こんにちは。実況の立野純です。

 

                   

 

 お盆を過ぎたあたりから、朝晩が過ごしやすい日が続いています。が、日中はそんな涼しさどこへやら… 。こんな暑い日中に汗をかいたときには、冷たいスポーツドリンクを身体が求めます。

 スポーツドリンクと言えば、それは競輪選手にとっても欠かせないアイテム。1着を取った選手が、 他の選手に缶のポカリスエットを「ありがとうございました」と言いながら配っている場面を、TV中継でご覧になったことはありませんか? あのポカリは、事前に売店の方が、9本一袋をセットにして準備してあるのです

 

              

 

 レースが終わると、1着選手と同県の選手(いないときは、近隣の選手)が、売店に取りに来て、 1着選手に手渡すそうです。武道の世界ではよく「礼に始まり、礼に終わる」と言われますが、競輪では「ポカリに終わる」?これも、 戦った相手に「ありがとうございました」という気持ちを込めてのものなんですね。

 

                

                (こうして、まとめて冷やしています)

 

 さて、今シリーズの四日市競輪は、月またぎのF�U戦。関東、南関勢を迎えた 『Kドリームスカップ』が、8/31~9/2の日程で行われました。

 

 ここでは、今節出走した東日本の選手を取り上げましょう。

 まずは、今回中部地区の三木翔太選手(群馬・95期)

 

             

 

 まだ馴染みのない選手なので、持ち味を聞いてみました。

 「持ち味ですか?ん~…。あんまりないですねぇ…」

 いきなり大謙遜(?)の答えが返ってきたので、「どちらかと言えば、ダッシュ型?」 とプッシュしてみました。すると…、

 「そうですね。ダッシュ系ですね。地脚はあんまりないですね。 デビューして最初のころは、押さえ先行中心でしたが、最近は前を取ってからの組み立てが多くなりました

 

 そう話す三木選手。成績を見ると、近況はピン(1着) ラッシュです!

 「6月函館から新車にしたんですが、そこからよくなりました。でも、前々回の静岡は、 初日から緊張していたので、3日目には疲れてしまいました。捲ろうとしたんですけど…(静岡では特進がかかっていたが、 決勝6着で連勝は8でストップ。特進ならず)」

 

 師匠は清水敏一選手(67期)石川雅望選手 (91期)が高校時代の2年先輩だそですが、その石川選手を通じて紹介されたようです。普段の練習は、 師匠と街道中心にマンツーマン。今回四日市は、中7日での参戦でしたが「いい感じで練習できました」とニッコリでした。

 

 

 次に、同じく東からの遠征選手、植草亮介選手(千葉・90期) をご紹介しましょう。

 

             

         (「カッコよく撮って下さい」と言われましたが、 いかがでしょうか?)

 

 植草選手の初日は、5レースに出走。5レースと言えば、F�U戦ではチャレンジレースです。少し前に、 1・2班戦の決勝戦や上位戦で植草選手の名前をご覧になった方にとっては「あれっ?」という感じではないでしょうか。

 「(3班には)失格で落ちたんですよ。今期は修行です! チャレンジと言っても、(相手は)全然弱くないですからね。強い若手がバンバンいますよ!」

 植草選手の四日市参戦は、今回が2回目。前回は、昨年の秋でした。そのころの決まり手は、 捲り一辺倒という感じでしたが、今回前検時の決まり手は『逃:7 捲:6 差:2 ク:1』。 逃げと捲りがほぼ同数でした。

 「一時、捲りだけになってしまったんですけど、それをやっていたら1・ 2班戦で先行しても通用しないのがわかって…。意識的に先行を心がけています。押さえ先行より、 カマシ、捲りの方が得意ですね」

 3班に落ちても後ろ向きな言葉はなく、前向きな言葉がポンポン出てきました。お話ししていても、 こちらがパワーをもらえるような感じです。

 

 チャレンジレースの初日は、オール予選競走。格は全て同じですが、 5レースに地元地区の優勝候補が組まれるのが、通例となっています(そんな規則はどこにもありませんが。この5レースのことを、選手はよく 『メイン』と呼びます。同様に、記念の初日特選も、11レースが『メイン』です)。ところが、その5レースの本命に組まれたのが、 今節は植草選手。遠征である南関の選手が5レースに組まれることは、珍しいことです。

 「5レースですか!ありがたいですね。(「かなり人気すると思いますよ」の問いに) オッズ見たら、スゲー緊張するんですよ。でも、力にはなります!『勝たなきゃいけない』って、思いますね!」

 

 植草選手の師匠は、中村浩士選手(79期)。で、な~んとなく、 師匠と雰囲気が似ていませんか???(そう思うのは私だけ?)そこで聞いてみました。「師匠と雰囲気似てませんか?」 と。すると…。

 「メガネが一緒なんですよ。中村さんがしているのを見て、 カッコいいなぁ、と思って。そこで、『メーカーどこですか?』って、聞いたんです!」

 なるほど。そういうことだったんですね(納得しました!)。ということは、早く上に上がって、 今度は師匠をレースで引っ張らねばなりませんね!

 

 

 ところで、今回取り上げた2選手、 今節の成績はどうだったかというと…。

 

 なんと、ともに決勝に勝ち上がっただけでなく、 ラインを組んで見事にワンツー決着!

 チャレンジ決勝には、自力型が7選手も勝ち上がり、並びがどうなるのかと思われましたが、 近畿の自力3車は全員単騎。三木選手も、関東としては単騎でしたが、ここに植草選手を先頭とする千葉トリオが付いたことにより、 長い4車のラインができました。

 こうなると、さすがに強力です!ジャンから先行した三木選手。 他の自力型の抵抗を封じての先行。4コーナー番手で回ってきた植草選手が、直線しっかりと追い込み完全V! 2着にも、先行した三木選手が残り、両者のワンツーでした。敢闘門に引き上げていくとき、お互いの健闘を称えあう姿が、 実況席からも見えました。

 

 優勝した植草選手は、これで降班後2回目のV。ちなみに、 1回目の優勝は7月富山でしたが、このときは、先行した菅藤智選手(群馬・95期)の番手から追い込んでの優勝。つまり、どちらの優勝も、 群馬95回生の番手から追い込んでのものです!これは偶然でしょうが、こうなると群馬95回生には、 足を向けて寝られないかも(笑)。もちろん、本来は自力選手ですから、いずれ自力で優勝する場面も巡ってくることでしょう。

 2着に終わった三木選手でしたが、準決勝では11秒3の捲りを披露! この日は1・2班戦含め、ほとんどが12秒台の決着でしたが、三木選手は飛び抜けた上がりタイムを叩き出していました。 このスピード、ぜひ今後もチェックしてみてください。

 

 

 さて、次節の四日市ナイターは、今月13日(日)に開幕。強力な94回生が、 シリーズを盛り上げてくれそうです。ご期待ください!