三



 アナルセックス。
 性経験には乏しいが、性知識に些か自信がある栄一は、当然、その行為を知っていた。アナル――アヌスとはつまり、臀部の中央に開いている排泄器官のことだ。本来の目的で使用する以外に、性行為において快楽を得る用途もあると、性欲盛んな男子校生は知っていたのだ。
 催眠状態に入った幼馴染で初体験を済ませた栄一は、当たり前であるが、アナルセックスの経験は無かった。経験が無いだけで、興味が無いわけではない。官能小説や、インターネットの知識によると、尻穴での性交は、女性に大便を捻り出した後の開放感を連続的に与えるらしいのだ。男性には、膣穴以上にきつい締め付けを与えることが出来る。今述べたように、大便を排泄するように力むことによって、肉棒を強烈に締め上げることが出来る。
 経験してみたい。体験してみたい。童貞を捨てる前から、栄一はそのように思っていた。
 ところが、実際に女性の肉体を体験してみると、その思いは頭から忘れ去られてしまった。
 尻穴以外にも、女性には魅力的な部位がたくさんある。乳房、臀部、唇、舌、ふともも、当然、膣穴もだ。
 舞、春子、ゆき、それぞれの肉体に溺れ、夢中になって、アナルセックスにまで思い至らなかったのだ。
 あるいは、彼女らと一ヶ月以上交わっていたならば、尻穴での性交を実行していたかもしれない。

(俺がしなかったことを、優太は今から、するのか……。いや、こいつは、すでにしていたんだ。舞、春子さん、ゆきちゃんと……。三人のおま×こだけじゃなく、尻の穴まで、味わっていたんだ……)

 最後の勝負をしかけてきた親友の顔を睨む。余裕そうに微笑んでいる。栄一の中に激しい感情が渦巻いた。

(やるしかない……! 耐えてみせる……耐えてみせるさ。それで、この馬鹿を謝らせて、改心させてやる)

 あくまで親友想いの男は、これから繰り広げられる、親友と美女三人のアナルセックス強制鑑賞に堪える決意をする。しかし、同時に焦燥感を伴った不安が生まれた。
 果たして、最後まで耐えることが出来るだろうか。優太が出した条件はこうだ。自分と三美女のアナルセックスから視線を逸らさずに、最後まで耐えること。彼の弁によると、クリトリス刺激による催眠術より、さらに強力な催眠術をアナルセックスにかけているらしいのだ。彼女らの変化、淫乱な変貌は自分の想像を遥かに超えてしまうのではないか。
 栄一はその不安によって、いまいち自信がもてなかった。
 しかし、すでに賽は投げられてしまった。自信が無かろうと、優太の最奥へ挑むと決めてしまったのだ。それは自分だけじゃない。舞、春子、ゆきと決めたことなのだ。
 この勝負に勝つこと。それが、自分や三美女、ひいては優太の幸せに繋がると信じて、栄一は顔を上げた。
 世界で只一人の、かけがえの無い親友に強い視線を向けた。

 *

「それじゃあ、母さん、舞も。ぼくのところに来てくれるかな?」

 穏やかな口調で言う優太は一糸纏わぬ姿だ。暖房が効いているとはいえ、やや寒そうでもある。しかし、そんな心配も下半身で滾っている肉棒に目をやると忘れてしまう。棍棒のような巨根。完全に規格外の男性器は、目測でも二十センチを越えていることが分かる。
 まずは春子が力無く立ち上がった。裸エプロンという扇情的な格好をしていたが、その薄布一枚もほとんど脱げかけている。衝撃的な事実が次々と明らかになって、憔悴しきった人妻の心情がそのまま表れているようだった。
 情けない話だが、栄一は人妻の揺れる乳房に視線がいっていた。三十七歳とは思えない張りの良い乳肉に肉棒の猛りが増してしまう。今からあれが、親友の手に、息子の手によって揉みしだかれると思うと、やはり悔しい。

「栄一くん……」

 己の名が聞こえた。ぴくりと肩を揺らして、Gカップの巨乳から視線を上げる。涙を溜めた春子の瞳とぶつかった。

(春子さん……)

 これからさらに強力な催眠術をかけられるので不安なのだろう。春子の気持ちは分かる。正直なところ、栄一は笑う勇気も自信も無かったが、それでも無理矢理、唇を曲線に曲げた。大丈夫、なんとかします。そう伝わるように。
 二十近くも年下の男子に励まされて、春子は弱々しく微笑んだ。勇気を得たのか、彼女は唇をきゅっと引き締めて、優太の前に対峙した。ほとんど同じ身長の息子に苦しそうな視線を向ける。

「母さん、たくさん気持ち良くなろうね」
「優太くん……、……んっ!? きゃっ! やぁあ、はあぁんっ!!」

 名前の通り、優太は優しく母親を両腕の中に収めた。だが、彼の指先は彼女の染み一つない背中を滑り降りて、重量感のある臀部へと伸びた。息子が触るべき場所でない、不浄の穴へゆっくりと人差し指を突き入れる。

「はぅ……、ふぁ、はああっ!! な、なんですかぁ、これぇ……! あ、ああぅ……、だ、だめぇ……!」

 惚けた瞳を震わせて、人妻は腰から床に崩れ落ちた。溢れる涎を垂らして、勃起した乳首を磨耗したカーペットに擦り付ける。両の拳は、それぞれ二つの羞恥の穴へと伸びた。

「オナニーして、アヌスをほぐしておいてね、母さん。ほら、ゆきと一緒に」

 いつの間にか、すでに催眠状態に入っていたゆきが近付いていた。濡れたレオタードの下で張った乳房がいやらしく震えている。

「お母さんのおっぱい、ちゅうちゅうしていい? 赤ちゃんみたいに、たくさん、吸ってあげるぅ……」
「やぁ……、だめ、ですよぅ……! ゆきちゃ……! あ、やぁんっ!」

 駄目という言葉に何の説得力も無い。春子は身を重ねてきた娘の乳房に手を這わし、さらに、自身の双丘も彼女に預けた。母と娘は乳房を擦り合わせ、舌を絡めあい、互いのアヌスに指を埋没させた。親子というだけあって、淫らな喘ぎ声はとてもよく似ている。
 そんな光景を見せられたら、健全な性欲を持った男はたまったものではない。栄一は、麗しい親子の肉宴に目が離せなくなった。あそこに混じりたい。肉棒を思いのままに気持ち良くしたい。早くも我慢の限界が見えはじめてきた。

「……栄一」

 本当に小さな声だったが、それは栄一の揺れはじめていた決心を固めてくれた。幼少時から聞いてきた、想い人の可憐な声。顔を上げると、真剣な目をした舞が立っていた。

「栄一、わたし……、信じてるからね」

 それだけをぽつりと言うと、舞は優太の元へと移動した。彼女のほっそりとした背中に、栄一は勇気付けられる。

「さあ、お尻を向けて、舞」

 何でもないことでしょといったニュアンスが軽やかな口調に含まれている。優太の顔にはいつもの微笑が浮かんでいた。
 学園でも結構な人気があるテニス部の美少女は、ふっくらとした頬を羞恥に染めて、柔軟体操よろしく腰を折り曲げた。その態勢のままスコートをゆっくりと脱いだ。

「可愛いよ、舞のお尻……。ふふ、穴がひくひく動いてる」
「……あ、あまり見ないでよ、優太……きゃうっ!! うぅ、ああっ!!」

 気丈に振る舞っていた幼馴染の顔が、一瞬のうちだらしない雌犬になった。不浄の穴からせり上がってくる性欲に耐えられないのか、はっはっと荒い呼吸を口から漏らし、春子と同様、床へと倒れてしまった。惚けた瞳を天井へ向けて、溢れ出た母乳をカーペットへ染み込ませる。彼女は親友の巨根を受け入れられるようにか、両の指を用いてアヌスの愛撫を開始した。
 まさしく優太の言うとおり、クリトリス刺激以上の催眠術だ。三者は一様に、見たこともないくらいに乱れている。顔中を涙と洟と唾液で汚して、性的快楽に耽っている。彼女らの視線が集まっている場所は同じだ。中央で屹立している、親友の巨大な肉棒だ。

「さあ、はじめるよ、栄一。我慢出来なくなったら、いつでも入ってきていいんだからね。勿論、今すぐだって」

 やんわりと微笑む優太に言われると、「はい、分かりました」と答えてしまいそうになる。ただでさえ、魅惑的な法悦の世界が目の前に広がっているのだ。栄一は立ち上がりそうになる。

「……馬鹿言え、なめるなよ。催眠術みたいに、何でも思い通りになると思うな」

 栄一が持参して、ゆきが使ったローションを、今度は優太が手に取っていた。びくびくと蠕動する肉棒にかけて、塗すようにして扱く。親友の言葉を聞いて、彼の手がぴたりと止まった。

「何でも思い通り? 栄一は勘違いしているね。さっきも言ったとおり、催眠術は万能じゃないよ。通用しない人間だっているもの」

 性交補助液が男根全体に行き渡った。母親と慰めあっていたゆきを招いて、自分の前に立たせる。ローションで濡れたレオタードに五指を這わせ、亀頭をアヌスへとあてがう。すでに股座の布地は妹によって破かれているので、栄一の視点からはパイパンの恥丘を見ることが出来る。逆に菊門が見えないのがもどかしい。

「例えば……、そう。柊真美先輩とか」

 思いも寄らぬ人物の名前が飛び出して、栄一の目は驚きによって開かれた。妹の乳首を弄くる親友は、どこか嬉しそうに笑っている。

「どういうことだよ。なんで、柊先輩の名前がここで出てくるんだ?」

 新体操部の部長。そして、優太が栄一の想い人であると勘違いした、青柳学園三年生の女子生徒だ。新体操部らしいスレンダーな体躯とこざっぱりした性格で、やはり男子生徒に人気がある。

「彼女にはね、催眠術がかからなかったんだ。先輩には、すでに大切な人がいるみたい。今年の夏に再会できたって嬉しそうに話してくれた。五つくらい離れた、年上の幼馴染なんだってさ」

 この情報は、催眠術をかける過程で聞き出したのだろうか。それを考えると、恐ろしく思う。

「なんだってお前……。柊先輩にそんなことを……」

 反射のように親友に質問したが、栄一は返ってくる答えが予想できた。果たして、一言一句違わず、考えた通りの返答が優太の口から出た。

「栄一の為に決まってるじゃないか。君の想い人をあげることが出来たら、それ以上の悦びはないよ」

 妹のピンク色の乳首をくりくりと回しながら、優太は言葉を続ける。ゆきの「あっ、やぁ……」という喘ぎ声のせいで、栄一の注意は散漫になってしまう。

「……そもそも、ぼくが生徒会長になったのはね、柊先輩に近付く為なんだよ。栄一は、年に三回開かれる、部活動部長が集まる、部長会議って知ってるかな? 生徒会長はそれに出席する義務があるんだ。ね? 新体操部部長の柊先輩とコンタクトをとるのに、こんなに自然な場所は無いんだ」

 簡単な風に言う優太だったが、恐怖すら感じる行動力に栄一は唖然としてしまう。柊真美は三年生だ。夏季休暇中に引退するとして、十月末の部長会議に参加して、新部長の紹介と職務の引継ぎを行なう。新生徒会長は、本来ならば十一月から正式に会長職を担うのだが、これもまた、新生徒会長の紹介及び職務引継ぎの為、二学期部長会議に参加することが通例となっている。つまり、二人が部長会議で顔を合わせるタイミングはたった一回しかないのだ。
 親友はその一回のタイミングにかけて、生徒会長を目指したと言う。彼が自分に向けていた感情は、友情では無く愛情。栄一はそれをようやく理解したような気がした。同性から向けられる愛に、不思議と嫌悪感は感じなかった。それは、相手が優太だからだろうか、それとも、誰かを愛するという男女を問わない普遍な感情に、強いシンパシーを感じたからか。

「……あと、生徒会長という肩書きがあれば、他の一般の女子生徒にも近付きやすいでしょう? ぼくは、君が望めばどんな女子にだって声をかけたさ。君が望むものを、あげたいんだ」

 続いて出てきた言葉に、栄一は絶句する。確かに、強い愛情を持っていることは理解できる。しかし、これほどまでに狂信的な行動に移れるものだろうか。
 親友の決定的に間違っている箇所が明らかになってきた。彼は、思い込みが激しい。相手の為になっていると自分で納得してしまったら、相手に本心を訊ねることもせずに、確固たる意志を持って良かれと思っていることを実行してしまう。それは九割方、誰からもそしりを受けずに、有難く受け入れられるだろう。しかし、栄一のことになれば――つまり、優太の熱情的な愛情がそこに入り込んだ時、道義や倫理の壁をやすやすと越えてしまうのだ。
 栄一は井上優太をそう理解した。途方も無い寂しさが襲ってくる。なぜ、こうなってしまう前に、彼を正しく理解できなかったのか。

「まあ、何もかも、今更だよね。……栄一、今からゆきとアナルセックスをするからね。ちゃんと見ておくんだ。これから、ぼくたちの勝負がはじまるんだ」

 背面立位の態勢で、優太は巨乳妹の腰を掴んだ。ローションとカウパー氏腺液で濡れぼった肉棒を、少しずつ雌菊へと埋め込んでいく。

「あっ……ううっ!! お、お兄ちゃんの、おち×ちん……! お尻に入ってきてるようっ! あっ、ひ、ぐぅ! あついのぉ、熱くて、硬いようっ!」

 途方もない快楽を感じているらしく、ゆきの腰がぐにゃりと曲がって、また倒れそうになってしまう。優太はそれを乳房を抱えることによって阻止した。そのままFカップの弾けるような乳肉に指を食い込ませて、妹の柔肉を堪能する。

「ほら、ゆき。しっかり立って。イク前に倒れたら、おち×ちん、抜くからね」
「やだぁ! 抜いちゃいやぁっ!」
「だったら、お尻に力を入れて、自分で腰を振るうんだよ。栄一にもちゃんと見てもらおう。エッチなお尻の穴で感じてるやらしい姿を、観察してもらおうね」
「う、うん……っ! お兄ちゃんが、そういうなら、ゆき、ちゃんとやるよっ! だから、おち×ちん、抜いちゃ、駄目だからね! ゆきのお尻に、ずっと挿れててねっ!」

 兄の胸板に背を預けて、左腕は彼の首に絡めて、右腕は自らクリトリスを弄くりだした。腫れ上がった雌豆は、ゆきの荒々しい指遣いでさらに肥大化する。薄いビラビラの真ん中から潮が絶えず噴出して、カーペットを雌液で穢していく。

「あっ、やぁっ、ううっ! 気持ちいいよう! お尻おち×ぽぉ、すごく気持ちいいのぉ……! ねえ、お兄ちゃん、おま×こにも、おち×ぽ、挿れてぇ……! お兄ちゃんの赤ちゃんの種、たくさん入れてよう! ねえ、お兄ちゃん、おにいちゃあん……っ!」
「……いいよ。でも、先にぼくをイかせないと、挿れてあげない。ゆきが先にイったら、駄目だからね」
「うん、うん……っ! 分かった! お兄ちゃんのおち×ぽをもっと気持ちよくすれば、いいんだね! ん、しょっ! はぁ、すごいよう! やっぱり、お兄ちゃんのおち×ぽ、すごいよぉ……! 奥まで、お尻の奥まで来て、貫かれてるのぉ……っ!」

 俄然やる気を出した淫乱な妹は、さらに激しく腰を動かしはじめた。立位だけあって無茶な動きは出来ないものの、男の弱い場所を抉るような、淫らな腰遣いをしている。

「ああ……! ゆき、カリ首のところで、お尻を締められると、……ううっ!」
「ふふっ、お兄ちゃん、ここが弱いんだぁ……! だったら、もっとやってあげるっ! えいっ、えいっ!」

 可愛らしいかけ声と共に、ゆきは尻穴に力を込めた。巨根を深く奥まで誘うと、すぐに引き抜く。その際、エラを張ったカリ首を縊り取るように、菊門を窄ませる。兄が深い溜息をつく度に、妹は悦び、快感を高めていった。
 兄と妹の近親相姦に、息もつけなかった。栄一は反対側のソファに座って、向こう岸の肉宴を凝視する。昂ぶった肉棒が痛い。何かしらの刺激を与えてくれと、ぶるぶると蠕動している。
 哀れな姿の栄一に、優太が目ざとく気付く。ふっと頬を緩ませると、彼に向かって話しかけた。

「……栄一、知ってるかい? ゆきはね、腋がすごく弱いんだ。ここを舐めてあげたら、すぐにイっちゃうんだよ。見てて」

 豊満な乳房から手を離すと、優太は妹のレオタードを丁寧に脱がしはじめた。腋が弱いと宣言されたので、ゆきは抵抗を試みたが、催眠をかけられた彼女は無力に等しかった。伸縮性の高い素材なので、襟を強引に引っ張られると、腕は容易に通されてしまった。左腕、右腕の肌が露になると、そのままずるりと降ろされる。巨大な乳肉はようやく解放されたと、ローションと汗を撒き散らして大きく震えた。恥じらいもなく勃起した乳首も揺れる。

「見える、栄一? ゆきの綺麗な腋。ここに、舌を這わせると……」
「んんっ!? あぁあっ! だめえっ! お兄ちゃんっ!!」

 汗をかき、やや蒸れていたが、ゆきの腋はつるんとしていて変態的情欲をそそる。優太は目を細めて、その部分に舌を這わせ、いかにも美味しそうにじっくりと舐めた。
 途端に、急変するゆきの反応。爆発する官能に耐えられないように、艶やかなツインテールを振り乱す。恍惚とした表情が自然と兄の方に向き、貪るように彼の唾液を啜った。淫らな腰の動きに合わせて、お椀型の乳房は激しく動き、見る者に性欲より驚きを与えてしまう。

(ゆきちゃん……! すごい……っ! くそ、ああ、ゆきちゃんのエロいアヌスに、ち×こをぶち込みたい!)

 視線を降ろして、己の中央で蠕動している肉棒を見た。ガマン汁が絶えず溢れ、今では床に落ちるまでになっている。

「んん~っ!! ああっ! も、もうダメえっ! イクっ、イクイクイクっ、イっちゃうよぉ! お兄ちゃあぁんっ!!」

 家中に響き渡るような嬌声をあげて、ゆきはアナルセックスで絶頂に至った。どこに溜まっていたのか、尿道から再び黄金水を撒き散らして、性悦の爆発に肉体を震わせる。
 美少女の秘処から描かれる美しい放物線に、栄一は視線を奪われた。美しいといっても、やはり臭いは強烈。彼の鼻腔を刺激的なアンモニア臭が襲った。しかしそれで、興奮は冷めたりしない。逆に男根をさらに硬くしたのだった。
 床に倒れこんだ妹を、兄は寂しそうな笑顔で見た。だが、その表情も一瞬で、再び穏やかな笑みを浮かべると親友に話しかけた。

「よく耐えたね、栄一」
「……まだまだ、平気だ」
「でも、アナルセックスをやってみたいって思ってるんじゃない?」
「……」

 その質問に、栄一は答えることが出来なかった。優太から視線を外すと、ローションとガマン汁でてらてらに輝いている巨根が目に入った。あの肉棒が、今の今まで巨乳美少女の羞恥の穴に入っていたのだ。質問されるまでもない。自分だって男である。雌の穴という穴を穢してみたい。

「可愛いね、栄一は」

 沈黙が何よりの返答だと優太は笑った。
 余裕たっぷりの彼に、栄一は睨み返すことしか出来ない。

「……次は、母さんだよ。何度も言うけど、栄一も遠慮なくまざっていいからね」

 自慰行為を続けていた母親に向かって、優太はローテーブルの上にあがるよう命じた。
 催眠状態でなくとも従順な人妻は、マナーなど頭から切り捨てて、いそいそとテーブルの上に寝た。雄大な二つの乳山が聳え、彼女の心情を表すように震えている。熟した雌の肉体は、四十を前にしてなおも美しい。しみ一つ無い美肉は、奇跡の具現のようでもある。

「母さんのお尻の穴はね、性格がよく出てるんだ。催眠状態に入って淫乱になってるのに、ぴったりと閉じている。でも、僅かにぴくぴくってひくついてる。淑やかだけど、本当はえっちなことが大好きな母さんらしいよ」
「やぁ……、そんなこと、ないです……! ああ、ううっ! お尻が、お尻がじんじんしちゃってますぅ……!」

 視姦されるのが恥ずかしいのか、春子は両手で不浄の穴を隠してしまった。しかしあろうことか、彼女はそのまま菊門へと指を挿入してしまう。やや色付いた人妻のアヌスは、刺激の来訪を歓迎するかのように打ち震えた。

「ひ、ぐぅ……! ああ、ううぅん! ふあぁ……、おしりの穴がぁ……! じゅぐじゅぐしてぇ、すごく、いいんですぅ……!」

 中指を雌菊に突き立てて、荒々しく前後する。直腸から体液の分泌は無いので、指先に水気が無くなると、春子は己の唾液を指につけてまたアナル愛撫に戻る。
 尻の穴で自慰を行なう母親を、息子は愉悦の表情で眺めていた。他意の見当たらない唇から、落ち着いた声が漏れた。

「母さんは覚えていないだろうけど、三人の中で一番アナルセックスが好きなんだよ。お尻で感じている間はね、子供みたいに泣きじゃくって、お尻気持ちいいですって喘ぐんだよ」
「だめぇ……! へ、変なこと、言わないでください、優太くん! 私、そんなこと……、ひぐっ!? ああっ、やああっ!!」

 妹の時と同様に、優太は母親にも唐突な肉棒挿入をした。
 喉奥から切なげな溜息を漏らすと、春子はテーブルクロスけを握り締めた。ガチャガチャと机上の皿が鳴ると同時に、悦に入った人妻の嬌声があがる。

「あ、ああっ、ううぅ~……! すごい、ですぅ……! 優太くんのおち×ちんが、春子の奥まで……! はぁあ、すごい、ああ、すごぉいですう! 春子のお尻が蕩けちゃいますよう……!」

 はしたない程に脚をおっぴろげて、淑女の代名詞のような春子は、息子の巨根を受け入れた。栄一の視点からは分からないが、おそらくアヌスは極限まで広がり、猛った肉棒をぐっぽりと咥えこんでいることだろう。

「動くよ、母さん。たっぷりと、お尻で感じてね」
「……はぁんっ!! あうっ、だ、だめえっ! いきなり、強すぎますうっ!! あっあっ、やぁあっ! お尻、おしりっ、いいのおっ!!」

 親友が肉棒の抽送を開始した。汗を吸って重たくなっていた春子の髪の毛が、ふわりふわりと揺れる。その分、荒々しく弾ける巨乳が一際淫猥に映ってしまう。母は、息子の首に手を回して、自身も腰を振ってさらに快楽を得ようとする。楚々とした春子の姿は、もうどこにも無い。

「いいよ、とても綺麗だよ、母さん。息子に恥ずかしげもなく犯されて、悦んで……。とても、綺麗だ」
「うう、ごめんなさぁい……! 息子のおち×ちんをお尻に挿れられて悦んで、ごめんなさいっ! 変態な母親で、ごめんなさい……っ!! 春子は……、ダメなママなんですうっ! あうっ、はあっ、ひゃうぅ!!」

 特徴的な垂れ目は惚けたまま、涙が溢れ出した。己の淫猥さに謝罪の言葉をあげながらも、春子の口元は愉悦に歪んでいた。飛び出る唾液もそのままに、次から次に嬌声を紡いでいく。

(春子さん、すごく、エッチだ……! くぅ、ああっ! もう、辛抱ならない……!)

 気がついたら、栄一は肉棒を扱きはじめていた。親友と人妻の尻穴性交をオカズにして、己を慰めていたのだ。一抹の敗北感を感じるが、手が止まらない。長いことおあずけをくらっていた犬のように、湧き上がる欲望を収めることが出来なかった。
 あまりに激しい手の動きの為に、ガマン汁が尿道から飛び出てしまった。数滴の雄汁が糸を引きながら放物線を描く。着地したのは、至近距離にあった春子の唇だった。
 息子との近親相姦によって感覚が鋭敏になっていたのだろうか、僅かなガマン汁の付着に春子は気付いた。肉厚な唇を舌でぺろりと舐めると、栄一の方へ視線を向けた。目と鼻の先で扱かれているもう一本の肉棒に、性の奴隷となった熟女は喜色に綻んだ。唾液でたっぷりと湿らせた舌を、長い我慢によって黒く変色した亀頭へと伸ばしていく。

「駄目だっ! 栄一、母さんっ!!」

 人妻の舌先が、栄一の一物に触れんとしたところで、優太のきっぱりとした声が響いた。二人は肩をすくませて彼の方を向いた。

「栄一、駄目だよ。フェラチオをしてもらった時点で君の負けだ。……扱くのはいいよ。だけど、扱くだけだ。射精しても、君の負けだ」

 ここで文句を言うことも出来るだろう。あまりに優太に有利なルールだ、と。しかし、栄一は我慢する。春子の柔らかそうな舌先から、逃れるようにして腰を引いた。親友の言うとおりにして、それで勝利するのだ。一言の文句も出させないように。

「……、分かったよ。お前の言うとおりにする」

 右手も止めようとするのだが、やはり止めることが出来なかった。まるで自分も催眠術にかかってしまったかのように、止めることが出来ない。栄一はその可能性を思い浮かべて戦慄した。自分の目もまた、惚けたものに変わっているのではないか、と。
 だが、すぐにその考えを否定する。優太から仕掛けてきた勝負、催眠術という小細工を使って勝利しても、彼は満足しないはずだ。卑怯な手を嫌う人間だということを、栄一は信じていた。
 ならばやはり、この止まらない右手は自分の意志なのだ。強烈に性交を求める、快楽を求める、雌を求める自分の本心なのだ。栄一は歯を食いしばって前を向いた。

「……母さんには、ぼくがたくさん愛してあげるからね。母さんのアヌスが壊れちゃうくらいに」
「ふぁ……ふぁいっ!」

 母親に向かってにっこりと笑う。そこだけを切り取れば、仲睦まじい息子と母親なのだが、少し視線を降ろせば二人は裸体で交わっているのだ。ガマン汁を滴らせながら、栄一は自慰行為を続ける。せり上がってくる射精感に堪えていると、親友の柔らかい視線が飛んできた。

「ゆきがそうだったように、母さんにも弱点があるんだよ。栄一、どこだと思う?」
「……」

 返ってこない回答に構わず、優太は楽しげに続けた。

「へそなんだ。ここを弄くってあげるとね、面白く変わっちゃうんだよ。よく見ててね、栄一」

 菊穴に肉棒を突き刺したまま、優太は身体を曲げて母親のへそに舌を這わした。なんと柔らかい身体なんだと驚いていると、聞いたことの無い春子の嬌声にさらに驚いた。

「にゃううっ!! はぁ……っ!! だ、めえっ!!」

 一オクターブ高くなった喘ぎ声が、春子の唇から飛び出してくる。もとより大きな乳房が一回り大きくなって、ぐにゃぐにゃのゼリーのように揺れた。やや色素が落ちた乳首もさらに勃起し、愛撫を待つように震える。巨根を絶対に逃さないと決意を示すかのように、息子の腰にむっちりとしたふとももが回る。へそを一つ舐められただけで、春子は壊れてしまったのだ。

「にゃうっ、にゃあっ……! おち×ぽ、おち×ぽぉっ!! 優太くんのおち×ぽ、おっきくて、気持ちいいよぉっ!! 春子のお尻を壊してえっ!!」
「いいよ、母さん。すぐに、壊してあげる。母さんのアヌス、ぐちゃぐちゃにしてあげる」

 肉同士がぶつかり合う音と、にっちゃにっちゃとローションがかき混ぜられる水音が響いた。そこに猫が鳴くような春子の嬌声が入ると、官能の極地が完成する。

「はにゃ、やぁあっ!! すぐ、イっちゃう、ああっ!! もっと、おち×ぽ欲しいのに、もう、イっちゃうようっ!! ああ、ダメええっ!! 春子、春子っ、ああっ!! イクうっ!! にゃああっ!!」

 ぷしゅりと、無毛の恥丘から潮が噴射された。次いで、がくがくと揺れる春子の身体がテーブルに当たる固い音。最後には「にゃうにゃう」と猫状態な人妻の呼吸音だけが残った。
 母親のアヌスから肉棒を引き抜くと、そこから湯気が上がった。いつの間にか、優太の身体は汗だくになっている。彼は春子の頭をゆっくりと撫でた。すると、彼女は安心したかのように呼吸を落ち着けて、テーブルの上に乗ったまま丸くなってしまった。まるで本物の猫のように、小さく寝息をたてはじめた。

「これも催眠術か、優太」
「可愛いでしょ? 猫みたいな母さんも」

 髪から垂れてきた汗を拭いて、優太は爽やかな笑顔を栄一に向けた。びくびくとする肉棒に視線をやらなければ、本当に健全な好男子だ。

「……悪趣味だ」
「そう。栄一なら気に入ってくれると思ったんだけどね」

 正直なところを言えば、相当参ってしまっていた。猫のように啼く春子はやはり可愛くて、一瞬でも気を許してしまえば襲ってしまっていただろう。硬くなった海綿体を擦る手が一層激しくなってしまった。
 なにはともあれ、あと一勝負だと栄一は深呼吸をした。だが、最後の一人は『彼女』なのだ。幼少時からずっと想いを寄せていた幼馴染。

「……最後だよ、栄一。本当にまざらなくていいの? だって、最後に抱くのは、君の大好きな、舞なんだよ」
「……うるさい」

 視線を上げると、すでにテニス部の美少女は優太と自分の間に立っていた。惚けた瞳に力は無く、すらっと伸びた手は秘処に伸びている。くちゅくちゅと音がたっているのは、間違いなく不浄の穴を弄くっているのだろう。指の間からちらちらとパイパンの大陰唇が覗いた。
 優太は舞の両肩を抱くと、そのまま一緒にソファに座った。自分の膝の上に彼女をしゃがませる。少しだけ開いた秘裂から、サーモンピンクの花びらが覗き、とろりと濃い愛蜜が零れた。
 血走った目を、想い人の陰部へと向ける。自然と呼吸が荒くなり、見えそうで見えない雌菊がもどかしい。やはり、ゆきや春子と違い、冷静でいられない。

「舞のアヌスはね、締め付けがちょうどいいんだ。おち×ちんをね、全体的にきゅうっと締め付けてくれる」
「やめろ」
「栄一、代わってみるかい、ぼくと。君が舞の恥ずかしい穴を味わうんだ。ほら、よく見てごらん」

 そう言うと、舞の腰を抱いてぷるんとした臀部を栄一の方へと向けてやった。スコートはすでに脱がされていたので、白桃の中央には薄ピンクのアヌスが静かに息づいていた。ひくひくといかにも物欲しげに動いている。「やぁ……っ」と羞恥の声を漏らす舞に、栄一の動悸が速まった。

「この中はとっても気持ちいいんだ。そう、とっても。どう、栄一。男として、知っておきたくない? アナルセックスの快楽を、さ」

 うっすらと笑みを浮かべた優太は、舞の尻穴を左右に押し広げた。
 むんとした強烈な匂いが漂ってくるようで、栄一の理性が吹き飛んでしまいそうになる。強引にそこから視線をずらすと、昂ぶる感情をそのまま叫び声に変えた。

「うるさいっ!! いいから、早くはじめろっ!!」

 怒声をあげる栄一にちっとも動じない優太は、穏やかな表情のまま、舞のアヌスに巨根を突き立てた。じゅむりと肉壁が抉れる音と、美少女の大きな喘ぎ声が響いた。

「はううっ!! やあっ!! ふ、太いよぉっ!!」

 頭を仰け反らして、あまりに巨大な肉棒に舞は悶絶した。しかし、確実に快感を得ているようで、彼女は自らシャツを脱ぎ去ってしまった。形の良い乳房がぶるるんと震えて、溢れ出した母乳を飛沫させる。

「き、気持ちいいようっ! アナルセックスぅ……! 太くて長いのが、わたしの奥まで来てるのおっ!!」

 バランスをとりながら、優太の膝上で舞は腰を振るう。股を開いているので、愛蜜で滴る蜜壷が丸見えだ。さらに今回は、アヌスの内側の粘膜まで観察することが出来た。栄一は股間に刺激を与えながら、結合部に顔を近付けていく。

「お尻おち×ぽぉ、気持ちよくて、おかしくなるぅ……っ! あっううっ! はぁん、んんっ! お、おっぱいが止まらないっ!」

 ぽたりぽたりと栄一の額に熱い液体がかかった。何かと思い指ですくってみると、とろりとした白濁の液体だった。口に含む前にそれが幼馴染の母乳だと分かった。視線を上げると、母乳のシャワーがはじまっていた。ぴゅっぴゅと絶えず溢れる母汁が、股間を滾らせた男を白く染め上げていく。

「ま、舞……」

 栄一の脳裏に、期末試験の勉強会を開いた夜が浮かんだ。あの時は、寝ている優太の上で、舞と交わったのだ。

「はぁ~っ! やぁ、だめっ! だめよぅ、優太ぁ! こ、壊れちゃううっ!!」

 ちょうどあの時と反対だ。意趣返しのように、性交を見せつけられている。しかもアナルセックスをだ。

「あぅっ、やあっ! おっぱい、弄らないでえっ! だめだめ、ダメえっ!! 母乳が、漏れちゃ……、ううっ! あううっ!」

 あの夜は興奮した。激しく興奮した。今にも起きだしそうになる優太の上で、交わったのだ。興奮しないほうがおかしい。

「ひぃんっ!! く、クリトリス、ああっ! 抓っちゃダメっ! い、痛いよぅ! と、取れちゃうってばあっ!! あっ、ううっ、やあぅうっ!!」

 今、優太は興奮しているのだろうか。自分の前で、親友の前で舞と交わって、激しく興奮しているのだろうか。

「ひゃっ、ううっ、はぁ……んんっ! お尻がぁ……、お尻がやけどしそうだよぉ……! お尻おち×ぽ、クセになっちゃうよう……っ!!」

 舞は興奮しているのが分かる。しかし、あれは催眠術にかかっているからだ。あんなに嬉しそうに、あんなに気持ち良さそうに、あんなに……。

(……本当にあれは催眠術なのか!?)

 胸の奥にざわりとした疑心が生まれた。本当は、素の状態で純粋にアナルセックスを愉しんでいるだけなのではないか。本当は、優太と謀って、自分の前で視姦セックスを堪能しているのではないか。
 ――本当は、優太と付き合っている状態で、寝取り寝取られを味わいたい……味わせたいだけなのではないか!?
 僅かな疑いは、疑心暗鬼に変わっていく。栄一はなおも肉棒を擦りながら、じりじりと二人に近付いていった。

(……何やってんだ、俺は……。舞は俺に言ってくれたじゃないか、信じてるって。だから、俺も信じてやらなくてはいけないんだ。舞のことを信じてやるんだ!)

 しかし、親友の巨根が上下する度にめくれる尻肉の卑猥さが、栄一の思考を迷わせる。理性を剥がしていく。本能をむき出しにさせる。

(も、もう……、いいんじゃないか、どうでも……。限界だ、限界なんだよ! もともと、無理だったんだよ! 大好きな女が他の男とアナルセックスをしてるんだぞ!? 耐えられるわけがない! ああ、ちくしょう! やってられるか! 今すぐ! 俺が、舞とアナルセックスをしてやるっ!!)

 双眸に野生の光を宿らせると、栄一は飛びかかろうと腰を折り曲げた。優太を脇へと殴り飛ばしたあと、すぐさま舞のアヌスに挿入する。やる。もう、やるしかない。
 張り詰めた瞬間に、栄一の脚が床を蹴り飛ばした。二人との距離が縮まり、まさに接触する直前、家中を貫くような叫び声が轟いた。

「舞っ!! 君が好きなのは誰だっ!!」

 びたり、と栄一と舞の動きが止まった。とても信じられなかったからだ。声の主――優太がこんな大声を出せるとは、信じられなかった。

「舞っ、答えろっ!! 君は、誰が世界で一番好きなんだっ!?」
「わ、わたしの……、好き、な……、人……?」

 アヌスを貫かれたままの美少女が、囁くような声を出した。彼女の惚けた瞳が少しずつ生気を取り戻していく。

「わたしの……、わたしのっ、好きな、人は……っ!」

 熱い涙が溢れ出し、とうとう舞の瞳は完全に覚醒した。眼前の栄一をまっすぐ捉えて、叫ぶように告白した。

「栄一だよっ!! わたし、栄一が大好きなのっ!! 小さいころから、ずっと! ずっとずっと! 栄一のことが好きだったのおっ!!」
「ま、舞……っ!!」

 世界が弾けるような感動が、栄一の胸にやってきた。ただの言葉が、こんなに心を揺さぶるのか。彼の双眸に熱いものがこみ上げてくる。

「ゆ、優太ぁ、ごめんなさい! あなたの心を傷つけて! わたしが、迷ったりしたから、こんなことになったの! わたしが全部悪いの! ごめんなさい、優太! ごめんなさい、栄一!」

 泣きじゃくりながら、謝り続ける舞だったが、アナルセックスは止めていなかった。なおも肉体は快楽を求めて、巨根を直腸に預けている。
 彼女の喘ぎ声の最中、男の荒い呼吸音が響きだした。優太のものだった。脂汗を流しながら、腰を小刻みに動かしはじめた。彼もまた限界が近い。誰の目にも明らかだった。

「ごめんなさいっ! 大好きな人の親友のおち×ちんで、アナルセックスする女でごめんなさいっ!……でも、でもおっ!!」

 いよいよ優太の喘ぎ声の方が大きくなった。切羽詰ったような呼吸に、激しい腰遣い。彼は舞の両肩をきつく抱き締めた。

「でも……っ! こんな最低な女でもね、栄一のことが好きなのっ! わたし、栄一のことが、世界で一番、大好きなのっ!!」
「舞っ!!」

 彼女の名前を叫んだのは、栄一と優太、まったく同時だった。
 そしてその直後、優太の怒涛の射精がはじまった。巨根から送り出される大量の白濁液は、美少女の直腸を溺れさせる。ねっとりと絡みつく濃い精液は、然るべき場所でないのに孕んでしまいそうだ。催眠術師は腰をがくがくと震わせながら、最後の一滴まで送り込んだ。
 しかし、当の舞にとって、それは瑣末なことになっていた。自身の唇に被さっている、栄一の舌に夢中だったからだ。

「舞……、舞っ!! 俺も、お前が世界で一番、好きだっ! 大好きだっ!!」
「栄一、栄一ぃ……!」

 正真正銘、一片の曇りなく互いを信じ合った男女は、終わりなく舌を絡め合った。そして、そうなることが自然のように、一つになった。男と女、男性器と女性器。アナルセックスでは無い。自然な結合だった。
 すでに、舞の不浄の穴に、巨根は存在していなかった。
 二人はこの時に気付くべきだったのだ。
 彼が残した言葉に気付くべきだったのだ。

「君の、勝ちだね。おめでとう。……さよなら、栄一」

 二人の喘ぎ声が響くリビングから、二つの影が音も無く去っていった。


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