東日本大震災から8年が経ち、記憶や関心が薄れていくなかで、いま6期生はメディアが震災をどう伝えているかを研究しています。これは6期生の各メンバーが震災をどう経験したのかを、自分なりのタイトルをつけて記したブログの連載です。

一人ぼっち

 

「また一人ぼっちだ」当時小学6年生の私がそう感じたことを今でも鮮明に覚えている。

 私の両親は、共働きだ。それゆえ、私は小学校の頃からいわゆる「カギっ子」であった。

  震災発生当時、私は教室で理科のテストを受けていた。なんと偶然にも地震に関する単元のテストであった。地震の問題を解いていると、突然本当に地震が発生したのである。

先生も慌てた様子で、私たち児童を校庭に誘導した。校庭は地割れしていて、いつも休み時間に遊んでいた場所とは違う場所のように見えた。しばらくすると、保護者が自分の子供を迎えに来た。私は「迎えに来てくれる訳が無い。だってお仕事してるんだから」と自分に言い聞かせながらも、心のどこかで僅かに迎えに来てくれるのではないかと期待していた。しかし、とうとう全校生徒の中で"最後の1"となってしまったのだ。担任の先生と2人で自宅に帰った。自宅に着き、1人になった。怖くなったのでテレビをつけると幼いながら日本が大変なことになってるということを知った。今、両親はどこにいるのだろうか、行方が分からない。不安な思い、我慢していた思いが込み上げ、1人で泣いていたことを思い出す。当時は、携帯電話も持っておらず、誰とも連絡できなかった。

  震災直後から""という言葉をよく耳にするようになった。震災後しばらく経って、親戚中で唯一私の生存が確認できず、家族が心配してくれていたことを知った。私はやっと「自分は家族から忘れられていたわけではないんだ」と感じることができた。しかし、このような一人ぼっちになった経験から誰にも頼らずに自立しなければいらけないという思いが強くなった。そして、困ったとき誰にも頼れなくなってしまったのである。自分1人の力で解決しなきゃという義務感で心が苦しくなってしまったのだ。

 震災で「一人ぼっち」と子供に思わせてしまうのはその後の子供の人生、考え方、価値観などに強く影響してしまうのではないだろうか。(うえやまはるか)

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