河瀨直美監督の映画『光』をDVDで観ました。
未消化の何かが胸底に残って、何ともいえない気分で見終えました。
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 河瀨直美といえば、カンヌ映画祭から愛された唯一の日本人監督と言われています。
 1997年 『萌の朱雀』でカメラ・ドール(新人監督賞)を受賞し、鮮烈なデビューを飾りました。
 さらに2007年 『殯の森』でカンヌ国際映画祭グランプリを獲得。
 2009年、カンヌに貢献した監督におくられる金の馬車賞を獲得。
 2015年には『あん』が「ある視点」部門にオープニング作品として出品され、そして、この『光』も今年最高賞パルムドールを争うコンペティション部門にノミネートされました。
   
  凄い😱カンヌの愛人だ!👀

 『萌の朱雀』は私の生涯ベスト10に入る映画ですし、『殯の森』も『あん』も劇場に観に行きました。

 それなのに何故『光』は観に行かなかったのか…まぁ、ちょっと嫌な予感がしたからですね。

 嫌な予感は半分当たりました(´`:)(v_v)

《ざっくりとあらすじ》

 視覚障害者向けに映画の音声ガイドを制作している美佐子(水崎綾女)は、仕事を通じて弱視のカメラマン雅哉(永瀬正敏)と出会う。
 雅哉の素っ気ない態度にイライラする美佐子だったが、彼が撮影した夕日の写真に行方不明の父との思い出が重なり衝撃を受ける。
 やがて症状が悪化し、視力を失いゆく雅哉を間近で見つめるうちに、美佐子は彼を愛するようになる。

 視力を失う寸前の天才カメラマンを永瀬正敏が熱演しています。彼は役者魂を見せつけてきます。この映画を踏ん張らせたのは彼でしょう。

 主人公美佐子は視覚障害者のために映画の語りのシナリオを書く仕事をしています。
 ですから、作中にもう一つの映画がでてきます。これがきれぎれに出てきます。
 試写室で全盲のアドバイザーから辛辣な言葉が美佐子に向けられるシーンは圧巻でした。
 「私達の深い想像力の世界を貴女の言葉が小さくしてしまっている」
 キツい言葉です。美佐子は次第に追い詰められていきます。

 障害者の側にたったこの視点を提示した点でこの映画は貴重な価値を生み出しています。

 河瀨直美監督の映画には、一貫して社会的弱者の側に立つというテーマがあり、それはこの映画でも貫かれていました。
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 そして、河瀨さんと言えば、映像のオリジナル性と美しさですね。
 この人に、山とか風に波打つ木々とか焚き火とかを撮らせると素晴らしい!
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 さらに、視覚障害者の世界を描くという視点から、永瀬正敏の失われていく可視空間の表現が繰り返し出てきます。この映像が、観ているものに恐怖を与えると同時に、儚い夢のような美しさも醸し出していました。

 じゃあ、この映画の何処に失望したのか…ってなりますよね。

「何というもったいない映画だろう」というのが見終わって始めに押し寄せてきた印象です。
 過剰なものが、せっかくの光に厚い雲をかけたような作品…と言ってしまいたくなります。

 この手の映画は狙ったらだめだと思ってしまいました。外さないと、観客を裏切らないと…。
 河瀨直美監督は狙い撃ちしています。それが見えてしまう映画です。
 ラストシーンの視線の移動は成功したのかもしれませんが、ある意味、映画の中盤あたりで想像がついてしまいます。

 しかも、ゲーテじゃあるまいし「もっと光を」をやりすぎでしょう、あきらかに…。
 
 何のために…と思ってしまった美佐子の顔のアップの多用。
 必要なのかと思った里の母の件。
 挿入された映画の画像の砂の女はいただけない。
 つまり、様々な要素を詰め込みすぎて、あざとさが滲み出てしまった。
 
 観客が着いていけないくらい、セリフも説明的展開も削ったら、昔の河瀨直美監督らしいドキュメンタリーみたいな傑作映画になったんじゃないか…とカンヌの愛人に失礼かもしれないけれど思ってしまいました<(_ _)> 但し、一見の価値のある映画であることは確かです。

 
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 昨晩、家族が寝静まった時間に、いつものようにリビングのソファに転がって本をよんでいたら、ふと床の汚れが目につきました。
 年末じゃなければそのままスルーだったんですが・・・(笑)
 そうなんです(´`:)そっから床ふきが始まり、さらに、キッチンの出窓の磨きに突入!夜中の大掃除は結局とんでもない時間まで続いてしまいました😱
 今朝起きてもまだへとへとでした(T_T)
アホですね。

 今年もあと3日!あとはながそうっと(v_v)

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