WHO がは YOU が、
と言われたら、誰が君なの? 
という意味でいいのだろうか。

しかし出版社のHP には
WHOが? YOUが、
という宣伝文句もあり、
そうすると意味は違ってくるのだろう。

そう、「フーガはユーガ」は
伊坂幸太郎さんの小説のタイトル、
そしてそれは風我と優我という、
双子の主人公の名前でもあるのだ。
一番直近で読んだ伊坂作品は
「サブマリン」で、
少年犯罪に関する物語だった。

そして今回読んだ「フーガはユーガ」は
ドメスティック・バイオレンス、
家庭内暴力をテーマにしている、
と言い切ってしまうと、
少々乱暴かもしれないが、
かなりブラックな、痛い物語だった。

それにしても伊坂幸太郎は
何処へ向かおうとしているのか?
いやしかし、伊坂さんはこれまでにも、
こんな痛い物語を、
普通に書いていたではないか、とも思う。

中盤までは、読むのが辛い部分もあったけれど、
そこは流石の伊坂幸太郎、
文章文体だけでも読まされてしまう。

そして終盤、
やっぱり最後まで読んでよかった、
と思わせる力技は伊坂さんの真骨頂だろう。

兄弟、恋人、そして友、
色々な人生に波乱があり、特異があり、
でもいつか、きっと良いことだってあるんだよ、
そう語り掛けてくる風我の声が聞こえてくる。

伊坂幸太郎「フーガはユーガ」
最後まで読んでよかったけれど、
確かにちょっと痛かったです!!

フーガはユーガ
伊坂 幸太郎
実業之日本社
2018-11-08