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ラブリーボーン
(原題:THE LOVELY BONES)
キャッチコピー:これは、私が天国に行ってからのお話
製作国:アメリカ/イギリス/ニュージーランド
製作年:2009年
配給:パラマウント・ピクチャーズ・ジャパン
ジャンル:ドラマ/ファンタジー/サスペンス
上映時間:135分
<キャスト>
Saoirse Ronan(シアーシャ・ローナン)
Mark Wahlberg(マーク・ウォルバーグ)
Rachel Weisz(レイチェル・ワイズ)
Susan Sarandon(スーザン・サランドン)
Stanley Tucci(スタンリー・トゥッチ)
and more…
<スタッフ>
監督:Peter Jackson(ピーター・ジャクソン)
製作:Carolynne Cunningham(キャロリン・カニンガム)、Frances Walsh(フラン・ウォルシュ)、Peter Jackson(ピーター・ジャクソン)、Aime Peyronnet(エイメ・ペロンネ)
製作総指揮:Steven Spielberg(スティーヴン・スピルバーグ)、Tessa Ross(テッサ・ロス)、Ken Kamins(ケン・カミンズ)、James Wilson(ジェームズ・ウィルソン)
原作:Alice Sebold(アリス・シーボルド)
ラブリー・ボーン (ヴィレッジブックス)
脚本:Frances Walsh(フラン・ウォルシュ)、Philippa Boyens(フィリッパ・ボウエン)、Peter Jackson(ピーター・ジャクソン)
撮影:Andrew Lesnie(アンドリュー・レスニー)
音楽:Brian Eno(ブライアン・イーノ)
<受賞歴>
【放送映画批評家協会賞】
若手俳優賞:シアーシャ・ローナン
その他多数ノミネート
<解説>
アリス・シーボルドの同名ベストセラーを「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソン監督が映画化した異色のファンタジー・ドラマ。
わずか14歳で残忍なレイプ殺人犯の犠牲となり天国へと旅立った少女が、崩壊していく家族に魂を寄り添わせ、その再生を見守る中で自らも悲劇を乗り越えていく姿を、優しい眼差しでファンタジックかつサスペンスフルに綴る。
出演は、14歳のヒロインに「つぐない」のシアーシャ・ローナン、その両親にマーク・ウォールバーグとレイチェル・ワイズ。また、「ターミナル」「Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?」のスタンリー・トゥッチが憎々しい犯人を好演。
<あらすじ>
優しい両親とかわいい妹弟に囲まれ、楽しく幸せな毎日を送っていた14歳の少女、スージー・サーモン(シアーシャ・ローナン)。
初恋の予感に胸をときめかせていたある冬の日、彼女は近所の男(スタンリー・トゥッチ)に無慈悲に殺されてしまう。
最初は自分が死んだことにも気づかなかったスージーだが、やがて天国の入り口に辿り着く。
そんな中、犯人は警察の捜査を切り抜け、平然と日常生活を送っている。
一方、愛する娘を失った家族は深い悲しみに暮れていた。
やがて、父親(マーク・ウォールバーグ)は残された家族を顧みず犯人探しに妄執し、自責の念に苛まれていた母親(レイチェル・ワイズ)はそんな夫に耐えられずに、ついに家を出てしまう。
バラバラになっていく家族を、ただ見守ることしかできないスージーだったが…。(allcinemaより)
<感想/レビュー>
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソン監督で、スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮で携わり、ドリームワークス協賛ですので、これは観ないわけにはいきません!ということで観て来ました。
私は、ピーター・ジャクソンが監督で、スピルバーグが関与しているっていうこと以外の前知識は一切つけず、原作も読まずに観に行ってきましたが、主人公のスージー(シアーシャ・ローナン)が殺されるって、最初からあらすじで出てたんですねぇ。
予告を観る限り、なんだか幸せそうなファンタジー映画なんかなぁ?とか思ってましたが、それは大間違いでしたね。
なんと言ってもこの映画は、主人公のスージーを演じたシアーシャ・ローナンに限りますね!
ジョー・ライト監督の『つぐない』で、若干13歳にしてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたらしいですが、この『ラブリーボーン』で主演をはっている年齢も、まだ若干15歳でございます。
なんとも青い瞳が美しい、綺麗というか可愛いというかキュートな女優さんでございますが、『ラブリーボーン』では、放送映画批評家協会賞若手俳優賞を受賞しましたけれども、まだ子役ですが、今後更なる活躍が期待できそうな女優さんでございます。
正直、マーク・ウォールバーグも、レイチェル・ワイズも霞んでましたからね。
しかし一人、シアーシャ・ローナンとはる演技、というか、それ以上の凄まじい演技をした男がいました。
近所の住人で、スージーを殺すという役を演じたスタンリー・トゥッチ!
この人の演技が、もぉ凄いとかそういうのもあるんですが、引くくらいに気持ち悪い。
嫌悪感すら覚えそうな変質的人物を、見事に演じておりましたね。
まさに怪演!
こんなのが、もしかしたら近所とかに居るんかなぁ?とか思うと、私もわが子を外に出したくありません。
あと、お婆ちゃん役のスーザン・サランドンは、『ロッキー・ホラ・ーショー』にしても『テルマ&ルイーズ』にしても『デッドマン・ウォーキング』にしても。やはり上手い女優さんですね。
メリル・ストリープの対極にある名女優さんだと思います。
映画自体の話なのですが、思った以上にファンタジックな要素が薄いように感じましたね。
監督がピーター・ジャクソンなので、もっと壮大で幻想的なファンタジーだったりするのかなぁとか思いましたが、なんだかそれ程でもない印象。
スピルバーグ流とも言える笑いの遊び心は、少しだけ見られることができたんですけえどもね。
それよりこれは、緊張感のあるミステリー要素の方がかなり強いように感じますね。
長回しとか、間とか、クロスカッティングとかの様々な映画的手法で、かなりの緊張感を生んでいたんじゃないかなぁと思います。
この辺もやっぱり、ピーター・ジャクソンというよりかは、スピルバーグの『ジョーズ』とかその辺でお得意とする緊張感に似ているような気がするんですよねぇ。
悪く言えば、ピーター・ジャクソンの良さを、スピルバーグという大物が喰ってしまってるんじゃないかなと…
まぁ、私はスピルバーグファンなのでイイんですけれどもね。
事実、今までの過去の映画、例えば『ポルターガイスト』なんかにしても、あれはトビー・フーパー監督というよりは、製作と脚本に回ったスピルバーグの作品とも言える映画で、それが功を奏しているわけでございますから、悪いというわけじゃありません。
しかし、スージーは、トウモロコシ畑の中に掘った地下で、異常者とも言える男にレイプされて殺されたわけなんですけれども、度々出てくる名作著書や(その中には、トールキンの『指輪物語』も入ってたけど、これは『ロード・オブ・ザ・リング』の宣伝ですか?)トウモロコシ畑での異常犯罪で思ったんですけれども、コレって、先日残念ながら他界した、J・D・サリンジャーさんの『ライ麦畑でつかまえて』のオマージュなんじゃなかろうかと。
この『ライ麦畑でつかまえて』は、名著でありながら、ジョン・レノンを殺害したマーク・チャップマンや、レーガン元大統領を狙撃した、ジョン・ヒンクリーの愛読書であり、そういった暗い部分を持っています。
つまり、スージーがジョン・レノンやレーガンであり、スタンリー・トゥッチが、マーク・チャップマンやジョン・ヒンクリーという解釈。
しかし、スージーは、社会対して大きな影響力を持った大人でもなければ、有名人でもないカメラ好きの恋する夢を持ったいたいけな少女でございます。
殺される理由がさっぱりわからない。
どう考えても、異常者による異常犯罪なんですよね。
こんなことがあってイイわけがない!
犯人は法によって裁かれるべきだと私は思うんですけれどもね…
しかし、両親の愛娘を思う姿、特にマーク・ウォールバーグのスージーを思う気持ち、また逆にスージーが父(家族)を思う気持ちには、同じく娘を持つ父親として、胸を打たれました。
泣きそうで泣きませんでしたけれども…
そぉ、泣けるほどの感動作というわけでも、正直ないんですよ。
全米だけで250万部も売れたというベストセラー小説の原作を読んでないのでなんとも言えないのですが、結局テーマが散漫で、やりたいことを詰め込みすぎたのかなって感じですね。
それでも、私は普通以上に楽しめました☆
ということで総評
ファンタジックかつミステリアスかつ家族愛を描いた、ミステリアスファンタジーヒューマンドラマとでもいう映画でございましょうか?
シアーシャ・ローナンの可愛さと、スタンリー・トゥッチの気持ち悪さを観るだけでも一見の価値はあるかもしれません。
正直何かが足りないというか、何かを省いたほうがイイという印象を受けましたが、これはこれでイイような気もします。
個人的には、子を持つ父親には、是非とも観てもらいたい作品でございますね。
サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』が好きな人にもイイかも。
因みに、これは、スージーが天国に行ってからのお話ではなく、天国と地上の狭間を彷徨っている状態でのお話です。
映画の中の名言・名台詞
「犯人は知らない。父親がどんなに自分の子供を愛しているかを」
映画『ラブリーボーン』より
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物語は重いんですが、ジャンルとしてはファンタジーっぽいですね。
感動ものとまではいかないんですが、切なくて良い作品だと思いましたよ。