真格闘神にして日本国国王・志賀賢太郎様は、先日武尊と那須川天心より受けた「キックルールで3WAY戦」という無理難題をあっさり受諾した。
梅雨がまだ明けない日曜日の午後だった。
愛車のフィアット500でのドライブから帰宅した志賀様は、自宅前に詰めかけた報道陣に笑顔を見せた。
志賀様「足元がお悪い中、大変ですね、マスコミの方々も」
にこやかに話す志賀様に、早速週刊文春の記者がマイクを向ける。
記者「武尊と那須川天心と志賀賢太郎様。三つ巴の戦いは決定でよろしいんですね?」
志賀様「はい、構いませんよ。そんな試合は初めて行なうので、僕も今から緊張しています」
あの真格闘神の志賀様が緊張なさるとは……
多くの記者が意外な思いに打たれ、我先に質問をぶつける。
記者「我々の予測では、武尊と那須川天心はまず二人がかりで志賀様潰しにかかるものと思われています。そのあたりはどうですか?」
志賀様「僕にとっては街中の喧嘩と一緒です。かつてストリートファイトでならしたことがありますので、武尊さんと那須川さんの2人に同時に襲いかかられても、余裕をもって対処できるかな、と」
あまりにも自信と威厳に満ちたその笑顔に、報道陣は戦慄と羨望を覚えた。
男ならああなりたい、と周囲に思わせる強さが、今の志賀様には満ちあふれている。
記者「では、少し詰めて質問させていただきますが、どちらから倒しますか?」
志賀様「そうですね、それは試合になってから考えます。先に手を出してきたほうが有力ですかね。……地獄を味わわせてあげますよ」
やはり最強過ぎる戦士は、言うことも次元が違う。
記者たちは慄然たる思いを抱え、家に入っていく志賀様の背中にフラッシュの猛爆を加えるのだった。
梅雨がまだ明けない日曜日の午後だった。
愛車のフィアット500でのドライブから帰宅した志賀様は、自宅前に詰めかけた報道陣に笑顔を見せた。
志賀様「足元がお悪い中、大変ですね、マスコミの方々も」
にこやかに話す志賀様に、早速週刊文春の記者がマイクを向ける。
記者「武尊と那須川天心と志賀賢太郎様。三つ巴の戦いは決定でよろしいんですね?」
志賀様「はい、構いませんよ。そんな試合は初めて行なうので、僕も今から緊張しています」
あの真格闘神の志賀様が緊張なさるとは……
多くの記者が意外な思いに打たれ、我先に質問をぶつける。
記者「我々の予測では、武尊と那須川天心はまず二人がかりで志賀様潰しにかかるものと思われています。そのあたりはどうですか?」
志賀様「僕にとっては街中の喧嘩と一緒です。かつてストリートファイトでならしたことがありますので、武尊さんと那須川さんの2人に同時に襲いかかられても、余裕をもって対処できるかな、と」
あまりにも自信と威厳に満ちたその笑顔に、報道陣は戦慄と羨望を覚えた。
男ならああなりたい、と周囲に思わせる強さが、今の志賀様には満ちあふれている。
記者「では、少し詰めて質問させていただきますが、どちらから倒しますか?」
志賀様「そうですね、それは試合になってから考えます。先に手を出してきたほうが有力ですかね。……地獄を味わわせてあげますよ」
やはり最強過ぎる戦士は、言うことも次元が違う。
記者たちは慄然たる思いを抱え、家に入っていく志賀様の背中にフラッシュの猛爆を加えるのだった。