二



 幼馴染の蜜壷から、絶えず白い滝が零れ落ちている。ソファを覆っている麻製のカバーに、臭い立つねっとりとした水溜りを作る。

「……うっ、うう……っ!」

 両手を顔に被せて、舞は泣いていた。腕を伝って流れる涙は、仰向けでもなお隆起している形のよい乳房に達する。ひくひくと震えている乳房から漏れ出た母乳と混ざる。
 復讐の炎に燃え立っていた栄一の心は、幼馴染の嗚咽を聞いて、急激に冷えていった。直前に耳に届いた、舞が呟いた仇の名も頭の中から消え去っている。

(俺は……何ということを……!)

 愛しい人をレ×プしてしまった後悔は、射精直後の冷静さと共にやってきた。逃げ出すようにして、舞の身体から離れた。
 だが、決して現実からは逃げられない。ぬちょりと淫猥な音をたてて、雄と雌は二つになった。濃い白濁液が心地よい肉壷を惜しむように、重たい糸を引いている。
 栄一はその光景を見て、自分が犯した過ちを改めて認識する。ぶるりと腰が震えると同時に、熱い雫が顎から落ちた。
 彼は泣いていたことを思い出した。何の為に、誰の為に流している涙なのか分からない。彼の人生において、そんな経験は初めてだった。
 激しい混乱と共に、嘔吐感がせり上がってくる。栄一は口を手で覆って、カーペットに足を投げ出した。上半身はソファに預けて天井を見上げた。

(……優太、俺は、俺は……)

 親友の名前を心中で呟いて、言葉を探す。
 いったい、これからどうすればいいのか。階段を駆け上がって、寝ている彼を起こして、土下座をするのか。
 誠心誠意謝れば、おそらく彼は自分を許してくれるだろう。そういう男だということは、長い付き合いで十分過ぎるほど知っている。
 けれど、彼女はどうだろうか――。

「う、ううっ……! ひどいよう、ひどいよっ、栄一ぃ……!」

 か細い泣き声をあげて、震えている河口舞。大切な幼馴染で、想い人の彼女は、許してくれないだろう。
 俯いたまま、栄一は舞の泣き声を聞く。不謹慎だが、その泣き声すら可愛いと思ってしまう。雄の本能をやんわりと擦るような声色なのだ。愛蜜と雄汁が残ったままの肉棒は、嬉しそうに頭を擡げる。
 男の性に怒りを覚えながら、己を律するように頬を打った。

(舞に酷いことをしたっていうのに、俺は何を考えてるんだ……! くそ、何だよ! 勃起が、止まらない)

 雄の反応は止まらない。童貞を捨てた感動、一匹の雌を征服した快感、復讐の一歩を果たした歓喜。栄一は無自覚だったが、彼の心の中に確かに存在したものだった。

「ま、舞……」

 こんな自分に何かを言ってもらいたかった。大きな声で罵ってもらいたかった。乱暴をしたというのに、どこまでも甘い男は、幼馴染の美少女の方を向いた。

「……う、わ」

 一瞬だけ、栄一はそちらを向いた自分を後悔した。だが、すぐに男根は素直になった。海綿体の激しい緊張は、尿道に残っていた精液を飛ばした。
 ――雌孔。
 天頂には、皮を剥いて堂々と勃起しているクリトリス。腫れぼった小陰唇は、汚物を一刻も早く流し出そうと蠕動を続けている。泡だった白濁液が、ぽっかりと開いた膣孔から絶えず流れ出している。とろりと零れて、ひくつくアヌスをコーティングする。張りのよい尻肉がソファを押して形を変えている。
 咥内に溜まった生唾を嚥下した。自分の分身が本能に忠実なように、栄一も雌の最も卑猥な部分から視線を外すことが出来なかった。精嚢に溜まっている子種のカクテルは、激しい発射を待っている。
 最後に残っていた栄一の理性の壁は、奇しくも欲望の対象である舞によって倒されしまった。

「優太ぁ、ごめんね、ごめんねぇ……。わたし、汚れちゃったよう……」

 放心したように呟いた舞の言葉に、栄一は再び性欲と復讐の化身となった。ぐいと、彼女の手首を掴んで身体を上げた。

「やっ! 痛いよ、栄一! 止めてえっ!」
「うるさい。ついて来い」

 口から出た自分の声がひどく落ち着いているのに、栄一は驚いた。動揺したが、すぐに静かに燃え上がる激情に心を委ねた。
 どこまでも優太に心を預けている舞に、自分の名前を呼ばせるには痛めつけるしかない。恐怖を与えるしかない。若い雄の性欲が、短絡的な思考を助長させる。
 半裸の舞をぐいぐいと引っ張っていく。二人が歩いた後は、ナメクジが這った後のように、ぬめった液体によって汚されていた。

「ど、どこ行くの、栄一……」

 鷲掴みにしている舞の手首が、小刻みに震えているのに栄一は気付いた。今の彼女の声からも分かる。自分に恐怖を感じていることに。
 愛する人にそんな感情を向けられることが悲しかった。だが、もう止めることは出来ない。親友に復讐を決意したのだ。徹底的にやった後で、ゆっくり後悔すればいい。その時は自死すら厭わないだろうと考える自分を、栄一はどこか滑稽に感じた。
 舞の質問には答えずに、息を顰めて階段を登っていく。当然、足音も消す。力なくついて来る幼馴染も、彼に倣って静かに足を運ぶ。
 井上家の二階はしんと静まり返っていた。栄一と舞のやや荒くなった息を殺せば、窓の外を舞っている雪の音すら聞こえそうだった。
 栄一はすばやく視線を這わして、四つのドアを確認した。彼から向かって左側二つの部屋は、春子、その夫の部屋だった。
 彼の記憶が正しいならば、奥が夫の部屋。灯りがついているはずが無い。なぜなら、彼は単身赴任中で家にいないからだ。問題は手前の春子の部屋だ。木製のドアの下部に目をやる。灯りは漏れていない。どうやら、彼女は寝入っているようだ。
 そして、右側二つは優太とゆきの部屋だ。奥がゆきの部屋。そこも灯りの漏れは見当たらない。寝ているかどうかは不明だが、無視するしかないだろう。
 歪んだ笑顔を浮かべると、栄一は舞の腕を引っ張って、優太の部屋の前へと移動した。眼前の無機質なドアは、何かを阻むように傲然と立っている。

(まだ、引き返せる……、かもしれないな)

 部屋内で寝ているだろう優太の姿を思い浮かべて、栄一は小さく嘆息した。これから行おうとしている行為は、己の復讐心を決定的にするものだ。
 ここが最後のラインだと認識すると同時に、後ろから舞の頼りない声が聞こえた。

「え、栄一……。何を、するの……? ここ、優太の部屋、だよ……?」

 くるりと振り返ると、恐怖か寒いのか、ぶるぶると震えている舞の姿があった。
 泣き腫らした瞳から視線を下ろすと、黒ニットを押し上げる巨乳と、日に焼けたふとももを伝う白い液体が目に入った。
 最後のラインで躊躇っていた栄一の背中を押したのは、復讐心では無くて、性欲だった。

(駄目だ。舞のおっぱい、おま×こ……、優太に渡すことは出来ない。俺が、俺のものにして、もっと愉しまなければ。もっと汚して、穢して……!)

 くくっと喉の奥で笑うと、栄一は覚悟を決めたようにドアノブを回した。音も無く開いていくドアは、破滅への道が広がったように感じた。
 部屋に入ろうとしない舞を強引に引っ張ると、彼女は諦めたように足を進めた。

(そうだ。舞だって、その気になれば俺の手を振り払って逃げ出すことが出来るんだ。つまり、こいつもどこかで何かを期待してるんだ)

 涙に濡れた舞の瞳を見て、栄一は愉悦の笑みを漏らした。都合のいい解釈が、彼の気持ちを楽にさせた。この状況が楽しくなってくる。

「ほら、こっちに来いよ、舞。……ふふ、優太の奴、ぐっすり寝てるぜ」
「……ゆ、優太」

 二人は小声になって会話する。ベッドの前へと移動して、安眠しいてる優太の寝顔を見た。

「自分の彼女がレ×プされたとも知らずに、間抜けに寝てるぞ」
「や、止めてよ……! そんなこと言わないでっ」

 叫びだしそうになる舞の口を手で覆った。栄一はするりと彼女の背中に移動すると、ニットの上から肉丘を揉んだ。布地の上からでも分かる極上の柔らかさに、肉棒は嬉しげに跳ねる。しかもこの下はノーブラなのだ。乳首がうっすらと勃ちあがっている。

「大きな声を出すなよ。いいか? 今、お前、ノーパンなんだぜ。しかも、おま×こから出てるのは何だ? 誰の精液だ?」
「……っ!」

 びくりと舞の全身が揺れて、ぐったりと力が抜けた。栄一はぷるぷるとした彼女の耳朶を噛むと、張り出た乳首をくりくりと弄くった。

「いい子だ、舞。落ち着いて、大人しくな。俺の言うことを聞いてれば、大丈夫だからな。くくっ」
「え、栄一……。こんな……、んっ、んんっ!」

 首を曲げて、舞は強×魔を睨むが、乳房を走る快感に腰を折ってしまう。敏感な二つの蕾は、母乳を垂らしながら嬉しそうに震えていた。

「優太に感謝だな。舞のおっぱいをすっかり開発してくれて。ほら、こうやってカリカリされるのがいいんだろ? 直接触ってるわけでも無いのに、びくびく腰を揺らしやがって」
「ん……! ふう、んんっ! や、やめ……、あ、ううっ!」

 指摘されたことは、すべて事実だった。爪で抉られるように乳首を弄られるのが、舞は好きだった。乳房の頂点から始まる快感は、全身を駆け巡って、雌の奥深い場所で弾ける。すると、彼女の意思とは関係無く、母乳が漏れ出て、雌壷からは卑猥な蜜が溢れるのだ。

「だめ……! また、イっちゃうよお……! 栄一、だめ……! あ、うっ! あ、ああっ! ダメぇ、い、イクうっ!」

 乳房の刺激だけで達することが出来る美少女は、彼氏の寝顔をちらりと見て、声を押し殺した。本当は叫びたいほどの快楽だ。上の口に我慢を強要すると、下の口に性欲が積もっていく。
 絶頂後の脱力感に任せて、舞は床へと腰を落とした。優太が電源を落とし忘れていたのか、カーペットは暖かいままだった。

「ふふ、舞のイク姿、すごい可愛かったぞ。さあ、次は俺のことを気持ちよくしてくれよ。ほら、舞。顔を上げろよ」

 声の端から自分を揶揄するような感情が見え隠れする。静かな怒りが舞を包んだ。彼女はきっぱりと拒否しようと、顔をぐいと上げた。

「……ひっ!」

 怒りが急激に萎んでいく。眼前の、屹立とした雄の性棒に視線も激情も奪われた。血管を浮き立てて、びくびくと揺れるそれを見つめていると、舞の秘処は恥ずかしげも無く震えた。子宮が蠢いて、膣奥から蜜が溢れたのを自覚する。

「舐めろ」

 本当に短い、たったそれだけの言葉で、舞は達しそうになった。本能が求めていた言葉は、彼女の露ほどの理性を吹き飛ばした。
 花に誘われる蝶のように、舞はいきり勃った肉棒にむしゃぶりついた。

「……う、おおっ! あ、ああ……。これが、フェラチオ。これが、舞の口の中……!」

 頭を仰け反らして、口唇愛撫の悦楽に震えた。ねっとりとした溜息を漏らすと、視線を下ろす。
 目を瞑り、頬を震わせ、肉棒を根元まで飲み込んでいる幼馴染の姿があった。
 己の最も汚い部分をしゃぶらせている感動が、どっと胸に流れこんできた。涙すら流しそうになり、栄一は慌てて舞の頭を撫でた。滑らかなポニーテールを撫でつける。

「ま、舞……。気持ちいいよ、たまらない……。くっ、あっ……!」

 彼氏のものでも無いのに、ましてや、自分を穢した男の肉棒なのに、舞は極めて丁寧に口唇奉仕をした。
 棹に浮き出ている血管を鎮めるように舌を這わす。鼻先に付着するカウパー氏腺液も厭わない。雄の据えたような臭いを感じながら、棹部分に自分の唾液をまぶしていく。

「んっ、……ふぅ、はぁ……、ん。ちゅ、れろ、んんっ!」

 淫猥な声を漏らしていることを、舞は自覚する。だが、それはフェラチオを中断させるには至らない。止めるどころか、性的興奮をより発奮させて、舌の動きを荒くしていく。
 頼まれてもいないのに、亀頭を口に咥えた。ぷっくりとした柔らかさに、少しだけ微笑んだ。
 舞はそこの感触が好きだった。カリ首に付着している恥垢を舐めとると、優太は喜んでくれた。エグ味が強いそれは、彼女をより積極的にさせる効果がある。
 だからごく自然に、栄一のそこにも舌を這わせた。意思は拒否しているのに、身体は本能に忠実だった。
 舌先に、ねっちょりとしたものを感じる。あった。かなりの量が残っている。それが分かると、舞の舌先は動きを速めた。カリ首を一周して、舌の上に誘淫剤をかき集め、一気に飲み込んだ。喉を擦っていくようにして、胃の奥へと落ちていく。
 すぐに変化はあった。彼女の呼吸が荒くなって、乳房が異様に張った。下腹はぷるぷると震えて、もどかしそうにふとももを擦り合わせる。
 駄目だと思っても、身体はもう言う事は聞かない。雄汁をもっと飲ましてくれと言わんばかりに、舌は卑猥になった。

「んんっ、あ、ふぅ……ん! ちゅ、ちゅううっ!!」

 ガマン汁がこんこんと溢れ出している鈴口に、舌先を荒々しく突っ込んで、柔らかい尿道管を愉しむ。息が苦しくなると、息継ぎをして、また咥える。
 粘着性の高い透明液も、舞を乱していった。肉欲が求めるまま、口を窄めてきゅうきゅうと吸い上げていく。舌の上でしばらく味わった後に、ゆっくりと嚥下する。痴垢と同程度に、舞の性欲を高めていく。彼女の膣内に残っていた精液は、新しく湧き出た愛蜜によって全て流し出されていた。

「はぁっ……、くうっ! ああ、舞、舞っ! 舞のフェラ、気持ち良すぎて、どうかなってしまいそうだ……」

 優太よりかなり低い声を耳にして、舞の身体はぎくりとしなった。蕩けていた意識は覚醒して、今、口唇奉仕をしている相手は、彼氏では無いことを思い出した。
 しかし、舞は肉棒を離さない。逃げ出すこともしない。それどころか、自ら頭を振り始めた。ぷっくりとした唇にたっぷりと唾液を含ませて、じゅぽじゅぽと肉棒を擦りあげる。余った包皮が鼻先にくっつく度に、理性が剥がれ落ちていく。

「う、ああっ! 舞、そこまで、ああっ! 舞の口が、おま×こみたいだ……!」

 後頭部をがっしりと掴まれ、激しく腰を打ち付けられた。剛直が喉奥までやってくると、流石に嘔吐感がせり上がってくる。だが同時に、弾けるような快感も湧き上がる。
 舞は腕を伸ばして、栄一の両尻を掴んだ。このまま続けて、もっと奥まで頂戴。そう捉えられても構わなかった。びちょびちょに濡れた股座が物言わぬ証左なのだ。

「く、う、ああっ! 駄目だ、舞! もう、出る……! ああ、このまま、舞の口の中に……っ!」

 手の中にある栄一の尻がぶるりと震えたのが、舞には分かった。咥内を荒々しく前後する肉棒も、ぱんぱんに張り詰めている。言葉にされずとも、彼女には射精の時が近いことが分かった。
 視線だけをベッドに向けて、熟睡する愛しい人を見た。優太は反対側に身体を向けて、肩をゆっくりと上下させている。彼の様子に、舞は複雑な思いを抱いた。陵辱されている現状を救出してもらいたい気持ちと、それでも、肉欲を満たされて悦に入っている自分を見てもらいたくない気持ちが混ざる。混ざり合って、快感はさらに増加する。
 その時だ。優太の身体がのっそりと動いて、顔をこちらに向けたのは。「ううん」と呟いて、安らかな寝顔が舞の視界に飛び込んできた。

「……あ、ああっ! い、イクうっ!!」

 何もかもが同時だった。
 優太の寝返り、栄一の射精、舞の絶頂。幼馴染の絆は、性的な部分でも深くリンクしていた。
 幼馴染の美少女は、彼氏の寝顔を見て、深い罪悪感と奇妙な快感で、絶頂へと至ってしまった。そこに、大量の精液が喉奥を打った。良くも悪くもタイミングは絶妙で、舞は雌の快感世界――オルガスムスに浸ることになった。
 圧縮された愛蜜は、淫猥な潮となってカーペットにとんだ。しなやかな腰はびくびくと震えて、小陰唇に刺激を与えた。朱色に腫れたビラビラは収縮を繰り返す。

「……ん、んんっ! ふぅ、はぁ……。ふぁ……、あ、ああ、ん……っ!」

 一瞬だけ冷静になった舞は、咥内の精液を吐き出すわけにはいかないと判断した。カーペットに零してしまったら、確実に優太にこの交わりがばれてしまうだろう。だから、咽返るような青々しい精液を飲み干すしかなかった。

「ああ、舞。俺のザーメンを、美味しそうに……。ははっ、そんなにやらしいミルクが飲みたかったんだな。頬が緩んでるぜ」

 また事実を指摘されてしまう。咥内の精液を飲み干したところで、雄と雌の臭いが消えるわけでは無い。元より、リビングで出された精液は自分の愛液と混じって、すでにカーペットを穢している。
 舞は言い訳が欲しかったのだ。どうしようも無く飲精を望んでいた自分の性欲をごまかす言い訳が。

「優太にばれたら困るもんな。いいぜ、ゆっくり飲めよ」

 心中を察せられたのに、舞は動揺した。眼前の幼馴染にそこまでの鋭さがあるとは思わなかったからだ。長い時間を過ごしてきた結果なのだろうか、と舞はぼんやり考えた。諦念に近い安心感が彼女を包んだ。
 その決定的な油断が、次の栄一の欲求を拒めなかった。射出された精液を全て飲み干した時、再び彼によって強引に立たされた。

「まだ終わりじゃないぜ。舞のおま×こ、まだ切なさそうだもんな。こっち来いよ。仕上げだ」
「な、何……? もう、いいでしょ……。あっ、やん……っ!」

 力無く視線を上げた舞は、ぎくりと肩を強張らせた。
 寝ている雄太にまたがって、仁王立ちしている栄一の姿があったからだ。

「え、栄一……。な、なに? なにを、するの……?」
「なにって。男と女が裸ですることと言ったら、セックスしかないだろう。お前と優太がいつもしてることだよ。ほら、早く上がれよ。優太に、俺たちのセックスを見せてやろうぜ」

 淡々と述べる栄一に、舞は身震いした。
 セックスをする? 何処で? 優太の上で? 冗談じゃない!
 拒絶の単語は脳内で素早く浮かんだが、身体の反応は遅かった。舞は、野獣にぐいと身体を引っ張られると、簡単にベッドに上げさせられてしまった。愛しい人を踏まないように、起こさないように足音を緩くさせてしまう自分が悲しい。

「駄目! 駄目だよ、栄一! こんな、ひどいよ……!」

 散々酷い目に合わされたが、寝ている彼氏の頭上で性交をすることに比べたら、それらはまだましだと思えた。仮に優太が目を覚ましてしまったら、他の男を咥え込んでいる彼女を見てしまうのだ。その時の彼の気持ちを考えたら、舞は死んだ方が楽だと考えてしまう。
 だが、栄一の性欲で固められた燃える復讐心は、舞の健気な乙女心を一蹴する。彼女は、右のふとももを鷲掴みにされて、強引に開脚させられた。つるつるの恥丘は、ずり上がったミニスカートのせいで露になった。
 羞恥心がせり上がって、舞はスカートを下げようと視線と手を下ろした。そこで彼女の動きはぎくりと止まってしまう。愛蜜で滴った性器の真下に、優太の寝顔があったからだ。いつの間にか、彼はまた寝返りを打っており、仰向けになっていた。すうすうと情けないほど安らかな寝息が、彼女の耳に届いた。

「あまり大きな声で喘ぐなよ、舞。優太が起きてしまうからな。どれだけ気持ち良くても、な」

 ニットもずり上げられて、乳房を露出させられた。ひんやりとした空気が包んで、乳首がぷるぷると震える。意思とは関係無く、母乳がぴゅっと吹き出て、ベッド横に設置されてある勉強机を汚した。

「だ、だめ……。やだ、止めてよ、栄一。他のことなら、なんでもするから。何でも言うこと聞くから、ね? お願い、これだけは、許して……!」

 舞の懇願も、慄いていた意識も、次の瞬間に掻き消えた。
 恥部の中天で、挑発するように勃起していたクリトリスを、抓り上げられたからだ。

「――ん、ひぃんっ!!」

 全身を貫く快感に舞は身を震わせた。吐き出しそうになる悦楽の声を、手で必死に抑える。下腹部から掻痒感が湧き上がり、法悦のみを求めるだらしない欲求へと変わる。
 涙を湛えて潤んでいた双眸は、力の無い、惚けたものへと変質した。

「何でも言うことを聞くから止めて? 勘違いするなよ、舞。お前はそんな提案や取引が出来る立場じゃないんだよ。俺の言うことを何でも聞くのは当たり前なんだよ。俺がおま×こしたくなったら、お前が股を開くんだ。それに、お前も言っただろう。わたしのおま×こは、栄一専用だってな。反故にするのか? ええ、どうなんだよ、舞?」

 肥大した陰核を擦りながら、栄一は訊ねた。腕の中の幼馴染の身体が面白いように跳ねる。流麗なポニーテールの間から、朱色に染まったうなじが見え隠れする。そこに鼻を近付けて、匂いを嗅いだ。汗の酸い匂いと花の甘い香りが混じっていた。これが舞の匂いなのだと勃起をさらに激しくした。
 小刻みに震える肉棒に、ぷにっとした感触を感じた。栄一は視線を下ろすと、棹に尻肉が挟まって、ゆっくりと擦りあげられていた。ガマン汁が間に流れ込んで、ねちょねちょと官能を刺激する音が鳴る。

「え、栄一ぃ……、んっ、あ、ふ、うん……っ!」

 舞は首を回して、惚けた瞳を栄一の方へと流す。腰をくいくいと動かして、肉棒を刺激する。陰部の敏感な場所に当たるのか、たまにぴくりと大きな反応を示す。
 幼馴染の卑猥な変貌に、栄一は疑問を禁じ得なかった。だが、自分の望みどおりに事が進んでいることを確信して、下卑た笑いを漏らした。

「栄一ぃ、ごめんなさい……。約束、守るからぁ……。栄一専用のおま×こになるからぁ……。お、お願い、おま×こが切ないのぉ……! おま×この奥が、むずむずして、かゆいのお……。お願い、栄一の長くて太いおち×ちんで、わたしのおま×こ、掻いてぇ……! おま×この奥、たくさん引っ掻いてえっ!」

 桃尻を突き上げて、無毛の大陰唇を自ら開き、挿入を懇願した。ぬめったピンク色の小陰唇が丸見えになった。
 栄一は生唾を飲み込んで、今すぐにぶち込みたい衝動を抑えた。ちらりと下を見て、優太の寝顔を確認する。

「いいのか、舞。お前のおま×この真下に、優太がいるんだぜ。おま×こしてもらいたいなら、優太に頼んだ方がいいんじゃないのか?」

 少しは逡巡するだろうと考えたが、性欲に取り憑かれた美少女の返答は早かった。

「え、栄一がいいのぉ……! 栄一のじゃなきゃ、駄目なのおっ! ねえ、お願い! 早く、挿れてえっ! おま×こしてえっ!」

 我慢の限界だった。満足いく答えを聞いて、栄一は舞の腰をがっちりと掴み、勢い良く挿入した。一切の躊躇なく、怒張した肉棒は膣孔をこじ開けて、最奥まで支配した。

「――んんっ! あっ、はぁ……んっ! きたぁ……っ!」

 上半身をぐらりと仰け反らして、舞は男根を歓迎した。ぶるると震える唇の端から、とろりと涎が垂れた。
 収縮を繰り返す膣壁に射精を促される。栄一は必死に取り繕いながら、幼馴染の耳元で囁いた。

「ここか? ここが痒いのか? おま×この奥、すごくうねってるぜ。ち×こが入ったのが、そんなに嬉しいのか?」

 小さく肉棒を前後させて反応を確かめる。上の口から答えが返ってくるより先に、下の口からじゅんと蜜が溢れた。

「ひゃ、……んっ! そ、そうなの……。そこがかゆいのぉ……っ!」

 舞は指を咥えて、媚びるような表情で答えた。貪欲に快楽を求める腰は、自ら動いて膣内に刺激を与え続けている。
 幼馴染の素直な反応に、栄一は嬉しくなった。ゆっくりと肉棒を動かして、彼女の言う痒い場所を擦ってやる。「あっ、んんっ」とか細い喘ぎ声が漏れる度に、彼の笑顔が卑しく歪んでいく。
 ただ、小さすぎるグラインドは、若い雄にとってもどかしかった。ぐねぐねと蠢動する膣璧全体を、思いっきり愉しみたい。欲望のままに、肉棒を動かして快楽を得たい。亀頭がぶるぶると震えて、ガマン汁が溢れ続ける。

「ん~っ、あ、ああ、ふぅ……んっ! 気持ちいいよう、栄一ぃ……。あ、ああぅ、そこっ! いいのぉ……!」

 うんうんと唸りながら、舞は肉棒の摩擦を悦んだ。掻痒感の解消はそのまま性感に変化する。愛蜜を小陰唇から滲ませながら、腰をぷるぷると震わせる。ぱんぱんに張れた乳房も同調して揺れた。
 己の性棒でよがる幼馴染の姿をもっと見たいと思うものの、自分の欲求を無視することは出来ない。栄一は上半身をぐいと傾けて、美少女の柔らかい耳朶をがぶりと噛んだ。

「なあ、舞。俺、これだけの刺激じゃ気持ち良くなれないんだよな。お前は気持ちいいかもしれないけどな。だから、思いっきりち×こ動かすぞ。こけないように、机に手をついてろよ」
「ふぇ……? あっ、ひゃうんっ!」

 快楽に酔っていた舞は、急変した肉棒の動きに驚いてしまった。右のふとももを持ち上げられて、犬が小便をする時のような態勢にさせられる。擦られる場所が変化した。張ったカリ首が、膣口付近の敏感な部分を抉ってくる。

「んんっ!! ひゃ……んっ、これも、すごいのおっ! あ、駄目っ、立ってらんないようっ!」

 思うままに膣内を愉しみ始めた男に、舞の言葉は届いていなかった。バランスが崩れるのも構わずに、揺れる乳房を鷲掴みにした。乳首を刺激して母乳を溢れさせ、それをローション替わりにして全体に塗りつける。ぬめりが増した乳肉の感触は、雄の本能を直撃する。火が点いたように腰の動きを加速させた。

「エロい身体だよ、舞。おっぱいは大きくて、母乳が出て……。尻もふとももも柔らかい……。おま×こは挿れているだけで出そうなくらい、気持ちいい……。最高の女だ! ……舞、好きだ。ずっと、好きだったんだ」

 激しい腰の動きとは逆に、栄一の呟くような告白はゆっくりだった。不純な行為をしながら、純粋な気持ちを伝えている自分が笑える。
 歪んだ笑みをしているが、栄一の瞳は真剣そのものだった。返事を求めるように、机に手をついて体を支えている舞の顔を覗き込んだ。

「あっ、ひゃうっ! だ、駄目えっ! こんなの、気持ちよすぎるようっ! あ、ああっ! おっぱい出ちゃうよ、垂れちゃうようっ! ゆ、優太にかかっちゃう……っ!」

 惚けた瞳を天井に向けて、舞は全身を駆け巡る快楽に耽っていた。背後から囁かれた告白は、彼女の耳に届いていなかった。それどころか、自ら垂らした体液が、彼氏にかからないかと案じている言葉を漏らしたのだ。
 自身の全てを否定されたような気持ちになった栄一は、憤怒の感情のままクリトリスを締め上げた。

「――っ!? あっ!! だ、めえっ!!」

 再三の雌豆絶頂で、とうとう舞の上半身から力が抜けてしまった。机に手をついて支えていたが、すべるようにそこから離れてしまう。ぐらりと身体が傾いて、彼女のからだがくの字に曲がる。

「……っ! あ、ああ……。ゆ、優太ぁ……」

 目と鼻の先に、愛しい人の寝顔がやってきた。舞の腰は栄一によって支えられているのみで、彼が手を離そうものなら、このまま優太の顔にダイブしてしまう。首を捻ると、自身の揺れる乳房の向こうに、幼馴染の肉棒を咥え込んでいるパイパンの恥丘が見える。テニス部で柔軟運動をまじめにこなしてきた自分が、今は恨めしい。こんな無理のある体位でも、苦痛どころか快感を感じてしまっているのだから。

「このまま、お前のおま×こを擦ってやるからな。もう俺の言う事なんか聞かなくていいぞ。そこで優太の顔を見ながら、喘いでいろよ」

 冷徹な声が背中の向こうから降って来る。先ほどまでとは違う、感情のこもっていない栄一の声に、舞は恐ろしくなってしまった。

「え、栄一……? ど、どうしたの……? ん、んんっ!! あっ、だめえっ! 優しく……、た、倒れちゃうっ!」

 必死な声で伝えるが、聞き入れて貰えない。腰の動きは速くなるばかりで、母乳がどんどん自分の方に飛んでくる。

「うるさい。お前は、おま×このことだけを考えていればいいんだよ。ほらっ! 啼けよ、優太に喘ぎ声、聞かせてやれよっ!」

 栄一の腰使いに、もう遠慮は無かった。優太を起こしてしまうかもしれないという危惧の欠片も無い。性欲を開放するかのように、思い切り肉棒を抽送する。ぱちゅんぱちゅんとふともも同士がぶつかる音が冷えた室内に響く。

「あ、あっ……、あううっ! ひゃ、ふんっ、え、栄一ぃ……! やだ、優太、本当に起きちゃう! 止めてぇ……っ!」

 身体を起こそうとすると、クリトリスを弄くられる。すると脳内がぼやけて、快感の波が身体を不自由にさせる。彼女は拒否するのを諦めて、ただ為されるがままにしておいた。眼前の優太の睡眠を妨げないように、喘ぎ声を極力抑えることだけに傾注した。

「……んっ、あっ! んん……、ひっ、ひゃっ! あ、ああぅ……、あ、だめぇ……っ!」

 起こさないようにする。それのみに集中すると、不思議と膣を抉っている肉棒のことが気になってしまう。いや、気になるどころでは無い。それが自分の全てのようにさえ感じてしまう。ぱんぱんに張った亀頭、びくびくと蠢く棹、どくどく溢れ来るガマン汁。膣は男根のあらゆる面を敏感に感じ取る。それはそのまま、性的快感に直結した。蕩けた脳は栄一の腰でがんがんと揺さぶられ、さらに思考を緩くさせる。

「あ、ひゃっ……! だめ、ダメなのおっ! 気持ちいいよう、おかしくなりそうなのぉ……! おま×こ、気持ちいいよう……! 優太の前なのに、おち×ちんでおかしくなっちゃうよぅ……っ!」

 すっかり上気した頬には、真冬だというのに汗が流れていた。艶やかな黒髪がぴったりと張り付いて、むんと雌の匂いを立ち昇らせる。
 舞の口から漏れ出ている脈絡無い法悦の言葉に、栄一は気付いていた。にやりと笑うと、「俺の言う事は聞くな」と言ったことも忘れて、彼女の心を抉るように訊ねた。

「舞、答えろよ。俺のち×こと、優太のち×こ、どっちが気持ちいいかを、な」
「……えっ? な、に……。それ……。んんっ! ひゃうぅっ!!」

 唐突な質問に、舞はぴたりと喘ぎ声を止めるが、沈思させまいとするような腰使いが彼女を襲う。膣口付近で「の」の字に肉棒を回され、痺れるような快感を得てしまう。

「答えろよ。すぐに。優太の顔の前で。どっちがいいんだ? 俺のか、優太のか。どっちだ!」

 いったい今日は何度抓られたのだろうか。舞はクリトリスに走る痛覚に近い快感に悶えた。下腹部を震わせる強烈な性感に、先の疑問も消えていく。
 ――緩んだ思考、締まる膣孔。
 咥え込んでいる男性器。持ち主は、佐山栄一。彼氏の井上優太のものでは無い。彼は今、わたしの前で寝ている。この人の肉棒では無いのに、わたしは今、よがっている。おま×こを擦られて、陵辱されて、喜んでいる。ああ、わたしはきっと、何でもいいんだ。おち×ちんだったら、何でもいいんだ。ああ、もう何でも……。どうでもいいのかもしれない。

「え、栄一のです……。栄一のおち×ちんの方が、いいです……。栄一のおち×ちんの方が、優太のより、いいです……。栄一のおち×ちんが、いいです。何よりも、わたしの、おま×こに、いいです……っ! 栄一のおち×ちんが、大好き、ですうっ!!」

 自分の膣内を犯している相手に言っているのだが、言葉の先には熟睡している彼氏の顔があった。罪悪感が湧いてくるが、復讐の鬼と化した男にまた快感を与えられて、それもたちどころに蒸発してしまう。快感曲線の山場に達している若い女体は、全てが性悦の刺激だった。

「はは、だったら、俺に何をされても文句は無いな? このまま、またたっぷりと中出しするけど、構わないだろう? 彼氏の前で他の男に腰を振っている、淫乱な舞だもんな。ほら、答えろよっ!」

 ずしんと、砲弾のような肉棒が、膣奥へ着弾した。「あひぃっ!」と喉奥から喘ぎ声をあげると、舞は呼吸を弾ませながら答えた。

「あ……、は、はいっ! 中で出してください……! また、たくさん、栄一のザーメン、舞の子宮に出してください……っ!」

 彼女は、少し前に同じことを言ったような気がした。だが、その時は優太はいなかったはずだ。何かがおかしい。わたしの中の何かがおかしくなっていると考えるが、膣内を熱棒で焦がされて、思考は遮られる。

「よし。それじゃあ、このまま、ラストスパートいくぞ。おま×こ、しっかり締めろよ」

 ぱちんと熟れた白桃を一つ叩くと、栄一は全力で腰を打ち始めた。足元で寝ている優太の事も忘れた。今はただ、幼馴染の肉壷を愉しむことだけを考えた。

「んっ、はぁんっ!! やっ、やあっ! おかしくなるよ、栄一ぃ! ダメえっ! こんなの、はじめてなのおっ!」
「ははっ、いいぜ、そのままおま×こ感じてろよ! くっ、あぁ~、たまらない……! オナニーより何倍も気持ちいい……っ!」

 二人の呼吸がどんどん荒くなっていく。結合部からは体液が乱れ飛んで、優太の顔に付着する。舞ですら、それに構っていなかった。雄と雌に成り下がった二人は、ただ眼前にある肉欲を求めて、貪欲に本能を開放した。

「ああっ! おま×こ、おま×こぉ、すごいようっ! 舞のやらしいおま×こ、とろけちゃうっ! 栄一ぃ、もっと、激しく突いてえっ!!」
「言われなくても……っ! う、ああっ! くそ、すごい、締まる……っ!」

 雌に求められて答えられなければ、雄の立つ瀬が無い。栄一は必死になって腰を振るが、如何せん、経験が圧倒的に不足していた。ぐいぐいと腰を押し付けてくる舞に、半ば翻弄されていた。
 ならば、と思いつくのは、舞の一番反応が大きいクリトリス刺激だった。薄い包皮が剥けたそこを、オナニーをするように擦りあげる。

「ひゃううっ!! だ、めえっ!! クリトリス、敏感になっちゃってるのおっ! お、おっぱいが、出ちゃうようっ!!」

 ぶるると乳房が震えると、母乳が溢れ出した。優太の顔に落ちるのも心配だったが、勿体無いという衝動から、栄一はそこに舌を伸ばした。

「舞のおっぱい……、美味しい。今度から、毎日飲ませろよ。俺のミルクも毎日飲ませてやるからな!」
「ひゃ、ひゃいっ……! あっ、んんっ! あまり強く、吸わないでえっ! おっぱい、と、止まらなくなっちゃうようっ!」

 当然、止めるわけが無い。より吸引力を強めて、甘ったるい母乳を嚥下していく。止めどなく溢れる液体は、この関係の永続性すら感じさせた。だが、すぐに彼はそんな幻想を自ら否定した。いつかは終わるのだ。何もかも。
 射精の我慢も当たり前だが有限だ。精嚢がぐぐっと持ち上がると同時に、栄一の口から深い溜息が落ちた。

「ま、舞……っ! もう、限界だ……っ! で、出る!」
「うっ、あっ、んんっ! わ、かったっ! いいよっ、出してっ! 中にたくさんっ! ザーメンミルク、出してえっ!!」

 脳裏にちらと舞の絶頂はまだなのかという疑問が浮かんだが、爆発するような射精に、それは白く塗り潰された。

「ああっ!! 出るっ!! 舞の、おま×こに、射精……、する……っ! く、あああっ!!」

 舞の乳房に腕を回し、背中に上半身を貼り付けて、爆ぜる肉棒を子宮口に擦り付け、栄一は絶頂の空へと飛んだ。括約筋がきゅうきゅと締まる度に、どろどろの精液が膣内へと流し込まれる。

「ん、んん~っ! あ、ああっ……、来てるよう、栄一の熱いザーメンミルクが……。舞のおま×この中、泳いでるぅ……!」

 背中をびくびくと震わせて、舞は雌の歓喜に震えた。朱色に染まった頬には、笑みで出来た皺が刻まれている。そこに一筋の涙が流れていった。
 泣き出した舞には気付かず、栄一は冷静に結合部に手を当てていた。溢れ出してきた精液が、とろりとろりと掌に落ちてくる。ある程度溜まったら、それを舞の口元へとやった。

「……ほら、飲めよ舞」

 最初は戸惑っていた舞だったが、耳元で「これを優太の顔の上に落としてやろうか」と囁かれて、栄一に従った。栗の花のような臭いが彼女の鼻腔をつく。濃い雄汁を飲んでいると、雌の芯がまた燃え立つのを感じる。身を捩っていると、膣から肉棒の感触が消えた。

「まだ、おかわりはあるぜ。どんどん飲めよ」
「……ひゃい」

 湯気が立っている白濁液に、舞は静かに悦んだ。自分から栄一の掌に口付けし、卑猥なホットミルクを飲んでいく。
 全ての精液の処理が終わると、栄一は優太のベッドから降りた。すぐに舞もそれに続いた。彼女は力が抜けたように、カーペットの上にへたりこんだ。
 異様に小さく映る幼馴染の姿に、栄一の心は痛んだ。だが、「ううん」と呟いた優太の顔を見て、揺らいだ復讐心を固定する。さらに、舞の姿を見て、彼女を試してみたい衝動に駆られた。
 嗚咽を漏らす舞の肩を抱き、栄一はゆっくりと言った。

「それじゃあ、舞。後片付けはよろしくな。俺は家に帰る。お前もさっさと帰るんだぞ。ちゃんと、リビングのソファも綺麗にしとけよ」

 それだけを伝えると、栄一はさっと立ち上がり、ドアの前に移動した。

「そ、そんな……っ、栄一……!」

 絶妙のタイミングで舞が声をかけてきた。栄一は振り返る。涙を流す震える瞳がそこにあった。ぎしりと胸が痛んだが、すぐに忘れた。

「おやすみ、舞。また明日な」

 満面の笑みでそう言うと、優太の部屋を辞した。
 一階に降りて、リビングに戻る。暖房を付けっ放しだったので、暖かい。栄一は自分の荷物をてきぱきとまとめた。ふと、舞とまぐわったソファに視線を下ろした。生々しい、体液の跡が残っている。にたりと笑うと、彼は部屋から出た。
 雪はまだしんしんと降っていた。風は無いが、大きな雪が絶え間なく黒い雲から落ち続けている。
 栄一はくるりと振り返って、井上宅を眺めた。この中にいる、まだ泣いているだろう舞のことを考える。

(さあ、舞、どうする? 優太を起こして、ありのままを喋るか。それとも、セックスの後始末をして、黙っているか。お前はどっちを選ぶんだ?)

 もうどうにでもなれ、という開き直りから、栄一は舞に全ての成り行きを任せた。彼女が選択する未来に、自分も従おうと決めた。
 幼馴染を穢した責任は、いつかはとる。それが早いか遅いかだけなのだ。

「おやすみ、舞。おやすみ、――優太」

 最後に哀しげに微笑んで、栄一は踵を返した。
 静かな深夜、肩に雪を積もらせながら、復讐鬼は帰路に着いた。