活字の砂漠で溺れたい

好きな時に好きなことを好きなように書き散らそう・・・

夢追い人の物語

以前から気になっていた
池井戸潤さんの小説を初めて読んだのは
先日のことだった。
このブログに記事をしたため、
facebookにもリンクを張った。

そうしたら殊の外、池井戸ファンが多いことに驚かされた。
特に好評価が聞こえてきたのは
記事にした「鉄の骨」をはじめ、
直木賞受賞作「下町ロケット」に「空飛ぶタイヤ」など。

ロケットを図書館に予約し、
タイヤは文庫で購入して読もうと思っていたら
図書館の方が意外と早く順番が巡ってきた! 続きを読む

否定と肯定

歴史に興味がある。
江戸幕末には関心が高い。
特に坂本龍馬、
司馬先生の創作により実像が歪められたとか、
そんな世間的な、夢の無いお話はともかく、
坂本龍馬の行動、そして暗殺には、確かに謎が多い。

そんな龍馬の実像に迫ろうという一冊が
加治将一さんの手による
「龍馬の黒幕 明治維新と英国諜報部、そしてフリーメーソン」

龍馬の行動と暗殺事件に新たな解釈を加える
興味深い一冊である。 続きを読む

意図する者としない者

言葉は不思議だ。
僕たちが子供の頃には普通に使われていて、
テレビのアニメでさえも、
その言葉を当たり前のように使っていたのに、
今では放送媒体でも活字媒体でも NG 、という単語がある。

古い小説を読むと、
そんな言葉達が所々に垣間見られて、
今となってはそこに違和感も感じてしまう自分自身に、
殊更の違和感を感じる。

松本清張氏の「別冊黒い画集2 陸行水行」を読んだ。
「黒い画集」といえば清張氏初期の傑作短編集で
僕も高校生の頃に一度、
そして随分な大人になってからも一度、読み返している。 続きを読む

多彩な横顔

ずっと気になっていたんだけど
ようやく読めた池井戸潤さん!
待望の初読は吉川英治新人文学賞受賞作
「鉄の骨」です。

青春小説だった。
企業小説でもあり社会派小説でもあった。
そしてもちろん恋愛小説でもあるのだが
それらをすべて踏まえたうえで、
ある種のミステリーでもあるところが
この小説を圧倒的にしていると感じた。 続きを読む

優しさの基準

正月、箱根駅伝を横目に
読み進めた今年の一冊目は
我らが東野圭吾大先生!

本当は夏の間に読みたかったのだが
図書館から順番が廻って来たのは
冬も冬の年の瀬だった 笑
タイトルは「真夏の方程式」
湯川学シリーズの最新作である。

個人的には本作「真夏の方程式」が
現時点での湯川シリーズ最高作だと感じた。
お得意の理系的知識や蘊蓄を散りばめながら、
人の心の闇を描く手法はいつも通りだが、
そこにもう一つ、作家東野圭吾が初期の頃から持っている
ある一つの作風が加味されていた。
続きを読む

優しき闇の深部

本年一冊目の書感は宮部みゆきさんの「おまえさん」
上下巻の上を昨年読み終え、
下巻の方も昨年中に殆どの部分を読み終えていたのだが、
最終的に読み終えたのは元旦の夜。
まさに二年越しで読み切った 笑 長編でした!

ハードカバーと文庫版、しかも上下巻、
同時発売というからちょっと驚いた。
そんなハードと文庫から、僕は迷わず文庫版を選択した。

最近では京極夏彦さんの新作も
ハード、文庫、新書、電子が同時発売されたり、
本を取り巻く環境は何のかんのと言いながらも
劇的に変わりつつある昨今、今は過渡期という所か。

「おまえさん」は「ぼんくら」「日暮らし」に続く
平四郎・弓之助シリーズ第三弾。
世間の評価は色々、でも僕としては大好きなシリーズ、
今回もジックリと楽しませていただいた。 続きを読む
書いている人のこと
yori

静岡県出身
神奈川県在住 男
不惑の40歳台も後半戦
一介の読書人が、
徒然に思いの丈を綴ります。

メールは下記からどうぞ!

メール入り口
読んだ本 2012
こめんと
多彩な横顔 (すずな)
多彩な横顔 (yori)
多彩な横顔 (べる)
優しさの基準 (すずな)
月別アーカイブ
Since 2005年2月
  • 累計:

  • ライブドアブログ