていて浅いストロークが標準になっている人もRealforceなら戸惑いません。
こうした性能は「静電容量無接点」という特殊なキー構造に秘密があります。
詳しくはこちらのページが役立ちます。
◎『FPSでRealforceを使う3つのメリットと魅力』(外部)
今回はキーボードのことを中心に書きましたが、他にも必要なスキルはたくさんあります。PCの専門家ではないから、最低限のスキルで十分です。私が知る限り、開業している人は、みんな独学でそういうスキルを身につけています。学校では教えてくれませんから。
そもそも、これから仕事用にPCを買おうとしている人は、WindowsがよいのかMacがよいのか、そういう部分からして迷うかもしれません。たとえば、私がMacを導入して、すんなり使えるように半日くらいみっちりとレクチャーしてくれる人がいたら、喜んでお代を支払います。
もう何年も前から鍼灸師や柔整師に必要なPCスキルをまとめてレクチャーしてくれる人や勉強会があったらいいなと思っています。いっそうのこと、そういうものを企画してしまおうか、と昨日思いました。次回はその構想について書いてみます。
せっかくなので、ThinkPadの魅力をこの機会で語ります。ThinkPadは今では中国メーカーのlenovoが所有するブランドになっていますが、もともとは、アメリカのIBMのPCブランドでした。ThinkPadが生まれたのは1992年。実は日本で開発されていたのです。
lenovo(本社:中国)のブランドになってからも、開発はレノボ・ジャパン横浜事業所大和研究室で行われています。事情が複雑になっていますが、ThinkPadは日本で開発されているノートPCです。しかも、現在は、山形県米沢市で生産されています。
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鍼灸師にとってPC選びも仕事のうちです。何を選ぶかで、仕事の質も量も変わります。うちの鍼灸院(群馬&品川)では鍼灸技術の他にPCスキルの向上も重要な課題にしています。
PCが得意だから出世するわけではありませんが、開業鍼灸師にとって、PCが得意であることは圧倒的に有利です。今回は、情報発信の基本である文章を書くために最適なキーボードを紹介します。

■Windows と Mac
同業者間でPC談義をすると必ず出てくるのが「WindowsとMac、どっちがいいの?」という話題。たいがい、私がこの議題を持ち出すのですが、結論が出たことがありません。
私は、Windowsを使っています。Macが嫌いだからではありません。むしろ憧れています。余裕があれば両方使ってみたいと思っています。Apple製品に魅力を感じるので、スマホはiPhoneですし、iPad miniも使っています。
今、欲しくなっているのがiPad ProとApple Pencil。ある方が勉強会でメモ用に使っているのを目撃し、その使い勝手に惚れ込んでしまいました。
その方いわく「これはコンピューターの完成形です」
どうして、こうも彼(=谷地さん)の言葉は私の心に刺さるのか。その言葉を聞いた後、こそこそと「iPad Pro」とGoogleの検索窓に打ち込みました。

■Windowsを使っている理由は、今さら変えられないから
私がWindowsを使っているのは、これまで使ってきたからです。変えるリスクと手間を避けるためです。
もう一つの理由はキーボードです。Macもデスクトップなら自由にキーボードを変えられますが、ある意味Macではなくなります。
WindowsでMacのキーボードを使いたい人はこちらが参考になります。
◎『Windows用のキーボードをMacで使いたい『Seil』アプリ』(外部)
でも、ノートではそうはいきません。キーボードが本体と一体化していますから。Macのキーボードは良く出来ていますが、ストロークの浅さは気になります。最近は、デスクトップもノートと同じタイプなので、浅いストロークです。問題ない人には問題ないことですが、私には重要です。
■キーを指のどこで叩くか
最近のノートPCはほとんどがアイソレーションキーボードです。Applelが2006年に発売したMacBookに搭載したのが最初で、それから徐々に普及し、爪を伸ばした女性に使いやすいという話も出てきて、あっという間に当たり前になりました。
キーストロークの浅いノートPCのキーボードは、指の腹で押した方がよさそうです。私のように指に第一関節を曲げて指先で叩くタイプには指への負担が大きくなります。

■ノートPCの最強キーボード「ThinkPad」
しかし、ノートのキーボードに妥協しないブランドがあります。ThinkPadです。IBMのPCブランドであったThinkPadが買収され、現在はlenovoが販売しています。ThinkPadのキーボードは、真ん中に赤い玉(トラックポイント)があるので「アレか!」と思い出せるかと思います。
ちなみに、あの玉はマウスの代わりです。手をキーボードから離さずにマウスポインタを動かせるので、作業効率を追究するビジネスマンから支持されています。
養気院とカポスの受付にあるノートPCはこのThinkPadです。打鍵感はノートPCの最高峰と言われているほどです。ただ、スタッフはそれほど気にしていない様子…。
「ThinkPadのキーボードが最高である」という話は、ちまたでは有名です。このキーボードをデスクトップでも使いたい人のために商品化されています。お値段にも驚きます。

ちなみに、ThinkPad以外でキーボードで感触が良かったのは、マイクロソフトのSurface Proです。打鍵感のしっとり感が心地よくThinkPadにはない魅力があります。
■ThinkPadの打鍵感が低下したという噂も
大型電気店のパソコン売り場で、片っ端からキーボードを押しまくっているのは私です。一つのマシンのところで立ち止まると、店員さんが駆け寄ってきて「パソコンお探しですかぁ〜?」となってしまうので、歩みを止めないことが重要です。

評価の高い伝統的なキーボード

2012年に投入されたアイソレーション型のキーボード
薄型化の波にThinkPadも巻き込まれています。2012年のX1 Carbonという薄型が初だと思いますが、ここからアイソレーションキーボードに変わり、ファンの間で「ThinkPadの打鍵感が失われてしまった」で嘆かれていました。
ノートPCは持ち運びができるのが最大の特長。薄型化、軽量化は仕方ありません。ただ、そこにはキーボードが犠牲が伴うのです。話は変わりますが、テレビが大型化・薄型化した頃にスピーカー性能が犠牲になったという話と似ています。
■ThinkPadのプライド
ThinkPadは意地を見せました。アイソレーションになったキーボードもノートPCの中ではトップクラスです。
工夫は、キーの形にあります。通常は、角が丸まった四角なのですが、ThinkPadは違います。メンブレン式のキーをユーザー視点から見た時と同じ形に見えるようになっています。しかも、形状が微妙に違っていてブライドタッチする際に間違えにくいように工夫されています。

デスクトップのPCのような感覚でそもまま使えるように配慮されています。普段はデスクトップだけど、外出先ではノートみたいな使い方をするビジネスマンにやさしい設計です。
ストロークは決して深くありませんが、キーを押し切った時のつまり感がやさしくなっています。キーを押し切って、さらにグイッと入る設計になっているのです。素っ気ないデザインなのに芸は細かい!
書きたいことが頭の中に溢れて来てタイピングの速度が増すと、打鍵は自然と強くなるのです。夢中になっている時、そぉ〜とは打てないものです。
ブログを書くことを嗜んでいる私のような者には、脳の興奮を受け止めてくれるキーボードが必要です。前に使っていたノートPCはVAIOでしたが、キーボードのストロークの浅いアイソレーションだったので、熱中すると指が痛くなってきます。
■デスクトップとノートを使い分けている人に大事な配列
打鍵感と共に重要なのはキー配列です。大雑把にいえばどれも同じですが、細かいところはだいぶ違っています。ノートPCは小型化のために、メーカーも工夫を重ねて最適な配列を模索しています。機種や年代によって配列が微妙に異なっています。
私がノートPCの中からThinkPadを選んだのは、キーボード配列が機種や年代によって変わらないからです。新しいThinkPadに買い換えても入力が犠牲にならないように配慮されているのです。
ThnkPadのデザインは男臭いです。女性はどう思うのでしょうか。私もダサイかも...と思ったことがあります。しかし、それは間違いでした。デザインは完成されているのです。
■PCのトラブルはストレスしか生まない
私の本業は鍼灸師として患者さんを診たり、鍼灸院を経営したり勉強会を運営することなので、PCは完全なる道具です。最高の道具は使っていることを感じさせないものだと思います。安定して動くこと、ストレスなく使えることが条件です。
よいPCに出会えれば、患者さんのために使える時間が増えます。PCトラブルやアプリケーションの使い方がわからず迷走していると、半日はすぐに過ぎ去ってしまいます。無駄な時間です。
私は、PCのメンテナンスを時々プロに依頼します。このブログを書いているPCも5年以上経っていますが現役です。HDDをSSDにするなど補強しています。4Kディスプレイが使えるようにグラフィックボードも載せ替えました。こうした作業を自分でやったら何日もかかります。プロは半日。待つ間、仕事ができるので作業代が惜しくありません。
■日本語配列とUS配列、これから買うならどっち?
キーボードには、大きく分けて日本語キーボードとUSキーボードの2種類があります。メーカーによっは注文時に選ぶことができます。Macもlenovo(ThinkPad)も選ぶことができます。

左:日本語配列 右:US配列
どちらがよいのか、これも議論しても答えはでません。私の方針はUSキーボードです。見た目の大きな違いはEnterキーが小さいことです。横長のEnterキーであればUSキーボードです。
タイピングのスピードを追求したら、間違いなくUSです。なぜなら、Enterキーがホームポジション(親指をスペースキーの上、左人差し指をFキー、右人差し指をJキーに乗せた位置)のままEnterキーを押すことができます。
日本語キーボードは、Enterキーまでキーが一つ多いため、ホームポジションが崩れます。たったキー一個分の違いですが、1日中使っていると大きな差です。
難点としては、まだまだ日本語キーボードが主流であること。いったんUSに慣れてしまうと、お店(ネットカフェ)や他人のPCを借りた時に戸惑います。ただ、時代はUSの方に向かっているので、これからホームポジションにこだわったブラインドタッチをマスターするなら、絶対にUSがおすすめです。
USキーボードについては、今年の4月に記事にしたことがありますので、さらに詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
◎『キーボードを日本語JISから英語USに変えるメリットと混乱』
■デスクトップPCの最強キーボードは何か
本気で行くならRealforceがおすすめです。私が使っているものです。2万円くらいするので、キーボードとしては高級品ですが、いくら使っても壊れる気配がありませんので、トータルで見ると高くありません。
キーボードなんて壊れるの?
と思っている人もいるかもしれませんが、壊れます。一つでも壊れたらもったいないけれどゴミです。デスクトップPCは変えてもキーボードは変えない主義です。

Realforceの魅力は耐久性だけではありません。スピーディな入力が可能です。なぜなら、キーストロークは4mmあるのですが、2mm打ち込んだ時点で反応してくれます。
最後まで打ち込まなくても、軽くポンポンするだけでタイプすることができます。ガツっと打ち込みたい人も、ポンポンとなでるように打ちたい人にも対応できるキーボードです。ノートPCを主で使っていて浅いストロークが標準になっている人もRealforceなら戸惑いません。
こうした性能は「静電容量無接点」という特殊なキー構造に秘密があります。
詳しくはこちらのページが役立ちます。
◎『FPSでRealforceを使う3つのメリットと魅力』(外部)
■開業している鍼灸師や柔整師に必要なPCスキルはどこで学べばよいのか
今回はキーボードのことを中心に書きましたが、他にも必要なスキルはたくさんあります。PCの専門家ではないから、最低限のスキルで十分です。私が知る限り、開業している人は、みんな独学でそういうスキルを身につけています。学校では教えてくれませんから。
そもそも、これから仕事用にPCを買おうとしている人は、WindowsがよいのかMacがよいのか、そういう部分からして迷うかもしれません。たとえば、私がMacを導入して、すんなり使えるように半日くらいみっちりとレクチャーしてくれる人がいたら、喜んでお代を支払います。
もう何年も前から鍼灸師や柔整師に必要なPCスキルをまとめてレクチャーしてくれる人や勉強会があったらいいなと思っています。いっそうのこと、そういうものを企画してしまおうか、と昨日思いました。次回はその構想について書いてみます。
■(おまけ)ThinkPadと日本人
せっかくなので、ThinkPadの魅力をこの機会で語ります。ThinkPadは今では中国メーカーのlenovoが所有するブランドになっていますが、もともとは、アメリカのIBMのPCブランドでした。ThinkPadが生まれたのは1992年。実は日本で開発されていたのです。
lenovo(本社:中国)のブランドになってからも、開発はレノボ・ジャパン横浜事業所大和研究室で行われています。事情が複雑になっていますが、ThinkPadは日本で開発されているノートPCです。しかも、現在は、山形県米沢市で生産されています。
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yoki at 22:03│Comments(0)│
2016年07月02日
―美を創り出す道具は、それ自身も美しく、愛情が湧く本物でなければならない。―
諏訪田製作所の爪切りのリーフレットに書いてありました。
このブログで諏訪田製作所(SUWADA)の爪切りを話題にしたのが2014年3月5日。テレビで紹介されていたを見て「自分がつかっているやつだ〜」と興奮がてら記事にしたものです。
―爪切り一つで、鍼灸師としてのプロ意識を確認することができます。―
これは、その時に私がカッコつけて書いた言葉です。その言葉の影響力を思いの外大きかったようで、勉強会でご一緒している鍼灸師が続々と購入されたようです。そんな状況を知ってしまうと、なおさらこの爪切りを粗末にはできません。間違っても「もう使っていないよ〜」なんて言えません。
学生の頃に購入したもので10年を越えて使っていたので、正直、切れ味は落ちていました。私の愛情も疑わしくなってきていたのですが、フッとあることを思い出しました。諏訪田製作所はメンテナンスサービスもやっているのです。
あの時の切れ味をもう一度、と思ってメンテナンスに出すことにしました。しかし、心配だったのは、10年以上も前の型式です。SUWADAというロゴも磨り減って消失しています。SUWADA製なのか、ちょっと不安に思っています。カタログと見比べると、微妙にスプリングのデザインが違っているし...。類似品だったら恥ずかしいです。
購入時の自分を信じて、指定された工場に品物を送ってみました。

昨日、無事に戻りました。伝票には「旧クラシック」と書いてありました。私のは、クラシックの初期型だったようです。グッドデザイン賞を受賞した直後のデザインだと思います。現行品とスプリング以外は同じに見えます。

こんな姿で!

じゃん!
メンテナンスにかかった費用は、送料と修理代で2,000円くらいでした。職人さんに支払う手間賃を考えると、儲かる額ではないことが直感的にわかります。メンテナンスしながら長く愛用して欲しいという、作り手の想いがひしひしと伝わってきます。使い捨ての時代に、こういうところが大好きです。こうやってブログを書いて応援したくなります。
戻ってきた品は、一見すると前とそんなに変わりありませんが、錆びが取れてキレイになっています。経年劣化しているので、新品とは違って使用感は残っています。にぎった感触は、送る前と何なとなく違っていて、人の手が入ったとわかります。
さて、肝心の切れ味は動画(17秒)で紹介します。音に注目してください。
切る余白があまりなかったのでサンプルとしてふさわしくありませんが、音が「パチンッ」ではなく「パツ」とか「コクッ」という優しい感触なのがお分かりいただけるでしょうか。
コンビニなどで売っている爪切りは、パチンと良い音が出ますが、切っている音ではなく爪を割っている音です。だから、切った(割った)後は、バリバリするのでヤスリをかけたくなります。
SUWADAの爪切りで切ると不思議なことが起こります。切断面がチクチクしません。バリが全く出ないからです。
他にもこんなメリットがあります。爪が飛び散りません。普通の爪切りはパチンとした瞬間に、爪がどこかに飛んでいきます。そして、部屋のとこかで足裏にチクッと刺さるのを待っています。
SUWADAを使うと、完全とは言えないものの、切れた爪は下に落ちます。こうした違いを知ってしまうと絶対に手放せなくなるのです。指が命の鍼灸師ならなおさらです。

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諏訪田製作所の爪切りのリーフレットに書いてありました。
このブログで諏訪田製作所(SUWADA)の爪切りを話題にしたのが2014年3月5日。テレビで紹介されていたを見て「自分がつかっているやつだ〜」と興奮がてら記事にしたものです。
―爪切り一つで、鍼灸師としてのプロ意識を確認することができます。―
これは、その時に私がカッコつけて書いた言葉です。その言葉の影響力を思いの外大きかったようで、勉強会でご一緒している鍼灸師が続々と購入されたようです。そんな状況を知ってしまうと、なおさらこの爪切りを粗末にはできません。間違っても「もう使っていないよ〜」なんて言えません。
学生の頃に購入したもので10年を越えて使っていたので、正直、切れ味は落ちていました。私の愛情も疑わしくなってきていたのですが、フッとあることを思い出しました。諏訪田製作所はメンテナンスサービスもやっているのです。
あの時の切れ味をもう一度、と思ってメンテナンスに出すことにしました。しかし、心配だったのは、10年以上も前の型式です。SUWADAというロゴも磨り減って消失しています。SUWADA製なのか、ちょっと不安に思っています。カタログと見比べると、微妙にスプリングのデザインが違っているし...。類似品だったら恥ずかしいです。
購入時の自分を信じて、指定された工場に品物を送ってみました。

昨日、無事に戻りました。伝票には「旧クラシック」と書いてありました。私のは、クラシックの初期型だったようです。グッドデザイン賞を受賞した直後のデザインだと思います。現行品とスプリング以外は同じに見えます。

こんな姿で!

じゃん!
メンテナンスにかかった費用は、送料と修理代で2,000円くらいでした。職人さんに支払う手間賃を考えると、儲かる額ではないことが直感的にわかります。メンテナンスしながら長く愛用して欲しいという、作り手の想いがひしひしと伝わってきます。使い捨ての時代に、こういうところが大好きです。こうやってブログを書いて応援したくなります。
戻ってきた品は、一見すると前とそんなに変わりありませんが、錆びが取れてキレイになっています。経年劣化しているので、新品とは違って使用感は残っています。にぎった感触は、送る前と何なとなく違っていて、人の手が入ったとわかります。
さて、肝心の切れ味は動画(17秒)で紹介します。音に注目してください。
切る余白があまりなかったのでサンプルとしてふさわしくありませんが、音が「パチンッ」ではなく「パツ」とか「コクッ」という優しい感触なのがお分かりいただけるでしょうか。
コンビニなどで売っている爪切りは、パチンと良い音が出ますが、切っている音ではなく爪を割っている音です。だから、切った(割った)後は、バリバリするのでヤスリをかけたくなります。
SUWADAの爪切りで切ると不思議なことが起こります。切断面がチクチクしません。バリが全く出ないからです。
他にもこんなメリットがあります。爪が飛び散りません。普通の爪切りはパチンとした瞬間に、爪がどこかに飛んでいきます。そして、部屋のとこかで足裏にチクッと刺さるのを待っています。
SUWADAを使うと、完全とは言えないものの、切れた爪は下に落ちます。こうした違いを知ってしまうと絶対に手放せなくなるのです。指が命の鍼灸師ならなおさらです。

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yoki at 15:57│Comments(0)│
2016年04月04日
キーボードをJISから、英語ASCII(US)に変えました。
約30年間、日本語JISキーボードに慣れ親しんで来た私にとって、これは大きな変更です。この記事が変更後第一号です。今、とっても快適かと言えば、その反対。使いづらくて仕方ない状態です。タイプミスを連発でなかなか先に進みません。
でも、配列が変わったのですから仕方ありません。すぐに慣れると思います。とはいえ、こんなタイプミスのリスクを背負ってまで英語キーボードにしたのは前向きな理由があります。
最近、ブログの更新が途絶えていますが、書く仕事は減っていません。むしろ増えるいっぽうです。少しでも効率的にタイピングしたいという想いから、今回の変更に踏み切ったのです。

日本語JISキーボード

英語ASCIIキーボード
日本語と英語のキーボードを比べて一番分かるが、Enterキーの大きさだと思います。形が違います。日本語の方が大きく縦長です。英語は小さな横長です。日本語入力ですと、漢字変換後の決定ボタンとしてエンターを使いまくるので、大きい方が押し間違えなくていいのではないか、と思う方もいらっしゃると思います。確かにその通りです。
でも、大きな欠点があります。Enterキーが遠いのです。ホームポジションと言われる手を置く基本の位置は、左の人差し指がFキー。右の人差し指がJキーです。目で確認しなくてもわかるように、この2つのキーには小さな突起があります。

ホームポジションに指を配置した時、日本語キーボードではEnterキーまでの間にキーが2つあります。英語版では1つです。この違いがとても大きいことに気が付きました。日本語キーボードを使っている時の自分の手の動きを見ると、Etnerキーを押すためにわざわざ手首動かしています。遠いので、指を動かしただけでは届かないのです。私より手が大きい人でも、同じ現象が起こると思います。
長く疲れずに打ち続けるには、できるだけ手の負担が少ない方がよいわけで、この手首の動きが無駄なのではないかと思うようになりました。気になり出すと、どんどん気になって仕方なくなります。残りの人生も書き続けていくと思うので、となると、この無駄な動きをし続けていくわけです。
無駄に動き続ける、この手首が不憫です。
■英語USに変えて発生する小指問題
でも、ここまで書いてきてあることに気が付きました。逆に、手首がツライ・・・。
小指が無理をしているからです。ラクにするつもりが返って疲れています。
私の癖でEnterキーを押すとき、必ずキーの上の部分を叩いていたのです。今、その位置にEnterキーはありません。あるのは「\」というキー。日本語入力では「¥」が出てきます。
今、私は恐ろしいほど「¥」マークを打ちまくっています。修正せずに放っておいたら、すごい記事になります。「¥」マークを出さないようにするには、小指を横に付かなければなりません。前に置く動きから横に置く動きは、薬指と小指の股を開くような動きで、この動きがぎこちなく、とても疲れます。
でも、ここを克服しなければ、英語キーボードにした意味がないので、頑張って慣れます。慣れればタイピングの効率が1割程度アップすると思います。
動画で詳しく解説してみました。
■キーボードにこだわるなら東プレ
東プレのRealforceという製品を推していますが関係者ではありません。いろいろなキーボードを使ってきた中でもっとも優れていると思うので使い続けています。もう6年以上使い続けています。激しく使っている方だと思いますが、全く壊れる様子もありません。
今回新しく購入したのは「東プレ RealForce 87UB 静音モデル 英語ASCII 87配列」
現時点で最高峰のキーボードだと思います。お値段も最高峰ですが、書く機会が多い人には自信を持っておすすめできます。
静音モデルとあって、実際に音が静かに聞こえます。構造的にEnterキーが小さくなったので、Enter音が激減です。日本語キーボードはEnterを強く叩かなくても、打鍵音が下品に「パンッ!」と鳴り響いていました。あの音って嫌いは人は嫌いですよね。
東プレ RealForce 87UB 静音モデル 英語ASCII 87配列 墨モデル テンキーレス 昇華印刷 変荷重 DIP付 SE170S

デスクトップ用のキーボードを変えたので、ノートPCも英語キーボードのものに買い換える予定です(ちょうど古くなっていたのでタイミング的にはグッド)。今、タイプミスを連発していることを考えても使い分けは難しそうだからです。それでもいっぺんに全てのPCを入れ替えることはしばらくは、混線しそうです。
既に、社内でも過半数が英語キーボードなので、将来的には統一していこうと思います。以前から、英語キーボードの魅力をスタッフから強烈にプレゼンされており、今回ようやく踏み切ったというわけです。
「日本語の方が良い」という意見も多いことを承知しています。すべてにおいて英語キーボードが優れているとは限りませんが、ローマ字入力をする人なら、英語キーボードを使ってみる価値は高いように思います。必ずタイプミスを減らして、高速タイピングを実現しようと思います。
■日本語から英語キーボードに変えたら必要な設定(Windows10版)

ここで設定を切り替えておかないと、正しく表示されません。
■過去に書いたキーボードの話
キーボードを語る(1)
キーボードを語る(2)
キーボードを語る(3)
キーボードのお手入れ
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でも、配列が変わったのですから仕方ありません。すぐに慣れると思います。とはいえ、こんなタイプミスのリスクを背負ってまで英語キーボードにしたのは前向きな理由があります。
最近、ブログの更新が途絶えていますが、書く仕事は減っていません。むしろ増えるいっぽうです。少しでも効率的にタイピングしたいという想いから、今回の変更に踏み切ったのです。

日本語JISキーボード

英語ASCIIキーボード
日本語と英語のキーボードを比べて一番分かるが、Enterキーの大きさだと思います。形が違います。日本語の方が大きく縦長です。英語は小さな横長です。日本語入力ですと、漢字変換後の決定ボタンとしてエンターを使いまくるので、大きい方が押し間違えなくていいのではないか、と思う方もいらっしゃると思います。確かにその通りです。
でも、大きな欠点があります。Enterキーが遠いのです。ホームポジションと言われる手を置く基本の位置は、左の人差し指がFキー。右の人差し指がJキーです。目で確認しなくてもわかるように、この2つのキーには小さな突起があります。

ホームポジションに指を配置した時、日本語キーボードではEnterキーまでの間にキーが2つあります。英語版では1つです。この違いがとても大きいことに気が付きました。日本語キーボードを使っている時の自分の手の動きを見ると、Etnerキーを押すためにわざわざ手首動かしています。遠いので、指を動かしただけでは届かないのです。私より手が大きい人でも、同じ現象が起こると思います。
長く疲れずに打ち続けるには、できるだけ手の負担が少ない方がよいわけで、この手首の動きが無駄なのではないかと思うようになりました。気になり出すと、どんどん気になって仕方なくなります。残りの人生も書き続けていくと思うので、となると、この無駄な動きをし続けていくわけです。
無駄に動き続ける、この手首が不憫です。
■英語USに変えて発生する小指問題
でも、ここまで書いてきてあることに気が付きました。逆に、手首がツライ・・・。
小指が無理をしているからです。ラクにするつもりが返って疲れています。
私の癖でEnterキーを押すとき、必ずキーの上の部分を叩いていたのです。今、その位置にEnterキーはありません。あるのは「\」というキー。日本語入力では「¥」が出てきます。
今、私は恐ろしいほど「¥」マークを打ちまくっています。修正せずに放っておいたら、すごい記事になります。「¥」マークを出さないようにするには、小指を横に付かなければなりません。前に置く動きから横に置く動きは、薬指と小指の股を開くような動きで、この動きがぎこちなく、とても疲れます。
でも、ここを克服しなければ、英語キーボードにした意味がないので、頑張って慣れます。慣れればタイピングの効率が1割程度アップすると思います。
動画で詳しく解説してみました。
■キーボードにこだわるなら東プレ
東プレのRealforceという製品を推していますが関係者ではありません。いろいろなキーボードを使ってきた中でもっとも優れていると思うので使い続けています。もう6年以上使い続けています。激しく使っている方だと思いますが、全く壊れる様子もありません。
今回新しく購入したのは「東プレ RealForce 87UB 静音モデル 英語ASCII 87配列」
現時点で最高峰のキーボードだと思います。お値段も最高峰ですが、書く機会が多い人には自信を持っておすすめできます。
静音モデルとあって、実際に音が静かに聞こえます。構造的にEnterキーが小さくなったので、Enter音が激減です。日本語キーボードはEnterを強く叩かなくても、打鍵音が下品に「パンッ!」と鳴り響いていました。あの音って嫌いは人は嫌いですよね。
東プレ RealForce 87UB 静音モデル 英語ASCII 87配列 墨モデル テンキーレス 昇華印刷 変荷重 DIP付 SE170S

デスクトップ用のキーボードを変えたので、ノートPCも英語キーボードのものに買い換える予定です(ちょうど古くなっていたのでタイミング的にはグッド)。今、タイプミスを連発していることを考えても使い分けは難しそうだからです。それでもいっぺんに全てのPCを入れ替えることはしばらくは、混線しそうです。
既に、社内でも過半数が英語キーボードなので、将来的には統一していこうと思います。以前から、英語キーボードの魅力をスタッフから強烈にプレゼンされており、今回ようやく踏み切ったというわけです。
「日本語の方が良い」という意見も多いことを承知しています。すべてにおいて英語キーボードが優れているとは限りませんが、ローマ字入力をする人なら、英語キーボードを使ってみる価値は高いように思います。必ずタイプミスを減らして、高速タイピングを実現しようと思います。
■日本語から英語キーボードに変えたら必要な設定(Windows10版)

ここで設定を切り替えておかないと、正しく表示されません。
■過去に書いたキーボードの話
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yoki at 21:11│Comments(0)│
2016年01月07日
時代はすっかりLEDですね。養気院を開業した当時、LEDという選択肢はなかったです。白熱電球か蛍光灯、そしてハロゲンランプでした。施設を設計する際には、この3つの灯りを適所に配置することを考えました。
施術室は調光して明かりの強さを変えたいので白熱灯を採用しました。他にも、ここぞという所には白熱灯を用いました。蛍光灯を使ったところはコストを優先したので、そういう意味では妥協です。ハロゲンランプは、ディスプレイラックや、中庭の証明に使いました。
表は完全にLED化が済んでいます。

白熱灯は、既に各メーカーが生産を中止しており、将来、白熱電球は珍しい照明となることは間違いありません。エコでない品としてよい目で見られない可能性もあります。しかし、現状でLEDが白熱灯の代用になるかと言えば、完全なYESではありません。明るくするだけならLEDに何の問題もありません。しかも消費電力は白熱灯の1/5です。

LEDは調光に向いていないのもあるのですが、明かりに“やさしさ”を求めると、やはり白熱灯を選びたくなります。白熱灯は、炎から出る光に似た雰囲気があり気持ちが落ち着きます。いっぽうのLEDのランプは、感覚的には目に突き刺さるような光です。目の疲労度は確実に違うと思います。精神的にもLEDは疲れる気がします。

メーカーもそれは分かっているはずです。LEDの光を白熱灯に近づけようと改良を重ねているに違いありません。新製品を待ちたいところですが、白熱灯と見分けがつかないものはもう少し待たなければならないようです。
時代に逆行するようですが、養気院では施術室に限り白熱電球を使い続けることにしました。エコを追究する時代に白熱電球を使い続けるのは勇気がいることです。でも、患者さんが長く居る施術室だけは許される限り、白熱電球で照らしたいと思っています。これからも患者さんに「この部屋は落ち着きますね〜」と言って頂きたいからです。当たり前だと思ってた電球の光が贅沢品になるなんて開業当時は想像もしていませんでした。
白熱灯の値段が高騰する前に、白熱灯(クリプトン電球)を爆買いしました。

ここに100個あります。一度にこんなにたくさん電球を買ったのは初めてです。これだけあれば5年くらいは安心です。5年後のことは後で考えます。
ちなみに、エジソンが発明したと思われている白熱電球ですが、本当はジョセフ・スワンだという話をご存じでしょうか。実用化にエジソンが貢献したのは間違いありませんが、電球のアイデアは、ジョセフ・スワンです。法廷で争うことになって、和解が成立してエジソン・スワン電灯会社が設立されています。エジソンの功績は、発明ではなく電球の実用化と言った方が正確なようです。商売上手の方が有名になってしまうのは今も昔も変わらないのかもしれませんね。

東京のカポスでは、開業の時点で既に白熱電球の照明器具が手に入らなかったので、オールLEDです。施術室では患者さんがベッドに寝た時にLEDの光が直接目に入らないように工夫をしています。
求人のご案内
◆鍼灸師1〜2名(勤務地:東京都港区)
勉強会のご案内
◆整動鍼<腹背編> 2016年1月24日〜25日(月)
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施術室は調光して明かりの強さを変えたいので白熱灯を採用しました。他にも、ここぞという所には白熱灯を用いました。蛍光灯を使ったところはコストを優先したので、そういう意味では妥協です。ハロゲンランプは、ディスプレイラックや、中庭の証明に使いました。
表は完全にLED化が済んでいます。

白熱灯は、既に各メーカーが生産を中止しており、将来、白熱電球は珍しい照明となることは間違いありません。エコでない品としてよい目で見られない可能性もあります。しかし、現状でLEDが白熱灯の代用になるかと言えば、完全なYESではありません。明るくするだけならLEDに何の問題もありません。しかも消費電力は白熱灯の1/5です。

LEDは調光に向いていないのもあるのですが、明かりに“やさしさ”を求めると、やはり白熱灯を選びたくなります。白熱灯は、炎から出る光に似た雰囲気があり気持ちが落ち着きます。いっぽうのLEDのランプは、感覚的には目に突き刺さるような光です。目の疲労度は確実に違うと思います。精神的にもLEDは疲れる気がします。

メーカーもそれは分かっているはずです。LEDの光を白熱灯に近づけようと改良を重ねているに違いありません。新製品を待ちたいところですが、白熱灯と見分けがつかないものはもう少し待たなければならないようです。
時代に逆行するようですが、養気院では施術室に限り白熱電球を使い続けることにしました。エコを追究する時代に白熱電球を使い続けるのは勇気がいることです。でも、患者さんが長く居る施術室だけは許される限り、白熱電球で照らしたいと思っています。これからも患者さんに「この部屋は落ち着きますね〜」と言って頂きたいからです。当たり前だと思ってた電球の光が贅沢品になるなんて開業当時は想像もしていませんでした。
白熱灯の値段が高騰する前に、白熱灯(クリプトン電球)を爆買いしました。

ここに100個あります。一度にこんなにたくさん電球を買ったのは初めてです。これだけあれば5年くらいは安心です。5年後のことは後で考えます。
ちなみに、エジソンが発明したと思われている白熱電球ですが、本当はジョセフ・スワンだという話をご存じでしょうか。実用化にエジソンが貢献したのは間違いありませんが、電球のアイデアは、ジョセフ・スワンです。法廷で争うことになって、和解が成立してエジソン・スワン電灯会社が設立されています。エジソンの功績は、発明ではなく電球の実用化と言った方が正確なようです。商売上手の方が有名になってしまうのは今も昔も変わらないのかもしれませんね。

東京のカポスでは、開業の時点で既に白熱電球の照明器具が手に入らなかったので、オールLEDです。施術室では患者さんがベッドに寝た時にLEDの光が直接目に入らないように工夫をしています。
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