季節柄、直前になり体調を崩されたりでキャンセルが相次ぎ、残念だなぁと思ったのもつかの間、飛び込みでの参加もあり、程よく14人の参加者で開始しました。
お馴染みの方々は「お久しぶりです」の挨拶が飛び交う中、
初めてで緊張の面持ちの方もいましたが、ファシリテーターの島田さんが、いつも通り、ゆるりと和ませてくださいました。
フリースクールLargoの運営、鎌倉市や神奈川県との連携や学校との繋がりについてなど、盛りだくさんの内容にみなさん驚きが隠せません。
優しい語り口から発せられる「子どもが選ぶ」「それぞれが尊重される」など多くのキーワードに、思いの強さや深さをひしひしと感じました。
島田さん(認定NPO法人アンガージュマン・よこすか)
水澤さん(認定NPO法人鎌倉あそび基地)
金子さん(びーんずネット)
佐藤(ひまわり)
それぞれの「居場所」への取り組みや、思い、関わっている方々の困りごとや支援団体としての思いなどを話しました。
などなど、子どもにとっても保護者にとっても「居場所」があることで孤立を防げるし、そのためには情報があればあるほどいい。
あるいは、どこかに繋がっていることで、情報を得られるはず。
一方、支援団体や居場所自体が孤立していては意味がない、という意見もありました。
また、質問では、
いざ子どもが学校に行かない・行けなくなった時に親はどうすればいいのか。
・どこに相談するか
・どういうところがあるか
・そもそも動く余力がない
・案内はあるのか
…
「学校に行かなくてもいい」と言うと、学校そのものの存在が否定されているのでは、と思ってしまうという意見もありました。
教員の負担も今はとても大きいと聞きます。
「行かなくてもいい」というよりは、どこに行ってもいいよ、という選択肢が多いと良いし、あるいは「どこにも行かなくてもいい(家にいてもいい)」選択肢もだいじ。
学校内、学校外、家庭、いろいろなところに居場所があるのが理想なんですね。
また、最近は不登校が認められてきていることにより、
問題じゃないらしい、ほっといていいんじゃないか、と思われるところにも課題がある、と水澤さん。
とはいえ、昼間にフリースクールに向かうこどもに、「こんな時間にどこに行くの?学校は?」と善意で声をかけてくれる町の方に傷つく、という子どもの声もあったと。
一方、「認められてきている」とはいえ、自分事となると「不登校なんて恥ずかしい」と思っている保護者も多いとのこと。
課題は多いようです。
また、横須賀市としては、箱はあるが中身にまだまだ問題があるという意見、
鎌倉市は取り組みとしては進んでおり、他の自治体の前例となるといいと思ってすすめていると水澤さんより。
ウルトラプロジェクト(探求学習)についても伺い、素晴らしい!と歓声が上がりました。
今現在渦中にいる保護者にとっては、先が見えない不安、親としてこれでいいのかという不安、こどもの将来の心配…
いままでの経験や、不登校を経験してきた若者たちの声を聴いてきて、子どものタイミングを待つ、ということがだいじと私たちは知り、それを伝えていくのですが…
でも、その「待つ」ことが難しい…
ただ、親御さんが待てなくなったとき、どうしてもつらいときに「一緒に待とうよ」というのが私たち支援者の役割りだと、金子さん。
それこそ、孤立の緩和でもあり、支え、心の居場所だなと思いました。
いろんなケースがあることを知るだけで、楽になることが多くあります。
進学に不安がある方も多く、そんな方へは、高校の留学制度や、N高、サポート校などの選択肢がある、やる気になったときに高卒認定から一気に大学を目指す子もいることを伝えます。
島田さん、水澤さん、金子さん曰く、まず、親御さんだけでも繋がってみてください、と。
親御さんが他の親御さんの話を聴いて、学校に行かなくてもいいんだ、この子のあるがままを受け止めていいいんだ、と腹をくくったら、それがきっかけで子どもも変わる。
親が「本当に大丈夫かな」と思っていると、伝わってしまう
親がフリースクールに行ってその話を聴いて、楽しそうだな、と思って「行ってみようかな」と思ったりする。
そんなケースをたくさん知っている島田さん、金子さん、水澤さんの言葉に保護者は希望や力をもらいます。
他にも、
学校に行っていようが行っていまいが、親はこどもが心配だよね。
物理的距離を置くことがだいじ。
親自身がリフレッシュすることも良い。
など、出口が見えない気持ちの親にとっては考え方のヒントとなるようなワードがたくさんありました。
終了後には「次回はいつですか?」「続けてください」という声もいただき、私たちにとってもとても多くの学びを得た時間でした。
参加くださった方はもちろん、
周知にご協力くださったみなさんも、
ありがとうございました🌻
コメント