活字の砂漠で溺れたい

好きな時に好きなことを好きなように書き散らそう・・・

本当の宗瑞は何処にいる

郷土に所縁の戦国大名、
北条早雲こと伊勢宗瑞に関する書籍を、
2冊ほど読み進めてきた。

すでにこのブログでも記事に纏めている。

郷土史家への道
箱根の坂の向こう側

1冊目は作家の手による歴史読み物であり、
2冊目は言わずと知れた
司馬遼太郎先生の歴史小説である。

そして今回手に取ったのは、
歴史学者 黒田基樹氏に手による
評伝「戦国大・ー伊勢宗瑞」である。続きを読む

箱根の坂の向こう側

その山塊は、
富士山から足柄峠、箱根峠を経て、
伊豆の連山へと南下していく。

遥か鎌倉の時代より、
京の都から東国へ向かおうとするならば、
旅人はこの山塊を越えなければならなかった。

東海道での旅路であれば
天下の剣と呼ばれる箱根峠に至り、
箱根の坂を超えた先にあるのが、
坂の東側、人呼んで、坂東の地である。

久し振りに司馬遼太郎先生の作品を手にした。
我が故郷を舞台に活躍した偉人、
「北条早雲」を主人公に頂いた「箱根の坂」である。続きを読む

ゴッホとゴーギャン

原田マハさんのアート小説が好きで、
多くの作品を読んでいる。
その中の一冊に「たゆたえども沈まず」という
ゴッホ兄弟と日本人画商との交流を描いた作品がある。

「たゆたえども沈まず」は
日本人画商とゴッホ兄弟の交流という、
史実には無い題材を描いたフィクションだが、
ゴッホの人生という意味においては、
マハさんはシンプルに丹念に事実を描いていて、
僕にとってはとても貴重なゴッホの参考書となった。

そして今回、
マハさんが再度ゴッホに挑んだ作品を読んで、
ああ「たゆたえども沈まず」は
この作品の為の前奏曲だったのだと気づいた。

この作品とは、
原田マハさんの新作「リボルバー」のことである。続きを読む

重婚という落とし穴

重婚をテーマにした小説だった。
それも意図的な、
結婚詐欺師的な重婚ではなく、
戸籍上のトリックとしての重婚、
という厄介なテーマだった。

橘玲氏の、タイトルもそのまま
「ダブルマリッジ」である。

橘氏は上質な経済ミステリーの書き手であり、
今回の作品のテーマには少々意表を突かれた。

まずは本文を参考に、重婚に関する記述を、
簡単にまとめてみよう。続きを読む

スギハラ氏の遺産

手嶋龍一さんの
英国情報部員スティーブン・シリーズ第二段
「スギハラ・サバイバル」を読んだ。

そもそもが「スギハラ・サバイバル」に興味を持ち、
本作を読もうと思ったところが、
シリーズ物の2作品目だと気が付き、
まずは第一作である
「ウルトラ・ダラー」を先に読んだのだった。

タイトルにあるスギハラとは
第二次大戦当時の日本の外交官
杉浦千畝氏のことであり、
「スギハラ・サバイバル」とはまさに、
彼が発行した日本の通過査証により
命を救われたユダヤ系の人々のことを指す。続きを読む
書いている人のこと
yori

静岡県出身
神奈川県在住 男
いよいよ50歳代も後半・・・
一介の読書人が、
徒然に思いの丈を綴ります。
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