ひな祭りに越してきた。新しい街に住んで1週間くらいになる。これからの道のりは大変で、たくさん涙するだろう。その代わりにそれだけのドラマがあり、感動する場面も多々ある。清澄白河での生活も波乱万丈だった。ドキュメントを作成したいくらい(笑)

 職場でいじめらた。
 会社を辞めた。
 好きな人にふられた。
 
 すべてが過去形になってしまう。
 どんな思い出も最終的には色あせる。そして良くみえる。たぶん、住む街が心地よかったからだ。「ありがとう」と言いたいけど、誰にいえばいいのか。
 
 豊洲に住んで早々に街の雰囲気をみる。道が広くて家族が多い。ペットが飼う人が多いのも特徴。それに街に入る風が強く新鮮である。それは海の風(はまかぜ)が影響している。自転車を坂道から最高速で走る人をあまりみない。押している人はみる。歩く人も多い。どうやらゆっくりした街並みに違いない。
 
 海に近い。少し前に話題になった東京ゲイトブリッジも近い。商業施設があふれて、運河がはりめぐらされている。そういえば今日は震災から1年目の年である。海に近い豊洲は大丈夫だろうか。まったくそんなことも考えずに、越してきた。それはそれでよろしい。あの瞬間をテレビで見るたびに胸が痛い。自然はずっと芸術だとみてきた。しかし突如として奪いつくすのだ。原発が問題になった。節電が話題になった。「助け合う」CM(なんとかうさぎ)が話題を呼んだ。政府や東京電力がたたかれた。個人的にはたたくことは大っきらい。
 
 流行したり、批判したりすることはすぐにでもできそう。僕だってできる。しかし本質的な問題を話す人はあまりいない。これから大切なことは何か。自分の身を自分で守ること。今できることをしっかりやること。仕事をしている人は、今の仕事を本気になってやることだろう。単純明快だろうね。外郭団体や慈善業者は大っきらい。

 そういえばミクシィも辞める必要があるのか。ミクシィ名が「清澄」のままである。愛着のあった名前だった。携帯電話のアドレスも変える必要がある。こんな気分転換は初めてだろう。

 ひな祭りに越してきた。
 縁起がいいと思った。
 ずっとずっとこの街に住めたらいい。