こんにちは。BBライブスタジオ担当の谷友梨子です。
今シリーズは、 2014年5月13日(火)~15日(木) の日程で、 中京スポーツ杯 (F�U) が行われました。
A級優勝は、 高田真幸選手(福岡・83期)。
(優勝後、検車場で)
1月小倉以来、 今年2回目の優勝です!
今シリーズは、 連日後方に置かれる展開でしたが、そこから持ち味の一撃発揮で、初日特選3着、準決勝1着で決勝入り。
<決勝進出インタビュー>
「初日も準決勝も、自分で動いていない不安はありますが、脚の状態はいいと思います。膝の状態が悪く、厳しいときもありましたが、 今は大丈夫です。決勝はラインの前で。みんな、順番が来れば行くという感じでしょうから、その中でうまく頑張りたい。 今回の手応えなら狙える?そうですね」
インタビューの最後は、 「明日(決勝)も頑張るぞ!」と、おなじみのガッツポーズで締めくくっていました!
<決勝レース経過>
好調な自力型が揃って、 コマ切れ4分戦に。
人気の中部コンビは、 初日特選同様、森川大輔選手(岐阜・92期)-鳥越靖弘選手(愛知・77期)の連係。
森川選手
鳥越選手
3車揃ったのは北日本勢で、 佐々木孝司選手(青森・84期)-中田雄喜選手(福島・97期)-平澤秀信選手(北海道・73期)の並びに。
九州は、高田選手- 高木竜司選手(熊本・82期)の並び。
中川繁樹選手(京都・93期) には、「空いているなら」と、塚本勝士選手(栃木・81期) がマークすることになりました。
中川選手
人気は、 準決勝で本領発揮の捲りを打った、 森川選手のスピードが上位。押し切ってのワンツーが4.4倍、差し目が7.3倍で、この2点が2車単10倍以下。別線では、 高田選手優勝の九州ワンツーが15.8倍の4番人気、北日本の差し目が21.2倍の7番人気となっていました。
レースは、 ジャンで中川選手が押さえて先行し、同時に高田選手がうまく3番手を確保。5番手に佐々木選手、8番手に森川選手で残り1周半。 ジャン4コーナー8番手から森川選手が捲って行きましたが、あまりの痛烈なダッシュに鳥越選手が離れ、 2コーナーで森川選手が先頭に。
ここに塚本選手が切り替え、 そのまま九州コンビが続いて直線へ。2番手から追い込んだ塚本選手が優勝目前の形になりましたが、 連日伸びが光っていた高田選手が、さらに追い込んでVゴール!1月小倉以来、今年2回目の優勝となりました。
〔優勝後の談話〕
「今回は調子がよかったので、 優勝できるという感覚はありました。レース中、 いつもは位置取りにはこだわりませんが、今回は森川君がいたので、 位置にはこだわりました」
「3番手の位置にいて、2番手から塚本選手が追い込んで行きましたが、自分の中では抜ける余裕があったので、抜けると思っていました。 早めに踏まなかったのは、牽制される可能性があったから。なので、(牽制されない)あのタイミングで踏みました」と、満面の笑顔!
また、「(同じ小倉の)松尾信太郎(92期) に負けたくないからねぇ(笑)」とも。
ちなみに、四日市優勝の翌日、16日(金)には、 松尾信太郎選手が武雄で、今年3回目の優勝を決めました。松尾選手は来期初S級、高田選手は来期S級復帰。身近に、いい励みになる存在がいるようですね。
今年は1月の地元での優勝からスタート。 「今期はやれるな」 と思ったそうですが、 一時期は、膝のひどい痛みにも見舞われました。
「甘くなかったですね…。膝がずっと痛くて、練習も思うようにできなかった。それで3月熊本では、 『8・8・9』着を取ってしまった。自転車に乗って、 ジャンが鳴れば大丈夫だったのですが、普通に歩いていても痛かったくらいです。でも、グルコサミンを飲んだら、痛みが引きましたよ! 『そんなの、効く訳ないよ。 絶対に嘘だろ。嘘くせ~』と思って飲んでみたら、最初の4日目まではやっぱり嘘で(苦笑)。でも、 5日目になったら痛みがピタリと引きました!『スゲーッ!』って思いましたよ(笑)」
膝の痛みは今は無くなったそうで、 前検日から明るい表情を見せていた高田選手。 来期のS級復帰まで、また優勝を重ねていきたいところです。
決勝2着 塚本勝士選手 (栃木・81期)
今シリーズは、 1月の川崎以来、今年2回目の決勝入り。 「1月川崎決勝に乗って以来、腰を壊してあまり満足のいく練習ができていませんでしたが、 今は気持ちを入れ替えて、来期に向けて練習しているので、その結果が今回出ましたね」と満面の笑み。
「今は、引けないときはヨコもちょこちょこやっていますが、 順番が来れば自力で駆けています。最低でも、 あと一歩で特選に乗れる くらいの点数は、常に持っておきたいです」
「準決勝は、平原君が脚を使って先行してくれました。平原君を残さなきゃと思ったけど、久々にいい所を回ったので、 気が動転してしまいました…。 初日は(遠い7番手に置かれて)後ろの人に迷惑をかけてしまったけど、準決勝では前を抜けたので、 脚は悪くないと思います。決勝は、中川君の後ろが空いているので、付かせてもらいます。もちろん初連係。中川君はイケイケな感じなので、 自分の競走をしてくれればいい」と準決勝。
決勝は、捲った森川選手の2番手に切り替え追い込んで、 優勝目前の形になりましたが、2着…。 悔しさもあったとは思いますが、前検日から、「練習はやっているので、 キッカケを掴みたいですね」と話していた塚本選手。いい流れも掴めなのではないでしょうか。
決勝3着 森川大輔選手 (岐阜・92期)
今期A級降級となりましたが、降級後は全て決勝進出。また、 前回の岐阜準決勝では、一気の捲りで、11秒0の好タイムも出していました。
「前回岐阜準決勝では、いいタイムが出ましたね。たまに出る、僕の持ち味です。今回は、中間空き過ぎましたね(23日)。あまり空きすぎるのも嫌ですが、練習ばかりやっていました! 毎年、冬場はよくないのですが、暖かくなって体も動くようになってきました。今期は全部決勝進出? でも、 1着が少ないんですよ(今期3勝、2着9回、3着4回)」と前検日。
今シリーズは、初日先行、 2日目は捲って決勝入り。
「初日は、 ラインで決まるように先行しましたが、末が甘かったですね。準決勝は、 厳しい展開になりましたが、1着に届いたのでよかった。調子は悪くないと思います。前回岐阜と比べて? 前回の方が良かった感じはするけど、今回も悪くないですよ。バンクも軽い感じがします。決勝はコマ切れですが、 連日コマ切れなので大丈夫。順番が来れば、しっかり仕掛けたい」と準決勝後。
決勝では、 人気の中心に。 8番手から強烈なダッシュを活かして捲り上げましたが3着と終わりました…。 まだ今期優勝がないのが不思議なくらいですが、 「タイムが出る夏場の方が、重い冬場よりも好き」と話す森川選手。 S級復帰を目指して挑む、これからの戦いに期待が集まります。
<決勝メンバー>
鳥越靖弘選手(愛知・77期)
「3月、4月と、 落車失格が2回続きました。僕はいつも、落車をしても、怪我はないけど、さすがに失格2回は気持ち的にも痛い…」と、 前検日話していましたが、その流れを断ち切るように、今シリーズはしっかり決勝入り。
「最近は失格なども続いて流れは良くないけど、調子自体はいいと思います。 初日は森川君の頑張り、 準決勝は、田中(勇二)君の頑張りに尽きます。直線の伸びはボチボチですね。ナイターは好きなので、今回は軽いですね」 と準決勝後。
ところで、 鳥越選手に前検日取材をしたのが13:50ごろですが、なぜかソワソワ。尋ねてみると…、「2時から、 ワールドカップ日本代表選手の発表があるんですよ。それを宿舎のテレビで観たくて、観たくて(苦笑)」と、 大のサッカーファンだそうですよ。
中川繁樹選手 (京都・93期)
前回地元向日町戦は決勝3着。
「優勝できる展開でした。 窓場君があんなに行ってくれるとは思いませんでした。番手戦だったので、いつもよりギアを落としていたけど、それが裏目に出ました。 でも、勉強にもなりました」と前検日。
この地元戦、中川選手にはどうしても優勝したかった理由が…。
「実は、前回向日町が終わった次の日に、 男の子供が生まれました。 開催中は、子供が生まれそうなのが分かっていたので、なおのこと優勝したかったですね…。 初めての子供で、 名前は、ムクノキの椋(ムク) と書いて、椋(りょう) です。僕も妻も、植物に関係のある名前なので、 植物関係の名前にしたかったのです」
迎えた今シリーズは、 「今回は、子供が生まれてからの、初めての競走なので、頑張りたいですね」と、前検日から気合が入っていました。
近況の戦い方については、 「今も、 もちろん前でのレースですが、 前回決勝みたいに若手がいたら、任せることもあります。 ちょっとバック本数が減ってしまったので、今回はしっかり先行しようと思っています」とのこと。
今シリーズ決勝は、「塚本さんが付いてくれるので、 先行基本に頑張ります」という言葉どおり、2車ではありましたが、鐘前からの押さえ先行策。 塚本選手を2着に導く競走を見せていました。
高木竜司選手(熊本・82期)
今年は2月の広島で落車があり、50日間の欠場がありました。 今シリーズは復帰5場所目。
「落車後は力が入らない状態で、最近成績が悪かったけど、 それに比べたら今回は満足しています」と、直前の小倉に続き決勝入りを決めました。
「初日は、後輩(興呂木雄治選手) が頑張ってくれたお陰。 しっかり交わした?いや、ギリギリでした。準決勝は、 前が絡んでいたので、自分が伸びたように見えたのだと思います。でも踏んだ感じは良かった。決勝は、 高田君が頑張りたいと言ってくれたので、任せます。連日の高田君のスピードに付いて行けるか、自信がないけど、 必死に食らいついて行きます」と準決勝後。
佐々木孝司選手 (青森・84期)
今年3回目の決勝入り。
「初日は捲りでしたが、前 (中川繁樹選手) がまだ駆けていなかったので、早目に行った方がいいかなと思って行きました。準決勝はカマシしか考えていませんでした。 タイミング良く行けたのでよかったです。脚の感じはいいと思います。決勝は、中田君の方が器用なので、僕が前で頑張ります。 4月小田原決勝で連係したときも、僕が前を回りました。コマ切れ戦なので、順番が来れば行きます。内には詰まらないようにしたい」 と準決勝後。
中田雄喜選手(福島・ 97期)
四日市は2年半ぶり2回目の登場です。
「去年の前期に2回連続失格して、少し気持ちが切れた時期もありました。それで、一時90点を切ってしまったときがあったけど、今は、 調子も戻ってきて、 モチベーションも上がっています。今は、自分で動く番組と、後ろを回る番組が半々くらい。前を回るときは、 基本先行でやって、後は展開に応じて走っています。脚質はダッシュ系です」
もともとは、 プロゴルファーを目指していたという中田選手。
「14~15歳のころから、プロになるべく、ゴルフをやっていました。学校が終わったら、いつも夜10時ごろまで練習していました。 大学2年まで続けましたが、 プロになるのはやはり難しいと思って…。自宅の近くにジムがあり、 そこに競輪選手を目指している人たちがいました。それで、僕も目指してみようと思い、適性2回目で合格しました。 ゴルフも競輪も、 どちらも夢がある仕事。強くなればなった分だけ、賞金も稼ぐことができる。最近は、S級を狙える位置まで来たので、頑張りたいですね。練習仲間の中でも、 S級を目指す高橋広大や佐藤一伸は、いいライバルです。佐藤は、 中学の同級生です」
ところで、ゴルフのベストスコアは?「67です。 今はもう出せませんが(苦笑)」
平澤秀信選手(北海道・73期)
今シリーズは、お正月の静岡以来の決勝入り。
「練習はちゃんとやっているつもりでしたが、 結果が出ていなかった。今回結果が出て良かったです。冬場も一生懸命練習していますが、 暖かくなって外で乗れる方が、いい練習になりますね。四日市は久々ですが、 ナイターは軽くて走りやすいですね。準決勝は、 平原君の頑張りに尽きます。気持ちよく行ってくれたので、ただ3番手に付いているだけでした。 決勝は、 北日本の3番手に黙って付いて行きます」と準決勝後。
<そして、チャレンジ戦。優勝は、 向井裕紀弘選手 (岐阜・98期)>
(優勝後、検車場で)
<決勝レース経過>
積極型が揃った3分戦プラス単騎の構成に。レースは、 単騎ながら徹底先行の吉岡貴紀選手(神奈川・98期)がホームガマシ。番手に松田大介選手(愛媛・87期)がハマり、 4番手に江端隆司選手(福井・103期)、6番手に鈴木宏幸選手(愛知・89期)で最終周回へ。2コーナーで、 人気の江端選手が仕掛けましたが、スピードの乗りは一息。3コーナーから鈴木選手が勢い良く捲っていきましたが、 このスピードをもらった向井選手がシャープに追い込んでV!3月武雄同様、鈴木選手マークからの優勝は、今年2回目、 通算4回目の優勝となりました。
<優勝後談話>
「三重は4回落車して相性が悪かったけど、 鈴木君とは相性がいいですね。鈴木君とは武雄で連係して優勝していたので、今回も期待はしていました」
「レースでは、ジャンで結構踏んでいて、僕らはそれを追いかける形になっていたので、要所要所で脚を使っていたのできつかった。 鈴木君も脚を使っていたのに、 それで捲り切るのだから強いですね。差せたのはたまたま。準決勝の方が、脚には余裕がありました」
「去年は落車が多かったけど、今年は1回あっただけで、近況体調に関しては問題ありませんでした。今年は、1・ 2班の点数を取れるように頑張りたい。上で勝負したいです! 」
「僕は体が細いので、去年辺りからウエイトなどをして、体を作っています。以前いた職場で、 トレーニングメニューを見てもらったりしています。一時、体重が62~63キロまで落ちたけど、今は筋肉で65キロくらいあります。 これで、今は3.85のギアを踏めるようになりました。ただ、 もっと体を作っていきたいですね。以前陸上をしていたときは、太らなくてもよかったんですけどね」
「次は中2日で地元の大垣。次も頑張ります!」
チャレンジ決勝2着
鈴木宏幸選手(愛知・89期)
決勝後は、「いい感じで捲れましたけど、 やっぱりキレは向井さんの方がありますね。 武雄に続いて差されてしまいました」と、残念そうな表情でした。
今期は初のチャレンジ戦で、 ここまでV3。「チャレンジも厳しいです。来期は1班に戻れるので、 自分も考えて積極的に走りたいですね」と話します。
今シリーズ前検日から、「朝に名古屋の中継で、 介助犬のイベントのPRをしてから来ました!」と、元気ハツラツだった鈴木選手。
「最近、 お客様目線でレースをよく見ています。それで、 選手としてではなく、お客様目線で展開を推理して、レースに挑んでいます。 また、 自分が走るレースだけではなく、他の選手が走るレースも、そういう目線で見ています。最近は、ボートレースもよく見ていますが、 お客様目線で見ることによって、今までとは違うものが見えてきました。そういう意味では、面白いですね。今回も、お客様目線で考えて、 レースに挑みます。お客様に買ってもらえるようにしたいですね」
「そろそろ、今年もしらびそ高原での練習が始まります。去年は2回行きましたが、今年も行きます。他からも結構練習に来ますが、 かなりきつい練習なので、1回来た後はもう来ない人も多いくらいですよ」
チャレンジ決勝3着
江端隆司選手(福井・103期)
デビューしてまもなく1年になる、 21歳の江端選手。 最近は、顔つきも引き締まってきました。「キリッとしてきた?本当ですか!?もてるかって?いや、全然(苦笑)」
デビューからV4。来期は初の2班入りです。
「今は、 勝ちたいときだけ捲りにはなっていますが、 あとはほぼ先行しています。練習では、長くもがけることを心がけています。長所を伸ばす? そうですね。 来期は、 2班に上がれますが、上に上がっても先行します」
「最近、決勝に乗れなかったのは、2月の向日町 (ジャン4角手前からカマシ先行も、粘れず3着)。このときの準決勝は、 吹かし過ぎたのと、誘導を残し過ぎたのが反省点です。 今回は、いいメンバーが揃っていますね。相手の自力型のことは、 しっかり調べてきました」
今シリーズも、逃げて捲って決勝入り。決勝は、 2コーナー4番手から捲り上げましたが、その上を鈴木選手に捲られ3着と終わりました。
<ここからは、 検車場での様子をご覧ください>
三重の支部長代行
片岡浩也選手(三重・49期)
「昨日まで松阪記念で、支部長代行の仕事をしていました。でも、 仕事前には、毎朝練習していました」
今シリーズは、 ハードスケジュールの中の地元戦でした。
検車一番乗り!
杉山正和選手(三重・59期)
前検日には、選手たちが列を作って、 自転車の検査を受けるのですが、その検車一番乗りだったのが、杉山選手。
「はい、僕はいつも早いですよ。今回、 練習はいつも通りやてきました。 街道では、柴崎俊光、谷口遼平に千切られてきた(苦笑)」
今シリーズ予選は、同県の後輩、若松孝之選手マークから、 タテに踏んで2着に入っていました。
今年2回目のホームバンク戦
若松孝之選手(三重・96期)
「3月岐阜の落車は、結構応えましたね… 。打撲ですが、 僕は骨折しない代わりに、ダメージは大きい方です。今の状態は、 一番ひどい感じ。 体も動かないし、自転車も進まないし…。前回佐世保最終日も、 調子が良ければそのまま先行していたかもしれませんが、 調子が悪いのでビビってしまいましたね。練習でのタイムも、 ちょっとはマシになりましたが、まだまだですね」
今シリーズは、 最終日に5番手から捲り追い込んで2着に入る競走を見せていました。
ところで、 若松選手は先日、 5月7日に入籍したそうです!ご結婚おめでとうございます!お幸せに~♪♪
初弟子を取りました
小谷文吾選手(三重・79期)
今年、 初めてお弟子さんを取ったそうです。
「男子の弟子を、 今年取りました。僕の恩師が、大学の教授になったのですが、その生徒に当たります。弟子は、183センチ、90キロの体格。 高校球児でドラフト候補生だったので、運動はすごくできますよ。バク転も、逆立ち歩きもできますしね」と、身体能力は高そうです。
「今は、 マンツーマンで110キロほど、僕はロードレーサー、弟子はピストで乗っています。弟子は、次の機会に受験予定なので、 そこで受かればいいですね。僕も、練習はガッツリやっているので、調子はいいですよ。今回、何日目かは分かりませんが、 弟子がレースを観にくるようですよ」
お弟子さんの存在がいい励みになっているようです。
1月久留米で通算300勝を達成
平田哲也選手(兵庫・59期)
今年1月の久留米で、節目の通算300勝を達成した平田選手!
「正直ホッとしたわ~」と、その思いを話しますが、 それもそのはず。実は、平田選手が299勝目を挙げたのが、 2年前の4月久留米…。
その間、いろいろな競輪場で「300勝まだ?」と言われ続け…、 300勝を取ったら記念のTシャツを作ろうと、早くからデザインも決まっていたそうです。が、怪我による長期欠場もあり、 たった一つの勝ち星に、なかなか手が届きませんでした。
「今、kerin.jpに、『○○選手○○勝です!』って出るやつあるよね。 僕は、走っているときやから見られないんやけど。引退した、先輩の斉藤哲也さん(兵庫・45期)から、『おまえ、 あのグルグル回るやつ、もうええぞ』と、言われたこともあるんやけど…、風物詩みたいになってたからね(笑)」
そしてこれが、 2年分の思いがたっぷり込められた300勝記念のTシャツです!!
「2年前の久留米で299勝、2年後の久留米で300勝(笑)。 正直ホッとしたわ~」と、人柄溢れる満面の笑みで話す平田選手。これから、また一つ一つ勝ち星を重ねていってもらいたいものです!
ラインの前なら自力で動きます
川田忍選手(神奈川・87期)
捲り中心に、流れに応じた自力。 横に捌く競走も見せている川田選手。
「中15日あったので、充実した練習ができました。 今回は楽しみです。 3月に欠場して決まり手が減ってしまったせいで、 初日は、番手の番組が組まれましたね。前回前橋では、予選も準決勝も番手でしたし。でも、前なら自力で動きます」
ところで、 川田選手の趣味は、創作料理を食べること。 「僕は、クリエイティブな、普通にないようなものを食べるのが好き」だそうです。
また、 平塚HPには、『自分を動物に例えるなら…たぬき』と書かれています。 「自分が似ているということではなく、動物占いで、僕はたぬきなんですよ。たぬきの性格? どんなキャラにでもなれます。 戦い方と同じ?そうですね、(笑)」
北海道から2年半ぶりの四日市参戦
浦崎貴史選手(北海道・75期)
「北海道は、ようやく外で練習できる環境になってきました。今回は中19日あったし、しっかり練習できました。練習は、100% 街道です。 前回青森決勝は、 真船圭一郎君の3番手から離れてしまった。若い子は強いなぁと思ったけど、今回出直してきました。 僕が競輪をできているのも、ラインのお陰だと思っているので、ラインに迷惑をかけないようにしたいと、常に思っています」
ところで、浦崎選手は、 幼い頃から自転車が大好きだったそうです。
「小学校のころから、モトクロスや自転車が好きで、 それがきっかけで、高校は自転車部があるところに入りました。…と言ってもそのころは、自転車は全然メジャーでもなく、 自転車部とは名ばかりで、部員は僕一人(苦笑)。なので、一人で練習していました。周りからも、『なんで自転車なの?』と、 少しバカにされるような感じで見られていましたね。でも今は、競輪も以前と比べればメジャーになってきたので、とても嬉しいです」
現在42歳。今シリーズ初日特選では最年長だった浦崎選手。
「僕の周りの同世代は、 どんどん辞めていっているけど、 まだまだ現役で頑張っていきたいですね。札幌地区の先輩には、杉浦康一さんがいますが、 杉浦さんについて共に頑張りたいと思っています。杉浦さんは、先輩としてすごい方です」
弟子の存在がいい励みになっています
宇根秀俊選手(愛媛・80期)
前走は松阪、そして今シリーズは四日市と、三重連戦。
今期は6年半ぶりのA級戦となりましたが、「ガールズの弟子が2人いるし、 僕も頑張ってますよ」と宇根選手。
この5月にデビューした宮安利紗選手(106期)と、 今競輪学校で頑張っているお弟子さんの、2人の師匠である宇根選手。お弟子さんの存在がいい励みになっているそうです!
セッティングを戻しました
曽我部匡史選手(愛媛・82期)
ここ3場所、 少し大きな着を並べている曽我部選手でしたが、今回からセッティングを変えたそうです。
「セッティングをいじりすぎてしまい、自転車に全然力が伝わっていませんでした。踏めない不甲斐なさがあって、悪い方、 悪い方に出て、近況はモヤモヤしていました。ただ、 前回小倉F�Tで、脇本君などのトップレーサーの走りを間近で見て色々研究し、 去年に優勝したころのセッティングに戻しました。練習では、筋肉にも力が伝わる、求めていた踏み方ができました」
四日市初登場
平原啓多選手(埼玉・97期)
2月に斡旋停止がありましたが、 その後は成績が急上昇!決勝入りも多くなってきました。
「斡旋停止の時に、鎖骨に入っていたプレートを抜いたり、練習もしっかりすることができたりした。 そこから調子が上がってきましたね。今は調子もいいし、 練習も充実しています。レースでは、緩んだらしっかり仕掛けるようにしています。横はあまりやりませんね」
今期は初の2班
小川辰徳選手(埼玉・100期)
デビューから2年半で2班に昇班。 押さえ先行主体の戦いを見せています。
「捲りはそんなに得意じゃないんですよ。 捲りが決まっているのはたまたま。初めから捲りを狙うような競走はしていません。でも最近は、なかなかバックを取ることができませんね… 。前回京王閣予選の捲り追い込み (2着)が決まったのは、たまたまですよ」
ガールズのお弟子さんが競輪学校に入学
中川武志選手(奈良・60期)
「弟子2人(※)が無事、 競輪学校に入りました(※ =溝口香奈さん、島田優里(ゆり)さん。108期)。弟子からは、 『一人でも練習頑張ってください』と言われました(笑)。弟子がデビューしても、 ちゃんと選手を続けていられるように頑張りますよ」
「前回予選では、 もう少しで1着でしたね。でも、準決勝は力を出せずに終わってしまいました。まだまだ甘いね…。最近は、 バックが少なくなってしまったので、頑張らなアカンね」
最近は体調も戻りました
興呂木雄治選手(熊本・96期)
2011年後期から1・2班戦に (昨年後期から1班)。
「今も、基本は先行です。それで、 相手が無理に来るようなら捲る、という感じです」
「今年1月向日町の後辺りに、 1か月に2回ほど風邪をひいてしまい、体重も5キロ落ちました。それで、全然力が入らず、踏めない時期がありました。 でも今は、 体重も元に戻っています。 周りから『痩せたな』って言われますが(笑)」
体調を崩した時期はありましたが、 ここ2場所は連続で決勝入り。「前回岐阜決勝では、(前がもがき合って)「やった!」と思って捲って行きましたが、 車輪が当たって車体故障になってしまったんですよ…」と、決勝は事故入の7着と終わり、残念そうな表情でした。
1年半ほど前から、 松岡貴久選手からもらった自転車を使っているそうです。「もう1台くれって、言ってます…(笑)」
子供の頑張りがいい励みになっていますね
山本淳選手(奈良・65期)
前回熊本では、昨年7月岸和田以来のチャレンジ決勝進出。
「長かったですね…。上の子供が小3で、 去年の秋から野球を始めました。 練習にも付き合ったりして、子供の頑張りがいい励みになっていますね」
これからは、 また積み上げて行きますよ!
有馬雄二選手(奈良・90期)
前回地元戦では初日特選、 準決勝と、 立て続けに落車(準決勝では失格になって帰郷)。 「今年の初めにセッティングが出て、ずっと調子が良かったんです。なのに、前回地元で2回落車して…。体は大丈夫だけど、 これでは気持ちが折れますよ…」と、前検日にはいつもの明るい表情が見られませんでしたが、初日終了後には、 明るい前向きなコメントが聞かれました!
初日特選では、 カマシ先行を打った森川大輔選手の3番手で、番手の鳥越靖弘選手に続いて2着でゴール。レース後は、 「どこまで落車が続くんだろうと、 悪い方ばかり考えていました。でも、もうこれで吹っ切れました!これからは、 また積み上げて行きますよ!」と、 前回の流れを断ち切る、いい笑顔を見せていました。
前がいないときは、 何でもやるようにしています
富安保充選手(愛知・91期)
追い込みも増えましたが、 前なら流れに応じた自力に、 飛び付きの自在戦で戦っています。
「前がいないときは、何でもやるようにしています。 バックが1ある?それは、2月熊本で渋々付けたもの。なので、もうすぐ消えます(笑)。 予選は3番手。 内だけしっかり締めておきます!点数がなくなってきたので…、勝負駆けです!」
今シリーズもチャレンジ決勝入り
吉岡貴紀選手(神奈川・98期)
前検日前日(5/11)が、25歳の誕生日だった吉岡選手。今年はチャレンジV2(4いわき平・宇都宮)。昨年12月に、練習中落車による骨折から復帰後は、 全て決勝に勝ち上がっています。
「以前は捲りが多く、7着ばかり取っていました。でも、代謝 (クビ=引退)に掛かりそうになって、開き直って先行したら、粘れるようになりました。 先行がベスト戦法かどうかは、 自分でも分かりませんが、今は1着が取れているので、先行で戦っています」
12年ぶりの優勝は嬉しかったですね
奥野正人選手(大阪・75期)
今年は、 2月の玉野で久々のチャレンジV。優勝は、2002年2月熊本B級戦以来、12年ぶりでした!
「玉野の優勝は、嬉しかったです。それこそ、 13年前に四日市で初優勝したくらいの嬉しさでしたね。玉野だったので、帰りに先輩や後輩に、 ご馳走しましたよ」と、満面の笑み。
直前の松山では、 斜行失格となってしまいましたが、近況は安定してほぼ決勝進出を決めています。
いつも通り焦らずいこうと思っています
松本卓也選手(徳島・98期)
近況は徐々にですが成績が上昇中。 直前の向日町で今年初めての決勝入りで決勝2着。
「あともうちょっとで優勝できたのに…。でも、その向日町では『落ち着いて戦えばいけるかなぁ…』と、 なんとなく感じることができました。調子を落としていた原因は、自分でもよく分からないんですけど、近況は、 ちょっとずつ戻ってきたと思います。でも、逃げの決まり手が少ない。本当は、押さえ先行で勝ちたいです」
「同期はみんなS級に上がっているので…。でも、 僕はいつも通り焦らずいこうと思っています。でもそろそろ、 赤いパンツも履きたいなぁ。今年届いた年賀状には、みんなから“S級”、“S級”と書かれていました(苦笑)。 一緒に練習させてもらっている小倉竜二さんや、室井健一さんからも、“S級”と書かれてきました。プレッシャー?いや、いつも通りです。 焦ってもいいことはないので。程々の焦りで行きたいと思います。でも、練習はしっかりとやりますよ」
「S級になるためには、やることは一杯あります。もちろん、脚力を上げないと話になりませんが。A級では、決勝にコンスタントに乗るくらいにならないとダメでしょうし。 焦らずボチボチ頑張ります」
(今シリーズ同参加の、 同期の吉岡貴紀選手と)
自転車は高校から始めたそうです。
「高校は自転車部に入っていました。自転車部に入部したのは、 たまたまロード出身の友達が同じクラスにいたから。でもたいした成績もなく、タイムも出ていませんでした。 インターハイにも1回しか行ったことがなく、国体にも1回も行ったことがありません。僕の同学年には、箱田優樹(青森・ 98期)とか等々力久就(長野・98期)の有名どころがいたけど、全然知りませんでした」
「また、高校の同級生に、お父さんが競輪選手という友達が、 たまたまいたんですよ。幸津衛さん(62期、昨年7月に引退)の息子さんです。僕は自転車を辞めて、 サラリーマンになろうと思っていましたが、その息子さんに高3のとき『せっかくやってきたし、競輪学校を受けてみては?』 と誘われました」
「学校受験には、『普通に就職しろ』と、家族全員に反対されました。僕の実家はパン屋で、親戚一同もパン屋の自営業。だから (安定している)サラリーマンをしてくれ…と言われました。また、体型のことも言われました。『お前のような(細い)体型では無理だろ』 と。それで、『1回だけ受けさせるけど、ダメなら諦めてくれ』 と言われましたが、技能で受けて、たまたま1回で合格しました。 そんな感じで、全部たまたまなんですよ」
「競輪学校に入っても、相変わらず足は細く、細い生徒同士で友達になりました(笑)。在校成績は、最下位に近かったと思います。 みんな強いし、自分には特にこだわりはなく、 『先行できたらいいなぁ』くらいに思っていました。 タイムもそんなにすぐ出るものではないし、頑張って出してやろうとなど、 そこまで思うこともありませんでした。 とりあえず頑張っておこう…という感じで。でも、学校時代もずる休みしている訳でもなく、授業もちゃんと出て、 自主練習もやっていたので、いつかはいけるだろうと思ってやっていました」
「同期で強かったのは、箱田優樹君とか森山智徳さん、馬場和広君。『そんな強い人がいるんやなぁ』と思っていました。馬場ちゃんとは、 結構仲がよかったですね。 親しくしてくれて、すごく強かったので、頑張って食らい付いていこうと思っていました」
そんな松本選手も、近況は徐々にですが成績が上昇中。本人曰く、 「ボはいつも通り焦らず、ボチボチ頑張ります!」とのことですよ。
ところで、 松本選手の実家のパン屋さんは、『トロワシャポウ』という、地元のタウン誌にも紹介されるオシャレなお店です。 「競輪選手になることを反対していた父や母も、今は応援してくれています。うちはパン屋一族。だからみんな早起き。 朝5時くらいには起きていますよ」
徳島にお出かけの際には一度お立ち寄りください( 『トロワシャポウ』 で検索すると、お店の情報が出てきます)。
谷友梨子
次回も四日市競輪にご期待ください!