麻布ぼだい樹クリニックのブログ

クリニックのご紹介

本を出版しました。

皆様、大変ご無沙汰しております。

約2年ぶりの更新です。

この3月に本を出版いたしました。

久田義也 著  「腰痛、肩こりはなぜ治らないのか?」(幻冬舎新書)  700円/税別

です。よろしくお願いします。

腰痛(6)

更新がだいぶ遅くなりました。
今回は殿筋トリガーポイントのお話です。
殿部は図1のように非常に筋肉が大変豊富な部分です。

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ご覧の様に殿部から大腿部にかけて筋肉が深い部分で複雑に入り組んでいるために、どの筋肉が痛みのトリガーポイントであるかを見抜くのは容易ではありません。そこで最も大切なことは「筋肉の付着部」です。
下の図2をご覧ください。

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これが殿部、大腿部筋肉の骨付着部です。筋肉の付着部がなぜ重要かと言うと、ここが責任トリガーポイントである可能性が極めて高いからです。図でお分かりのように、骨盤の後ろの部分は「大殿筋」、「中殿筋」、「小殿筋」の付着部で大半を占めています。したがってこの部分に多数のトリガーポイントが存在するということです。しかもこのトリガーポイントは皮膚から非常に深い位置に存在するため、外側から丹念に探さないとなかなかわかりません。正に「指先に全神経を集中」させて探すことになります。
骨盤の前側は「腸骨筋」の付着部が大きな面積を占めています。これもソケイ部の非常にしつこい痛みのトリガーポイントです。

次回は殿筋の関連痛についてお話します。

(図は「Netter医学図譜集 筋骨格編1」より抜粋)

腰痛(5)

今回は「腰方形筋トリガーポイント」および「大腰筋トリガーポイント」についてお話します。

(3)腰方形筋トリガーポイント
腰方形筋の位置は前回の図3でお示ししました。文字通り台形状に張り出すような形で骨盤まで延びています。この外側縁に沿ってトリガーポイントが見られることが多いです。側臥位の姿勢でこの筋肉を外側から圧迫すると、ここが原因トリガーの場合はものすごく痛がります。まさに脂汗ものの痛みなのですが、ここの治療を治療すると腰痛自体が嘘のように楽になる人も多いのです。もちろんここだけ痛い人もあまりおらず、後述する殿筋群トリガーポイントなどと関連していることも多いので注意が必要です。

(4)大腰筋トリガーポイント
大腰筋












大腰筋は骨盤をはさんで前側に走る筋肉です。上図のように大腰筋だけでなく周りの腸骨筋や腸腰筋などにもトリガーポイントが存在します。たいがい(3)の腰方形筋トリガーポイントを治療する際に腸骨の上縁部をたどって前側に移動するとソケイ部の靭帯起始部の辺りですごく痛がる人が多いです。「腰痛なのにそんなところが痛いの?」とビックリされることもしばしばあります。非常に重要なトリガーポイントなのですが、骨盤の前側
を治療する際は腸管や血管などに注意する必要があり、神経をつかいます。しかし上の腰方形筋トリガーポイント同様、治療すると非常に楽になる人が多いのが特徴です。

次回は「殿筋群トリガーポイント」についてお話いたします。

(図は「トリガーポイントと筋筋膜療法マニュアル」より転載)
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