米倉ゼミナール・ゼミ生ブログ

日本大学法学部新聞学科・米倉ゼミナール(映像ジャーナリズム研究)のゼミ生ブログです。 ■日大法学部・米倉ゼミナール8期生(2022年度・4年生)9期生(同・3年生)のメンバーが交代で、ジャーナリズム、放送関係の文献の書評、番組・映画評、ゼミ活動紹介などを更新していきます。

2019年02月

私の生活軸

 「来年、私もあのように堂々と発表できているのだろうか?」

1年前、4期生の先輩方の「後期成果報告会」に参加して私が感じたことだ。正直、不安しかなかった。今、自分自身の後期成果報告会を終えて、あの気持ちに答えを出すなら「YES」だ。そして、この1年は「ゼミ中心」の生活だったと言い切れる。私の平凡な大学生活を「ゼミ中心」に変えた共同研究について振り返ってみたい。

 

共同研究は「戦争ドキュメンタリー」について日本の加害性と被害性を軸に研究を進めた。生まれも育ちも広島である私は、小学生の頃から「平和学習」があるような環境だった。そのため、戦争について他の人より知っているつもりでいた。しかし、研究を進めていくうち、私が知っていたことは「被害」に関することが多く「加害」について深く知らなかったことに気付かされた。私と同じような戦争を知らない世代には、「加害」について深く考えたことがないという人が実は多いのではないかなとも思う。これから「戦争」というものを継承していくためには、被害の面だけではなく加害の面についてもきちんと知る必要があると実感した研究となった。

 

共同研究の山場だった11月は、学部祭実行委員の活動も山場で、朝から夕方まで学祭のポスター作成やポスター掲示をお願いするためのお店回り、帰宅後は共同研究のための番組視聴、レジュメ作成…と常に時間に追われ、本当にとてつもなく忙しい毎日だった。ゼミに入った当初は「1週間でこの課題を終わらせるのか」とペースについていく事に必死だった私だが、共同研究に取り組む頃には、サークルで忙しい中でも、1週間で15番組ほどを視聴しレジュメにまとめたり、50分の番組を全て文字起こしすることも苦ではなくなっていた。共同研究のために研究室で班員と共に22時まで研究の構成を練ったり、ありがたいことに番組制作者側の話を伺う機会を頂けたりと、共同研究に取り組んだことは本当に貴重であり、良い経験になったと思う。

 

夜遅くまで研究を見てくださった米倉先生と、半年間一緒に研究を進めてきた班員3人には本当に感謝である。こう言うと「まるで卒業するみたいだ」と笑われてしまうかもしれない()

(ふくよし ゆみ)

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ゼミ度数何%?

 最近見かけた名言に「ウイスキーと人は似ている。どちらも成熟に時間をかけたものほど良いものができるのである」というものがあった。振り返ってみると、私のゼミでの1年間もこの「時間をかけたほどよいもの」になっていたように思える。

 

昨年3月のプレゼミからゼミ活動が始まってからもうすぐ1年が経つ。ゼミの入室試験を合わせると1年と3ヶ月といったところだろうか。1年前は、まさかゼミを通してこんなに濃い時間を過ごすことになるとは思いもしなかった。ゼミ合格の瞬間や初めて年間のスケジュールを聞いたときにはタイトなスケジュールに不安になり、思わず苦笑いしてしまったことも覚えている。

 

プレゼミ、フィールドワーク、番組研究、文献研究、共同研究、合ゼミ・・・。この1年は米倉ゼミのゼミ生としてたくさんの時間を過ごしてきた。その中には恥ずかしくて顔が真っ赤になってしまうような時間もあれば、ワクワクした時間、つらく苦しい時間もあった。それほどたくさんの「時間」を積み重ねてきたからこそ、この1年は“濃い“と感じることができているのだろう。

 

一度、ゼミの時間を使ってそれぞれが想いを語る時間があった。ちょうど同じ頃、私は合同ゼミ合宿で1年間を振り返る動画を制作していたので写真付きでみんなの話をフラッシュバックすることができた。一緒に切磋琢磨してきた同期が写真に映る笑顔とは裏腹に一人ひとりが私と同じようにたくさんの悩みや考えを持って1年間取り組んでいたことを知った。みんなの話を聞いて涙を流す人さえいた。ゼミ生として充実した日々を過ごせていなければこんなことは話せないし涙も流せない。相手を想い、共感できる仲間がいることを感じることができた1日だった。

 

大学生活も残り1年。刺激的で我が強い同期と1年後、卒論や報告会を経てますます濃く成熟して、思い出という香りが強く残るような時間を過ごしていきたい。

(やまもとそうま)

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「間違えてなかった!」

"やばい、、、入るゼミ間違えたカモ"

初めての活動だった先輩方の後期成果発表会を終えた日の気持ちは今も日記に残っている。殴り書きという表現がピッタリな汚い字で書かれた文字からあの時のオモイがひしひしと感じられる。

1週間のうちで一番楽しみだったのが映像ジャーナリズム論の授業。知り得た新しい知識や情報には、他の授業にはないワクワクがあり、もっと知りたいと思わせる魅力があった。その気持ちを持ち、自分なりに研究したいテーマや、社会への問題意識などを持ち試験を受け見事合格したわけだが、始まってすぐ、先輩も同期も先生も自分の想像をはるかに超えるレベルであることや己のレベルの低さを改めて実感し嫌になってしまった。

活動が進むにつれて、担当の係が決まったり、知らず知らずのうちにレベルの高い同期に刺激をうけていたのか、ネガティブな気持ちが3ミリくらい残りながらも、"次回はこうしよう"とか"あの子のこういうところ真似したいな"とか、周りのペースについて行けるようになっていった。また、係が決まったことで、わたしにもゼミの為にできること、ゼミでやれることができた気がしてとても嬉しかった。

そこからの日々はとんでもないスピードで進んだ。

発災からずっと話を聞かなければと思っていて実現できていなかった福島へ訪問し、お話を聞き現場を自分の目で見れたこと、

共同研究は自分が大好きなコンテンツであるドラマを研究対象にできて今まで知らなかった知識がついたこと。

1年間のゼミ活動は、学生生活の中で一番充実していて、気がつくと、ゼミ選考の説明会の場でゼミに入って良かったと説明していた。

部屋で一人同じドラマを何度も見て計測したり、遅くまで学校に残りあーでもないこーでもないと言い合いながら発表に向けて準備したりした日々の日記には、読み返すのが面白いほど楽しさが滲んでいる。ここまで一年いっしょに爆走してきたが、一旦自分の将来に向けてそれぞれのペースで走りだす。次ゼミとしてまた充実した研究生活を過ごせる日まで転んでも起き上がって走り切りたい。そして、走り切ったら卒論・卒制へ向けてまたみんなで一緒に走りたい。このゼミに入ったばかりの頃は、入るゼミ間違えたカモなんて弱気になっていたけれど、そこで諦めずに食らいついてよかった、このゼミに入れてよかったと思う、そして卒論・卒制へ向けてまた熱中できる日々が来るのがすごく楽しみだ。

(なかむらりな)

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戦い続けたブログとの1年間

パソコンに向かってブログを書く。

ゼミ生ブログを始めてから早1年が経過する。

あれから1年。何本のブログを書いてきたのだろうか。

 

なかなか言葉が見つからず、文章もまとまらず、心のどこかではゼミ生ブログは大きなプレッシャーだった。抽象的なテーマから、焦点を絞ったテーマまで、1000字という限られた文字数の中で自分の考えをまとめるのがどれほど難しいのか…毎回巨大な壁にぶつかっては何回も書き直しをしていた。

 

ブログを書いた後に行われる米倉ゼミ名物のブログ講評。1年を通して言われ続けたのは、「山本さんの本心はどこ?」「もっと言いたいことがあるんじゃないの?」

結論の弱さと、収まりきらない気持ち、簡潔にできない言葉の使い方…自分が話すときにも上手くできない部分が、文字にしても改善できないのだと思い知らされた気がした。

 

テーマついては、どう書こうかとなるべく色んな方面から考えるようにしてきたつもりだった。自分の中で考えたり、思ったりする熱量が大きいほど、気持ちが溢れて文字数に収まりきらない。収めようとするとなんだか自分が言いたいことと一致しているのか、分からなくなってしまう事もあった。

「色」がテーマだった時は、理由が無いことに苦戦した。ピンク色に抵抗のあった自分が、抵抗が無くなっていったという内容を書いたのだが、抵抗があった理由はいくつも思う事があり、スラスラと手が動いた。しかし、一転して抵抗が無くなった理由に関しては、そこに自分の中で、理由と言えるほどの理由が存在しないことを伝えられなくて物凄く困った。人が何かしら持っている印象が変わるときには、そこに理由が存在するのかもしれない。しかし、好意的に変化する時は意外と些細な事なのではないか…。そこまでこの理由を重要だと考えてなかった自分にとって、この部分を指摘された時から、今までずっと頭から離れない。しかし何度考えてもそれでも、理由が見つからない。まだまだ迷走中だ。

 

ブログを1年書いてきて、テーマを通して自分の考えを、自分が知っていく時間になったと感じている。こんな風に思っていたのか、ただ頭の中で思うだけでなく文字に起こすことで気づく面白さがある。実は少し、次にどんなテーマが来るか楽しみになっていた。

 

1年を終えて」今の楽しみは順番にアップされる同期のブログを読むことだ。

 

(やまもといくみ)

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お久しぶりです
だんだんとあたたかい日が増えてうれしい反面、いよいよ本格的に就職活動が始まってしまい、もう不安でいっぱいでございます。
そんな話はさておき。
今回は来週から新連載スタート!のお知らせです

今回の連載は、現役米倉ゼミメンバーによるリレー形式の連載です
まずはじめにわれらが5期生、次に先日本当にすばらしい卒業論文や卒業制作を発表をしてくださった4期生の先輩方、そして入ったばかりのピカピカ6期生の後輩たちという順番です

テーマはそれぞれ
【1年間のゼミ活動を通して】(5期生)
【2年間のゼミ活動を終えて】(4期生)
【自己紹介一問一答】(6期生)

4期生にとっては最後のブログ、5期生は一年間の集大成、6期生は初めてのブログ(当たり前のことですね
長く続く連載ですがぜひお楽しみください!!

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