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2/25(土) 「君よ生きて」@銀河劇場(マチソワ)

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龍平劇団の「君よ生きて」を見てきた。

天王洲の銀河劇場。

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ここはバブルな建築。ずいぶんと久しぶりだ。
前に来たときは濱田めぐみのライブだった。
この時は、彼女の「自由を求めて」を聞いて、いろいろ漏らしてしまったのだった。


この公演、望月龍平のライフワークになりつつあるが、私も長い期間をかけて醸成と熟成を重ねる様に見ていきたい。

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この公演は4年目のシーズンを迎えた。
私も過去シリーズを全て制覇しているので、観劇回数の多寡はともかく、自分の中でも特別な存在の舞台だ。

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今回は先行予約に参加した後にキャスト発表などもあり、主要キャストを押さえるためにマチソワまでしてしまった。

マチソワ、疲れるんだよね。
いい舞台になればなるほど疲れる。
いい舞台は必ず自分の中に入ってくる。
だから、感動は当然ながら疲れるのである。私はマチソワはあまりしないようにしている。
でも、そんなマチソワ否定を覆された。

昼公演に座長の望月龍平登場。

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主演のトモキとしての登場だ。
軟弱設定のトモキには、望月龍平の持ち役である「ユタ」(ユタと不思議な仲間たち)と被るところがある。
望月龍平のトモキ、いいと思った。
かつて「文七元結」の主演の長兵衛を望月龍平がやったときは「しっくりきている」と思った。
自分の芝居と演出をよく理解していると思ったのである。
それと同じように、望月龍平の描くトモキ像を見せてもらった。
龍平の演じるトモキは決して前に出ない。
周りの役者を引き立てるように喋らせる。
狂言回しとしてのトモキを確実に演じていた。
今回彼は、舞台の中心に立ちながらも座長であり、演出家でもあった。
演出家として各キャストにスポットライトを当てるように、控えめに演じていた。
できることなら、我がままに演じる望月龍平も見てみたいと思った。
せっかく、役者として復活したのだから。
戻ってきてくれてありがとうと言いたい。


主要キャストも相変わらず良かったのであるが、その中でも一番光っていたのはこの子だろう。

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熊谷彩春ちゃん、凄かった。

毎回、龍平劇団では発掘があるのだが、今回もお宝掘り当てた気がした。辿り着いたのである。
彼女、16歳とは更に驚き。凄い子に会わせて貰って感激だ。
彼女の凄いとこは、歌が澄み通っている。
高いソプラノで歌いきるところは、ベテランの女優でもかなわない。
しかも、しっかりと存在感を出していた。
存在感とかムードって、なかなか醸成されないものだろう。
4番打者の長打力と同じ。練習で身に付くものではないだろう。
ぜひこれからも舞台に出続け、大人たちを驚かせてほしい。
16歳ということもあるが、何も恐れずに突き進んでほしい。
悪い大人たちにも騙されないようにね。
 
他には、大阪弁で登場の麻田キョウヤ。
彼に会うのは「Ordinary Days」以来だ。
龍平カンパニーとは少し離れたところにいながら、スパイスを効かせるように登場。
やはり異分子は必要だ。
予定調和は気楽で楽しいけど、突発要素は見る側に緊張感を与える。
 
出雲綾さんはマンマ以来だったが、印象は全く違った。こんな肝っ玉母さんだったかな?みたいな。

龍平さんと裏側の主演の萬立くんもよかった。
若者らしさが溢れており、これからに期待できる。



他のキャストも安定の素晴らしさ。
ムーチョ、青木君、トミー、コニタンみんなよかった。

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龍平劇団では、この作品のテーマを「命のバトン」においている。
しかし、龍平君の思いとは別に、俺は「君よ生きて」は「家に帰る」物語だと思っている。
自分の居場所である「家」に戻ること。そして、そこに連なる思い。重要なことである。シベリア、満州、南アジア、様々な場所から多くの人々が家に帰ったのであろう。
そこに深まる思いがあるのだろうと思う。

それ以外では、最後の桜がポイントだろう。
まさに「やられた感」の究極。
あの桜には、やられました。

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あんな演出、龍平君にしてやられたな、と思いました。
客席もあの瞬間は、壊れてましたね。
私の前の席の女性は、あのシーンで大きな声で「あ、ああ、ああああああああ」と言ってました。 (彼氏とお楽しみでもそんな声出さないよね?というような声出して泣いてました←何事にも台無しな私です)
 
特にリピート組はやばかったと思います。
初演時から持っていた悶々とした思いが4年越しで解決されました。
あの3人を日本に、家に帰してあげたいという思いを解決してくれた。
現実の3人は救われなかったかもだけど、せめて物語の中でだけは救ってあげたいというのは、観劇したすべての人が思っていたはず。
私も。あれを見たときは「救われた」と思いました。

私も今年は、桜の木の下で、一人でも一献やるつもりです。


事務局のみなさんにも感謝。
急なスポンサー募集とか大変だったでしょう。
演劇はプロムナードから始まる総合エンタメなので、予約から始まり劇場のモギリまで。全て楽しませてもらいました。

これからも、龍平劇団を楽しませてもらいます。
いろいろな意味で長い付き合いの劇団になってほしいです。キャストの皆さんは四季時代から存じ上げている人ばかりなので。
もちろん、若い人たちにもドンドン出てきてほしいです。 

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