よなぷーの無駄喋り

カテゴリ: 真格闘神・志賀賢太郎

井上尚弥が練習中に拳を負傷したため、真格闘神にして日本国国王の志賀さまとの対戦が中止となった。

これには日本国民全員が激怒。

「志賀さまを恐れて嘘をついたに決まっている」

「フルトンとのローカルタイトル戦は延期なのに、なぜ志賀さまとの試合は中止なのか」

「脱糞失禁KO負けの未来が見えたのだろう」

なおこの件に関して、当の対戦相手である志賀さまは以下のように語っておられる。

志賀さま「改めて、僕の試合を決定することの難しさを感じました。いつでも対戦相手が恐怖に囚われ、嘘をついて逃げる、という……。今回の井上尚弥くんとの闘いを楽しみにしてくださっていたファンの皆さまには申し訳ありません。謹んでお詫び申し上げます」

果たして今後、志賀さまに対戦表明する格闘家/プロレスラーは現れるのか?

真格闘神にして日本国国王であらせられるプロレスラー、志賀賢太郎さまが、記者会見を開いた。

会場である両国国技館に詰めかけた報道陣は国内外あわせて1万人強。

それほど志賀さまの名前と強さが、世界中に知れ渡っているということだ。

金の屏風を背後に着席した志賀さまは、付け人の丸藤正道が差し出したマイクを手にする。

志賀さま「本日は足元の悪いなか、ここまでご足労いただき誠にありがとうございます」

志賀さまの優しい心遣いに、既に号泣するもの多数だった。

志賀さま「今日皆さんに集まっていただいたのは他でもありません。僕の今年最初の試合が決定したからです。対戦相手は……」

志賀さまはいったん言葉を区切り、マスコミ一同を見渡す。

そして口を開いた。

志賀さま「……井上尚弥選手。彼とボクシングルールで闘います。僕とは三度目ですかね。今のところ僕の2戦2勝です」

フラッシュの洪水が国技館を白色に染め上げる。

チンピラの井上尚弥は、ボクシングのローカルタイトルで4団体統一王者となった。

その後、ベルトを全て返上して、新たな階級で闘っていくことが決まっている。

志賀さま「今回は井上尚弥くんたっての希望で決定しました。僕に三度目の正直を狙っているようですね」

どうやら志賀さまに脱糞失禁KO負けを二度も喫したことが、今でも悔しいらしい。

志賀さま「試合時期は5月頃になりそうです。僕からは以上です。質問があればどうぞ」

記者は我が我がと手を挙げる。

記者「1回目と2回目の対戦では、志賀さまのパンチ一発で試合が決着しました。今回はどんな試合になると予想されますか?」

志賀さま「まあ、同じなんじゃないですかね」

国技館は爆笑に包まれた。

記者「それにしても井上尚弥は、今度こそ志賀さまに勝てると踏んだんでしょうか。何か秘策がありそうですが」

志賀さま「彼がどんな技を隠し持っていようが、僕はただ踏み潰すだけです」

記者「今回もボクシングルール。井上尚弥は自分の特技から一歩も外へ出る気がないようですが、そこは」

志賀さま「彼の唯一の取り柄がそれなんですから、僕があわせてあげるしかないのかな、という感じです。まあ、もう慣れてますし、僕はあまり不利とは捉えていないですね」

記者「試合会場はどうしますか?」

志賀さま「別に大きな場所でなくとも、今はPPVが普及してますからね。全世界の皆さまに、『モンスター』が砕け散るところをご覧いただければ、会場はどこでも構いません」

記者「ちょっと今回の話題から外れますが、鉄人絶対王者である小橋建太選手との試合についてはどうお考えですか?」

志賀さま「それに関しては、今話すべきではないですね。ただ、僕はもう、いつでも試合できるコンディションを作ってますので。お察しください」

記者「最後に、今この記者会見をテレビで視聴して震えているであろう井上尚弥に、一言どうぞ」

志賀さま「お互い全力を尽くしましょう。僕からはそれしか言いようがありません」

志賀さまは立ち上がってファイティングポーズを取った。

ここぞとばかりにフラッシュが豪雨のように志賀さまを包む。

やっぱり志賀さま最強!

どこかでウグイスが鳴いている。

プロレスリング・ノアの総帥にして、真格闘神であり日本国国王でもあらせられる志賀賢太郎さまが、昨日12月6日に無事48歳となられました!

めでたい!( ≧∀≦)ノ

志賀さまは、目標だった『日本制覇』を数年前に達成してしまわれた。

その後ぶち上げたのは、いわゆる『世界制覇』という壮大な野望。

今まで志賀さまは、しつこく対戦要求してきたボクシング・井上尚弥を二度に渡って撃破されている。

そして今月は、大晦日までに井上尚弥の三度目の挑戦を受けられるという。

傍若無人に振る舞う井上尚弥に、みたびお灸を据えたいとのこと。

先日のブレイキングダウンで志賀さまに対戦アピールしてきた井上尚弥は、果たして何か策があるのだろうか。

師走も格闘技界は忙しい……

改めて、志賀賢太郎さま、お誕生日おめでとうございます!o(・∀・`o)

志賀賢太郎さまにボクシングルールで二度挑戦し、二度とも惨敗した井上尚弥。

彼が「三度目の正直」とばかりに、志賀さまに対戦要求を叩きつけた。

場所は『ブレイキングダウン』の公開オーディション。

朝倉未来に紹介されると、井上は審査員の志賀さまにメンチを切った。

井上尚弥「お久しぶりっすねぇ、志賀賢太郎! 相変わらず弱い相手とばかり戦って、最強ニキとかおだてられてるらしいじゃないっすか!」

志賀さまは無言で、闘犬のような井上尚弥を静かに見つめるのみだ。

これに井上が切れた。

井上尚弥「何調子こいてんだコラ! やったんぞ! いつでもやったんぞ!」

チャンス大城のような吠えっぷりである。

朝倉未来「そんなにやりたいなら、今すぐやりますか?」

井上尚弥は朝倉未来にも睨みを利かす。

井上尚弥「俺はでかい会場でしかやらないですよ、ハッキリいって。とにかく俺は世界三団体王者で……」

会場から失笑が漏れた。

弱い相手と戦いローカル色豊かなベルトを何本ぶら下げようが、そんなものは意味をなさない。

そのことだけは、会場にやってきた不良青年たちにも分かるのだ。

朝倉未来「まあ志賀さまへのリベンジはそのうちどこかでやってもらいましょう。では次の方、お入りください」

青筋を立てて怒る井上尚弥というチンピラに、もはやカメラマンさえ興味を失っていた。

カメラを会場入り口に向ける。

ばつが悪くなった井上尚弥は、すごすごと引っ込んでいった。

いよいよ真格闘神・志賀さまと、デブの馬鹿・スダリオ剛が記者会見場であいまみえた。

体格差は歴然で、シャープなストロングボディの志賀さまは、スダリオの肥え太った肥満体に比較して小さすぎる。

だが、志賀さまは泰然自若として悠々と、自分の席に着いた。

一方スダリオは、早くも失禁しながらおずおずと着席する。

デブで馬鹿なだけのスダリオでも、野生の勘で相手の強さが分かったのだろうか。

まずはスダリオがマイクを握った。

スダリオ「や、やっぱり志賀賢太郎なんて大して強そうでもないな。こりゃ試合では楽勝だ。今からてめえの墓を用意しておくんだな、志賀!」

またも飛び出たスダリオの暴言に、記者会見場の人々が凍りつく。

そんな中、唯一余裕ある志賀さまがマイクに語りかける。

志賀さま「本当に強いものは黙して語らず、です。スダリオさんはそのことがよく分かっておられないようなので、試合でたっぷりと教え込んであげたいと思います」

こりゃスダリオは死んだな、と、マスコミの誰もが頭に凄惨な試合結果を思い描いた。

馬鹿なデブのスダリオは、そんなことも分からないらしい。

耳障りな声で志賀さまを悪罵する。

スダリオ「本当はビビって喋れないだけだろう、志賀ぁ! 俺様は今までの奴らとは違う。スーパーヘビー級だ、スーパーヘビー級! 貴様は何もできずに、カーフキック連打でふくらはぎを破壊されるのだ!」

志賀さまが苦笑した。

志賀さま「試合の作戦を教えてくださってありがとうございます。まあそんなものだろうとは思ってました。それが通用するかどうか、ぜひ試してみてください」

ピンと張り詰めた空気が重たい。

そんな中、撮影陣の前に二人が移動する。

フラッシュの雨あられを浴びながら、スダリオは股間の染みを大きくさせ続けた。

馬鹿でデブは馬鹿でデブなりに、志賀さまのオーラにあてられているらしい。

一方志賀さまは悠然と、ファイティングポーズを作って笑顔を見せる。

果たして試合はどうなるのか。

というよりスダリオ剛の生命はどうなるのか。

事態は風雲急を告げている。

↑このページのトップヘ