よなぷーの無駄喋り

2018年12月

 遂にこの日が来た。
 世界格闘技界の大御所でありエースでもある真格闘神・志賀賢太郎と、ボクシング界の無敗男・メイウェザーのエキシビション対戦が、いよいよ始まるのだ。
 さいたまスーパーアリーナは超満員の観客で札止めとなった。皆、志賀が得意の右ストレートでメイウェザーを粉砕する場面を期待している。熱気は最高潮に達して、冬なのにカッカと汗を掻く観客は少なくなかった。
 前座のドリフターズのコンサートが終わり、いよいよ両者が姿を現わす。
 まずは弱い方のメイウェザーから入場だ。『ドリフ大爆笑』のオープニングソングをBGMに、「シッ! シッ!」とかぬかしながらシャドーを繰り返しつつ花道を行く。
 観客に彼のファンは1人もいなかった。「八百長野郎」「キック1発5億円だなんてふざけるな」「何がエンターテイメントだこのハゲ」と、場内は罵声とブーイングの渦に飲み込まれた。
 メイウェザー目掛けてトイレットペーパー、ミカンの皮、ホカホカのうんこが入ったジップロック、中身入り検尿コップ等が投げ込まれる。メイウェザーはそれらをスウェーやステップでかわしながら、とうとう入場路を踏破。リングに上がった。
 続いて強い方の志賀賢太郎が入場だ。名曲『TRADITION』が流れる中、観客からは「殺しだけは勘弁してくれよ」「真格闘神最高」「世界に兄貴の実力を見せたれ」等、メイウェザーとはうって変わって暖かい言葉が投げかけられる。遂には大『志賀』コールまで発生し、会場は割れんばかりだ。おひねりが飛びまくり、志賀は矢沢永吉の一生分のお金をこの2秒で稼ぐ。
 志賀がリングに上がった。いよいよ闘いが始まる。レッドシューズ海野レフェリーが四角いジャングルの中央で両者を引き合わせる。ルールチェックだ。
 さすがは世界に名を知られたメイウェザーだ。目前に対峙した志賀の圧倒的な威圧感に、早くもちょっぴり失禁している。ハゲはハゲなりに相手の実力が多少は分かるということか。
 海野が離れる。赤青両コーナーに志賀とメイウェザーが後退した。ゴングが鳴り響き、決闘の幕が上がる。この日一番の大歓声が両者を包み込んだ。
 メイウェザーは軽いフットワークで素早くリング内を移動し始めた。中央に仁王立ちする志賀の周りに円を描く。届かないと分かりきっているジャブを出しながら、屁っぴり腰で早歩きするその様は、例えるなら惑星の周囲を回る衛星といったところか。そのまま1分が経過する。
 ここで志賀が動いた。ガッチリ固めたガードでメイウェザーに肉薄すると、まずは挨拶がわりの左ボディーを炸裂させる。内臓が破裂でもしたのか、メイウェザーは泣き顔になって崩れ落ちた。場内はやんやの喝采だ。
 海野レフェリーはしかし、ダウンを取らなかった。こんな、ただの一発で世紀の決戦を終わらせるわけにはいかないのだ。
 海野はメイウェザーを羽交い締めして、無理矢理起こした。その泣きべそをかいた顔面へ、志賀の右ストレートが強烈に決まる。メイウェザーの鼻がひん曲がり、真っ赤な血しぶきが花のように咲いた。メイウェザーは再びリングに突っぷす。
 だがこんな程度ではメイウェザーは許されない。何しろ真格闘神・志賀賢太郎に喧嘩を売ったのだ。最期はやはりこの技だ。
 志賀がメイウェザーにSTFをかける。片羽締めに移行した。そのままもろとも裏返る。
 皆んなが見たかった「パーフェクトホールド」、『志賀絞め』だ。メイウェザーは高速タップし、ギブアップを表明した。
 志賀が技を解いて離れる。完全なる志賀の勝利だ。さいたまスーパーアリーナは蜂の巣をつついたような大騒ぎとなり、おひねりが豪雨のようにリングに投げ込まれた。ボロボロながらも命は取り止めたメイウェザーは、失禁と脱糞を同時に行ないながら、海野レフェリーのキックで場外に蹴り出される。
 志賀がマイクを持った。ハスキーボイスで「次、誰でもいいぞ!」と叫ぶ。観客の大歓声、悲鳴、泣き声が混合し、場内は興奮のるつぼと化す。
 やはり志賀は最強だった。彼こそは真格闘神だ。
 こうして2018年の年末は楽しく暮れていくのだった。
 どこかでウグイスが鳴いている。

那須川天心を破った志賀賢太郎と、50戦無敗のメイウェザーとが、大晦日に激突する。

とはいえエキシビションのボクシングルール3ラウンドとあって、メイウェザーは余裕たっぷり。

自家用ジェットで来日し、島根県に墜落するも無傷で、タクシーを乗り継ぎ会見場に現れた。

メイウェザー「相手はプロレスラーなので、寝ていてもできる。最高のエンターテイメントを提供したい」

一方、壇上に上がった志賀は、こちらも余裕の表情。

志賀「ボクシングルールでは僕は既に井上尚弥を倒しています。メイウェザーとは体重も近いし、噛み合うと思う。1ラウンドで沈めます」

2人の勇者は並んで写真撮影に応じたが、メイウェザーは戦士の勘が働いたのか武者震いならぬ武者失禁。

股間から滝のように小便を漏らしながら、キョドキョドと不審者のように志賀をチラ見する。

志賀は自信たっぷりの笑顔を見せ、写真撮影も終了。

前々日会見は挑戦者たる志賀に軍配が上がったようだ。

さて、本番はどうなる?

二股告白のVTRを流され、あえなくフラれるヒョードル。

檻の中に入れられたヒョードルは、「ちょっと待つだしん! これは酷いだしん!」と喚く。

やがてとしまえんにやってきたパリピたちに「八百長金払って出てみろよ」「三沢さんに勝ったことないくせに最強とか名乗るな」「志賀賢太郎先生と戦え」とまっとうな悪口を言われた。

やがてヒョードルのメンタルが耐えられないということで、彼は避難させられた。

翌朝のツイートでは「ベラトールヘビー級GP決勝に向けて頑張るだしん!」とコメント。

筋金入りの八百長野郎であることを見せつけた。

としまえんの従業員は塩をまいて檻の跡を清めたという。

どこかでウグイスが鳴いている。

1ヶ月最大20ギガバイト使えても、最近は動画広告がやたらと多くてパケットの消費が早い。

普通のウェブサイトでも広告ばっかり。

押さねーよ、そんなリンクなんて……

たまらんわホント。

マジでやるの?

どう考えても体重差(メイの方が重い)のせいでまともなエキシビションにはならんでしょ。

予想はメイのKO勝ち。

よくて3ラウンド終了引き分けかな。

那須川はメイなんてどうでもいいからタケルとやってほしかった。

その方が実力も釣り合ってて好勝負となっただろうにな。

まあ大晦日は格闘技好きだし、RIZIN一択で視聴する予定だけども。

那須川があまりのダメージに失禁・脱糞しないことを祈る。

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