歯茎の治療 - (衛生士から)

2009年07月05日

インプラントはすばらしい!歯周病の治療は難しい!

AM 60才代女性の患者さんです。右下6番目の部分にインプラントを入れました。約40分の治療で、寝ているうちに終了いたしました。この方の問題は、インプラントの周りの歯が歯周病に侵されていることです。歯の根が顎の骨に埋まっている部分が少ないのがレントゲンでわかると思います。このような場合、インプラントを入れることよりも周りの歯を歯周病の治療で治すことのほうが困難な場合が多いのです。なぜなら、失った骨を取り戻すことは非常に難しいからです。それだったら、危ない歯は全部抜いてしまえば良いのですか?そして、インプラントにする?インプラントは、大変すばらしい治療です。しっかり噛むこともできます。しかし、天然の歯が確実に勝ることが一つあります。それは、かみ締める感覚を歯で感じることができることです。インプラントは、骨にダイレクトに結合してるのでその感覚が無いのです。ですから、出来る限り天然の歯を残すべきだと思います。暫くの間、インプラント治療は休憩ですから(骨と結合するまで)、これからじっくりと歯周病の治療をしていこうと思います。患者さんも、がんばってください。患者さんの協力なくして、歯周病治療は成り立ちません。よろしくお願いします。・・・それから、衛生士さんもよろしくお願いします。

歯周病の予防は簡単、継続することに意味があります

yoshie_shika at 09:12|この記事のURL

2009年06月10日

こんなにも変わるんです

2-1前回に続いてブラッシングで驚くほど改善した例を紹介したいと思います。10代の男性・初診時の写真です?。縁下歯石があり歯茎が赤く腫れ上がってるのがわかります。今まで除去をしたことがないという歯石をまずは取りました。
2-22回目の来院(2週間後)です?。かなり歯茎の腫れは引いたように見えますが、まだ炎症が治まりきっていない感じがあります。よく見てみると、歯面が分厚いプラークに覆われているのがわかります。歯垢には1グラムあたりに1000億匹もの細菌が生息しているといわれています。そんな歯垢を歯面に付着させているような状態では、いつまでたっても完全に健康な歯肉にはなれませんよね。今回は歯ブラシ指導と歯面の研磨を行い、プラークの除去に努めました。
2-33回目の来院(歯ブラシ指導の4日後)です?。本人もブラッシングに気をつけて下さるようになり、歯肉も4日前に比べてすっかり綺麗なピンク色になりました。丁寧なブラッシングはこんなにも効果があるんですね。

yoshie_shika at 08:22|この記事のURL

2009年05月23日

やっぱりホームケア

BlogPaint40代女性。多数のブリッジなどの補綴物や歯列不正があり、口腔内には多量の歯石とプラークが認められます(写真?)。歯並びが悪かったり詰め物が多いとブラッシングは難しくなりますが、どんなに歯石をとっても常に歯垢がついている状態では意味がありません。歯石の除去と同時に、歯間ブラシなどの補助器具を用いて確実に汚れを落とすことを心がけていただくよう歯磨きの指導も行いました。
BlogPaintこれが1ヵ月半後の口腔内です(写真?)歯肉の色もきれいな薄ピンクになり、赤く腫れていた(↑部)もすっかりきれいになりました。全体の90%以上あった歯肉からの出血も殆んどありません。もちろん歯周ポケット内にまでついていた縁下歯石を取ったのも改善の理由ではありますが、患者さん自身がブラッシングを頑張ってくださるようになったのが大きな要因の1つであることは間違いありません。自宅でのブラッシング(ホームケア)が健康的な口腔内を保つ最大の予防です。難しいところや磨きづらい所が在りましたら一緒によい方法を考えますので、いらした時にはお気軽にご相談くださいね。

<予防に関することは>

2009年04月10日

イラストでわかりやすく・・

PD 前回お話したように、当院では定期健診の際に歯周病やプラークの付着状態などもチェックしています。主に大人の方には歯周病診断書(写真 法△子様には歯の汚れ診断書(写真◆PIをお渡ししています。検診のときに説明を受けていても、後日思い出そうとするとどこがどのような状態だったかわからなくなってしまってることも多いのではないでしょうか。この表は図でわかりやすく表されているので、お家で見返すのにとても便利です。検診ごとに前回の比較もできますので、ご自分のお口の状態の変化を把握するのに役立つはずですよ。(DH大崎)

歯磨きを時間をかけてする習慣がついている方は、次は細かいところまで気を使って磨けるようこれらの資料が役に立つと思います。小さなお子さんは、歯磨きをする習慣をつける道具として使用してみてください。洗面所の鏡に張っておくのはいかがでしょう。(院長)

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2009年03月06日

歯周ポケットの深さからわかること

プローブ当院では定期健診の際に、歯石除去や虫歯チェックの他に歯周病の進行状況を知る目安になる歯周ポケットの測定を行っています。プローブという写真のような目盛りのついた棒の様な物を、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の境目にある溝の中に入れていき、プローブ2深さを測っていきます。この時に出血の有無と数字の大きさを確認します。数字が大きくなるほどそこの歯を支える骨の吸収が進んでいる(骨が減っている)ことを表し、歯周病が進んでいるということになります。通常2ミリ程度なら問題ありませんが、それ以上大きい数字の場合は歯周病が進行し始めてますので注意が必要です。また、歯根が出ている部分などの場合は数字が小さくても安心はできません。過去に炎症等が起きて1度骨が減ってしまっている場所なので、今は落ち着いていても再度炎症が起きた時は、あっという間に進行してしまい、歯がぐらついたり最悪の場合は抜けてしまうこともあります。出血のある所は現在炎症がその部位にあるということです。見た目だけではわからないたくさんの情報がこのプロービングによって得られるのです。検査後はわかりやすく図にした表をお渡ししますので、それを参考にお口のお手入れに役立てていただきたいと思います(DH大崎)

衛生士もスタッフも時間を効率よく使ってすべての患者さんに検査がいきとどくようガンバッテイマス。皆さんも一緒に歯茎の状態を把握していきましょう。もしかするとあなたの歯茎は悲鳴を上げているかもしれません。(院長)

yoshie_shika at 08:09|この記事のURL

2009年01月30日

「フロスってどう使うの?」

今回は前回の続き、フロスの正しい通し方についてお話していきたいと思います。
定期健診の際、やはり歯垢が目立つのはう蝕好発部位の3箇所です。そんな時、私はよく「普段フロスはお使いですか?」と訊ねるのですが、そうすると「使っています。」との返答が意外と多いのです。フロスを通しているのに隣接面に歯垢が残っている方の通し方を拝見すると、ほぼみなさんただフロスを上から下に入れてるだけでした。これではあまり汚れが取れません。フロスの使い方のポイントは以下のとおりです。

フロス .侫蹈垢猟垢気30〜50cm(手首から肘くらい)・両手とも中指に巻きつけ、通す時は人差し指を支点にし、糸はピンと張ります。人指し指の間は2cm程度。

◆〇の間を通すときはのこぎりを引くように歯の隣接面に沿わせながら挿入。勢いよく通すと歯茎に突き刺さり、傷つけてしまいます。コンタクトポイント(接点)を通過したら、歯肉溝に少し入れ込み、そこから歯面に沿って上に上げる(3〜4回くらい)近心面・遠心面別々に当てます。

この2点に気をつけて使用すると、隣接面プラークはかなり除去できます。最初のうちはなかなか難しく、時間もかかってしまうので嫌になってしまうかもしれませんが、虫歯や歯周病になってしまうほうがもっと手間もお金もかかりますし、大変です。慣れてしまえば簡単ですし、取れた歯垢を見たらきっと次の日からも続けたくなると思いますよ。これを機にフロッシングを習慣化していただけたらなと思います。頑張ってみて下さい。

文章では分かりづらいとところもありますので、検診のときに質問していただければ実演いたします。


yoshie_shika at 13:40|この記事のURL

2009年01月26日

「虫歯になりやすい場所って?」

毎日歯磨きをしているのに、それでもできてしまう虫歯。きちんと磨いてるつもりなのになぜ?と思ったことありませんか?虫歯の主な理由は磨き残しです。ということは、虫歯の好発部位=磨きづらい場所ということになります。では虫歯のできやすい場所ってどこでしょう?
・歯と歯茎の境目(歯頸部) ・咬合面  ・歯と歯の間(隣接面)の3箇所がう蝕の三大好発部位といわれています。初めの2つはブラッシングテクニック次第で磨けますが、3つ目の隣接面に関しては歯ブラシは入りませんし、これだけではきれいにすることは出来ません。では一体どうしたらいいのか・・。そこで必要なのが「デンタルフロス」によるフロッシングです。デンタルフロスの名前は殆どの方が知ってると思いますが、正しい使い方を知らない人が実はとても多いのです。フロスは使い方でかなり効果に違いが出てきます。せっかくやるなら効果の高い方法で使用したいものですよね。次回は意外と知られていない「正しいフロスの通し方」についてお話したいと思います。お楽しみに。


yoshie_shika at 13:19|この記事のURL

2008年12月28日

「あっという間に」

早いもので今年もあと数日で終わりですね。皆様はどんな1年を過ごされたのでしょうか?私は歯科衛生士になって丸7年になり、日々の診療をより確実に行っていくことはもちろんのこと、新しいことにも色々挑戦した1年でした。その内の1つがこの先日スタートしたばかりのブログです。私が普段行ってる歯周治療のこと・歯周病のことから歯磨きのような身近な事まで・・・。少しずつではありますがお伝えさせていただいてます。それがほんの少しでも歯科への興味のきっかけになったり、生活の中でお役に立てるようなことになれば、最高に嬉しく思います。もし皆様も何か気になることなどがあったら、ご意見いただけると助かります。吉江歯科医院でもより良い診療への新しい試みが着々と進んでおりますので、ご覧いただければと思います。では寒くなってきましたのでお体に気をつけて、よいお正月をお迎えください。今年も1年ありがとうございました。
DH 大崎


yoshie_shika at 07:00|この記事のURL

2008年12月14日

道具も使い方次第です

BlogPaint30代・女性の口腔内です。インプラントと歯のクリーニングのご希望でいらっしゃいました。歯石を取るのは5年ぶりとの事です。歯石は歯面を被うよう付着しており、歯肉は赤みを帯びて歯間乳頭(→部分)は鈍角に丸みを帯びて腫脹しています。

TX 通常健康な歯肉は薄いピンク色をしていて、歯間乳頭は尖った三角で歯間を埋めています。この方は所々歯列不正の部分もあることでブラッシングが難しいようでした。そこでそのような部分が簡単に磨けるような補助器具を紹介し、使っていただくことにしました。これはTANDEXといって毛の部分が小さく、円錐形になっています。そのため歯列不正の部分や、親知らず・前歯の後ろ・矯正器具のついてる部分など歯ブラシがなかなか届かない部分に簡単に当てられ磨くことができるのです。

M2患者さんも磨きやすいとの事でブラッシングを頑張って下さり、歯茎もきれいになりました。磨きにくい場所があると、時間がかかってなかなか歯磨きも大変なものです。このような補助器具を使うとよく磨ける上に、簡単なので逆に時間短縮にもなって便利ですよ。

yoshie_shika at 09:11|この記事のURL

2008年11月30日

歯の間が開いてきた感じがしたら

WM1 30代、女性。前歯の間が最近開いてきた感じがするとのことでいらっしゃいました。同じようなことを感じたことのある方いらっしゃいませんか?この方は全体に多量の縁下歯石が付着しており、歯肉の状態もよくなかったので歯周病の治療を何度か行いました。

WM3 これが治療終了後の写真です。歯肉の腫脹や色などの改善はもちろんですが、最初に気になるとおっしゃっていた前歯の開きもおさまっています。 歯間の開きには様々な原因がありますが、中にはこのように歯肉の炎症によって歯間が開いてきてしまうこともあるのです。しかし歯周治療によって歯肉の状態がよくなると歯茎が引き締まり、自然と歯間は閉じいき、歯をいじることなく直ってしまうこともあります。歯周治療は単に歯茎の腫れや出血を治めるだけではなく、このように色々な効果もあるんですね。 (DH大崎)

最初の写真の下の歯の歯ぐきにも注目してください。腫れてでこぼこになり、まる岩のようですね。治療後は、すっきりシャープな歯ぐきに変わっています。(院長)



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