正義の味方

「ねえ、いいじゃん。これから、俺たちと遊びに行こうよ。」

夜の電車の中、いかにも悪ガキっぽいティーンエイジャー達が

仕事帰りのOLらしき女性にしつこく迫っている。

OLの女性は下を向いて困り顔で無視をしている。

「無視らなくてもいいじゃんか。」

だんだんリーダー格と思われる男は、女性の態度に不機嫌を隠さない。

誰も見て見ぬふり、かく言う俺も気になるけど、何も言えずにただ

つり革につかまっているのだ。俺は無力だ。

俺は次の駅で降りる。次の駅までは5分くらいかかりそうだ。

俺は男の脇から覗いて女性の方を見た。

すると、女性は俺の視線に気付き「助けて」という目をしたのだ。

俺は無言で、首をドアの方にしゃくった。

逃げるんだ。次の駅でドアが閉まる瞬間に、走って降りるんだ。

言葉にはできなかったけど、身振り手振りで伝えた。

すると女性は何となく察して、下を向き男にわからないように目だけで頷いた。

俺は意を決してドアのほうに歩いて行った。

そして、男のすぐそばで、思いっきりスカしっぺをしたのだ。

バカそうなその凶悪な男は、不機嫌が頂点に達しているところに

いきなり臭いスカしっぺをかまされて、爆発した。

「誰だよ、俺にオナラをかけやがったやつは!

あぁ?お前か!」

男はいきなり隣の仲間の胸ぐらを掴んだ。

「俺じゃねえよ。違うって!」

「じゃ、おめーだろ、こら!」

今度は別の仲間の頭をはたいた。

「ちげーよ。してねえってば。」

一人は凶悪だが、他は腑抜けの三下どもだ。

馬鹿な3人の仲間割れが始まった。

電車が停車して、ドアが開いた。

バカどもがもめている間に、俺は彼女に目で合図を送った。

「いまだ!」

無言で俺はドアにあごをしゃくった。

彼女は脱兎のように電車から降りた。

それに気付いた男達が後を追おうとしたので、俺は

「ちょっとすみませーん。降りまーす。」

と男達の進路を邪魔したのだ。

怒り狂った男達の目の前でドアは閉じた。

俺は心底ほっとした。

もう少しドアが閉まるのが遅かったら俺も巻き添えをくったかもしれないのだ。

俺がほっと胸をなでおろしていると、さきほどの女性が近づいてきた。

「あの、助けてくれてありがとうございます。」

俺は舞い上がってしまった。

「い、いえいえ。何もできなくて。ただ、逃げてとしか言えなくて。助けただなんて。」

本当にそう思ったのだ。俺といえば、スカしっぺみたいな間抜けなことでしか

彼女を助けられなかったのだから。

そのOLは、何度も何度も俺に頭を下げながら、改札に向かった。

俺はなんだか、とてもいい気分になった。

俺、かっこ悪いけど、何か正義の味方になったみたいな気分だ。

俺は上機嫌で家に帰り、缶ビールをあおり、とてもいい気分で眠りについた。

俺はその夜、不思議な夢を見た。

なんだか、光り輝く人の形をしたものが、俺の体をいじくりまわしているのだ。

痛くもかゆくもないのだが、自分の体に何かされているのはわかる。

誰なんだ、あんたたちは。

「君は正義感の強い男だ。でも、君は自分の腕力に自信が持てないから、

あの女性に迫っていた男を制止しなかったのだろう?」

そうだ、その通りだ。誰だってあの状況で、あの女性を助けたかったはずだ。

でも、腕力に自信が無い。面倒に巻き込まれるのはごめんだ。

みんな見て見ぬふり、人間は臆病なのだ。

俺はもう35歳だ。あの血気盛んなティーンエイジャーに勝てる自信もないし、

正義を気取るほど、かっこ良くもない。はっきり言うとブ男だ。

だから助けた女性からも、お礼は言われても、名乗ったり連絡先を交換するなど、

そういった、おいしい展開にはならなかったのだ。わかっている。

俺は自分をわきまえた男なのだ。

「今日から君は誰も恐れなくて良いのだよ。君は今日から、正義の味方だ。」

「正義の、味方?」

俺はあまりの稚拙さに失笑しそうになった。

「そうだ。君は、これから、絶対に誰にも負けない能力を授かったのだ。」

それは、俺が今、されていることと何か関係があるのか。

体が動かない。

俺の体に何をしたんだ。

俺はそこで目が覚めた。

なんだ、夢か。

俺はいつも通り起床、寝起きにコーヒーだけを飲み、会社に出かけた。

駅に着くと、俺は3人の若者に取り囲まれた。

昨日のガキ共だ。

「よう、オッサン。昨日はよくも邪魔してくれたな。正義の味方のつもりかよ。」

リーダー格の、一際大きな体の男がニヤニヤしながら、俺の胸ぐらをつかんできた。

皆、見て見ぬふり。今度は俺の番か。

「カッコつけてんじゃねえよ、オッサン。」

そう言うといきなり俺を殴りつけようとした。

俺は自分を守るため、肘で自分の顔をブロックした。

そのとたん、男が床に倒れた。

どうやら俺の肘が男のアゴにヒットしたようだ。

男は驚いた顔で俺を見たあと、怒り狂った目で立ち上がろうとした。

やられる!俺はそう思った瞬間に、男に足払いをかけていた。

自分でも嘘みたいな機敏な動き。

この男を立たせてはいけない。

俺は倒れた男の顔を踏みつけた。

何度も何度も。

男は動かなくなった。

勝った?この俺が?生まれてこの方、暴力など振るったことのないこの俺が。

周りが騒然となりはじめ、俺は走って逃げ、電車に飛び乗った。

やばい、人にたくさん見られた。

俺は傷害犯だ。通報されただろうか?

俺はそれから数日間、いつ警察がくるかと、気が気では無かった。

でも、警察は来なかったし、ニュースにもならなかった。

恐らく、皆、関わりたくないから、何も言わないのだ。

救急車と警察くらいは呼ばれただろうけど、皆他人には無関心、

揉め事には関わりたくないのだ。

やられた男も、35歳のオッサンにやられたとなると不名誉だから、

たぶん、他の人間にも俺にやられたなど言えないのだろう。

数日後、顔がボコボコになったその男と、また駅で出くわした。

俺はまたインネンをつけられると構えたが、男は俺を見るなり

恐怖で怯えた表情になり、足早にその場を立ち去った。

あの大男が、俺を恐れている。

俺はとてもいい気分になった。

本当に、俺、正義の味方になった気分だ。最高。

何で俺、急にこんなに強くなったんだろう?

その日の夜、俺は大変なことになった。

会社帰りに、駅裏の暗い路地で、いきなりわき腹に鈍い痛みを感じたのだ。

あの男が立っていた。

俺のわき腹に、ナイフが突き刺さっていたのだ。

「てめえ!調子に乗ってんじゃねえぞ!」

男は喚き散らした。俺は痛かったが、そのナイフを手で引き抜いた。

そうか、ナイフが突き刺さった時は抜いたら出血が酷くなるから、

抜いちゃダメだってテレビで言ってたっけ?

俺は呑気にそんなことを考えていた。

ナイフを引き抜いて呆然と立っている俺を見て、男は驚愕の表情を浮かべた。

あれ?あんまり痛くなくなってきた。

よく見ると、出血は止まり、なんだか傷が治ってきてる気がする。

俺は体を震わせている、俺を刺した男に近づいた。

髪の毛を鷲づかみにし、首を半周回した。

驚くほど簡単に、男の首は前後あべこべになった。

元に戻すと男はすでに白目を剥いて泡を吹いていた。

手を離すと派手な音を立てて倒れた。

「キャーーーーー!」

後ろで女性の叫び声がした。

俺が助けた、あのOLだ。

俺は彼女に近づき言ったのだ。

「もう大丈夫だよ。正義の味方が、悪いやつはやっつけちゃったからね。」

彼女は恐怖におののき、またあの時のように脱兎のように逃げたのだ。

なんだよ、せっかく助けてやったのに。

すげえな。俺。

不死身になったぜ。

その日から、俺の人生が変わった。

俺は全国に指名手配されたのだ。

さすがに、殺しちゃったのはまずかったな。

でも、俺は正義の味方だからな。

悪い奴からしか、お金は巻き上げないぜ。

俺はやくざの事務所や、悪名高い金貸し、詐欺師など、

悪い奴らから片っ端にやっつけて、そいつらのあぶく銭を奪い取ってやった。

邪魔するやつは、全員ブッ殺してやった。

すごいな、俺。平成のねずみ小僧じゃん。

しかし、そんな義賊の俺にも年貢の納め時が来た。

警察に包囲され、不死身の俺の体に麻酔銃を打ってきたのだ。

そっか、麻酔銃は有効なんだ。

でも、大丈夫だ。

俺は不死身なんだ、

死刑になんてしても、絶対に死なねえ。

あはは、ざまあみろ。

あはははははははははは。

__________________________________________________

人選、ミスったね。

そうだね。

彼なら正義の味方になってくれると思ったんだけどね。

人間って愚かだね。

力が手に入るとすぐに調子に乗っちゃうんだ。

今までもそうだったよね。

このままだと、人間滅びちゃうよね。

そうだよ、無関心が世の中を滅ぼしちゃうんだ。

科学が力だと思っちゃうんだ。

核を持った国同士でけん制しあうのさ。

けん制がけん制で無くなったとき。

どうなっちゃうんだろうね?

どうなっちゃうんだろうね?

じゃあ今回もナシってことで。

_______________________

今日が死刑執行日か。

ま、俺、死なねえけどな。

あはははははははは。


そんな目隠しとかしなくっていいって。

言い残すことはないかだって?

ねーよ。だって俺、死なねんだか___________


「平成26年 2月17日 午前10時32分。

木下 雄太の死亡を確認しました。」

あけまして おめでとうございます

nenga1

遠き野に在りて

ぼくは地元でも自殺の名所で有名な樹海に来ている。

どうせ荷物など、何も無いし、もう戻る家も無い。

寒さに凍える手に息を吹きかけながら歩いている。


本当にぼくはヘタレなやつだ。

死ぬ気でここに来たというのに、ただあてども無くこの樹海を歩き回っている。

首を吊ればすぐに楽になれる。

でもぼくはその勇気が無かった。これだけの目に合っていながらまだ命が惜しいのか。


ぼくは恋人に裏切られた。

恋人と言っても、相手は男だ。ぼくは、物心ついたころから男性しか好きになれなくなっていた。

恋人は、ほかの男と手に手を取って逃げ、ぼくは彼の借金の保証人になっていたから

全てを失い、それでもまだ足りないので、こうして逃げてきたのだ。

もう二度と元の生活には戻れないだろう。


ぼくは足が動かなくなって、体も動かなくなるまで歩き続け、とうとう樹海の苔むす

木の根元に座り込んでしまった。このまま凍えて自然に淘汰されるのもいいだろう。

ぼくはそう思い目を閉じた。

自然と深い眠りについた。このまま永遠に目覚めぬことを祈りながら。


だけど、ぼくの祈りも空しく、朝の日差しで目が覚めた。

死ねなかったんだ。

でも、寒くも無いし、苦痛でもない。体を何か柔らかな暖かいものが包んでいる。

ぼくは、重いまぶたを開いた。

「目が覚めましたか?」

優しげな、男性とも女性ともつかぬ声で目が覚めた。

驚いたことに、ぼくが寝ているのは木の根元ではなく、布団だ。

ぼくがゆっくり体を起こすと、そこは大きな日本家屋の一室で

すぐ側に声の主と思われる白装束の着物の美しい人が居た。

ここはあの世か?その人は今まで見たことも無い神々しい美しさだった。

「あの、ぼくはどうしたんでしょう。」

「あなたは、道に迷われたのですか?森の木の根元で眠っていたのを

うちの父が見つけて、このままでは凍え死んでしまうので、家まで運んで来たのです。」

「そうだったんですか。大変ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。」

ぼくは本当に申し訳なさでいっぱいになり、これ以上迷惑をかけてはいけないと

体を起こして立ち上がろうとしたが、いかんせん何も口にしていないので

腹が減って足に力が入らなくてよろけてしまった。

「まだ、ご無理されてはいけませんよ。今、食事ができるころですから。

よければご一緒に。」

「いえいえ、これ以上ご迷惑はかけられません。しばらくしたら動けるようになりますから。」

「どうぞ、ご遠慮なさらずに。せっかく作ったのですから。食べていってください。」

まぶしいほどの笑顔でその人は言った。

ぼくは好意に甘え朝食をご馳走になった。久しぶりに人の情けに触れ、ぼくは感動していた。

ぼくは世界の全てを敵に回したかのように世の中の全てを恨んでいたのだ。

「もし、よろしかったら、あなたがあの森に居た理由をお聞かせ願えませんか?

差し出がましいようですが。」

地元でも有名な自殺の名所に人が倒れていたのだ。理由が無いわけがない。

ぼくは優しいまなざしに、つい今までの経緯を口にしていたのだ。

ただし、相手は男ということは伏せて。

「そうだったんですか。それはさぞお辛かったでしょう。」

そう言ってその人は目を伏せた。

「と言うことは、今は帰る家は無いということですね?ご実家のほうは?」

「父も母も早くに亡くなり、ぼくは天涯孤独です。」

自虐気味に笑った。その人は、悲しそうなぼくを慈しむような目で見た。

「どうでしょう?行くところが無いのでしたら、しばらくここに住みませんか?」

その人はそう切り出してきた。ぼくがとても恐縮して迷惑がかかると言うと

「ここは何も無いところで、みんな自給自足で生活しているんです。

ほとんどが農家なんですよ。あなたのような若い男性がここに住んでくれると助かります。」

そう言って微笑んだ。

「テレビも電気も、電話も何も無いところですが、あなたがお嫌じゃなければ。」

ぼくは考えた。このまま元の世界に戻ってぼくに何が残っている?

何も残っていない。辛い現実が待っているだけだ。

どうせ一度捨てた命だ。ここに住み続けるのも悪くない。

ぼくはここに住む決意をした。ぼくはその人に訊ねた。

「あの、お名前をお聞かせいただけませんか?ぼくは三浦 和也です。」

「私はねすみ よみ。根っこの根に住、よみは、歌を詠む詠みです。」

根住 詠。変わった名前だ。

「この村はほとんどが根住なんですよ。ほとんどが親戚みたいなものですから。

とても仲がいいんですよ、村の人たちは。良い人たちばかりだから。」

その人が言う通り、その村の人たちは、良い人たちばかりだった。

ぼくのようなどこの馬の骨ともわからぬものを暖かく迎え入れてくれた。

ぼくは、体の調子が良くなると、農作業をすすんで手伝った。

田畑を耕し、川の魚をいただき、本当に自給自足の生活。

日本にもまだこんな集落があったのか。本当にここだけタイムスリップしたように

時間が穏やかに流れている。

詠の家は神社で、詠は巫女だった。

ぼくは詠の家に居候し、詠との時間が長くなるにつれて次第に詠に惹かれた。

でも、ぼくはまだ詠が男性か女性か知らない。

詠の容姿は美しく、非常に中性的でおまけに背がすらっと高いので正直ぼくは

どちらかわからない。

君は男性?女性?なんて聞くのもあまりにも失礼な話だ。

これはぼくの自惚れかもしれないけど、詠のほうもぼくと居ると

とても楽しそうで、ぼくと同じ気持ちなのではないかと思った。

ある日ぼくは思い切って、詠に自分の気持ちを伝えてみた。

詠の顔は見る見る赤くなり、ぼくは詠の気持ちを確信した。



お互いに気持ちを知ってしまうと、高まるのは早かった。

ぼくはある日、詠にキスした。

詠も潤んだ目でぼくを見てきた。

ぼくたちはその日、愛し合った。

詠は、女性だった。

でも、ぼくにとって詠は詠であり、男性でも女性でも関係ない。

ぼくは詠を愛している。

愛し合ったあと、詠は何故か悲しそうな目をしていた。

「どうしたの?」

ぼくは訊ねた。

「私たち、もうお別れしなくてはなりません。」

意外な一言にぼくは驚いた。

「なんで!たった今ぼくらはお互いの気持ちを確かめあい、結ばれたばかりじゃないか!」

詠は涙を流した。

「私は巫女の禁を犯してしまいました。この村では巫女が受胎すると

災いが起きてしまうのです。」

「そんなの迷信だよ!それに、まだ受胎したかどうかもわからないじゃないか!」

ぼくの言葉にも詠は静かに横に首を振るばかりだった。

「ぼくは詠と別れるなんていやだ!詠と別れるくらいなら死んだほうがマシだ!」

詠はハラハラと涙を落とした。

「あなたは生きて。せっかくここに来て救われた命じゃないですか。」

「生きるよ!詠と一緒にぼくは生きる!」

ぼくはそう言いながら詠を抱き寄せた。

ぼくは詠が、ぼくの手から離れないように、朝まで抱きしめた。


ぼくはいつの間にか眠ってしまったようだ。

なんだか、めちゃくちゃ寒い。ぼくは寒さで目が覚めた。

体が痛い。ぼくは痛む体をようやく起こすと、そこは木の根元だった。

ぼくは昨日まであの村に居たはず。詠と一緒に居たはずなのに。

ぼくは木の根元で眠っていたのだ。そんなばかな。



ぼくは側に置いてあった自分のかばんから時計を出した。

ぼくが樹海をさまよった日から1日しか経ってない。

あれが全て夢だったとでも言うのか。

「おぎゃぁー」

近くであかちゃんの泣く声がした。ぼくは周りを見回すと、木の切り株の上に

白装束に包まれた赤ちゃんが居た。

あれは詠とぼくの子供に違いない。ぼくは何故か確信したのだ。

ぼくは赤ちゃんを抱き上げた。

すると白い花びらがハラハラと舞い降りてきた。

ぼくが寝ていたのは、大きく気高い木蓮の木の下だった。

満開の白い花びらが、まるで詠の微笑みのように降り注いできた。

詠、どうして。


ぼくは赤ちゃんを抱いて森をさまよっていると、年配の女性に出会った。

「あれ、どうなされた。こんなところで。赤ちゃん抱いて。」

ぼくは、今までの経緯を話した。年配の女性は不思議そうな顔で言った。

「ここいらにそんな村は無いがねぇ。大昔には人が住んでいたようだけど。

隠れ里みたいな村があってね、そこの人たちは自給自足で百姓をして

暮らしていたみたいだけど、ある日、その村によそ者が流れ着いてね。

そこの村の神社の娘さんは巫女をしていたんだけど、そのよそ者に

辱められたんだよ。村の人たちはいい人たちばかりで、よそ者に良くして

やったのに、その代償がそれさ。そのよそ者は山賊でね。仲間を呼んで

次々と村人に襲い掛かりついには村は全滅してしまった。その時その巫女さんは

子供を宿してしまったのだけど、そのよそ者によって身重のまま殺されたそうだよ。」


それから後も何度かその場所を訪ねてみたがやはりあの村は存在しなかった。


でも、詠は確かに存在していた。

ぼくは今、その証と暮らしているのだから。

「パパー、詠、ブランコに乗るー。」

「よしよし、じゃあパパが押してやるからな。しっかりつかまってるんだよ。

そーれ。」
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

メッセージ

名前
メール
本文
カテゴリー
  • ライブドアブログ