京極夏彦さんの書楼弔堂シリーズである。
今回手に取ったのはシリーズ第二作「炎昼」。

シリーズ第一作「破曉」を読んだのはいつだったか。
二年前だろうか、いや三年前だったろうか、
などと思いながら当ブログを遡ってみたら、
なんと2017年の8月のことだった。

この時すでに「炎昼」は上梓されていて、
すぐにでも読みたいなどと書いていたのだが、
すでにあれから5年、
いやはや、時の速さにただただ呆然とするばかり。
第二作目も相変わらずの蘊蓄と講釈、
本作でも数多の明治の大立者が登場する。
彼ら彼女らに対する、弔堂、というよりも、
作者である京極氏御自身の思想信条が、
より前面に出ているようで興味深かった。

物語の道標的役割を果たす女性が登場する。
名を塔子さんという。
結局彼女が何者であったのか、
最後まで京極氏は語らない。
それどころかエンディングでは
第三作の予告的な文章でこの物語に幕を引く。

「炎昼」の上梓から間もなく6年。
調べてみても第三作発売の気配はない。

塔子さんは何者なのか、
ああ〜 早く続きが読みたい!!!

書楼弔堂 炎昼