2018年08月07日
季節の記 【○月○日○曜日番外編】(平成27年11月18日号)
季節の記
秋の長雨、なるほど長いこと降っている。
そしていよいよ肌寒く、秋深し、晩秋である。
秋になり始めたころ、まるではやり歌のように梨が世間を席巻していた。今週の第一位、梨、梨、梨である。それを手に取る人々の顔がうすく笑っている。
多くの人を喜ばす秋色の果実、今年も何度かいただくことができた。十一月十四日現在、今年最後になるであろう、お梨様が冷蔵庫で鎮座ましましている。明日の朝、一日の最初の水分としていただこう。
銀杏も最高だったな。
トンカチで殻をかち割っていただいた、塩と。
大変だと聞く下ごしらえをしていただいた業者の方に感謝だ。
ここ石神井公園でも紅葉が始まっている。
今日はおでんだ。
最高。
「季節の記」のおでん
下拵えさえきちんとしてあれば「不味く仕上がる」ことを避けられるともいえる。
がんもどき・厚揚げなどの油で揚げてあるものは沸騰した湯で2分ほど茹でて油を抜き、蒟蒻も同様にあく抜きをする。大根は下茹でをしておく。
さつま揚げ系統を入れると甘みが出るので私は好まないが、入っているのが一般的のようだ。
おでんについてはレシピと呼べるものはほとんどなく前述のように「下拵え」命。ここで素材のくさみや癖を取り除いておくことで味の調和がとれる。ひと手間入れるだけで美味しくなる。
①各材料をグループ分けしてそれぞれ下処理をする。
②材料をざるに上げ軽く水切りする。
③大きな鍋に だし・塩・醤油、具材(はんぺん以外)
を入れて煮込む。我家は塩6:醤油4ぐらいの比率
なのでつゆの色が薄い。
④食べる2~3分前にはんぺんを入れて出来上がり。
【材料】
・大根・ゆで卵
・がんもどき・厚揚げ
・蒟蒻・つみれ
これらは我家では必須
お好みで、
すじ(牛筋ではなく鮫のスジ)・ちくわぶ・豆腐
巾着・さつまあげ・はんぺん・竹輪・結び昆布
たこ・ぎんなん・じゃがいも 等
2017年10月23日
→→好きな野球場〈第六回〉→→←新座私営堀ノ内少年運動場←
むかしは、ただ単に「少年野球場」と呼ばれていたが今は「堀ノ内少年運動場」となっている。
ぼくは小2か小3のときに「石神ビクトリーズ」という地元の少年野球チームに入り、その後何年か野球をやっていた。
練習場所は学校のグラウンドなどだったが、途中から新しくこの野球場ができて自転車で通った。
久しぶりに行ってみると工場や住宅に囲まれてしまっていて風景がすごく変わり驚いたが、当時は森を切り開いて作られたものだったから周りにはほとんど家や店舗もなく、子供だったせいもあると思うがえらく広く思えた。
ここはサイズが少年のための野球場で、ホームランを打つとちゃんとフェンスを越えるのが嬉しかった。
小学生の野球ではホームランもせいぜいランニングホームランであり、リアルな柵越えがなかったからだ。
当時は子供の数も多く、新座市だけで三十ほどのチームがあり、その大会の開幕式や決勝戦が行われるようなメイン会場にもなっていた。
自分は守備と送球には自信があったが打撃が弱く、自分の打撃で勝利するということは非常に珍しかったが、
この球場でチャンスで打ったポテンヒットでチームが勝った事があり、その意味でも特に思い出深い。
すこし大きくなってから三つ年下の弟がプレイするのをそっと見に行った。
弟は左バッター。
三番でチャンスで打つ。
「カズ(弟)ってチャンスに強いんだなぁ」と思った。
自分は野球チームの子とはプライベートで遊んだりすることもなく、
なんとなく浮いた感じだった。
でもカズは違っていた。
「やるな」と思った。
★口述筆記・安達忠隆
2017年07月07日
♪ライブハウスのある街角♪⑦三軒茶屋その2(平成27年11月18日号)
三軒茶屋の交差点につっ立っている。
煙草をくわえたい、火をつけたいなぁ、くゆらせたいなぁ。
うすぼんやり人や風景をなが
める時、煙草の間である。
買っちゃおうと本気で思い始めた時、目の前に老紳士が現れた。
ギターをかついだ若者に物を訊ねる。
「三軒茶屋はどこですか?」
「ここですけど」
「三軒の茶屋はどこですか?」
「ああそれなら」
若者は親切で、
「自分に付いて来てください、わかりますよ」
老紳士は背筋を伸ばし
「はい」
俺も付いてゆく事にした。
若者、じじい、俺の順で縦に並んで歩く、無駄口はきかない。
程なくして若者が立ち止まり、
「ここですよ」
「はて?」
「これが現代の三軒の茶屋です」
向かって右から焼肉屋、ライブハウス、古本屋となっている。
ハンカチで鼻水をぬぐい、帽子をとって、じじいが若者に深々と頭をさげている。
「ありがとうございます」
行動を共にした瞬間に湧き上がった親近感から心の中でじじいと呼んでいた男の横顔を見つめながら思った、シブイ。
目的を達して初めて礼を述べる老紳士に好感をもった。
「一杯飲りませんか?」
これは俺の発言である。
「うん。いいですね。」 俺はまたじじいと思った。

















