作：もとしたいづみ 絵：山本孝 / 岩崎書店 / 2011年
《がっこういこうぜ！ の内容紹介》
長〜く感じた夏休みも、もうすぐ終わり。
夏の間ずっと楽しかった子も、そうでない子も、少し憂鬱になる時期では
ないでしょうか。
宿題の残りを片付けたり、田舎と別れを惜しんだり、既に部活動に励んだり
しながら、2学期に想いを馳せるこの頃。
2学期が楽しみで仕方がない子はいいのですが、学校行くの・・いやだなぁ
って思っている子も、たくさんいるハズ。
そう考えて、今日のご紹介本を決めました。
お楽しみください。
表紙画には、元気な男の子が2人、ランドセルを背負って登校するところが
描かれています。
でも・・あれれ？？
何やらおかしなものがたくさんいますねぇ〜なんでしょう？！
風邪で学校を休んでいた「けんご」くんの家に、一緒に登校しようと誘いに
来てくれた「せいぎくん」。
風邪はとっくに治っているというのに、学校へ行きたくない様子の「けんご」。
「けんご」の部屋に行って、理由を訊ねる「せいぎくん」。
すると「けんご」は、家を一歩出たところから学校までの通学路にいろいろな
妖怪たちがいて、自分を待ち受けているという話を打ち明けるのです。
「けんご」の話を根気よくもじっくりと聞いてあげる「せいぎくん」。
聞き終わった後の「せいぎくん」の反応が見物です。
ランドセルを背負って学校へ駆け出す「けんご」の顔も、見物です。
友だちとはこうありたいもの！
嘘か？真か？という「けんご」の話と、現実世界の「けんご」の心の枷とが
聞き手の心の中で想像を伴って絡み合い、読む人によって、多角的な読み
取りが可能な物語です。
具体的に学校へ行けない事例を挙げてリアルに再現した場合と比べ、
聞き手が自分で物語に肉付けし、想像を加え、感じていくようになっている
んじゃないかと思います。
学校が憂鬱な子どもも大人も、一読の価値アリです♪
《がっこういこうぜ！ の読み聞かせ方のヒント》
登場する妖怪たちの名前が舌を噛みそうな命名で、音読する場合は読み手を
悩ますことになるかと思います。
ココを噛まずに読んだほうが想像世界を妨げないと思うので、少し練習してから
臨まれることをお勧めします。
「ホンゲラドベッチャーマン」を初見でスラスラ読める人は、大丈夫ですよ＾＾
漢字が使われていないので、ひらがな・カタカナの読める子は一人でも読める
かと思いますが、このお話は読み聞かせてもらった方が最初は楽しいんじゃ
ないでしょうか。
音の楽しさを十分楽しんだあと、じっくり黙読でこの物語世界へ浸るというのも
なかなか♪という気がします。
最後のページと、その前の見開き2ページ分は文章がありませんが、お話の
シメとして重要かつ、読者ひとりひとりが読み取るページとなっていますので、
じっくり絵を見せてあげてくださいね。
もちろん、学校大好き！という子も読んでくださいね！
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更新がまた遅れてしまいました（涙）
なかなかパソコンの前に座れない日が続きます。
まだまだ暑い日が続くようですので、皆様、熱中症はもちろん、
疲れをためたり寝不足や食欲不振に気をつけましょうね。
応援、力になっています！
ありがとうございます！！！
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応援、ありがとう。
