前略!突然のブログ再開。というよりも、新規オープン。
動機はさておき、慌しい音楽生活のなかで見聞した
ことへの喜怒哀楽を全部流してしまわないよう、
思いつくままに書き留めることにした。
ほんの少しでも読んだ人の役に立てばいいなぁ・・・
記念すべき第一話は「カルメン」。
指揮者の佐渡裕プロデュースにより神戸で
行なわれていた人気のオペラ公演が、
今年は、兵庫、愛知、東京の三都市で
行なわれるビッグ・プロジェクトに!
で、我がN児のメンバー21名は東京での
4公演に出演させていただくことになっている。
「カルメン」の話題をブログ第一話にしたのは
この公演の演出家、
ジャン=ルイ・マルティノーティ(以下、ジャン・ルイ)が
とても素敵な人物だったから。
彼は、現代のフランスを代表する演出家の一人だが、
稽古場で見た第一印象は「怪しいフランスのおっちゃん」だ。
でも、舞台を作る時や、子どもを見る時の目は優しく、温かで
そしてどこまでも情熱的な光に満ちている。
演出助手の飯塚レオさんの話では、若い頃教員も
やっていたらしい。
「怪しいおっちゃん」攻撃には普段、私の練習で十分に
鍛えられているN児軍団も、最初は彼のフランス語による
つっこみや、マジな目をした大胆なギャグに目を
白黒させていたが、数日も経てば形勢逆転!
さすが、普段「怪しい〜!」「変〜んっ!」日本代表の
ダブルK先生に仕込まれたパワー全開で
ジャン・ルイを追い掛け回し、突っつくわ、お腹をなでるは・・・
世界の演出家なのに・・・
今回の演出は、実に細かい。へたな映画や、テレビドラマ
よりずっとリアルな演技が要求される。
特に4幕冒頭などは、児童合唱がその成功の可否の
鍵を握るほど重要な役割を果たしている。
これは、私も初体験のジャン・ルイ独自の演出アイデア。
はっきり言って、大人のソリストや合唱団たちはその細かさに
やや閉口気味だが、ジャンは全く意に介せず全開モード。
正直、児童合唱団の指導者としては殆ど舞台経験、
ましてや「演技」なんて知らない子供たちには荷が重いかなぁ…
とヒヤヒヤだが、なんのことは無くN児チャンたちは大喜びで
舞台を走り回り、体当たりで演じていく。
時には、思うように芝居ができず、ダメ出しに涙する子もいたり、
一方ジャンも我々に対しては「ここに来る以上、出来てあたりまえ!」
という姿勢…
やはり、舞台は厳しい!大人も子供もないのである。
でも、そんなことは知らず大舞台で弾けているN児は
ホントに幸せだと思うし、責任の重い合唱団だ。
普通じゃ体験できないことが出来るのだから
当然、普通以上の努力が必要なんだな〜!
ガンバレ、N児!!
本番は7月17日から。乞う後期待!!!
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