活字の砂漠で溺れたい

好きな時に好きなことを好きなように書き散らそう・・・

テロリストは老人たち

村上龍の文章には熱がある。
じっとりと湿っていて、
東京の熱帯夜のような、
敵意さえ含んだ強烈なパワーがある。

そしてもう一つの特徴は、
極めて改行が少ないということだ。
読者の気を逸らせない、休ませない。
小説という物語の中に強引に引き摺り込む。

そんな村上龍の真骨頂的な小説を読んだ。
久し振りの村上龍、
当ブログを遡ってみれば、
ほぼ7年半振りの龍さんの小説だった。続きを読む

大乱の前夜

新書で「応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱」
を読んだのは昨年秋のことで、
明智光秀を主人公に戴いた
垣根涼介さんの「光秀の定理」を読んだのは
今年に入ってすぐのことだった。

そんな流れの中で
ごく自然に手が伸びたのが
件の垣根涼介氏の長編小説「室町無頼」である。続きを読む

無用な文章は何処にもない

久し振りに司馬先生のエッセイを読んだ。
タイトルを「以下、無用のことながら」という。

大手の雑誌に掲載された文章もあれば、
公演や展示会のパンフレットや、
専門雑誌の片隅に寄せられた短文まで、
先生の文筆活動の幅広さを、
今更ながらに実感させられる、
エッセイというよりもまさに雑文集、
という表現がよく似合う一冊だった。続きを読む

記憶の鮮度

柚月裕子さんの小説
「孤狼の血」を再読した。
シリーズ第3作を読み終えて、
速やかに第1作目である
「孤狼の血」を再読をしたことは、
とても良かったと思っている。

タイムラグがないと記憶も鮮明で、
3作目と1作目の間に横たわる、
様々な事項が浮き彫りとなった。
色々な意味で成果の多い再読だった。続きを読む

任侠の時代の終焉

待望していた小説、
柚月裕子さんの「孤狼の血」シリーズ第三部、
おそらくシリーズ最後の一冊か?
と世間では言われているし、
僕自身も読後にはシリーズ完結編、
という印象を持った「暴虎の牙」である。

第一部「孤狼の血」よりも数年前と、
「孤狼の血」の数年後を描いた第二部「凶犬の眼」よりも、
さらにずっと下った時代を描いている。

シリーズ3作を1冊として考えれば、
昭和57年から平成16年までという、
まさに激動の時代を描いて秀逸であった。続きを読む
書いている人のこと
yori

静岡県出身
神奈川県在住 男
いよいよ50歳代も後半・・・
一介の読書人が、
徒然に思いの丈を綴ります。
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