朝鮮人学徒兵の反乱計画本日開催!トークライブ

2008年12月01日

キャンプ・ハンプリーの内側

 知人のつてを頼って、これまでいつも外から取材してきた平澤テチュ里にある米軍基地「K-6キャンプ・ハンプリー」に入った。基地内はアメリカなのでパスポートチェックを受け、身分証明書を預けて入る。中は車や自転車での移動が必要なほど広く、基地内のバス運行もある。アパート住宅が何棟も並んでいて、軍人や軍属とその家族の一部が住んでいる。滑走路を囲むように生活施設、娯楽施設、軍事施設が並ぶ。ゴルフの打ちっぱなし練習場や、平澤市内にも無いウォータースライダーを備えた大型プール、大型トレーニングジム、ショッピングモールなどもあり、基地内でほぼ何でもそろう。

アパート住宅
写真:広々としたアパートが並び、軍人軍属の家族たちが暮らす。外では家族総出で楽しそうにクリスマスツリーを飾っている風景も見えた。普通の幸福な家族生活がある。





 ショッピングモールではドルを使う。映画館やスターバックス、ファストフード店、韓国の土産物店などが入居する。働くのは地元の韓国人だ。スーパーはアメリカから直輸入の食品などが安く売られているが、関税を通っていないため基地関係者でないと買い物できない。

ファストフード
写真:ファストフード店

 ここキャンプ・ハンプリーズには、ソウルの米軍龍山(ヨンサン)基地や第2師団司令部などが引っ越してくる予定で、そのための拡張工事が進んでいる。最近大きなスポーツ施設が完成し、中にはバスケットコート、トレーニングジム、屋内プール、会議室などがあり、余暇やトレーニングのため汗を流す人たちがいた。とても恵まれている施設だ。これだけの施設は平澤市内にもないだろう。

バスケットコート
写真:バスケットコートが2面取れる体育館










ボウリング場
写真:ボウリング場では家族連れがゲームを楽しんでいた




 キャンプ・ハンプリーズは現在5,5平方キロの広さだが、テチュ里、トドゥ里などの住民に強制移住を強いて、周辺の住宅地・田畑を吸収して14,9平方キロに拡大されているところだ。
 現在軍人約3500人、軍属約100人、軍人軍属の家族約1100人が中と周辺に暮らしているとされる。これに韓国軍所属の米軍で働く軍人「KATUSA」が380人、韓国人労働者約2600人がキャンプ・ハンプリーズで働く。合計約5000人だ。
 これが基地が拡大される2013年以降には約44000人ほどになると予想されている。そのための生活・娯楽・軍事施設の整備が進む。基地内外ではアパート住宅が既にたくさん完成している。ちなみにテチュ里集落があった場所はゴルフ場になると言われている。

新築アパート
写真:基地内に新築されたアパート










造成地区
写真:スポーツジムの立体駐車場から望む新規造成地区。野球場2グラウンドの向こうに、テチュ里から毎日見えていた送水塔が見える。その向こうの平野が造成されている。







 基地内の滑走路をぐるっと回るように車を走らせる。毎日のように通ったテチュ里の面影を見つけようと目を凝らすが、どこもブルドーザーで真っ黒い土にならされていて、どこがどこだか分からない。ふと、いつか見たような十字路が目に飛び込んできた。テチュ里に入る道、戦闘警察の検問があった近くの十字路だ。テチュ里の入口だ。ならばこの十字路の後方にテチュ里の集落が・・・目をやった方向にはぼうぼうとした荒地しかなかった。

テチュ里を望む
写真:テチュ里への入口付近にあった十字路


yorogadi at 00:42│Comments(1)TrackBack(0) 平澤米軍基地 | 日記

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この記事へのコメント

1. Posted by 松重   2008年12月03日 19:08
 ソウルのasuka旧店主の染井の大学時代の友人です。はじめまして。染井のブログから漂流して、ときどき記事を読ませていただいています。

 視点の確かさと、足で書かれた記事を楽しく読ませてもらっています。日本の米軍基地も似ています。アメリカが世界で好感をもたれない理由がわかります。
これだけの施設を作らせるってことは、これだけの負担をその国に負わせているのですから。

 これからのご活躍を期待しています。
これからも、ちょくちょく読ませていただきます。

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