活字の砂漠で溺れたい

好きな時に好きなことを好きなように書き散らそう・・・

粘りつくような質感の中で

作家 連城三紀彦氏が亡くなって、
早いもので4年という時間が経過した。
そんな中、久し振り、
連城作品を手に取ってみた。

「処刑までの十章」

長編小説としては、
連城さんの遺作と言われている作品である。

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多彩な文体

先日の記事、
佐藤正午氏「月の満ち欠け」書感の中で、
文体ということについて書いた。

今回読んだ、
いや、途中で投げ出してしまったので、
読んだとは言えないのだが、
この小説を投げ出してしまった原因が、
まさに文体との相性の悪さだったと感じている。

お気に入りの小説には、
自分にとって心地良い雰囲気がある。
それはやはり、
物語よりも文体に起因するとことが大きい。
そんなことを改めて感じた。続きを読む

欠けた心が満ちる時

小説を読む楽しみとは何だろうか。
現実とは違う世界に迷い込む、
ストーリーの奇抜さ、楽しさ、物哀しさ。

そしてもう一つ、文章文体を楽しむ、
ということもまた、
小説を読む大きな楽しみの一つであろう。

佐藤正午という作家がいる。
古くから彼のファンである。
今年、直木賞を受賞し、
知る人ぞ知るマイナーな作家から、
一気にメジャーへと転じることが出来ただろうか。

遅まきながら、
そんな佐藤正午さんの直木賞受賞作品、
「月の満ち欠け」を読んだ。
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戦時下のパリとテロ後のニューヨーク

絵心が無い。
でも絵を見ることは好きだ。
というわけで、
原田マハさんの美術小説シリーズは大好きだ。

「楽園のカンヴァス」「ジヴェルニーの食卓」に続き、
「暗幕のゲルニカ」を読んでみた。
思ばこの三作ともに電子版で購入している。
何故か原田マハさんの美術小説には、
電子版の肌合いが良く似合う 笑続きを読む

ワルツは最後の宴

柳広司さんのD機関シリーズ第四作、
「ラスト・ワルツ」である。

過去三冊、どれも面白く読ませていただいた。
四作目が出版されていたことは
もちろん知っていたのだが、
それがすでに文庫化されていたとは、
ブックオフで本作を見かけて初めて知った、
というていたらく振りである。

ということで早速読んだ「ラスト・ワルツ」は、
これまでのシリーズとは少々雰囲気が異なった。
番外編というかスピンオフというか、
視点の有りかに距離感があって、
それが本作にとてもクールな印象を与えている。続きを読む
書いている人のこと
yori

静岡県出身
神奈川県在住 男
ついにいよいよ50歳・・・
一介の読書人が、
徒然に思いの丈を綴ります。
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