よなぷーの無駄喋り

2020年01月

先日、日本国国王であらせられる志賀賢太郎様から名指しで批判された、新日本プロレスのジェイ・ホワイト選手が、その件についての釈明会見を開いた。

ジェイ選手はただでさえ白い顔を紙のようにし、紫色の唇を震わせる。

ジェイ(馬鹿)「俺は確かにスナップ・スリーパー・スープレックス、略称『SSS』を使っている。だが信じてほしい、志賀様の物真似をしたわけではないと。『SSS』の名にふさわしいのはスパイラル・シガ・シューターだ。これはまず明言しておきたい」

記者「ではもう二度とスナップ・スリーパー・スープレックスを使わないと?」

ジェイ(馬鹿)「そうしたいところなんだが……。あいにく俺は頭が悪くて、新技を生み出すのに一個につき10年かかってしまうんだ。俺が臆面もなく、ワイアットのシスターアビゲイルをブレードランナーとして完全にパクっていることからも分かるだろう?」

記者「では、技を失うのが嫌なので、今後も『SSS』ことスナップ・スリーパー・スープレックスを使い続けると?」

ジェイ(馬鹿)「志賀様には悪いが、そうさせていただくつもりだ」

記者「じゃあこれはもう、志賀様に反逆の意志を示したと捉えてよろしいですね? 志賀様は使用をやめるように勧告し、あなたは従わなかったわけですから」

ここで外道が登場。ジェイに代わってマイクアピールする。

外道(うざい)「ジェイは志賀賢太郎なんざ恐れちゃいねえよ! 志賀とのシングルマッチ、受けてやろうじゃねえか! どっちが『SSS』の使い手にふさわしいか、試合の勝敗で決めようじゃねえか!」

ジェイ(馬鹿)「(震え上がって失禁し)げ、外道、何を言ってるんだ? 俺を殺すつもりか? 戦うのは自分じゃないからって、そんな無茶苦茶な……!」

記者「これはもう試合決定ですね。ジェイ選手受諾として、一報を流させていただきます」

外道(うざい)「おう、構わねえよ! なに、ジェイ、勝てばいいんだ、勝てば」

ジェイ「勝てるわけないだろう!」

果たして第二の『スイッチブレードショック』を起こすことはできるのか。

志賀様vsジェイの一戦は、ここにその決定を見たのだった。

志賀様がお言葉を出されるということで、急遽マスコミ陣がプロレスリング・ノア事務所へ集結した。

志賀様は新日本プロレスのジェイ・ホワイト選手のパネルを披露し、指先でコツコツと叩く。

志賀様「彼は新日本プロレスの若手実力派だそうです。しかし、だからといって盗みは良くありません。彼は『スナップ・スリーパー・スープレックス』という技を使っていますが、これの略称が『SSS』だそうです。『SSS』。どこかで聞いたことがある略称ですね」

記者「志賀様のご必殺技、『スパイラル・シガ・シューター』、略称『SSS』ですね!」

志賀様「その通りです。スマホゲームによくある『SSSR』の名前の元である、『SSS』です」

記者「確かにこれは明らかな窃盗ですね。――志賀様はジェイ・ホワイトにお怒りなのですね」

志賀様「はい。物凄く頭にきてます」

カメラの砲列がフラッシュをたきまくる。

志賀様「僕はここで宣言します。ジェイ・ホワイト選手と闘い、勝った上で、二度とモノマネはしないよう良く言って聞かせます!」

報道陣は色めき立ち、テレビ局は速報を打った。慌ただしく記者団が動き出す。

記者「志賀様vsジェイ戦がほぼ決定だ! こりゃ忙しくなるぞ!」

志賀様は騒然となる会場からすみやかに立ち去った。付き人の丸藤正道が後に続く。

果たしてジェイの回答は?

2020年、志賀様の初戦は近い。

総パラグラフは400。

双方向ではなく、火吹き山のような一方向型になる感じ。

旅の仲間に女キャラを設定しようとしているのだが、これは扱いが難しい。

なぜなら今作では一応、「主役はあなただ」を採用しているからだ。

もし仲間との恋愛を描くとなると、必然、主役は「男の」あなただ、になってしまう。

つまり女読者を排除する結果となるのだ。

でもまあ、今どきゲームブックを遊ぼうという女読者など皆無だろうし、別にこれでもいっか。

いや、でもなあ……(悩)

愛媛朝日テレビで『ワールドプロレスリング』のドーム大会回を観たんだけどさ。

何かもう、それはやめとけと思ってしまうような攻防が随所に発見された。

まずは内藤哲也の必殺技デスティーノ。

対戦相手のジェイがあからさまに『協力』してしまっている。

具体的には、背後から飛びついて逆上がりしようとする内藤を、ジェイがわざわざ持ち上げてアシストしていた。

で、そのままデスティーノを決められてやんの。

3カウント取られてやんの。

あれは馬鹿馬鹿しかった。

敵の補助がなければ決められない技が必殺技だなんて、どうかしてる。

そんな場面はオカダ対飯伏戦でもあった。

コーナートップからダイビングしてミサイルキックを決めようとするオカダを、飯伏がジャンピングパワーボムで切り替えしたんだけど。

オカダがわざわざ両足を開いていた。

ミサイルキックしてないじゃん。

で、パワーボム食らう。

アホじゃん?

こんなの切り返しでも何でもないよ。

まあプロレスは昔からそうだった。

かつて小川直也は「ブレーンバスターの際に相手が足を揃えて垂直に伸ばすのは、どう考えても不自然だ」と語っていた。

RKOなどのカッター系の技も食らう側が足を伸ばしている。

チョークスラムは受ける側がその場で垂直ジャンプしている。

これだけではなく、プロレスにはまだまだおかしな技がある。

というか、そればっかり。

武藤敬司のシャイニングウィザード(食らう側がわざわざ片膝をつく)辺りから、どんどんこういう不自然な技が増えていった。

ただでさえ見たくもないのに、フィニッシャーで使っている選手も多数いる。

もうちょっとこう、馬鹿みたいな攻防はやめてくれないか。

切にそう願う。

志賀賢太郎様と言えば、今をときめく格闘技界の頂点に立つ男であり、日本国国王であり、グローバル・ハードコア・クラウン(通称白GHC)選手権者である。

なぜここまで他の格闘家たちとかけ離れた、ブッチギリの強さなのか。

過日、デーブ・レイブル通信員が、ハワイの別荘でくつろいでいた志賀様を直撃した。

志賀様はこのようなやり取りをなさったという。

――なぜそんなに最強過ぎるのですか?

志賀様「レイブルさん。僕には『ジョイントクラッシャー』というあだ名があります」

――はい。素晴らしい異名だと思います

志賀様「つまり、そういうことですよ」

志賀様は後は何も喋らず、ただただ愉快そうに笑っておられた……

やはり志賀様は次元が違う。

レイブル通信員はその笑いに正気を失い、全裸に腰蓑一丁で山に入ったという。

以後、彼からの連絡は途絶えた。

同行したカメラマンは恐れ多過ぎてシャッターを切ることができず、平伏して退去したとのことだ。

真格闘神・志賀賢太郎様。

果たして、かのお方と渡り合える猛者は、オリンピックイヤーに現れるのか否か……

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