活字の砂漠で溺れたい

好きな時に好きなことを好きなように書き散らそう・・・

映画・テレビ

見てから読むドライブ・マイ・カー

読んだ小説の映像化作品は見ない。

それは僕の基本的な考え方だった。
所が年齢とともに、それほど拘ることはなくなった。

映像化されても良い作品はやはり良い。
小説からは独立した新たな作品となる場合もある。
僕自身、歳を重ねて、
それを受け入れる心の余裕が出来たということか。

今回のパターンはそれとは違う。
映画化された映画を見た後に、
原作小説を読んでみようと思い立った。

村上春樹さんの小説「ドライブ・マイ・カー」
というよりも、濱口竜介監督の映画
「ドライブ・マイ・カー」といったほうが解りやすいか。

世界的に極めて高い評価を得ている映画だが、
意外とこの手の作品は国内では評価が低かったりする。
この作品はどうなんだろう。続きを読む

今更ながらの星新一さん

僕が中高生の頃、星新一さんはすでにビッグネーム、
SFやショートショートの名手として名を馳せていた。

確か一冊だけ読んだことがある。
何を読んだのかさえ実は覚えていない。
正直、あまりシンパシーを感じなかった。

だからだろう、
星さんと僕の関係は一冊だけで終わった 苦笑続きを読む

圭吾と清張と映像

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相変わらずテレビから録画した映画が
ハードディスクの中に置き去りだ。
録画すると安心してしまい、それで満足してしまう 笑

そんなストックの中から久しぶり、
日本の映画を2本見た。
しかも揃って東野圭吾作品である。

東野圭吾という作家は多作であり、
そしてその多くの作品が映像化されてもいる。
それは多くの人々に支持されている所以だと思うのだが、
それにしてもこの映像化作品の多さは出色であろう。続きを読む

二人の道程

追憶







ロバート・レッドフォードの映画に魅せられていたのは
中学生の頃だったか。
「スティング」 「ホット・ロック」 「コンドル」 「大統領の陰謀」などなど・・・

「The Way We Were」 という映画があった。
邦題を「追憶」という。
ポスターが何とも言えず良い感じで、
いつかは見たいと思っていたのだが、
当時は今と違いレンタルショップもなければ、
テレビの洋画劇場で掛ったとしても、
録画が出来るわけでもなく、ついに機会を逸したまま、
いつの間にか随分といい大人になってしまった。続きを読む

3度目の正直

レ・ミゼラブル










レ・ミゼラブルと3回目の出会いをした。

1度目は小学生の時、
多分児童向けに簡易翻訳された世界子ども文学版。
2度目は大人になってから、
カナダはトロントで見たミュージカル「Les Miserables」
そして今回、2012年公開の映画「レ・ミゼラブル」を
レンタルのブルーレイで見た。

小学生の時に読んだ物はまさに簡易版だったのだろう。
パンを盗んだ囚われ人が市長になった、
くらいしか記憶にない 苦笑

トロントで見たミュージカルは英語だし、
お酒を含んだ夕食後だし、
ストーリーはほとんど記憶にない 爆笑

そして今回、3度目のレ・ミゼラブルは衝撃だった。続きを読む

物語と歌詞が共鳴する時

風立ちぬ
話題の映画「風立ちぬ」を見た。
見るまでは、ネット上の雑音に耳を塞いで来た。
見終えたので、塞いだ耳を解放してみたら、
世の中には色々な考え方の人々が混在しているという、
至極当たり前のことを再確認することが出来た。

それぞれがそれぞれの
言いたいことを大手を振って
ネットという大海原に書き込むことが出来るのだから、
今という現代は、とても幸せで平和な時代なんだろう。

僕個人の感想を率直に書く。
とても良い映画だったと思う。続きを読む

雲の上の物語

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ジャックと豆の木と言うと、どういうわけか、
テレビゲーム「スーパーマリオ・ブラザーズ」で
蔓が天まで伸びて雲の上にコインが沢山並んでいた、
あの場面が思い出される。

そう、ジャックと豆の木とは、
雲の上の物語、なのである。続きを読む

しんみり笑って

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映画でも小説でも
面白い、ということは重要であろう。
バカらしくて面白い、という面白さも、
シニカルに面白いということも、
面白さの種類だって色々だ。

しかしどんな面白さでも、
面白い、だけで終わってしまう物語は
何処か片手落ちというか、
心に残るものがないというか、そんな気がする。続きを読む

ダメな女の物語

当ブログでは随分と以前から
作家「佐藤正午」を応援してきた。

地味でマニアックな作家である。
しかし、ごく一部に熱狂的なファンがいる、
のかどうかは知らないが 笑
彼の作品が感性に合う、という人は
僕に知人にも、若干名だが、いる。

佐藤正午さん、とにかく、
ダメな男を描かせたら日本一である。
これでもかというほど痛烈にダメであり、
そのダメさ加減がごく一部の女性を虜にし、
ごく一部の男性の共感を呼ぶ。

そんな佐藤正午氏が一転、
とにかくダメでダメな女を描いた作品がある。
「身の上話」という小説だ。

このダメな女の物語が、なんとテレビドラマ化された。続きを読む

いつもとは逆の道程

江戸川乱歩賞について
ウィキペディアで調べてみた。

今年2012年が58回目、
受賞作としては一年に複数作品受賞の場合もあり、
受賞作なしの年もあり、
これまでに合計64作品が
見事、江戸川乱歩賞の栄冠に輝いている。

僕がこれまでに読んだ乱歩賞、

東野圭吾さん 放課後
長坂秀佳さん 浅草エノケン一座の嵐
桐野夏生さん 顔に降りかかる雨
藤原伊織さん テロリストのパラソル
高野和明さん 13階段
曽根圭介さん 沈底魚
翔田 寛さん  誘拐児 の以上7作。

64作中7本ということは、打率は約1割 苦笑
埋合せをしようと思ったわけではないが
先日テレビドラマ化された「再会」を録画して見てみた。続きを読む
書いている人のこと
yori

静岡県出身
神奈川県在住 男
いよいよ50歳代も後半・・・
一介の読書人が、
徒然に思いの丈を綴ります。
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