長い話だった……
途中の「あーア、チャカポコチャカポコ」で何度読むのをやめようと思ったか。
その後も意味が分かりづらい難解な文章が頻出して、何度投げ出そうと思ったか。
だが遂に読み終えた。
結末まで文章を消化した。
なのにこの煮えきらない感覚は何だ。
結局多くの謎が謎のまま、未消化で解決されず、物語は終局を迎えた。
日本三大奇書の一つというが、どうひっくり返してもそんな価値は見いだせない。
「私」は「呉一郎」だったのかどうか……
せめてそれぐらいは明かしてほしかった。
最初の出だしでは、こりゃ面白そうだと思ったんだけどなあ。
まあ興味を持たれた方は是非。
青空文庫で無料公開中である。