よなぷーの無駄喋り

2018年07月

……というわけで、今までほぼ毎月作成してきたPB用ゲームプログラムですが、ここらで一旦休憩させてください。
復帰時期は未定。秋までには何とかしたいと思います……
まあ、出来はともかく「PB-100用ゲームプログラムを世界で一番沢山つくった男」の称号は得られると思うので、それで満足してはいるんですが。
というわけで期待してくださっていた方々、ごめんなさい。

ヒョードル「三沢さんを倒すにはどうしたらいいか、頭の中でシミュレーションしてみよう!」

 ヒョードル、全裸で腕を組み胡座をかく。

ヒョードル「まずは距離感だ。遠距離だと……いかん、フライングラリアットが飛んでくる。これはまずい。中距離では……駄目だ、ランニングエルボーの餌食だ。ならば近距離では……ああ、ダブルエルボーやローリングエルボーを食らうイメージしか湧かない!」

 ヒョードル、軽く脱糞する。

ヒョードル「距離で闘っては駄目だ。やはりエルボーを打ち込まれない組み合いに持ち込むしかない。となると、ジャブで牽制しての胴タックルか。いや、すぐに両腕をロックされて、垂直落下式のタイガードライバー91をかまされてしまう!」

 ヒョードル、軽く失禁する。その全身は恐怖で汗だくだ。

ヒョードル「ならば両足タックルか……。いけない、後頭部にどうたぬきエルボーを貰う光景しか見えない。これでもダメか……。やはりここは三沢さんにハグしに行って許しを乞うしかないな。ああ、あかん! 逆さに担がれてエメラルドフロウジョンを決められてしまう!」

 ヒョードル、激しい脱糞の圧力で宙に浮き上がる。

ヒョードル「駄目だ……三沢さんにはかなわない……。やっぱり闘うこと自体を回避すべきだな」

 そこへ三沢さん登場。

三沢さん「よっ、ヒョードル君。今日こそ俺の対戦要求、受けてくれるよね?」

ヒョードル「み、みみみ三沢さん! 逃げなきゃ!」

 ヒョードル、糞の山から飛び降りるとサイドの扉を開けて外へ逃亡を図る。

 三沢さん、落ち着いてエルボースイシーダをヒョードルの側頭部に決める。轟音がしてヒョードルは気絶し、その場に倒れた。

三沢さん「あれれ、逃げようとするものだからつい……。大丈夫かい、ヒョードル君」

 ヒョードル、「絶対勝てない……決して勝てない……」とうわ言をのたまう。

 どこかでうぐいすが鳴いている。

最強の八百長野郎、エメリヤーエンコ・ヒョードルvs真面目で不潔、チェール・ソネンの一戦は、ベラトール大会で10月13日に開催されることが決定した。
ヒョードルの八百長交渉は上手くいくのか?
全てが明らかになる日は、もうすぐそこに迫っている!

三沢さん「はっきり言って、ヒョードル君が勝ったら八百長、負けたらガチなんだろうね」

 三沢さんがボクシング界を総ナメしようというこの時、遂にあの伝説の男が立ち上がった。
 マイク・タイソンである。
 頭の悪い彼は、宇宙最強の格闘神・三沢光晴猊下に対し、不埒な発言をした。
「ボクシングルールで闘えば、全盛期を過ぎた俺でも余裕で勝てる。どうだ三沢、俺と闘わないか?」
 このふざけた言い分は地球を駆け巡り、あっという間に三沢さんの元へとたどり着いた。
 三沢さんは丁度道場で汗を流していたところだった。報道陣にタイソンの言葉を告げられると、かのお方は苦笑して額ワイパーを敢行した。
「タイソン君? 正気で言ってるのかな、ぶっちゃけ。でもまあ、はっきり言って、レジェンド同士決着をつけてみたい気分ではあるよね」
 そしてきっぱりと口にした。
「いいよ。三沢光晴対マイク・タイソン、決定だ」
 こうして世紀の大一番が決まった。
 そうなると話は早い。ブックメーカーは三沢さんとタイソンに1:3383のオッズをつけた。決戦の舞台は国立競技場に定まって、10万人分のチケットは受付開始10分で売り切れとなった。世間の注目度は世界レベルで高まっていったのだ。

 そして試合当日。ドリフターズの前座が終わり、待ちに待った対決が今まさに行われようとしていた。会場を埋め尽くす超満員札止めの観客たちは、昇天寸前の大興奮でうなりのようにざわめいている。
 まずは弱い方のマイク・タイソンから入場だ。レミオロメンの『粉雪』が爆音で流れる中、タイソン陣営がゲートに登場。セコンドを引き連れてリングに向かう。
 さすがに今回ばかりは真の伝説ということで、客は皆タイソンに敬意を払い、バナナの皮とミカンの皮を大量に投げつけるだけに留まった。タイソンは『粉雪』のサビに合わせてリングインする。鈴木みのるみたいだ。
 会場が暗転し、ゲートにライトが集中する。かかったのは大音量の『スパルタンX』。銀河系最強の格闘神、三沢光晴猊下の入場だ。大歓声の『ミサワ』コールが降り注ぐ中、一歩一歩悠然とマットに近づいていく。セコンドには川田利明、小橋建太、田上明、秋山準がつき、『90年代全日本プロレス五強』の勢揃いに歓喜の叫びがあちこちから聞こえてきた。
 遂に三沢さんがリングイン。その両手には赤いボクシンググローブが装着されている。ガウンを脱ぐと、白タンクボディが露わになった。相変わらず惚れ惚れする勇姿に、観衆の目が釘付けとなる。
 レフェリー和田京平が中央で両者を引き合わせる。ルールを確認するためだが、タイソンは――笑えることに――三沢さんにメンチを切った。三沢さんも不快な表情で睨みつける。会場からはタイソンのおごりに大・大ブーイングが発生した。
 三沢さんとタイソンが両コーナーに分かれる。レフェリーがゴングを要請する。高らかな鐘の音が、三沢さんへの大声援にかき消された。
 いよいよ試合が始まったのだ。
 タイソンはさすがにかつて人類最強と言われた存在らしく、三沢さんを警戒している。サークルの動きで格闘神の周りを歩いた。三沢さんが「来い、オラァ!」と挑発すると、タイソンは頭にきたのか、ジャブを放ちながら接近してきた。
 三沢さんがタイソンのパンチをまともに食らう。まさか、格闘神が相手の攻撃を許すとは。観客席から悲鳴がいくつも漏れ出た。
 だが――
「読んだよ」
 三沢さんはニヤリと笑い、敵手を見切ったことを告げた。タイソンは相手の笑みが許せなかったらしく、怒りに顔を険しくした。更に踏み込んでストレートを打ってくる。
 三沢さんは落ち着いて首を振ってかわすと、いよいよ待望の反撃に移った。タイソンの鼻っ柱にジャブを叩き込んだのだ。
 タイソンの鼻がひしゃげて潰れ、真っ赤な鮮血が火花のように散る。彼はあまりの激痛に早速ダウンし、マットに尻餅をついた。
「ウ、ウガー!」
 野獣・タイソンは自らの失態に激怒し、すぐに立ち上がった。鼻骨が折れたらしく、その鼻からは血潮が滴り落ちている。三沢さんはニュートラルコーナーで相手のダメージを冷静に測っていた。まさに鬼神。
「来いよ。世界最強なんだろ?」
 言葉は通じないものの、三沢さんはハッキリそう言ってタイソンを煽った。タイソンはレフェリーを押しのけると、猛然と敵手に襲いかかった。
 だが。
 彼を待っていたのは、顎への強烈なストレートだった。
 腕での防御など屁でもない。タイソンの両腕は折れ砕け、人間の急所を撃ち抜かれた衝撃で後方に吹っ飛んだ。ダウンカウントを取るまでもなく、タイソンはガッチリと仰向けにのびていた。
 和田京平レフェリーが慌てて試合を止める。鐘の音が再度空気を割った。三沢さんのKO勝ちだ。
 それまで勝負の行方を見守っていた10万人は、この時大爆発したように随喜の声を上げた。国立競技場が揺れるほどの大声援だった。
 三沢さんは全くのノーダメージのまま、勇敢な敗者に敬意を表した。すなわち、よろめき立ち上がったタイソンに握手を求めたのだ。
 さすがは三沢さん。相手の勇気を認めたのだな。観客たちは格闘神の海溝より深い慈悲の心に涙した。
 だが、タイソンは卑劣だった。何と油断している三沢さんの耳に、いきなりかじり付いたのだ。タイソン名物の最低な噛みつきである。
 だが――
「ギャウッ!」
 悲鳴を上げたのはかじられた三沢さんではなく、タイソンの方だった。三沢さんの耳は鋼鉄より硬く、噛んだタイソンの歯の方が粉砕の憂き目に遭ったのだ。これは激痛だ。
 三沢さんはもんどり打って転げ回るタイソンに、制裁を加えることにしたのだろう。彼の首根っこを掴んで無理やり立たせると、背後からその両腕をロック。カメラのシャッターが追いつかない超超高速で、後方へとぶん投げたのだ。
 必殺、タイガースープレックスである。
 タイソンは後頭部からマットに突き刺さり失神した。エビに折れたまま、失禁と脱糞を始めたのがその証拠である。
 地鳴りのような観客の賞賛に、三沢さんは手を振って応えた。マイクを手に取る。
「ぶっちゃけ、今までで一番強かったよ。ただ彼には塀の中がお似合いだね、ハッキリ言って」
 札止めの観客は皆立ちあがり両手を振って、格闘神のマイクアピールに愉悦を感じたことを表現した。乱気流の中央で、我らが格闘神は仁王立ちする。その威風堂々たる姿たるや、まさに宇宙にこの人ありと言わざるを得ない……

 やっぱり三沢さん最強!

三沢さん「はいどうも〜」
ヒョードル「初めましてお客さん!」
三沢さん「わたくし三沢言います」
ヒョードル「わてはヒョードル言います」
三沢さん「2人合わせて……」
三沢さん&ヒョードル「プライド・ノアです!」
ヒョードル「おいお前ら! スタんばっておけ!」
 三沢さんの超速エルボーがツッコミとしてヒョードルの顔面に炸裂!
三沢さん「それ言うたら機動戦士ガンダムのブライト・ノア艦長や!」
 ヒョードル、崩れ落ちて失禁&脱糞。
三沢さん「あれ? 相方、気ぃ失ってしもうたがな……」
 三沢さん、会場の客に愛想笑い。
三沢さん「お後がよろしいようで」
 三沢さん、ヒョードルを引きずって舞台袖へ引っ込む……

 やっぱり三沢さん最強!

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