よなぷーの無駄喋り

2020年06月

楽天モバイルのプラン『UN LIMIT』を契約し、3万円の機種を購入。事務手数料3000円。

楽天モバイルは(300万人以内なら)1年間基本料金無料なので、しばらくの間は手数料100円+非常時の機種交換サービス料650円のみの支払い。

少しの間、Y!mobileと併用。この期間中にYahoo!メールやGメール、ドラクエウォーク等の引き継ぎを済ませる。

Y!mobileを解約して、機種代金の残り3万円と違約金9500円を支払い。(これは口座引き落とし)

10万円の給付金がなければ出来なかった芸当である。

今は楽天モバイルのスマホでこの文章を書いている。

こと文章入力に関しては、以前契約していたSoftBankのiPhoneの方が使いやすかったな。

そんな感じ。

とうとうこの日が来た。

日本国国王にして真格闘神であらせられる志賀様が、海外のプロレス団体AEWのトップ、ケニー・オメガと闘うのだ。

試合会場はニューヨークのマジソンスクエアガーデン。

基本は無観客で、撮影スタッフとレフェリー、リングドクターら必要不可欠な人材のみが現場に携わる。

セミファイナルの小橋建太対青木真也が小橋のバーニングハンマーで決着すると、場内は暗転。

まずは弱い方のケニー・オメガから入場だ。

『だよね』をBGMに全裸で現れたケニーは、額に紙の札を貼り付けてキョンシーの物真似。

これにスタッフが爆笑していると、ケニーは腰を振って粗チンをぶらつかせ、彼なりのストーリーを作って見せた。

結局ケニーはそのままリングイン。

落ちを期待していたスタッフたちは、この無法ぶりに早速レーザーを照射。

ケニーの視力をダウンさせることに成功した。

続いて強い方の志賀様の入場だ。

名曲『TRADITION』を背景に、今日は田上明をイメージした赤いガウンで花道を歩く。

スタッフからは「ケニーを懲らしめてください!」「あなたこそが宇宙一です!」「カッコ良すぎる……!」などの称賛の声が上がった。

そして志賀様、堂々のリングイン。

高まる緊張感に、このとき全米視聴率は100%を記録したという。

志賀様はプロレスファン全ての期待を背負っているのだ。

レフェリーの前田日明が、志賀様とケニーをリング中央で引き合わせる。

そしてルール説明を行っている最中に、背後から現れた安生に殴られて失神した。

そのどさくさ紛れに、ケニーが志賀様に無法な先制攻撃!

飛び膝蹴り、いわゆるVトリガーを志賀様の顎に決めてみせたのだ。

これにはさしもの志賀様もダウンするか……と思いきや、一歩後退しただけで仁王立ち。

ケニーは「嘘だろ?」と英語で叫びながら、志賀様に再度のVトリガーを炸裂させようとジャンプした。

今度は不意打ちではない。

志賀様は余裕を持って両腕でガードすると、小汚ない野良犬をしつけるように、ケニーをマットに叩きつけた。

ここで安生を叩きのめしたヒクソンがレフェリーを務め、ゴングを要請。

ようやく試合が始まった。

ケニーが「ジョー! ジョー!」と叫んでいる……と思ったら、それはペニスからほとばしる激しい尿の射出音だった。

志賀様はその無様な姿を見下ろしながら、憤怒を隠しきれない。

それはそうだろう。

記者会見などに正統派の強豪であるかのような態度で臨んでいたケニーに、志賀様は「もしかしたら強いのかも」とぞくぞくしていたに違いないのだ。

だが蓋を開けてみれば、不意打ちをして、しかもそれでダメージを与えてこれないような、とんでもない弱者だった。

志賀様の失望、ここに極まれりというやつだ。

「へい志賀様! 俺にはAEWがあるんだ! ここは一つ、引き分けといこうじゃないか!」

失禁しながら薄ら笑いで訴えるケニーは、醜悪の具現化した存在だった。

もうこれ以上見ていられない、と腹を決めたのか。

志賀様はおもむろにケニーの頭をアイアンクローで鷲掴みにした。

そして顔面へ膝蹴り!

ケニーの鼻骨が砕けて鼻血が飛び散る。

「アウチ! ごめんなさいごめんなさい!

ケニーはすっかり震え上がり、もはや全裸のただのおっさんでしかなかった。

志賀様は尿を出し尽くしたケニーを、アイアンクロー・スラムでマットに後頭部から叩きつける。

そして泡を吹いて半失神のケニーを持ち上げると、片翼の天使でリング中央に突き刺した。

見事な掟破りである。

スタッフたちがどよめき、「志賀様万歳!」を連呼する中、レフェリーのヒクソンがカウントを叩く……

だが志賀様はカウント2でフォールをやめた。

こんな、たったこれだけで許すと思ったら大間違いである。

日本国国王に、真格闘神に不意打ちを食らわすなどという所業を働いたケニーには、当然受けてしかるべき罰を与えねばならぬ。

スタッフたちが固唾を飲んで見守る中で、志賀様はケニーをうつ伏せに寝かせ、その片足を自分の片足でロックした。

そのままフェイスロックをかけてSTFの体勢に持ち込む。

これは……!

出るぞ……!

そんなスタッフたちの期待感がMSGに充満した。

アメリカで過ごす者たちにとって、一生に一度、生で見れるかどうかの技。

真格闘神の通称「パーフェクトホールド」。

半端じゃない歓喜が爆発寸前まで膨れ上がるなか、志賀様は片羽絞めに移行すると、そのままケニーごと裏返った。

「出た!」

少人数なのに大歓声。

アメリカのど真ん中で、AEWのトップを相手に、遂に出た必殺技『志賀絞め』!

はまったものは逃れられない究極の秘技に、万雷の拍手が鳴り止まない。

生で見れて感涙する者、慟哭する者多数。

激痛と苦痛で泡を吹くケニーに、レフェリーのヒクソンが「ギブ? ギブ?」と問いかける。

ケニーは何度もうなずき、志賀様の腕を超高速タップするが、ヒクソンはしつこく問い続ける。

実は本部席から「伸ばして」とのカンペが出ていて、ヒクソンはそれに従っているのだった。

アメリカの中継局にとっては視聴率を稼げる絶好の機会である。

志賀様の精悍な表情と、ケニーの無様で不細工な顔が並ぶ絵は最高で、ここにアメリカの視聴率は200%を記録した。

だがこのまま放置し続ければケニーは殺されてしまう。

スナッフフィルムにならないために、スタッフはようやく「ギブアップを受け入れて」とヒクソンに指示を出した。

ヒクソンはここで指示通りにゴングを要請。

ここに、志賀様の大勝利が確定したのである。

解放されたケニーは脱糞して醜態をさらした。

一方立ち上がった志賀様はマイクを握る。

神のお言葉を拝聴しようと、会場は一転静まり返った。

「まあ、こんなものだと思います」

志賀様の笑いに、場内もつられて爆笑した。

「ケニー選手、なかなかいい膝蹴りでした。並みの選手なら倒されていたでしょう。そのお返しとして片翼の天使をかけさせていただきましたが、うーん、スパイラル・シガ・シューターと比べていまいちの技でしたね」

担架に乗せられて去っていくケニーを見つめる。

「相変わらず世界はコロナと戦っていますが、僕はプロレスを通じて、皆さんに元気を届けられたらいいなと思っています」

この言葉に感激し慟哭する者が続出した。

「というわけで! 僕と対戦したいという格闘家・プロレスラーの皆様! 挑戦をお待ちしております!

広いMSGを見渡した。

「今日は本当にどうも、ありがとうございました! いい酒呑んでください!」

万雷の拍手が志賀様に降り注ぐ。

いつかコロナを倒したら、きっとまた、志賀様の挑戦を間近で応援できる。

その熱い思いを胸に、ケニー以外の全地球人が志賀様への称賛を惜しまなかった。

やっぱり志賀様最強!

どこかでウグイスが鳴いている。

日本国国王にして真格闘神である志賀様の対戦要求を、ケニー・オメガが受諾した。

これにより、本日午後より志賀様とケニーの合同記者会見が開催されることになった。

ホテル『ドラディション』の金屏風の間に揃った二人は、早速フラッシュの猛爆を浴びる。

志賀様は紺のスーツに身を固め、一方ケニーは白シャツにデニムパンツと好対象だった。

記者「まずは志賀様、お言葉をいただけますでしょうか」

志賀様「AEWのトップ中のトップ、ケニー・オメガと闘えることは非常な喜びです。この度は対戦要求を受けていただいて、ありがとうございました、ケニー。でも、試合ではもちろん感謝の念など置き忘れて、全力で勝ちにいかせていただきます」

記者「続いてケニー、何か言いたいことがあったら聞いてやらんでもない」

ケニー「脳味噌がプリンになったような高揚感だ。何と言っても、世界最強で三沢さんに匹敵する真格闘神様が、今回の相手だからな。名前を出してくれただけでも光栄だ。試合では胸を借りて、隙あらば必殺技をかけてみようかと思う

記者「……だそうですが、どうですか志賀様」

志賀様「Vトリガーに片翼の天使ですか。さすがにまともにもらったらきついと思うので、そこら辺はガードして。こちらもパーフェクトホールドこと『志賀絞め』を狙っていきます」

記者「さすが志賀様です。で、そっちは何かあるか、ケニー」

ケニー「俺と志賀様で随分態度を変えるんだな。まあいい。当日はこの人類最強が、神最強様と激突だ。きっと思い出に残る試合となるだろう。無観客なのが残念だが、まあ楽しみにしていてくれ」

最後に志賀様とケニーが最接近し、お互いファイティングポーズを決め合ったところで会見終了。

果たして試合はどうなるのか?

決戦のゴングはそのうち!

新日本プロレスの常連外国人選手として、長年に渡ってタッグ戦線で活躍してきたランス・アーチャー。

実力あるのに鈴木軍の中でくすぶっていた感じのところ、契約更新せずアメリカの団体AEWへ移籍した。

その直前に元ディーン・アンブローズこと、AEWのジョン・モクスリーと試合してベルトを奪われていることから、モクスリーが誘ったのかな?

ともかく大物として新天地で活躍し始めた。

積年の労苦を知っているだけに、ついつい応援してしまう。

今のところはコーディ・ローズに負けたぐらいで、シングル戦での勝利実績を重ねている途中である。

このままベルトまで突っ走ってほしい。

ただ、ブラックアウトと並ぶ今の二大必殺技の片方、EBDクローは、はっきり言って説得力がないため、なるべくならやめてほしいんだが……

影武者が齋藤彰俊に倒されて、地上に出れなくなった本物の三沢さん。

あれから東京ドーム地下3階の巨大闘技場で、毎日のように総合格闘家たちへ稽古をつけている。

三沢さんに一度も勝ったことがないヒョードルは、今も三沢さんの指導で腕を磨いていた。

しかしヒョードルにはすぐ八百長に走る癖があるため、たびたび三沢さんに注意のエルボーを食らわされている。

他にもミルコ、ノゲイラ、シウバといった『三沢さんに一度も勝ったことがない』連中が、三沢さん相手に連敗記録を更新中だ。

もはや最強過ぎて、闘える相手は『真格闘神』志賀賢太郎様ぐらいしかいないと目されている三沢さん。

二人の夢の激突を想像しながら、人々は期待に胸を膨らませるのだった。

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