June 22, 2015
新井豊美さんのシンポジウムと出版記念会
◆新井豊美さんの遺稿評論集『「ゲニウスの地図」への旅』の
シンポジウムと出版記念会が、7月4日にあります。
詩と評論に関心のある方、またほかの分野の方も、
ひろくご参加ください。
シンポジウムと出版記念会、いずれかの参加も可能です。
詳細は以下、チラシから。
新井豊美評論集刊行記念「ゲニウスの地図」への旅
シンポジウムと出版記念会
2012年1月21日に亡くなられた新井豊美さんの遺稿評論集
『「ゲニウスの地図」への旅』と『歩くための地誌』
(昨年11月刊)の刊行を記念して、
シンポジウムと出版記念会を行います。
新井氏の残された言葉を通して、戦後の女性表現、とくに、
詩と批評の問題を考える、一般参加自由の会です。
多くの方のご参加をお待ちいたします。
2015年7月4日(土)
◆シンポジウム
13:30〜(13時開場) 会費1500円
東京堂ホール
東京都千代田区神田神保町1−17東京堂書店6F
出演 :福間健二、瀬尾育生、水島英己
倉田比羽子、井坂洋子、添田馨
◆出版記念会
17:15〜(17時開場) 会費7000円
放心亭
東京都千代田区神田神保町1−1三省堂書店B1
■お問合・お申込
思潮社内「新井豊美刊行記念会」事務局

(クリックすると、大きな画面でご覧いただけます)
◆新井豊美さんの遺稿評論集(いずれも思潮社刊)
『「ゲニウスの地図」への旅』
初期の吉本隆明から最期の菅谷規矩雄論まで。
「女性誌」論にとどまらぬ、詩論の全体像。
新井さんの《「遅れた返信」》である『「ゲニウスの地図」への
旅』は、菅谷の往信「戦後詩の帰結」がみずから顕わにしている、
この詩的論理の難路をどう見ているのか、そこがわたしの関心の
赴くところでした。
――北川透
『歩くための地誌』
わたしは誰なのか。どこから来たのか。どこへ行くのか。
歩き、書くことによって自らのルーツを辿る。
新井さんは対象世界に歴史的視点で存在主体に問いかける
核心につきすすむことを目指していった、そこに新井さんの
宿命的な倫理としての特性をみる。
――倉田比羽子
シンポジウムと出版記念会が、7月4日にあります。
詩と評論に関心のある方、またほかの分野の方も、
ひろくご参加ください。
シンポジウムと出版記念会、いずれかの参加も可能です。
詳細は以下、チラシから。
新井豊美評論集刊行記念「ゲニウスの地図」への旅
シンポジウムと出版記念会
2012年1月21日に亡くなられた新井豊美さんの遺稿評論集
『「ゲニウスの地図」への旅』と『歩くための地誌』
(昨年11月刊)の刊行を記念して、
シンポジウムと出版記念会を行います。
新井氏の残された言葉を通して、戦後の女性表現、とくに、
詩と批評の問題を考える、一般参加自由の会です。
多くの方のご参加をお待ちいたします。
2015年7月4日(土)
◆シンポジウム
13:30〜(13時開場) 会費1500円
東京堂ホール
東京都千代田区神田神保町1−17東京堂書店6F
出演 :福間健二、瀬尾育生、水島英己
倉田比羽子、井坂洋子、添田馨
◆出版記念会
17:15〜(17時開場) 会費7000円
放心亭
東京都千代田区神田神保町1−1三省堂書店B1
■お問合・お申込
思潮社内「新井豊美刊行記念会」事務局

(クリックすると、大きな画面でご覧いただけます)
◆新井豊美さんの遺稿評論集(いずれも思潮社刊)
『「ゲニウスの地図」への旅』
初期の吉本隆明から最期の菅谷規矩雄論まで。
「女性誌」論にとどまらぬ、詩論の全体像。
新井さんの《「遅れた返信」》である『「ゲニウスの地図」への
旅』は、菅谷の往信「戦後詩の帰結」がみずから顕わにしている、
この詩的論理の難路をどう見ているのか、そこがわたしの関心の
赴くところでした。
――北川透
『歩くための地誌』
わたしは誰なのか。どこから来たのか。どこへ行くのか。
歩き、書くことによって自らのルーツを辿る。
新井さんは対象世界に歴史的視点で存在主体に問いかける
核心につきすすむことを目指していった、そこに新井さんの
宿命的な倫理としての特性をみる。
――倉田比羽子
yokosionclub at 03:45|Permalink│Comments(0)│
April 14, 2014
古賀忠昭さんを偲んで

4月14日は、古賀忠昭さんのご命日です。

三二才でとまっていた時間が、何か動きだしたような気がする
何か書ける! そういう気持ちだ!
これからの一年は、他人の十年にも値するような気がする
考えていることが気持ちいいのだ。
若い頃のあのつかれを知らない脳がよみがえったようだ!
2006年7月31日
遺言ノート「詩のような日記(1)家族へ」より
「他人の十年にも値する」一年を古賀さんは生き、
病いに屈せず、たくさんの詩を遺してくれたのでした。
「スーハ!」4号は、「古賀忠昭、その遺文の問うもの」
と題した特集号でした。
(「スーハ!」4号は、完売しております)
古賀忠昭さん、ありがとうございました。
yokosionclub at 17:16|Permalink│Comments(0)│
January 21, 2014
新井豊美さん、その不在を抱き寄せて

新井豊美さんが亡くなられて2年の月日が経ちました。
1月21日は、新井豊美さんのご命日です。

新井豊美さんが亡くなる前の夏に
海よりも山へ行きたいと思われたわけを考えながら
きょう子さんのインタビューを読み返しました。
島々の稜線が淡く重なる故郷の風景を
懐かしむ思いと通じるものがあったのでしょうか。
それとも天空に近い場所へみちびかれるようだったのでしょうか。
まだ寒さの最中ですが、木の芽は動き始めています。
種子を抱き、目覚めさせ、ゆっくりと動き出すこの季節が、
新しく何かを始めるにはよい季節だと感じられるようになったのは
新井さんの詩に出てくる、冬の情景の清々しさに打たれたからでした。

スーハ!10号の新井豊美さんの特集では、
きょう子さんのインタビューのほか、
平岡敏夫さん、北川透さん、藤井一乃さん、尾関忍さんという
ゲストの方々からもご寄稿いただきました。
書誌一覧も掲載されています。
新井さんの詩を読む時の、貴重な資料となることを願います。
yokosionclub at 03:16|Permalink│Comments(0)│
November 22, 2013
「しるなす」創刊


創刊の辞
三田賢治
◆
詩篇
田尻英秋 「橋、焦げる」
河口夏実 「高いところに」
山岸光人 「池袋、小山。」
鈴木正枝 「バイバイ」「時間は守られる」
若尾儀武 「キムチ売る場所」
つたはるみ 「輪転機」「川風」
青木津奈江 「太陽のパディー」
木村 裕 「蕁麻の織物1」「蕁麻の織物2」
谷合吉重 「Stigma 11」
◆
谷合吉重 「朝山夕山」
◆
編集後記
谷合吉重
◆
表紙画
松尾優
手作りの詩誌を創刊することになった。……
……4ページを一折として製本することを教えてくれたのは、
詩を書いていた大学時代の友人だった。……
今回は同じことをパソコンとコピー機でした。
自分の詩を誰かに読んでもらいたい、発表する場を持ちたい
という素朴な欲求から「しるなす」が立ち上がった。
(編集後記より)

中学2年生の松尾優さんの表紙画にも注目。

インタビュー、批評と厚みのある内容、活字だけの端正な誌面。
今号の詩篇は、星野守、山㟢高裕、杉本徹、服部史佳、栗原洋一。
詳しくは、子午線HPをご覧ください。

陶原葵さんの『ほしくび』(岡島弘子)へのレビューが掲載されています。
こちらもぜひお読みくださいね。
September 26, 2013
9月26日は福井桂子さんのご命日です

波…
かつて美しい日や月をみすぎたのか
よろけた菫色のレースのカーテンをあけて
窓のそとをみて
両の手でわたしは顔をおおってしまった
木造のわびしい半蔀(はじとみ)荘というアパートはすでになくて
いつのまにか
青灰色の海になってしまっていた
朽ちかけた船には緑のつるがからまり
波に揺られゆられ打ちよせていた
(なにもかもわたしはしらなかった)
波、波…
こんなことはすべて
夢のなかの出来事にちがいないと
眠っていても考えていて
西瓜畑を走ってゆく童子を
みているときのように哀しかった
かすかにかすかにと。
(福井桂子さんの詩集『浦へ』より「波…」)
◆
9月26日は、福井桂子さんのご命日です。
かつてこの地平に、帰りたい故郷を重ねて見ていた
福井桂子さんの詩に、今年は自分の人生を重ね
読み返しています。
yokosionclub at 04:17|Permalink│Comments(0)│
June 23, 2013
『明るい日』野木京子
「地と宙(そら)と、声なき者たち」

野木京子さんの詩集『明るい日』が、刊行されました。
光はどこを飛びまわっていても光?
空からおりて反射して また戻る
草は囁き声の花々を散らして
そうして
生き延びなさいという声が
空から花びらの縁からわたしのところに聞こえてきたのです
(「瓦礫の空」より)

宇宙を構成する塵のようなものが地上だけではなく、
天上世界をも渦状粒子のように激しく動き回っている。
そこに、いなくなったもの、ここに不在のものの呼吸が、
詩の呼吸として呼び出され、なまなましく息づいている。
野木京子はいま新しい鎮魂歌を書き始めた。
吉田文憲
(帯文より)
ご購入は、思潮社ホームページ、書店でお願いします。
または下記アドレスまでご注文ください。
yokosionclub☆yahoo.co.jp
☆を@になおしてくださいね♪
どうぞよろしくお願いいたします。


光はどこを飛びまわっていても光?
空からおりて反射して また戻る
草は囁き声の花々を散らして
そうして
生き延びなさいという声が
空から花びらの縁からわたしのところに聞こえてきたのです
(「瓦礫の空」より)

宇宙を構成する塵のようなものが地上だけではなく、
天上世界をも渦状粒子のように激しく動き回っている。
そこに、いなくなったもの、ここに不在のものの呼吸が、
詩の呼吸として呼び出され、なまなましく息づいている。
野木京子はいま新しい鎮魂歌を書き始めた。
吉田文憲
(帯文より)

または下記アドレスまでご注文ください。
yokosionclub☆yahoo.co.jp
☆を@になおしてくださいね♪
どうぞよろしくお願いいたします。
June 14, 2013
スーハ!10号 好評発売中です


ーーーーー目次ーーーーーーーーーーーーーーー
*詩編*
野木京子 「声の水面」
谷合吉重 「Stigma 8」
佐藤 恵 「フィルム」
陶原 葵 「水、結界」
鈴木正枝 「いえの構造」「わたしとおんなのこ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
*特集 新井豊美、その不在を抱き寄せて*
きょう子さんに聞く
平岡敏夫 新井豊美さんの言葉
北川 透さんに聞く 新井豊美の誕生
藤井一乃 表現の根源
尾関 忍 「妣の国」への到り方
陶原 葵 姉らしき色 君はありにし
谷合吉重 新井豊美における〈一本の木〉
鈴木正枝 漁婦と女神と
野木京子 球形を希求する魂
佐藤 恵 風と陽光のカオス
新井豊美 書誌
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
*Essay,Essence,Critique*
谷合吉重 言葉の風景死者の遺したもの
鈴木正枝 生きものウィズ生きもの
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
*編集後記*
陶原 葵
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
目次イラスト 春日洋一郎
造本 breezy
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

yokosionclub☆yahoo.co.jp
☆を@になおしてくださいね♪
今号は増ページのため、800円となります。

こちらも、どうぞよろしくお願いいたします。
June 06, 2013
『中原中也のながれに』陶原葵

陶原葵さんの『中原中也のながれに 小石ばかりの。河原があって、』
が、刊行されました。
お知らせが遅くなってしまったので、もうお読みになった方も多いと思います。

長く中也を読み、思い続けた人ならではの中也論。
詩人論に挟まれた「宙空温泉」の幸福な体験談も微笑ましい。

なんにも書かなかつたら
みんな書いたことになつた

(写真をクリックすると、帯の文もお読みいただけると思います)
個人的な感想を書くことをゆるしていただけるなら、
中学生の頃はじめて中也に出会い、
詩を読むということの切なさを知った
詩への最初の思いもよみがえってきます。
まだ失くしていなかったと、ほっとしつつ、
あらためて中原中也を読みたいと思ったのでした。
一途で清々しい陶原葵さんの中也論。
皆様も、ぜひお手に取ってお読みください。
ご購入は、思潮社ホームページ、書店でお願いします。

神奈川近代文学館にて『中原中也の手紙』展が開催されます。
6月16日(日)記念対談(安原喜秀/中原豊)
6月30日(日)記念講座(庄司達也)
7月13日(土)、27日(土)記念映画会(「眠れ蜜」DVD上映)
7月21日(日)記念講演会(鉢飼耳)
詳細は、神奈川近代文学館のホームページでご覧ください。
May 23, 2013
スーハ!10号特集「新井豊美、その不在を抱き寄せて」ご予約受付中

◆スーハ!10号は、新井豊美さんの特集号です。
特集「新井豊美、その不在を抱き寄せて」
ゲストに平岡敏夫さん、北川透さん。
尾関忍さん、藤井一乃さんからもご寄稿いただいています。
新井豊美さんのご家族へのロングインタビュー、
また圧倒的な数の作品と掲載誌のリストを
書誌一覧として掲載しております。
◆増ページのため、価格は800円となります。
6月10日頃に完成予定です。
ただいま、ご予約を受け付けております。
ご希望の方は、下記アドレスまでご注文ください。
どうぞよろしくお願いいたします。
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