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4/24 「DAICHI」@中目黒キンケロシアター


中目黒というとある意味、私のなかでは鬼門である。
いや、鬼門というよりも親の敵に近いかもしれない。

昨年一杯まで担当していた、某巨大銀行の国家プロジェクト。
総本部が中目黒にある。
午前は中目黒で会議、午後はお台場に戻り作業指示。
逆のパターンも多くあった。
午前にお台場で作業指示してから、午後は中目黒で会議。
午後8時まで会議してから反省会、そして終電まで翌朝の準備とかもあった。

たくさんの人に怒られたよなあ、、、、、、

そんな恨み満載の街が俺の中での中目黒である。


ここから本題であるが、ミュージカル「DAICHI」を中目黒でやるという。
再演であるが、初演時は忙しくていけなかった。
初演時はチケットも初日前に完売するほどの好評の舞台だった記憶がある。

我家の家訓に
「見たい舞台は見れるうちに見ておけ
同じ舞台は2度とない」

というのがある。

初演時と同じとはいかないまでも、それなりには楽しませてくれるだろうと、
上から目線で出掛けてみた。(これがいい意味で裏切られるのであるが)

4/24の初日に運良く出掛けられた。
まあ、暇だからね。平日にも芝居は見に行くよ。
場所は中目黒のキンケロシアター。


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舞台のストーリーは、公式ホームページから、軽くコピペさせてもらおう。
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農家の娘として生まれた早苗は、
夫の貴男とともに農業を継ぐが

「無農薬をやりたい」

という早苗たちの想いは、
父母や周囲との対立を生む。

そして、ある日突然失ってしまった、大切な命。

絶望の淵にいた早苗たちを救いあげたものはー。

北海道・洞爺湖のほとりに実在する
「佐々木ファーム」の奇跡の物語をミュージカル化。

『人が食べるものを作る』ことに生きる人達の、
愛にあふれた物語。

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有機農法の話というと「北の国から」を思わず思い出してしまうけど、
それ以上に別世界で、家族とか親子の世界を感じさせてくれた。

キャストの話をしながら、感想を書いていこう。

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なんと言っても、五十嵐可絵。

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彼女、私にとっては15年ぶりくらいの舞台だ。
いつ以来かというと、
「二人のロッテ」以来。
え?そんなに前か、、、、、

ふたりのロッテ(2007/8/18)

すいません、9年ぶりくらいでした。

マンマで3人娘をやって来て以来、彼女をウオッチしていた。
松山でいい芝居をしているという噂も聞いていた。

見学商売
坊っちゃん劇場「幕末ガール」五十嵐可絵は今日も愛媛に生きて歌っている

そして今回、吉沢梨絵の後任としてバトンを受けたのである。

9年ぶりに会った彼女は全くマンマ時代の面影なく、普通に大人の女性であるが、今回の二人の子持ちの農家の主婦という役柄とマッチしている。

元々、四季時代も吉沢梨絵と同じような役柄を演じてきていたせいもあるが、初演時と違和感のないバトンタッチだったに違いない。
役柄中、「ミニ梨絵?」ともとれるような吉沢梨絵を意識したような芝居もあったが、しっかり役柄を掴み、子供を失った母親の思いを描いていた。

「大地、、、、母ちゃん、寂しいよう。たった4年だけで逝っちゃうなんて、、、」

の台詞には、最前列で見ていた俺はボロ泣きで嗚咽どころか、内蔵が飛び出るかと思うほど泣いてしまった。
(書いている今でも涙が溢れてくる。この感動ってなんだ?)

吉沢梨絵バージョンは見ていないが、
五十嵐可絵の芝居は決して負けていないと俺が推薦する。
吉沢梨絵ほどではないだろうと、上から目線で行ってみたが、
いい意味で裏切られた。
彼女もまた、いい女優だ。
今後は彼女の芝居もストーカーのように追いかけて見に行こう。

あと、触れておく勘所としては、お笑いコンビの「アップタウン」であろうか。
重くなる話のなかで、ネタを盛り込んで笑わせてくれた。
昨年末に彼らのライブを見に行ったが、
失礼ながらその時よりも数倍いい。
あまりにもよかったので、閉演後のロビーで
「年末のライブよりよかったです」
と声を掛けてしまった。
俺も本当に失礼なやつだよ。

他の役者で気になったのは、旦那さん役の小林元樹。
農業改革で義親とぶつかるところから、子供を亡くして壊れていくところ、そして立ち直って全てに感謝をして働く姿。
2時間の短い舞台の中で違和感を感じさせることなく、大きな変化を見せてくれた。

大地役の内藤大希君もよかった。
幽霊?いつもそばにいる、無言の亡くなった息子という難しい役どころ。
上手く演じきった。

他に気になった役者はadam
気になったのでwikiしてみたのだが、漠然とした芸名なのか?
上手く見つからない。
どういう来歴の人なのか、興味があるな。

彼は作品中では、裸の大将みたいな役柄で出てきたが、歌い出してみると高く伸びる声で綺麗な歌声でよかった。
ソロナンバーが1曲だというのが勿体ない存在だ。

他には美人どころで、中村百花
札幌の風俗で働いていたという設定。
(来月、ウィキッド見に札幌に行くけど
こんな美人が札幌にはたくさんいますか?)
存在感のある美人で、ニヤニヤしながら見てしまった。
彼女も活動はアクティブであるようだ。
機会があれば彼女のほかの作品も見に行きたい。

他の役者も全てよかった。
龍平劇団で出会った岡田静さんも嫌な姑でよかったし、義父の森田さんも子役さんもよかった。

みんながよかった舞台だった。

そして客席もよかった。
私に限らず、客席全体から嗚咽の声多数。みんなが泣いていた。
でも、そんな涙は「悲しい」から「ありがとう」に変わっていって、劇場から出てきた人たちは、みんなが温かい気持ちに、なっていたのではないか。

そんな
「ありがとう」と「温かい」が詰まったいい芝居だった。
再々演も見に行きたい、そんな気にさせてくれるいい芝居だった。

帰り際に、目黒川に沿って歩いたり。
ドラマ「最高の離婚」に出てきた舞台。

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つい先日までは、桜が満開だったであろう場所。
葉桜を通り越し、新緑にになっていた。
周辺には、お洒落カフェとかたくさんあり。

今までは、中目黒というと仕事での嫌なイメージでいきたくない場所ナンバーワンだったが、これからは認識を変えていこうか。

昨年末までの中目黒での修行は苦行ばかりではなく、得たものも大きかったわけだし。

いい町だとは思います。
中目黒。

「ありがとう」の気持ちを込めて。

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