2010年03月10日

3/10(水) OPEN

調整があるとすれば歓迎ムード
 まずは、寄付き前に発表される1月の機械受注統計が注目される。前月に20.1%増
と大幅なプラスになった反動から、前月比3.5%減と2ヶ月ぶりのマイナスが予想され
ている。ただ、これを大きく下回ったとしても「前月が大きく上振れたため」「回復
傾向にある」といった見方になりそうである。最悪期は脱したとの見方から、嫌気す
る流れにはなり難いとみられる。一方、上振れるようだと、ショートカバーを誘発さ
せる要因になる可能性はある。ただ、SQを控えて大きな振れは避けたいこともあ
り、タイミングとしては売り買いともに寄り付き後の反動を狙ったスタンスとなろ
う。また、好需給関係が継続しているが、「SQ週の水曜日は荒れる」といったSQ
に絡んだアノマリーが意識されてくることも考えられる。
 テクニカル的にはトレンドは強く、過熱を冷ます意味での調整があった方が良い状
況である。SQ通過後のアク抜け期待が、先週の日銀による追加金融緩和報道によっ
て先回りで動いていており、下値の堅さは意識されることになる。先物市場でのクレ
ディ・スイスの商い次第の面はあろうが、調整があるとすれば歓迎ムードといったと
ころか。物色としては為替相場の不安定さもあって金融、不動産といった内需系セク
ター。不動産については、野村証券が募集する「ドイチェ・グローバルREIT投信(通
貨選択型)中国元/ロシアルーブル」が設定されることも手掛かり。日本を含む世界
各国の金融商品取引所に上場されている不動産投資信託証券等(REIT)を実質的な主
要投資対象としており、REITなどセクターへの波及期待も。また、全体としてはこう
着となりそうであり、テーマ性のある材料株や仕手系色の強い銘柄には引き続き短期
資金が向かいやすいとみられる。






強材料
・NYダウ小幅反発、金融セクター主導で上昇
・DRAMスポット、続伸
・景気一致指数、リーマンショック前の水準に回復
・2月工作機械受注、前年同月比3.1倍と回復持続
・野村、主要400社の2010年3月期経常利益見通しを増益予想に転換
・GSユアサ<6674>やツガミなど材料株物色は活況

弱材料
・半導体株SOX指数続落
・NY金相場、続落
・LMEニッケル先物、小幅続落
・バルチック海運指数、9日ぶり反落
・東証REIT指数、続落

留意事項
・ポルトガル、英国の格付けに関する懸念
・NYドル円相場(89円91銭−93銭)
・欧州株小動き
・英バークレイズ、米国金融機関の大型買収を検討
・NY原油先物、3日ぶり反落(1バレル=81.49ドル)
・NY債券市場、反発(10年債利回り0.019%下落)
・長期金利、下落(10年債利回り1.300%)
・1月機械受注
・2月企業物価指数
・中国2月貿易収支
・仏1月鉱工業生産
・英1月鉱工業生産
・米MBA住宅ローン申請指数


本日のスケジュール

<国内>
08:50 1月機械受注(前月比予想-3.5%、12月+20.1%)
08:50 2月企業物価指数(前年比-1.5%、1月-2.1%)
11:00 平野官房長官、定例記者会見
16:00 平野官房長官、定例記者会見

<海外>
09:30 豪・1月住宅ローン(予想2.0%、12月-5.5%)
14:00 中・2月貿易収支(予想+71.5億ドル、1月+141.7億ドル)
16:00 独・1月貿易収支(予想+145億ユーロ、12月+135億ユーロ)
16:30 タイ中銀政策金利発表(現在1.25%、現状維持の予想)
18:30 英・1月鉱工業生産(前月比予想+0.3%、12月+0.5%)
18:30 英・1月製造業生産(前月比予想+0.2%、12月+0.9%)
21:00 米・先週MBA住宅ローン申請指数(前回:14.6%)
24:00 米・1月卸売在庫(予想+0.2%、12月-0.8%)
03:00 米財務省10年債入札(銘柄統合、210億ドル)
03:00 トリシェ欧州中銀(ECB)総裁が講演予定
04:00 米・2月財政収支(予想-2220億ドル)
05:00 NZ準備銀行政策金利発表






債券先物3月限は堅調推移か

<円債市場> 
9日 債券先物3月限終値:140円26銭 レンジ:140円14-30銭 19003枚
限月交代に絡んだショートロールに伴う3月限の買いが入ることやユーロ圏諸国
および英国のソブリンリスク増大を意識して債券先物3月限は堅調推移か。
現物債の取引では長期、超長期ゾーンの気配がややしっかりとなりそう。5年
カレントの気配も強含みか。

予想レンジ:債券先物3月限 140円05-35銭 10年債 1.310-1.320%

<米国債概況>
10年債利回り:3.70% JUN BOND (117 02 /32 +05/32)
9日の米国債券市場では2年債などの中期債利回りが低下。エバンス米シカゴ連銀
総裁が雇用創出の兆候はほとんどみられないとした上で、一定の期間にわたる
緩和的な政策が適切との見解を示したことが意識されたようだ。金融株主導で
NYダウが上昇したが、この日行われた3年債入札がまずまず好調な結果となった
ことも債券相場を下支えした。
なお、3年債入札における最高落札利回りは1.437%(予想1.449%)、応札倍率は
3.13倍となった。(前回2.83倍)

債券利回りは、2年債が0.85%まで低下し、0.86%で取引終了。10年債は3.67%
まで低下し、3.70%で引けた。






円買い圧力:リパトリ+IPO

2010年03月10日07時25分
為替オープニングコメント
円買い圧力:リパトリ+IPO

 9日のドル・円は、東京市場では、3月期末に向けたリパトリ(外貨建て資産売却・
円買い)で90円33銭から89円86銭まで軟調推移、欧米市場では、格付け会社フィッ
チ・レーティングによる「ユーロ圏でソブリンデフォルトの可能性」を受けて90円11
銭から89円63銭まで続落、89円99銭で引けた。
 ドルが下げ渋った材料として、易綱中国国家外為管理局(SAFE)局長の発言「米国国
債市場は中国にとって重要な市場、米国債の保有は政治的問題にならない」や、米国
3月の非農業部門雇用者数が+30万人になるとの噂が挙げられている。
 3月の期末決算に向けて、本邦企業によるリパトリ(外貨建て資産売却・円買い)が
上値を抑える展開が続いている。今月は、日本版本国投資法や第一生命保険のIPO
(新規株式公開)という円買い圧力が加わっており、例年以上に円買い金額が多いと
予想されている。
 2009年4月、日本政府は海外に留まっている本邦企業の内部留保の国内への還流を
促すために、海外子会社から受け取る配当利益の95%を非課税とした(日本版本国投
資法)。今月の日本版本国投資法による円買い金額は、1兆円から1.5兆円規模になる
のではないか、と予想されている。
 第一生命保険のIPO(新規株式公開)に対する海外投資家からの円買い金額は、海
外への売り出し249万6635株、売り出し価格を15.5万円とした場合、約3870億円とな
る。
 パパンドレウ・ギリシャ首相がオバマ米大統領と会談した後、非公式に国際通貨基
金(IMF)と会談して支援を要請するのではないか、との憶測が「欧州通貨基金
(EMF)」構想を生み出した。メルケル独首相とショイブレ独財務相は肯定的だが、
ウェーバー独連銀総裁とシュタルクECB専務理事は否定的であり、リスボン条約の改
正も必要となるため、ギリシャ財政問題は予断を許せない状況が続く。
 本日のドル・円は、3月期末決算に向けたリパトリ(外貨建て資産売却・円買い)で
上値は限定的だと予想される。

【テクニカル分析】
・上値抵抗線:92円40銭(124円14銭-110円67銭)
【ドル売り要因】
・オバマ米大統領:金融危機責任手数料・新金融規制案⇒米金融機関の収益圧迫
・米連邦準備理事会(FRB):低金利「長期間」⇒ドルキャリートレード⇒秩序あるド
ル下落
・米財政赤字(10年度予想1.56兆ドルGDP比10.6%債務上限14.294兆ドル)⇒格下げ懸

・中東地政学的リスク&中国景気刺激策解除&ドル建て原油取引中止観測
・米&中軋轢:人民元・米国債・中国軍事力拡大・台湾武器・サイバー攻撃・人権問

・3月期末リパトリ(外貨建て資産売却・円買い)&日本版本国投資法&本邦生保IPO


yoshi438 at 08:37OPEN  この記事をクリップ!
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