2011年06月01日

東北ボランティア記 5/21<前>

5/20(金)、キムキム、キムカノミオちゃんと3人で乗り合わせ、東京を発ったのは22時頃、
宮城県亘理町のボランティアセンターに着いたのは21(土)2:30頃やったかな。
夜なので仙台市内に入ってからも津波の被害状況などは分からず、幹線道路沿いではコンビニもかなり営業してたりして、まだ被災地に来たという実感がわかない。これだけお店が空いてるなら、飲食物は持って来なくてもよかったなあ。現地で買う方が復興支援にもなるしね。

ボランティア活動の場を亘理町にしたのは、ひとまず駐車場とテントを張るスペースがあるという点。これは個人や小集団で来るボランティアにとっては切実なところ。
今回は初めてやし、2日間しか居られないこともあり、色んな意味で先ずはここを拠点に経験を積むのが良さそうに思う。

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朝8:30、ボランティアの受付開始。
ボランティアセンターにはかなりの道具が揃っていて、レインコートと長靴さえ持って行けば、防塵ゴーグルやマスク、長靴に入れる鉄板なども借りることが可能(ただし数に限りがあるし現地の負担を考えるとなるべく持参したほうがいい)。
ボランティア保険は事前に、自分が住んでる地域の社会福祉協議会事務所で入っておく必要がある。

ボランティアセンターのスタッフが被災者からのニーズを読み上げ、メンバーを募る。
行ってみて分かったが、まずは一輪車や作業道具を運べるような車(ワゴンなど)で来てる人が最優先され、次にバラで相乗りする人(車が無い個人など)が続き、オレらのように車はあるけど機材が運べないチームはなかなかニーズが取れず後回しになる。それでもニーズは沢山あるので無事にオレらにも回ってきた。

目的地まで車で移動。
亘理町では海と平行して走るバイパスを境に命運が分かれたことが見てとれる。
積み上げられた瓦礫の中に、ランドセルや赤ちゃん椅子が見えた瞬間、心が粉々に砕けそうになった…。

目的地に到着。周りの畑、川、家々、そこらじゅう瓦礫だらけ。
このお宅は既に一度ボランティアが家の中の片付けを大方終えていて、今回は庭に入った泥のかき出し作業だった。
元々砂利が敷き詰めてあった庭(駐車場)に大量の泥が押し寄せたため、10人がかりでそれらを掻き出し、ふるいにかけ、泥と砂利を分離し、砂利だけを庭に戻すという作業だった。
覚悟はしてたけど、ショベルで掬う砂利がホンマに重い! そしてふるいにかける作業は油断すると腰を痛めそう。粉塵もすごいのでゴーグルやマスクは絶対に必要。しかも今日は真夏なみの炎天下。日焼け止めも無いとヤバい。
それでも、『しんどい』なんて言葉は上がってこない。もっと大変な生活を強いられている方々の前でそんなこと言える訳も無いが、それ以上に復興への気合いの方が明らかに勝ってる!

しかし…作業内容にはちょっと疑問を感じた。
『駐車場の泥出し…これってホンマに今すぐやるべき内容なのか? もっと緊急でやらなきゃヤバいところは他にいくらでもあるのでは?』
他のメンバーもみんな同じことを思ってたらしく、何度もボランティアに来てる方々の話によると、同じ亘理町でも海に近い荒浜地区とかは最近ようやくボランティアが活動し始めたばかりで、まだまだ家の泥出しとか手付かずなエリアも沢山あるとのこと。

そう考えると今回のニーズは一体何? という感じになるが、休憩中に家の人の話を聞いてみると、当初ボランティアが助けに来ると思ってなかったので、家の泥や畳み出しをたった一人でやっていて体を痛めた・・・その後ボランティアセンターの支援を知り、ニーズを一通り記載してお願いしたとのことだった。

ではボランティアセンター側に作業内容や緊急性を吟味して優先順位をつけていくことが出来るのかというと、そんな余裕はとても無さそう。その日毎に何人来るか分からないボランティアにニーズを振り分けていくだけでもきっと精一杯やろう。
それに加え、上記のようにボランティアの支援を受けられることに気付いてない人や遠慮している人もまだまだ居るのでは? という面も心配になる。どうにかならないものか…。

とにかく今は手当たり次第にニーズをクリアしていくのが精一杯な感じだが、ニーズとボランティアをマッチングさせるには支援する人の輪を地道に広げていくしかないように思う。

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16時に作業が終わり、我々3人は海辺の荒浜地区へと向かった。
わりと近年出来た新興住宅地っぽかったが、倒壊して、津波にえぐられ、瓦礫まみれ。
少し離れた広大な田畑も、埋め尽くすように散乱する瓦礫の荒野と化していた。
主を失ったそのひとつひとつにも、沢山の思い出や愛着がこもっていたであろうと思うと、呆然…言葉が見つからず、立ち尽くす。


yonet_com at 00:45│Comments(0)TrackBack(0)

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