活字の砂漠で溺れたい

好きな時に好きなことを好きなように書き散らそう・・・

欲望のはざまで生きて行く

朝井リョウさんの2冊目に
「正欲」を選んだ、というよりも、
元々はこの作品を読みたかったのだが、
図書館予約の都合で順番が変わった。

一冊目もそうだったが
この人の作品は安直なハッピーエンドでは終わらない。
でもそこには微かながらにも
仄かだけれども、確かな光がある。

本作についてはさらに難しい。
光と呼んでいいのか希望と呼んでいいのか、
希望なんてない世界の遥か彼方に
光に似たものが見えたのか、
ただそんな気がしただけなのか。続きを読む

嘘のつき方

文庫版の帯にこんな台詞が書かれている。
「恋で終わればこんな悲劇は起きなかった」

それではこの物語の終わり方は
恋ではなかったのだろうか。
恋ではなかったのだとしたら、
この物語は何だったのだろう。

そんなことを思う小説「二人の嘘」
やっぱり個人的には
壮絶な恋の物語だったのだと思う。

作者は一雫ライオン氏、初読みの作家だ。
そもそもなんて読むのかも解らない。
調べてみたら「ひとしずくらいおん」
何だかそのままだった 笑続きを読む

5年目の弔堂

京極夏彦さんの書楼弔堂シリーズである。
今回手に取ったのはシリーズ第二作「炎昼」。

シリーズ第一作「破曉」を読んだのはいつだったか。
二年前だろうか、いや三年前だったろうか、
などと思いながら当ブログを遡ってみたら、
なんと2017年の8月のことだった。

この時すでに「炎昼」は上梓されていて、
すぐにでも読みたいなどと書いていたのだが、
すでにあれから5年、
いやはや、時の速さにただただ呆然とするばかり。続きを読む

大事なことは語らない

先日読んだ森沢明夫さんの小説
「虹の岬の喫茶店」が良かったので
もう一冊と思い、kindle unlimited
3ヶ月無料期間の最終コーナーでトライしてみた。

「大事なことほど小声でささやく」である。

まずはタイトルが良い。
何か何気に何気なく、
人生を語ってくれる期待感が膨らむタイトルだ。

オカマバーのマスター(ママ)が通う
スポーツクラブの常連の
一人一人にスポットを当てていく連作短編集だった。
続きを読む

心理ミシステリー作家のホラー小説

「角川ホラー文庫」からの一冊。
小池真理子さんの「墓地を見おろす家」である。

小池さんといえば心理ミステリーというか、
心の闇を描いた作品が印象深い。
そんな小池さんのホラー、
どんな感じなのかと興味津々で読み始めた。続きを読む
書いている人のこと
yori

静岡県出身
神奈川県在住 男
いよいよ50歳代も後半・・・
一介の読書人が、
徒然に思いの丈を綴ります。
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