連夜のテレビドラマ評論家の登場です。
今日取り上げるのは、日本テレビ系水曜夜10時からのドラマ『anone』です。
脚本が、松雪泰子主演の『Mother』(2010年)、満島ひかり主演の『Woman』(2013年)の坂元裕二とくれば期待も高まります。
しかも主演が『広瀬すず』。 しかも、田中裕子、瑛太、小林聡美、阿部サダヲなどの強者で脇を固めています。そうとう日本テレビが入れ込んでいることが伺えます。
《ざっくりとあらすじ》
通称「ハズレ」こと辻沢ハリカ(広瀬)は天涯孤独な少女。孤独死した老人の住まいの清掃のアルバイトをしながら同年代の美空(北村優衣)と有紗(碓井玲菜)とともに、ネットカフェに寝泊まりしていた。スマホのチャットゲームの中でだけ会える闘病中の“カノン”さん(清水尋也)と日々の他愛な会話を交わすのが唯一の楽しみ。
一方、林田亜乃音(田中裕子)は、自宅1階の廃業した印刷工場の床下に、大量の1万円札の束を見つけてしまう。
ある日ハリカは、友人とのドライブ中に札束の入ったバッグが捨てられているのを見た、という有紗の記憶を頼りに、「柘(つげ)」という町を目指すことに。
「柘」は、かつて両親と離れたハリカが祖母(倍賞美津子)と暮らした幸せな記憶のある町の名前だった。
他方、余命半年と告げられたカレー屋の持本(阿部サダヲ)と偶然店に訪れた青羽(小林聡美)は、ひょんな事から意気投合し、連れ立って死出の旅に出る。
物語は、こうしたバラバラのドラマを引き摺った登場人物達が、『柘』の海で札束がざっくりと入ったカバンを巡って出逢い、互いの運命がすれ違うところまでが第一話です。
ハリカの生い立ちは実は悲惨なんだけれど、ファンタジーテイストで『ものがたり』的に描かれるので、どこか美しく、広瀬すずの頬を流れる涙に溶け込んでいきます。
ベリーショートの広瀬すずが文句なく可愛いです。
阿部サダヲと小林聡美のカップルの一風変わった道行きが面白いです。
そして、ラストに瑛太が登場…謎の男です。
このドラマ、パーツがきらきらしています。スピード感があって、無理な展開も上手く押し流していきます。
1番の魅力は、登場人物のそれぞれが結構深刻な境遇にありながら、ちょっと透明感があってドロドロしていない事でしょう。明るさがあります。
今後は、これだけお店を広げてしまった展開を、それぞれの人物を描きながら、ストーリーの本流に引き込んでいけるかどうかですね。とりわけ、主人公ハリカの空洞化したアイデンティティを癒し埋めていく過程に、視聴者の感情を取り込めるかどうかにかかっていますね。
このドラマは、ハマったら凄いけど外れたら酷いことになる?これからが楽しみです。
今朝はいつもの川のずっと下流を歩いてみました。晴天の下をどこまでも続く道わやひたすら歩くと、これぞ『川歩き』という集中力が湧いてきました。
小さくて、見逃しそうでした。
川は、公園より野性味があって、寂しいけれど、どこか潔い気持ちになります(v_v)
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