活字の砂漠で溺れたい

好きな時に好きなことを好きなように書き散らそう・・・

熱気と喧騒の街

台湾の一青年の青春を描いた作品を読んだ。
2015年度上期の直木賞受賞作品
東山彰良氏の「流」である。

物語は1975年、
主人公の青年が17歳の時に始まり、
彼の青春という名の人生が
台北の街を舞台に描かれていく。

一度だけ台北を訪ねたことがある。
確か1986年の春だったと記憶している。
それは入社二年目にして初の海外出張だった。続きを読む

共鳴する文章と音楽

最近はすっかり
読書ブログの方々とも疎遠になっている。
しかし年末年始には御挨拶でコメントを交わしたり、
細々とではあるが親交は続いている。

そんな読書ブログ仲間、
年間に百冊以上の読書量を誇る
「Bookworm」の「すずな」さんと
「苗坊の徒然日記」の苗坊さんが
昨年のナンバーワンに推された作品を読んでみた。

国際コンクールで戦う若きピアニストたちの物語だった。
そう、2016年度下期の直木賞受賞作でもある、
恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」だ。続きを読む

少女にとっての東京裁判

東京裁判について書かれている、
と思ってこの本を読み始めた。
赤坂真理女史の「東京プリズン」である。

しかし、それは僕が思っていた内容とは
随分と違うものであった。
ここで言う所の東京裁判は、
米国に留学した少女が、
学内のディベートで自らを戦わす東京裁判であり、
史上のそれを指してはいない。

とは言え学内ディベートのテーマは、
天皇の戦争責任であり、
東京裁判と全く関係が無いわけではない。続きを読む

夢はいつひらく

伝記的ドキュメンタリーを一冊読むと、
その主人公のことをすっかり解ったような気になる。
世間の多くの人がそうであると思うし、
そういう僕自身にも残念ながらそういう所がある。

しかし、言うまでもないことだが、
たった一冊の書籍くらいでは、
一人の人間の本当を理解することなど出来ない。

それを解った上で、あえて書きたい。
沢木耕太郎氏が伝説の歌姫「藤圭子」を描いた作品、
「流星ひとつ」はこのヒロインの内面を見事なまでに描き出していると。続きを読む

彷徨える終着駅

昔々のことだが、
このブログで東野圭吾さんの作風を、
犯罪者に優しい、と書いたことがある。

誤解を招きかねない表現ではあるが、
優しい視線で見つめることのできる犯罪者だけを、
東野圭吾は作品の中で
描き続けているのかもしれない。

今年の一冊目、に選んだ作品が、
東野圭吾氏の加賀恭一郎シリーズ最新刊
「祈りの幕が下りる時」である。続きを読む
書いている人のこと
yori

静岡県出身
神奈川県在住 男
ついにいよいよ50歳・・・
一介の読書人が、
徒然に思いの丈を綴ります。
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