まいったな

心から琴線に触れた小説を読み終えた時、
いつもこう呟いてしまう。

早瀬耕氏の「未必のマクベス」
久し振りに、いやあ〜 まいったなあ〜
と、読み終えた瞬間に呟いてしまった。

荒唐無稽である。
この小説に現実社会でのリアリティはない。
しかしこの小説には、
小説としてのリアリズムがある。
それは読み手を虜にさせる、
挑戦的で荒唐無稽なリアリズムであった。

シンプルな文章、機敏な展開、
そして誰もが心の奥に隠している、
少年や少女の日の想いを,
鷲掴みにするようなストーリー。

初恋の人の名前や誕生日を、
今もパスワードに使っている人ならば、
間違いなく心揺さぶられる物語。
涙を流すというよりも、
胸が締め付けられる感じかな。

「初恋の人の名前を
検索してみたことがありますか?」

書店でこんな帯の文句に誘われて、
ついつい購入した、早瀬耕氏「未必のマクベス」
大収穫の一冊でした。

ちなみに早瀬氏にとって本作は、
22年振り2冊目の作品とのこと。
ということは次作はいつになるのか?
僕が生きているうちに読めるのか 笑
まあ、気長に楽しみに、待つことにしよう!!