奥野英子・結城俊哉編著:生活支援の障害福祉学(シリーズ障害科学の展開 第3巻―障害をとおしての人間理解、共に生きるための障害支援 (3))明石書店、2007年9月

生活支援の障害福祉学

生活支援の障害福祉学


障害福祉の歴史や障害概念の変遷,認定の課題などをふまえつつ,障害者の生活実態や福祉ニーズを検討。
障害者の生活を保障する制度や施策,ソーシャルワークやリハビリテーションについても学ぶ。
生活支援というキーワード、支援における当事者性を重視した構成に注目。
卒業研究や社会福祉士国家試験「障害者福祉論」対策にも資する。

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できるだけ「読んだ本」についてのレビューをしてゆきたいけれど、本を読む気力と体力、そして勉強が追いつかず、しかし専門書の情報は、すぐにかなたに流れていってしまうので、「これから読みたい」と思う本(ネット注文した本を含む)についても、記録と案内を兼ねて、このブログで記していこうと思います。
◆内容構成
シリーズ刊行のことば
第3巻 序
第1章 21世紀における生活支援の障害福祉学
 第1節 21世紀における障害福祉
 第2節 人権と障害福祉
 第3節 障害福祉の基本理念
第2章 障害福祉の歴史と最近の動向
 第1節 わが国における障害福祉の歴史
 第2節 障害者施策をめぐる国際的動向
 第3節 障害者施策をめぐる国内の動向
第3章 障害の概念と障害認定
 第1節 わが国における障害の定義と範囲
 第2節 国際的な障害の概念
 第3節 わが国における障害認定の課題
第4章 障害のある人の生活実態と福祉ニーズ
 第1節 障害のある人の全体状況
 第2節 身体障害のある人の生活と福祉ニーズ
 第3節 知的・発達障害のある人の生活と福祉ニーズ
 第4節 精神障害のある人の生活と福祉ニーズ
第5章 障害のある人の日々の暮らしの基盤づくり
 第1節 障害福祉関連法と行政組織
 第2節 障害福祉の実施体制
 第3節 「障害者自立支援法」による障害福祉サービス
 第4節 経済的安定のための所得保障
 第5節 バリアフリーな生活基盤整備のための法律と施策
第6章 障害福祉における専門職の養成
 第1節 専門職養成の現状と課題
 第2節 研究能力の高い専門職の養成
 第3節 障害福祉専門職の倫理教育
第7章 ソーシャルワークとリハビリテーションの科学
 第1節 ソーシャルワークの基本となるもの
 第2節 リハビリテーションの分野と方法
 第3節 障害のある人の暮らしを支えるテクノロジー
第8章 障害のある人の自立生活実現への支援
 第1節 自立生活思想の起源
 第2節 自立生活の考え方と課題
 第3節 地域社会における自立生活と障害者ケアマネジメント手法
 第4節 当事者主権とソーシャルインクルージョン思想
第9章 知的・発達障害のある人の生活支援と権利擁護
 第1節 生活支援から権利擁護へ
 第2節 権利擁護とそのシステム
 第3節 生活支援と権利擁護のあいだで
 第4節 知的・発達障害のある人にとっての成年後見制度
第10章 障害のある人の芸術・文化・スポーツ活動
 第1節 福祉文化と障害のある人
 第2節 障害のある人の芸術と支援実践
 第3節 障害のある人とスポーツ活動――パラリンピックの歴史から学ぶ
 第4節 共生する芸術・文化・スポーツ活動――身体表現活動から福祉文化社会の形成へ
索 引
著作者紹介